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混乱
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しかし、その間にトム・サラヤンが入って行く手を阻む。
「どけ!!」
「そうイラつくなよ、シャノン。そんな事より、お尻に瓶を突っ込んだ奴とはどんな関係? もうヤったのか? 俺にもヤらせてくんない?」
シャノンの拳が空を切った。トム・サラヤンの右頬をシャノンの拳が掠める。
「おっと!危ねぇ!こいつはマジだな? そうか、ヤったのか?!」
喜ぶトム・サラヤンにシャノンは無言で拳を繰り出した。寸前で何とかトム・サラヤンはその拳を避けているが、このままでは危ない。
雷亜は思わず飛び出していた。
「シャノン止めて!!暴力は駄目だよ!!」
シャノンの腕にすがり付き、彼の怒りを鎮めようと必死になる。
「大会が近いんだよ!シャノンがこんなことしてたんじゃ、チームが出場停止になってしまう!!」
「うるせぇ!大会がなんだ!!止めるんじゃねぇ!!」
「駄目だよ!!絶対に駄目!!みんなの努力を無駄にする気?」
シャノンは拳を下した。静かにアメジストの瞳が雷亜を見る。
「お前……みんなの、って……。お前自身はどうなるんだよ? あんな写真をバラまかれて……腹が立たないのかよ?!傷付かねぇのかよ?」
「それは……そうだけど……。でも、そんな事でみんなの人生を狂わせたくない。勿論、シャノンの人生もだ」
シャノンは眉をひそめた。そして、達也を指さし「こいつの事はどうなんだよ? お前の人生、滅茶苦茶狂わそうとしてるだろ? この現況を放っておけって言うのかよ?」
雷亜は頷いた。
「そうだよ。だって、ここで騒ぎ立てたら、狂うのは俺だけの人生じゃなくなる。達也が狂わせたいのは俺だけだ。ねぇ、達也。シャノンの人生まで狂わす気はないよね?」
「まあな……。だけど、お前を庇う奴なら、誰でも地獄に落ちちまえ!!」
それを聞いてシャノンが肩をすくめ、呆れた。
「なんなんだよ、お前ら? 雷亜をそこまで貶める達也も達也だが、それを甘んじて受ける雷亜もおかしい!全く気が知れない。お前がそんなに落ち着いていると、さっきまで怒り狂ってた俺が馬鹿みたいじゃないか!」
「はははは!そうかもね」
雷亜が声を出して笑うとシャノンがムッとした顔でこちらを睨んだ。
「ごめん、ごめん。シャノンは俺のために怒ってくれたのに、笑うとこじゃないよね。でも……、俺はどういう訳かもう本当に大丈夫なんだよね。昔の俺とは違うんだ。だから、心配しないでシャノン。達也はだた、俺がアメリカに留学してきたとことが気に入らないだけなんだ。だから、この問題の解決は簡単なんだよ。俺が日本に帰ればいいだけだ。そうだよね、達也?」
「ああ、俺はお前が嫌いだからな!視界にも入れたくない。名前を聞いただけで寒気がする」
はっきりと吐き捨てる達也に、シャノンが「お前なあ~」と言って突っかかりそうになるのを雷亜は止めた。
「いいんだ、シャノン。好き嫌いは達也の自由なんだから」
「そうは言っても、していい事と悪い事があるだろう?!……まあ、俺が言えるようなことじゃないけど……」
シャノンが罰の悪そうに頭を掻いた。例のバラまかれた写真の事だろう。そもそもシャノンがそんな写真を撮らなければこんな事にはならなかったのだ。
「何でも起こってしまうのは仕方がないよ。人間の心って不安定だから、その不安定の波にさらされたら、予期せぬことはいつでも起きる。だから、俺はその都度、出来る限り冷静に現実を見つめていきたいな、って思ってる」
「大人だな……お前は。でもなぁ、俺はどうしてもこいつだけは許せねぇ」
