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摩矢episode 6
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「秋ちゃんが小説を読んで泣いていたのは、うっかり寝ちゃう前だよね?だとしたら、やっぱり変じゃない?」
むくりと起き上がり、四つん這いになって俺に近付いてくる。目がやばいくらいに真剣だ。
「俺が来る寸前……やっぱり何かあったでしょ!秋ちゃん、正直に言って!松田に何されたの?」
こういうときの桜木は矢鱈と鋭くて困る。
「だから、何もないって!!お前は俺を信じないのか!!お前の俺に対する信用はその程度だったのか?!」
責め寄ってくる桜木の肩を抑えながら、俺はまるで浮気がバレそうになった亭主みたいな言い訳をした。
「別に信じてないって訳じゃないけど……、じゃあ、これからは絶対に他の男の腕枕でなんか寝ないで。これだけは約束」
「なんで俺がお前とそんな約束しなきゃなんねぇんだよ!」
「だって、秋ちゃんが好きだから」
俺は目が点になった。もう言っちゃうの?それ?
「秋ちゃん……大好きだよ」
呆気に取られたままの俺に、桜木は唇を重ねた。そして、そのまま布団に押し倒し、柔らかく唇を食む。
「ちょ、ちょい待……ち!!」
──いくらなんでも展開が早すぎだろ!!普通は「好きだ」って言った後、「もし良かったら僕と付き合って下さい」と、なるのが、この国の主な交際手順じゃないのか?事実、桜木だって、その手順で彼女と付き合ってただろうに、何でこうなる?
疑問に感じながらも、優しく唇を食まれながら、舌を絡らめられると、次第に力が抜けてくる。
「さ、桜木……やめ……」
何度も桜木を止めようと、唇をずらすのだが、その度に桜木は「……好き……好き……大好きだよ。秋ちゃん」と、言って、何度もキスをする。
ただひたすら、驚きと戸惑いで頭がパニックだ。でも、長年ずっと片思いだと思っていた相手に、そんな事を言われて、嬉しくないはずはない。次第に全身は甘美な心地よさで頭がふわふわしてくる。気が付けば、俺は抵抗するのを止め、桜木の首に腕を回していた。
──俺も……俺も好きだ……!桜木!!
すると、桜木の手は、俺のTシャツの下へと潜り込み、それをたくし上げる。乳首を軽く指先で擦られ、俺は堪らず声を漏らした。
「……ん、……くっ、ふぅ……」
このまま流されていったら、どこまでいってしまうのか……?
茫と霞んでくる意識に、突然、表の鉄扉が開く音が響いた。
「桜木くん、ごめんねー。午後の予定が始まっちゃうから、もう大丈夫よー」
ベテラン養護教員である、鈴木先生の声がして、俺達は襖が開く前に、慌てて身を離した。
「松田先生から聞いたんだけど、摩矢くん。具合が悪いんだって?」
襖を開け、一歩踏み込んだ途端、鈴木先生は悲鳴を上げた。
「な、な、なんですか?!この部屋の惨状はああああ!!」
俺の母親とそう歳の離れていない、ふくよかな中年女性がぷるぷると震えている。
俺と桜木は布団の端と端に座り込んだまま、互いに顔をしかめた。
むくりと起き上がり、四つん這いになって俺に近付いてくる。目がやばいくらいに真剣だ。
「俺が来る寸前……やっぱり何かあったでしょ!秋ちゃん、正直に言って!松田に何されたの?」
こういうときの桜木は矢鱈と鋭くて困る。
「だから、何もないって!!お前は俺を信じないのか!!お前の俺に対する信用はその程度だったのか?!」
責め寄ってくる桜木の肩を抑えながら、俺はまるで浮気がバレそうになった亭主みたいな言い訳をした。
「別に信じてないって訳じゃないけど……、じゃあ、これからは絶対に他の男の腕枕でなんか寝ないで。これだけは約束」
「なんで俺がお前とそんな約束しなきゃなんねぇんだよ!」
「だって、秋ちゃんが好きだから」
俺は目が点になった。もう言っちゃうの?それ?
「秋ちゃん……大好きだよ」
呆気に取られたままの俺に、桜木は唇を重ねた。そして、そのまま布団に押し倒し、柔らかく唇を食む。
「ちょ、ちょい待……ち!!」
──いくらなんでも展開が早すぎだろ!!普通は「好きだ」って言った後、「もし良かったら僕と付き合って下さい」と、なるのが、この国の主な交際手順じゃないのか?事実、桜木だって、その手順で彼女と付き合ってただろうに、何でこうなる?
疑問に感じながらも、優しく唇を食まれながら、舌を絡らめられると、次第に力が抜けてくる。
「さ、桜木……やめ……」
何度も桜木を止めようと、唇をずらすのだが、その度に桜木は「……好き……好き……大好きだよ。秋ちゃん」と、言って、何度もキスをする。
ただひたすら、驚きと戸惑いで頭がパニックだ。でも、長年ずっと片思いだと思っていた相手に、そんな事を言われて、嬉しくないはずはない。次第に全身は甘美な心地よさで頭がふわふわしてくる。気が付けば、俺は抵抗するのを止め、桜木の首に腕を回していた。
──俺も……俺も好きだ……!桜木!!
すると、桜木の手は、俺のTシャツの下へと潜り込み、それをたくし上げる。乳首を軽く指先で擦られ、俺は堪らず声を漏らした。
「……ん、……くっ、ふぅ……」
このまま流されていったら、どこまでいってしまうのか……?
茫と霞んでくる意識に、突然、表の鉄扉が開く音が響いた。
「桜木くん、ごめんねー。午後の予定が始まっちゃうから、もう大丈夫よー」
ベテラン養護教員である、鈴木先生の声がして、俺達は襖が開く前に、慌てて身を離した。
「松田先生から聞いたんだけど、摩矢くん。具合が悪いんだって?」
襖を開け、一歩踏み込んだ途端、鈴木先生は悲鳴を上げた。
「な、な、なんですか?!この部屋の惨状はああああ!!」
俺の母親とそう歳の離れていない、ふくよかな中年女性がぷるぷると震えている。
俺と桜木は布団の端と端に座り込んだまま、互いに顔をしかめた。
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