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イザヤside2
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「お前……、言ったよな。自分を知れば、他人を知る事ができる、って、あんな奴ですら理解出来ると──、今の俺に、あいつを理解出来ると思うか?」
「イザヤは?イザヤ自身はどう思うの?」
「今なら、解るような気がする。だけど、断定は出来ない。あくまでそんな気がするだけだ。でも、その予感は強く感じる。もしも、理解出来ないとしても、理解できるまで、俺は進んでみたい!」
陶也が微笑した。
「なら、きっと大丈夫」
──よし!!陶也にそう言ってもらえると、心強い。本当に大丈夫な気がしてくる。
「自分の『我』がどういうものか解ってきたんだね」
「ああ、こうであって欲しい。こうでなきゃ絶対嫌だ!という自己中、または自己防衛的な部分だな」
陶也は頷いた。
「気持ちが強く動くとね、どうしても出てくるよね。でも、それを体で自覚しているのと、していないのとでは、やっぱり行動に差が出てくると思うんだ」
「なるほどな。所であいつの話に戻るが、一つ気になった事がある」
「何?」
「あいつと俺の関係が酷くなるときは、いつもリサが間に居た。俺はいつもそれで戸惑っていた。だから、兄弟達が殺された時の発端も……その……」
イザヤが言い辛そうにしていると、陶也がそっと手を握ってきて、「大丈夫。無理して話さなくていい。分かってるから……」と言った。
イザヤはほっとした。記憶を見られていると思うと、やはり嫌だったが、自分で話さなくていいのは楽だった。
「何で妹さんが絡むと、お母さんが荒れるかって事だよね」
陶也は静かに語りかけた。
「ああ」
「お母さんはね。お爺ちゃんのことが好きだったんだよ。父親としてじゃなく」
「は?何でそこで爺さんが出てくる?」
陶也は少し言いたくなさそうに、顔をしかめながら言った。
「だって、イザヤって、お爺ちゃんにそっくりだから……」
イザヤは眉を寄せた。
「そういえば、お前……。あいつに、俺は爺さんじゃないって、言ってたよな」
「うん。だって、あのお母さんは、イザヤにお爺ちゃんに対する気持ちも重ねていたから……。本人はそのつもりがないんだろうけどね」
「それじゃなにか?あいつがリサに対して嫉妬していたってことか?んな、馬鹿な!」
「嫉妬だけじゃないんだ。脅威に感じたんだと思う」
「何で?」
「妹さんが自分に似ていたからだと思う」
「似ていた?」
「うん。イザヤの記憶するお婆さんとお母さんの関係って、どうだった?」
「婆さんはサラの完璧な操り人形だよ。完全にあいつが支配していた」
「でも、イザヤが産まれる前までは、実は真逆だったんだ。お母さんはお婆さんに虐待され、支配されてた」
「あいつが?!」
イザヤは信じられなかった。
「まさかと思うかもしれないけど、お爺ちゃんが去って行く前までは、お母さんは二つの顔を持っていた。『穢れた悪い子』と『誰からも愛されるような良い子』の顔。お母さんがそんな風になったのは、お婆さんのせいなんだ」
「イザヤは?イザヤ自身はどう思うの?」
「今なら、解るような気がする。だけど、断定は出来ない。あくまでそんな気がするだけだ。でも、その予感は強く感じる。もしも、理解出来ないとしても、理解できるまで、俺は進んでみたい!」
陶也が微笑した。
「なら、きっと大丈夫」
──よし!!陶也にそう言ってもらえると、心強い。本当に大丈夫な気がしてくる。
「自分の『我』がどういうものか解ってきたんだね」
「ああ、こうであって欲しい。こうでなきゃ絶対嫌だ!という自己中、または自己防衛的な部分だな」
陶也は頷いた。
「気持ちが強く動くとね、どうしても出てくるよね。でも、それを体で自覚しているのと、していないのとでは、やっぱり行動に差が出てくると思うんだ」
「なるほどな。所であいつの話に戻るが、一つ気になった事がある」
「何?」
「あいつと俺の関係が酷くなるときは、いつもリサが間に居た。俺はいつもそれで戸惑っていた。だから、兄弟達が殺された時の発端も……その……」
イザヤが言い辛そうにしていると、陶也がそっと手を握ってきて、「大丈夫。無理して話さなくていい。分かってるから……」と言った。
イザヤはほっとした。記憶を見られていると思うと、やはり嫌だったが、自分で話さなくていいのは楽だった。
「何で妹さんが絡むと、お母さんが荒れるかって事だよね」
陶也は静かに語りかけた。
「ああ」
「お母さんはね。お爺ちゃんのことが好きだったんだよ。父親としてじゃなく」
「は?何でそこで爺さんが出てくる?」
陶也は少し言いたくなさそうに、顔をしかめながら言った。
「だって、イザヤって、お爺ちゃんにそっくりだから……」
イザヤは眉を寄せた。
「そういえば、お前……。あいつに、俺は爺さんじゃないって、言ってたよな」
「うん。だって、あのお母さんは、イザヤにお爺ちゃんに対する気持ちも重ねていたから……。本人はそのつもりがないんだろうけどね」
「それじゃなにか?あいつがリサに対して嫉妬していたってことか?んな、馬鹿な!」
「嫉妬だけじゃないんだ。脅威に感じたんだと思う」
「何で?」
「妹さんが自分に似ていたからだと思う」
「似ていた?」
「うん。イザヤの記憶するお婆さんとお母さんの関係って、どうだった?」
「婆さんはサラの完璧な操り人形だよ。完全にあいつが支配していた」
「でも、イザヤが産まれる前までは、実は真逆だったんだ。お母さんはお婆さんに虐待され、支配されてた」
「あいつが?!」
イザヤは信じられなかった。
「まさかと思うかもしれないけど、お爺ちゃんが去って行く前までは、お母さんは二つの顔を持っていた。『穢れた悪い子』と『誰からも愛されるような良い子』の顔。お母さんがそんな風になったのは、お婆さんのせいなんだ」
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