俺のタマゴ

さつきのいろどり

文字の大きさ
34 / 34

俺達は何の為に生まれたのか・2

しおりを挟む
???「…くん…改くん…」

改「…ん?え?」




気がついたら、知らない場所の
ベッドの上で寝てた。
隣には、茅菜が心配そうな目で俺を見ている。




茅菜「改くん、大丈夫?」

改「え?あ、うん…ここどこ?冬磨は?」



混乱してた。冬磨と遭難して、洞窟に入って
その中で、訳のわかんねぇ壁画っぽいの
見つけて、それ見てたら
水が吹き出して…



改「そうだ!水!俺と冬磨、水で流されて…
あれ?」



ずぶ濡れのはずが、どこも濡れていない。
何で?



茅菜「一つ一つ説明するね。
世楽くんは、そこ。まだ眠ってる。」



と、俺の横にかかっているカーテンを指さした。

あぁ、無事だったのか。良かった。



茅菜「改くんと、世楽くんは
ここに倒れてたみたい」

改「ここ?」

茅菜「うん。あぁ、ここは
登山のスタート地点にある救護室。」

改「うそだろ…だって俺達洞窟に…」



茅菜「わかんないけど、ここで待機してた
先生から、ここで倒れてたって聞いたよ。」



おかしいな。確かに俺達は洞窟の中にいて
それで、変な光の文字発見して
その後、水で流されて…

いや、でもどこも濡れてないし
着替えた…と言うか着替えさせられた
形跡もないよな。

まさか、夢?

ジャージを見ると俺の名札が着いていた。

あれ?でも、さっき冬磨から
ジャージ借りたよな。
あれは…



改「あ。」



俺の寝ているベッドの上の枕元に
ジャージがたたんであった。



改「世楽…」



記名してある。って事は、さっきのアレは
夢じゃないって事だよな。



茅菜「あの、改くん。今、洞窟って言った?」



茅菜は、複雑な表情で俺を見ていた。



改「あぁ、うん、そう。洞窟…」



そうだ!洞窟でさっき、俺達



改「見つけたんだ!すげぇの!
なんだか、よくわかんない文字で
書いてあって、それ光っててさ、んで…」

茅菜「ちょ、ちょっと、待って。落ち着いて」



俺は、茅菜の手を思い切り掴んでた。



改「わ、ご、ごめん!」



茅菜は、俺が手を握っていた事なんて
全く気にしてないような素振りで
話し始めた。俺ばっか、こんなんで
少し恥ずかしい。



茅菜「その洞窟の事、詳しく教えて。」

改「あぁ、そうだ。なんかさ、その洞窟の文字
蛍光塗料で書かれたみたいな感じでさ
宇宙人文字みたいで、俺には読めなくて
でも、冬磨が読めて…
えっと、たしか…ゲートキーパーがどうとか
それと、絵みたいなのもあってさ。
地球が二つ…」

茅菜「それ、本当?」

改「うん。他にも書いてあったんだけど
急に水が吹き出てきて、流されて…
気づいたら、ここに寝てた。」

茅菜「そう、なんだ…」



なんだろう?何か考え事しているような
感じだけど。



茅菜「やっぱり、あの山に…」

新「納得いかねぇ!」



急に、救護室の中に新が入ってきた!



改「!新か、何だよ。」

新「これ!」



と、黒星が二つ付いた腕を俺に見せてきた。

直ぐに自分の腕を確認すると、黒星が一つ。
という事は、今回ので新に黒星が一つ付いたという事になる。



新「どうして俺に付いたんだよ!」

改「知らねぇよ!俺はただ、冬磨を…」

茅菜「ちょっと、落ち着いて二人とも」




『シャーッ』




冬磨「それ、いつ?」



隣のベッドで寝ていた冬磨が
カーテンを開けた。



新「…改が、山を降りてった後くらい」

冬磨「へぇ、そうなんだ。ふーん、そっか
やっぱり」

改「やっぱり?」

冬磨「俺の腕にも付いてないんだよね、黒星」



と、冬磨が腕を見せてきた。
冬磨の腕にも黒星が一つ付いているだけだった。














しおりを挟む
感想 4

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

たんぽぽの綿毛

続きが気になる作品

解除
たんぽぽの綿毛

読みやすいです。

解除
ろーずうぃっぷ

面白い。

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…

senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。 地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。 クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。 彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。 しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。 悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。 ――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。 謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。 ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。 この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。 陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!

失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?

さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。 しかしあっさりと玉砕。 クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。 しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。 そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが…… 病み上がりなんで、こんなのです。 プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。