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75エピローグ ?

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悪魔ベリアルは逃したが、魔王は倒す事は出来た。僕達は魔王討伐の証、魔石を持って、帝都へ向かった。 

帝都へ戻ると…僕達は英雄と祭り上げられた。そして、僕がフランク王国の王女ヒルデを始め、5人もの女の子と愛人関係にある事はかなり話題になったが、仲睦まじい僕らの関係を見て、皇帝は直ぐにでも婚約をしてはと迫った。仲人は皇帝が名乗りでた。迷惑なんだけど…

そして、僕はピンチを迎えていた。ここ数日慣れない晩餐会やパーティに呼ばれていたが、そんなパーティの後、休んでひと眠りしていると、物音で目が覚めた。 

「だ、誰?」 

「わたくしです。アルベルト様」 

「えっと?」 

僕は驚くと同時に心臓がバクバクした。だって、王女クリスティーナ殿下とその従者アンナが凄く布面積の少ないエッチな下着で僕のベッドに入り込んできているんだもん。 

「あ、あの殿下? これは一体?」 

「明日、お父様が帝都にいらっしゃるのです」 

「そうです。だから、アルベルト様に手籠めにして頂いて…」 

「えっと…でもなんで二人共なんですか?」 

僕はちょっと困った。手籠めに…というか、女の子とそういう関係になるには、やはりデートや色々なイベントを経て、距離を縮めてからそうなるべきだと思う。ましてや二人同時って何? 

「い、いえ、違うんです。アンナにはその直前までいてもらって、その…私も初めてで心細くて…」 

「じゃ、アンナさんが下着姿で迫る必要はないんじゃ?」 

「えっ? そう言えば! アンナ、何故あなたがそんな恰好をしているのですか? この格好すれば流石のアル様も一発で落ちるって聞いたのですけど、なんでアンナまで?」 

「嫌ですわ。殿下だけ、ズルい。ここは私も一緒にお願いします」 

「…」 

僕はこの二人の事が訳が分からない。いくら仲良しでも、二人同時に一人の男性に身を捧げるなんて思うものなのかな? アンナってちょっと…というかかなりおかしい。 

「殿下! 殿下だけが傷ものだと、私は愛人になれないかもしれないですか! だから私も一緒にお願いします。聞いてくれないと、殿下が私の秘蔵のBL本をこっそり読んで、部屋に閉じこもってなにやら部屋からはぁはぁ荒い息で、喘いでいた事をばらしますよ!」 

「もう言っちゃてるわよねぇ 言っちゃてるわよねぇ! そんな事言うなら、アンナに私の厳選した秘蔵のベスト集を貸してあげたら、部屋から喘ぎ声と共に変な音がしてたわよねぇ! してたわよねぇ!」 

いや、考えてはいけない。アンナも凄い美少女なのだ。美少女がBL本を読んで喘ぎ声を出したり、変な音がしたりだなんて、ましてや何をしていたかなんて想像してはいけない。 

「ちょっと、お待ちください」 

「は、はい」 

また、突然タイムを言い渡されるが、今回は僕の目の前で二人が相談し始める。何で僕は素直に了解の返事してるの? 

「どうして、あなたまで下着姿なのかの前に、アル様はこんな恥ずかしい格好をしていても、全然動じないではないですか? アンナがわたくしのプロポーションなら一発ですって言うから!!」  

「殿下、落ち着いて下さい。確かに殿下は容姿だけでなく、プロポーションにも極振りの美少女です。しかし、殿下は腐女なのです。ちなみにアンナはスタイルだけでなく、頭脳もまともです!!」 

「それは、アンナがばらしたんでしょう? わたくし、こんな、ほとんど大事な処が隠せていない下着で頑張ったのに…アンナが簡単に落ちますって自信満々で言うからなのに! これじゃ、わたくしが痴女みたいではないですか!!」  

「残念ですね、私の計画は完璧だったのですが…予定外に殿下が腐女なのがわかってしまって、流石のアル様でも引いたのかと…」 

「何てこと言うのょー 何てこと言うのょー! ていうかアンナのせいよねぇ!!」 

二人は例によって喧嘩を始めた。 

「どうしてくれるのよぉー、どうしてくれるのよぉー、わたくし、アル様がお嫁にもらってくれなかったら、今度こそ、どっかのじじいに嫁がされてしまう!!!」 

「大丈夫です。二人で襲いましょう。アル様を! こう見えてもアンナも容姿とスタイルには自信があります。この布切れを脱いだ私達二人に襲われたら、流石のアル様も抗しきれない筈です!」 

僕はギクリとした。二人は喧嘩を止めると、ヤバい目つきで僕を見据えた。僕は後ずさったけど、二人が僕にとびかかってくる。けど、 

「エイっ、エイっ」 

僕は二人にチョップを入れて、気絶させた。仕方ないんだ。僕の貞操が危なかった。 

二人が気絶している隙に僕は部屋を出て、別の部屋に移った。こんな事もあろうかと、別の部屋を用意していたのだ。 

トホホ、僕は本当に嫌な予感がしたんだ。だって、ティーナ王女は僕がプロイセン王国の庭園で一人でいる処で出会ったんだ。当たり前の事を…つまり、困っていた殿下を助けたんだ。ヒルデも同じパターンだった。だいたい、僕はエルヴィンの勇者パーティの頃、植物や花が好きで、良く庭園を散歩していたけど、何故かいつも女の子が困っている場面に遭遇して…あれまさか全部あちこちの王女様だったなんて事ないよね? 

こうして僕は7人の女の子と婚約させられた。ティーナ王女とアンナは皇帝陛下と国王陛下の目の前で告白されて、僕は二人との婚約も約束しない訳にはいかなくなった。 

そして物語は…終わらないのである。 

To be continued 
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