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桜木episode 1
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「ど、どうしたんだよ?!桜木!!大丈夫か?」
塚ちんがすごく心配してくれている。
「うん。大丈夫。ごめん、有り難う」
優しいなあ……塚ちんは……。
塚ちんは眉を八の字にして、小首を傾げた。その仕草がまるで、豆柴が小さな瞳で「大丈夫?」と言ってくれているようで、俺は可愛いさの余り、もう我慢が出来ず、塚ちんを抱き寄せていた。
「塚ちん!お前、めっちゃ可愛い!!も、大好きだよ~!」
と、言って、堪らず塚ちんの額にキスをした。
すると、塚ちんは、わあ!と言って慌てた様子だったが、その慌て方がまた物凄くキュートで、思わず頬ずりしながら、ぎゅうぎゅうやってしまった。
「桜木ぃー!!それだよぉ!」
「ん?それだって、なんの事?」
俺はぎゅうぎゅうするのを止めて、顔を上げた。塚ちんと目が合うと、顔を真っ赤にして、ゼエゼエと息を荒げている。
「桜木は……、なまじ、イケメンなんだから……、そういう事……、安易に、しちゃ、だめだよ!」
「何で?」
俺が問うと、塚ちんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
「何でって……、無自覚かよぉー!!」
「?」
益々分からなくて小首を傾げていたら、塚ちんは深いため息を付いた。
「あのさー、桜木。桜木はねー。他の男より、なんかいい匂いするし、肌はツルツルだし、顔は綺麗だし、そんなのが抱きついてきて、すりすりしたり、ちゅーしてきたら、男だって、むずむずして、にぎにぎしたくなるのも仕方がないよ。やたらとそういう経験が多いのも、そういうことだよ!!」
「へぇ~、そうなんだぁ。じゃ、塚ちんも俺とにぎにぎしたくなったの?」
俺は塚ちんから離れ、頬杖を付き、上目遣いで顔を覗き込んだら、茹で蛸のように赤くなった。可愛い。
「だあぁぁぁー!!違うよぉー!!俺が赤くなってるのはそういうことじゃなーい!!これは桜木の顔と匂いと雰囲気が悪いんだぁー!」
そう叫びながら、塚ちんは俺の肩をポカポカと叩いた。ますます可愛い。
「そんな事、言われても……俺だってこれが普通なんだけど?」
普通にしている俺が悪いと言われてしまっては、一体俺はどうすればいいのだろう?
困っていたら、横から「何、楽しそうに話してるの?」と、木下さんが二人の友達と共にやって来た。
「おおー!!木下!良いところにぃ~!!もう、お前の旦那、何とかしてよぉ~!色気とスキンシップがあり過ぎで、俺、男なのにドキドキしちゃうよぉ~!」
「え?!何とかって言われても……」
木下さんは戸惑いながら、俺に目を合わせてきた。両サイドからは二人の友だちに「旦那だってよ」と、肘で小突かれ、頬を桜色に染めている。可愛い。
「そんな事より、なんの話をしてたの?あたしが来て、良いところにって言うくらいだから、すごく気になる」
照れているのを隠すように、木下さんは俺から視線を外し、話題を変えた。
「それがさぁ~、桜木がさぁ~」
と、塚ちんが悪びれもせず、話そうとしているから、俺は低い声で
「塚ち~ん。それって、俺の彼女に言うようなことかなぁ~」
と恨みがましく言ったら、塚ちんの顔がみるみる青ざめた。
「あはっ、あはっ、あはっ、そうだよね~。彼女である木下さんに言うことじゃないよねぇ~」
塚ちんは頭を掻きながら、乾いた笑いで誤魔化す。
「え~!なにそれ?あたしには言えないって、余計気になる」
「気になる、気になる!」と、言って、木下さんだけじゃなく、二人の友達も参戦して塚ちんに詰め寄った。
「いや、だって……下ネタだよ!下ネタ!!女子が聞いたって、面白い話じゃないって!」
「じゃあ何でさっき、良いところに!とか言ったのよ!」
「うっ!……あれは、俺が……桜木の色香から救って欲しかっただけだよ」
別に俺は塚ちんを誘惑したつもりはないのだが……。
「ふーん。でも、あたし達だって、少しくらいの下ネタは平気よ」
木下さんがそう言うと、隣にいた子が手を挙げて、
「はーい!しかも、あたし、腐女子でーす!!あたしだけじゃなく、二人ともあたしのBL読んでるんだから、下ネタ、がっつりエロの耐性はしっかり付いてるわよ。だから大丈夫!」
そう言って3人の女子は仲良く腕を組んで胸を張って見せた。
「オー!!ジーザス!!寄りによってBLかよぉ!!」
塚ちんがオーバーに両手を組んで倒れ込むと、女子たちは笑いに包まれた。
タイムリー過ぎて、流石に俺も苦笑いを溢す。
「なになに!寄りによってBLって、ますます聞きたーい!!しかも、桜木くん絡み?!」
木下さんの友人の腐女子が目を輝かせている。
「塚ち~ん。余計に興味持たせてどうするんだよ~」
「うわあ~!ごめん!!桜木ぃ~!!もー、もー、お前らこの話は聞かなかった事にして!お願い!!」
「やだ!やだ!聞きた~い!」
「今さら教えてくれないなんてだめよ!気になって夜も眠れな~い!」
そんなこんなで、ガンガン女子達に詰め寄られてタジタジの塚ちんをみていると、崖っぷちに追い詰められた子山羊に見えて段々可哀想になってきた。もうこれは仕方がない。
