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イザヤside2
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サラが二人を援護するように、立ち塞がり何度も銃を撃つ。
マシューも後退しながら他の男達と合流し、車の影に隠れた。
イザヤと陶也が軽トラックの影に隠れると、サラも素早く同じ所に滑り込んできた。
「イザヤ!イザヤ!大丈夫?イザヤっ!!」
サラがイザヤを揺さぶる。陶也は自分のワイシャツを脱いで破くと、イザヤの肩に巻きつけ止血をした。
向こうではマシューの声だけが騒ぎ立てていた。
「サラァァァ!!てめぇ、よくも俺を撃ったな!!許せねぇ!後でその餓鬼と共に殺してやるからな!!絶対ぇ殺してやるからなっ!!」
あちらでも、先ずはマシューの傷の手当てをしているのだろう。声だけで、実行に移す気配はまだない。
イザヤは脇腹の傷を押さえながら、サラの様子を見つめた。
「サラ!あいつの……叫びを……どう思う?」
イザヤは傷口の痛みに耐え、息も荒く問いかけた。
隣では陶也が何処かに電話をしている。この事態を終わりにさせるため、警察にでも連絡しているのだろう。
「俺は……覚えてるぜ。あんたがあいつを連れて来た日の事を……。俺がまだ、8つかそこらで……、マシューは13か14だったろ。……あの頃のあいつは目の落ち窪んだ……、死んだような目をしてた。どこにも……居場所のなかった薄汚いあいつを……、あんたは甲斐甲斐しく世話をした。あんたにとっては……奴隷として、コントロールするのに丁度いいと思った程度なんだろうが……、何も無かったマシューにとって、例え手足となって使われようとも……、あいつには……それが救いだったんだ。あんたがやった事は……、あいつにとって、目的がどうだろうと……光に感じたんだよ。あいつには、あんたが……全てなんだ」
サラは黙って聞いていた。
向こうでは、マシューの悲痛とも取れる叫びが続いていた。
「サラァァァ!てめぇは結局、くそ餓鬼だけが大事で、俺なんかどうだっていいってかっ!!!何年も……何年も、お前に尽くしてきたのにっ!!!俺はどうだっていいのか!!!くそったれがぁ!!!絶対ぇ、生かして帰さねぇからな!!!」
「よく聞けよ、サラ。あいつの声を──。また居場所を失い、あんたが離れていく恐怖に怯えてるんだよ……。そんなあいつの気持ち、お前ならよく分かるだろ?」
イザヤはサラの瞳をじっと見つめた。
「サラ……、いや、母さん!俺にとっては、あんたがどんな人間だろうと、俺の母さんであることに変わりはない!何処に居ようとも、二度と会えなくても、あんたが生きていようが死んでいようが、変わらずに俺の中に、あんたは母親として居るんだ!」
イザヤはサラの手を取った。
「だから、あいつを助けてやってくれ」
サラが眉間に皺を寄せながらイザヤを見つめた。
イザヤはサラに向かって微笑んだ。
「さっき、俺が撃たれた時……、泣いてくれたよな。……あれ、嬉しかったよ。俺はもう……、あの瞬間だけで充分だ。母さんの……涙を貰えただけで……、俺は救われた気分だ。だから、今度はマシューを助けてやってくれ。あいつを助けてやれるのは、……母さんだけだ」
「…………」
サラは無言のまま、複雑そうな顔をしていた。
イザヤは思わず笑ってしまった。
「なんだよ、その顔!怒ってるのか、泣いてるのか、……わかんねぇだろ!……何を迷ってんだよ。いいか!母さんは決して……誰にも愛されない人間ではなかったんだ!……父さんも、マシューも……彼らなりに、母さんを愛してた。勿論、俺も──」
マシューも後退しながら他の男達と合流し、車の影に隠れた。
イザヤと陶也が軽トラックの影に隠れると、サラも素早く同じ所に滑り込んできた。
「イザヤ!イザヤ!大丈夫?イザヤっ!!」
サラがイザヤを揺さぶる。陶也は自分のワイシャツを脱いで破くと、イザヤの肩に巻きつけ止血をした。
向こうではマシューの声だけが騒ぎ立てていた。
「サラァァァ!!てめぇ、よくも俺を撃ったな!!許せねぇ!後でその餓鬼と共に殺してやるからな!!絶対ぇ殺してやるからなっ!!」
あちらでも、先ずはマシューの傷の手当てをしているのだろう。声だけで、実行に移す気配はまだない。
イザヤは脇腹の傷を押さえながら、サラの様子を見つめた。
「サラ!あいつの……叫びを……どう思う?」
イザヤは傷口の痛みに耐え、息も荒く問いかけた。
隣では陶也が何処かに電話をしている。この事態を終わりにさせるため、警察にでも連絡しているのだろう。
「俺は……覚えてるぜ。あんたがあいつを連れて来た日の事を……。俺がまだ、8つかそこらで……、マシューは13か14だったろ。……あの頃のあいつは目の落ち窪んだ……、死んだような目をしてた。どこにも……居場所のなかった薄汚いあいつを……、あんたは甲斐甲斐しく世話をした。あんたにとっては……奴隷として、コントロールするのに丁度いいと思った程度なんだろうが……、何も無かったマシューにとって、例え手足となって使われようとも……、あいつには……それが救いだったんだ。あんたがやった事は……、あいつにとって、目的がどうだろうと……光に感じたんだよ。あいつには、あんたが……全てなんだ」
サラは黙って聞いていた。
向こうでは、マシューの悲痛とも取れる叫びが続いていた。
「サラァァァ!てめぇは結局、くそ餓鬼だけが大事で、俺なんかどうだっていいってかっ!!!何年も……何年も、お前に尽くしてきたのにっ!!!俺はどうだっていいのか!!!くそったれがぁ!!!絶対ぇ、生かして帰さねぇからな!!!」
「よく聞けよ、サラ。あいつの声を──。また居場所を失い、あんたが離れていく恐怖に怯えてるんだよ……。そんなあいつの気持ち、お前ならよく分かるだろ?」
イザヤはサラの瞳をじっと見つめた。
「サラ……、いや、母さん!俺にとっては、あんたがどんな人間だろうと、俺の母さんであることに変わりはない!何処に居ようとも、二度と会えなくても、あんたが生きていようが死んでいようが、変わらずに俺の中に、あんたは母親として居るんだ!」
イザヤはサラの手を取った。
「だから、あいつを助けてやってくれ」
サラが眉間に皺を寄せながらイザヤを見つめた。
イザヤはサラに向かって微笑んだ。
「さっき、俺が撃たれた時……、泣いてくれたよな。……あれ、嬉しかったよ。俺はもう……、あの瞬間だけで充分だ。母さんの……涙を貰えただけで……、俺は救われた気分だ。だから、今度はマシューを助けてやってくれ。あいつを助けてやれるのは、……母さんだけだ」
「…………」
サラは無言のまま、複雑そうな顔をしていた。
イザヤは思わず笑ってしまった。
「なんだよ、その顔!怒ってるのか、泣いてるのか、……わかんねぇだろ!……何を迷ってんだよ。いいか!母さんは決して……誰にも愛されない人間ではなかったんだ!……父さんも、マシューも……彼らなりに、母さんを愛してた。勿論、俺も──」
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