そう言って不意にシャノンは後ろを振り返り、達也に右の拳を叩きつけた。
「シャノン!!」
「どけ!!」
「そうイラつくなよ、シャノン。そんな事より、お尻に瓶を突っ込んだ奴とはどんな関係? もうヤったのか? 俺にもヤらせてくんない?」
シャノンの拳が空を切った。トム・サラヤンの右頬をシャノンの拳が掠める。
「おっと!危ねぇ!こいつはマジだな? そうか、ヤったのか?!」
喜ぶトム・サラヤンにシャノンは無言で拳を繰り出した。寸前で何とかトム・サラヤンはその拳を避けているが、このままでは危ない。
雷亜は思わず飛び出していた。
「シャノン止めて!!暴力は駄目だよ!!」
シャノンの腕にすがり付き、彼の怒りを鎮めようと必死になる。
「大会が近いんだよ!シャノンがこんなことしてたんじゃ、チームが出場停止になってしまう!!」
「うるせぇ!大会がなんだ!!止めるんじゃねぇ!!」
「駄目だよ!!絶対に駄目!!みんなの努力を無駄にする気?」
シャノンは拳を下した。静かにアメジストの瞳が雷亜を見る。
「お前……みんなの、って……。お前自身はどうなるんだよ? あんな写真をバラまかれて……腹が立たないのかよ?!傷付かねぇのかよ?」
「それは……そうだけど……。でも、そんな事でみんなの人生を狂わせたくない。勿論、シャノンの人生もだ」
シャノンは眉をひそめた。そして、達也を指さし「こいつの事はどうなんだよ? お前の人生、滅茶苦茶狂わそうとしてるだろ? この現況を放っておけって言うのかよ?」
雷亜は頷いた。
「そうだよ。だって、ここで騒ぎ立てたら、狂うのは俺だけの人生じゃなくなる。達也が狂わせたいのは俺だけだ。ねぇ、達也。シャノンの人生まで狂わす気はないよね?」
「まあな……。だけど、お前を庇う奴なら、誰でも地獄に落ちちまえ!!」
それを聞いてシャノンが肩をすくめ、呆れた。
「なんなんだよ、お前ら? 雷亜をそこまで貶める達也も達也だが、それを甘んじて受ける雷亜もおかしい!全く気が知れない。お前がそんなに落ち着いていると、さっきまで怒り狂ってた俺が馬鹿みたいじゃないか!」
「はははは!そうかもね」
雷亜が声を出して笑うとシャノンがムッとした顔でこちらを睨んだ。
「ごめん、ごめん。シャノンは俺のために怒ってくれたのに、笑うとこじゃないよね。でも……、俺はどういう訳かもう本当に大丈夫なんだよね。昔の俺とは違うんだ。だから、心配しないでシャノン。達也はだた、俺がアメリカに留学してきたとことが気に入らないだけなんだ。だから、この問題の解決は簡単なんだよ。俺が日本に帰ればいいだけだ。そうだよね、達也?」
「ああ、俺はお前が嫌いだからな!視界にも入れたくない。名前を聞いただけで寒気がする」
はっきりと吐き捨てる達也に、シャノンが「お前なあ~」と言って突っかかりそうになるのを雷亜は止めた。
「いいんだ、シャノン。好き嫌いは達也の自由なんだから」
「そうは言っても、していい事と悪い事があるだろう?!……まあ、俺が言えるようなことじゃないけど……」
シャノンが罰の悪そうに頭を掻いた。例のバラまかれた写真の事だろう。そもそもシャノンがそんな写真を撮らなければこんな事にはならなかったのだ。
「何でも起こってしまうのは仕方がないよ。人間の心って不安定だから、その不安定の波にさらされたら、予期せぬことはいつでも起きる。だから、俺はその都度、出来る限り冷静に現実を見つめていきたいな、って思ってる」
「大人だな……お前は。でもなぁ、俺はどうしてもこいつだけは許せねぇ」
そう言って不意にシャノンは後ろを振り返り、達也に右の拳を叩きつけた。
「シャノン!!」
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