118 / 181
2018年下半期〜2019年
両手に花
しおりを挟む
現在ヒロサダ達のクラスでは3時間目の現代文の授業が始まっている。
「週番前を~。今日の現代文は週番前を~、慣用句や週番前を~、ことわざを週番前を~、やります週番前を~」
現代文担当はもちろん、おはぎこと萩ノ宮奴紗幸先生だ。
「キタキタ、おはぎの現文!」
「やっぱりおはぎの授業分かりやすいよな~」
「おはぎ先生……、ステキ」
萩ノ宮奴紗幸先生は以前、ヒロサダがこっそり呼んでいた“おはぎ”というニックネームが気に入り、それ以降ネームプレートに“おはぎ”と書いて首から吊り下げている。
“おはぎ”の普及活動もあってか、このニックネームもだいぶ生徒達の間に広まったようだ。
「全く……。“おはぎ”は私とヒロサダ君だけが使っていたのに……。皆が使い始めたら特別感がなくなるじゃないの~!!!」
しかし眞名井ちゃんはこの普及に不満のようで、萩ノ宮奴紗幸先生を睨んでいる。
「週番前を~。眞名井週番前を~、一体どうした週番前おはぎ~???」
眞名井ちゃんの視線を感じ気にしつつも、しれっと“おはぎ”と発言した萩ノ宮奴紗幸先生の事がさらに気に入らなくなり、眞名井ちゃんはその呼びかけを無視した。
これを萩ノ宮奴紗幸先生は、ヒロサダと3人でのプライベートの仲を他人に悟られないようにした眞名井ちゃんの演技だと思い、眞名井ちゃんに関心し、感謝の気持ちを込めて、無視されたことをスルーし、何事もなかったように授業を始めた。
「まずは週番前を~、この慣用句です週番前を~。【両手に花】です週番前を~。だれかこの慣用句の意味が週番前を~、分かる人はいますか週番前おはぎ~?」
萩ノ宮奴紗幸先生の人気もあってか、大勢の人が手を挙げた。
「結婚式で、手紙を添えて渡すやつです!」
「仲人君週番前を~。それは【両親に花】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「船に乗り込んだ時に足元に張っていた紐に触れたら、その人めがけて銛や網が飛ぶような仕掛けのことです!私のおじいちゃんがよく作っていました」
「魚住さん週番前を~。それは【漁師に罠】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「一休さんのとんちには圧倒されましたね!」
「足利君週番前を~。それは【屏風に虎】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「おぃ~、おぃ~、おぃ~」
「内筋野肉君週番前を~。それは【上腕に頭筋】です週番前を~。………………、それでは答えを週番前を~、発表します週番前おはぎ~」
なかなか答えが出なかったため、萩ノ宮奴紗幸先生が意味を解説した。
【両手に花】とは、二つのよいものを同時に手に入れることのたとえ。また、一人の男性が同時に二人の女性を連れていることのたとえである。
「ということは、わしにとってはさかもとっちゃんといけえりっちゃんということじゃな!!!」
「ヒロサダ君~!!!そこに私も加えてちょうだいよ~。両手だけじゃなくて、口にも花を咥えてよ~!!!」
二人に夢中なヒロサダをどうにか振り向かせようと必死の眞名井ちゃん。とその時、ヒロサダはあることに気がついた。
「さかもとっちゃん、本名が坂本花織……。いけえりっちゃん、本名が池江璃花子……。坂本花織、池江璃花子……??、ふ、二人とも名前に【花】が!!!!これこそまさに【両手に花】ですじゃ~!!!」
【両手に花】の慣用句に愛着が生まれ、二人への愛がより一層深まったヒロサダなのであった。
「あらヒロサダ君、そんなこと言ったら私の名前にだって【花】が入っているわよ!!!私も加えてくれるのね!!!」
「…………ま、眞名井ちゅわ~ん!?それはさすがに嘘じゃと分かるじゃよ…………」
「む、ムキーーーーー!!!。私だってその二人に負けてないんだから~!!!!」