「わかった、わかった。話してやるから、塚ちんを離してやって」
俺は立ち上がって、みんなを静かにさせた。
塚ちんがすごく心配してくれている。
「うん。大丈夫。ごめん、有り難う」
優しいなあ……塚ちんは……。
塚ちんは眉を八の字にして、小首を傾げた。その仕草がまるで、豆柴が小さな瞳で「大丈夫?」と言ってくれているようで、俺は可愛いさの余り、もう我慢が出来ず、塚ちんを抱き寄せていた。
「塚ちん!お前、めっちゃ可愛い!!も、大好きだよ~!」
と、言って、堪らず塚ちんの額にキスをした。
すると、塚ちんは、わあ!と言って慌てた様子だったが、その慌て方がまた物凄くキュートで、思わず頬ずりしながら、ぎゅうぎゅうやってしまった。
「桜木ぃー!!それだよぉ!」
「ん?それだって、なんの事?」
俺はぎゅうぎゅうするのを止めて、顔を上げた。塚ちんと目が合うと、顔を真っ赤にして、ゼエゼエと息を荒げている。
「桜木は……、なまじ、イケメンなんだから……、そういう事……、安易に、しちゃ、だめだよ!」
「何で?」
俺が問うと、塚ちんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
「何でって……、無自覚かよぉー!!」
「?」
益々分からなくて小首を傾げていたら、塚ちんは深いため息を付いた。
「あのさー、桜木。桜木はねー。他の男より、なんかいい匂いするし、肌はツルツルだし、顔は綺麗だし、そんなのが抱きついてきて、すりすりしたり、ちゅーしてきたら、男だって、むずむずして、にぎにぎしたくなるのも仕方がないよ。やたらとそういう経験が多いのも、そういうことだよ!!」
「へぇ~、そうなんだぁ。じゃ、塚ちんも俺とにぎにぎしたくなったの?」
俺は塚ちんから離れ、頬杖を付き、上目遣いで顔を覗き込んだら、茹で蛸のように赤くなった。可愛い。
「だあぁぁぁー!!違うよぉー!!俺が赤くなってるのはそういうことじゃなーい!!これは桜木の顔と匂いと雰囲気が悪いんだぁー!」
そう叫びながら、塚ちんは俺の肩をポカポカと叩いた。ますます可愛い。
「そんな事、言われても……俺だってこれが普通なんだけど?」
普通にしている俺が悪いと言われてしまっては、一体俺はどうすればいいのだろう?
困っていたら、横から「何、楽しそうに話してるの?」と、木下さんが二人の友達と共にやって来た。
「おおー!!木下!良いところにぃ~!!もう、お前の旦那、何とかしてよぉ~!色気とスキンシップがあり過ぎで、俺、男なのにドキドキしちゃうよぉ~!」
「え?!何とかって言われても……」
木下さんは戸惑いながら、俺に目を合わせてきた。両サイドからは二人の友だちに「旦那だってよ」と、肘で小突かれ、頬を桜色に染めている。可愛い。
「そんな事より、なんの話をしてたの?あたしが来て、良いところにって言うくらいだから、すごく気になる」
照れているのを隠すように、木下さんは俺から視線を外し、話題を変えた。
「それがさぁ~、桜木がさぁ~」
と、塚ちんが悪びれもせず、話そうとしているから、俺は低い声で
「塚ち~ん。それって、俺の彼女に言うようなことかなぁ~」
と恨みがましく言ったら、塚ちんの顔がみるみる青ざめた。
「あはっ、あはっ、あはっ、そうだよね~。彼女である木下さんに言うことじゃないよねぇ~」
塚ちんは頭を掻きながら、乾いた笑いで誤魔化す。
「え~!なにそれ?あたしには言えないって、余計気になる」
「気になる、気になる!」と、言って、木下さんだけじゃなく、二人の友達も参戦して塚ちんに詰め寄った。
「いや、だって……下ネタだよ!下ネタ!!女子が聞いたって、面白い話じゃないって!」
「じゃあ何でさっき、良いところに!とか言ったのよ!」
「うっ!……あれは、俺が……桜木の色香から救って欲しかっただけだよ」
別に俺は塚ちんを誘惑したつもりはないのだが……。
「ふーん。でも、あたし達だって、少しくらいの下ネタは平気よ」
木下さんがそう言うと、隣にいた子が手を挙げて、
「はーい!しかも、あたし、腐女子でーす!!あたしだけじゃなく、二人ともあたしのBL読んでるんだから、下ネタ、がっつりエロの耐性はしっかり付いてるわよ。だから大丈夫!」
そう言って3人の女子は仲良く腕を組んで胸を張って見せた。
「オー!!ジーザス!!寄りによってBLかよぉ!!」
塚ちんがオーバーに両手を組んで倒れ込むと、女子たちは笑いに包まれた。
タイムリー過ぎて、流石に俺も苦笑いを溢す。
「なになに!寄りによってBLって、ますます聞きたーい!!しかも、桜木くん絡み?!」
木下さんの友人の腐女子が目を輝かせている。
「塚ち~ん。余計に興味持たせてどうするんだよ~」
「うわあ~!ごめん!!桜木ぃ~!!もー、もー、お前らこの話は聞かなかった事にして!お願い!!」
「やだ!やだ!聞きた~い!」
「今さら教えてくれないなんてだめよ!気になって夜も眠れな~い!」
そんなこんなで、ガンガン女子達に詰め寄られてタジタジの塚ちんをみていると、崖っぷちに追い詰められた子山羊に見えて段々可哀想になってきた。もうこれは仕方がない。
「わかった、わかった。話してやるから、塚ちんを離してやって」
俺は立ち上がって、みんなを静かにさせた。
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