ヒロサダに軽くあしらわれた眞名井ちゃん。授業では次の慣用句である【トゥギャザーしようぜ】が紹介されている中、ヒロサダと眞名井ちゃんのやり取りを、松野さんが羨ましく眺めていた。
「週番前を~。今日の現代文は週番前を~、慣用句や週番前を~、ことわざを週番前を~、やります週番前を~」
現代文担当はもちろん、おはぎこと萩ノ宮奴紗幸先生だ。
「キタキタ、おはぎの現文!」
「やっぱりおはぎの授業分かりやすいよな~」
「おはぎ先生……、ステキ」
萩ノ宮奴紗幸先生は以前、ヒロサダがこっそり呼んでいた“おはぎ”というニックネームが気に入り、それ以降ネームプレートに“おはぎ”と書いて首から吊り下げている。
“おはぎ”の普及活動もあってか、このニックネームもだいぶ生徒達の間に広まったようだ。
「全く……。“おはぎ”は私とヒロサダ君だけが使っていたのに……。皆が使い始めたら特別感がなくなるじゃないの~!!!」
しかし眞名井ちゃんはこの普及に不満のようで、萩ノ宮奴紗幸先生を睨んでいる。
「週番前を~。眞名井週番前を~、一体どうした週番前おはぎ~???」
眞名井ちゃんの視線を感じ気にしつつも、しれっと“おはぎ”と発言した萩ノ宮奴紗幸先生の事がさらに気に入らなくなり、眞名井ちゃんはその呼びかけを無視した。
これを萩ノ宮奴紗幸先生は、ヒロサダと3人でのプライベートの仲を他人に悟られないようにした眞名井ちゃんの演技だと思い、眞名井ちゃんに関心し、感謝の気持ちを込めて、無視されたことをスルーし、何事もなかったように授業を始めた。
「まずは週番前を~、この慣用句です週番前を~。【両手に花】です週番前を~。だれかこの慣用句の意味が週番前を~、分かる人はいますか週番前おはぎ~?」
萩ノ宮奴紗幸先生の人気もあってか、大勢の人が手を挙げた。
「結婚式で、手紙を添えて渡すやつです!」
「仲人君週番前を~。それは【両親に花】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「船に乗り込んだ時に足元に張っていた紐に触れたら、その人めがけて銛や網が飛ぶような仕掛けのことです!私のおじいちゃんがよく作っていました」
「魚住さん週番前を~。それは【漁師に罠】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「一休さんのとんちには圧倒されましたね!」
「足利君週番前を~。それは【屏風に虎】です週番前を~。他にありますか週番前おはぎ~?」
「おぃ~、おぃ~、おぃ~」
「内筋野肉君週番前を~。それは【上腕に頭筋】です週番前を~。………………、それでは答えを週番前を~、発表します週番前おはぎ~」
なかなか答えが出なかったため、萩ノ宮奴紗幸先生が意味を解説した。
【両手に花】とは、二つのよいものを同時に手に入れることのたとえ。また、一人の男性が同時に二人の女性を連れていることのたとえである。
「ということは、わしにとってはさかもとっちゃんといけえりっちゃんということじゃな!!!」
「ヒロサダ君~!!!そこに私も加えてちょうだいよ~。両手だけじゃなくて、口にも花を咥えてよ~!!!」
二人に夢中なヒロサダをどうにか振り向かせようと必死の眞名井ちゃん。とその時、ヒロサダはあることに気がついた。
「さかもとっちゃん、本名が坂本花織……。いけえりっちゃん、本名が池江璃花子……。坂本花織、池江璃花子……??、ふ、二人とも名前に【花】が!!!!これこそまさに【両手に花】ですじゃ~!!!」
【両手に花】の慣用句に愛着が生まれ、二人への愛がより一層深まったヒロサダなのであった。
「あらヒロサダ君、そんなこと言ったら私の名前にだって【花】が入っているわよ!!!私も加えてくれるのね!!!」
「…………ま、眞名井ちゅわ~ん!?それはさすがに嘘じゃと分かるじゃよ…………」
「む、ムキーーーーー!!!。私だってその二人に負けてないんだから~!!!!」
ヒロサダに軽くあしらわれた眞名井ちゃん。授業では次の慣用句である【トゥギャザーしようぜ】が紹介されている中、ヒロサダと眞名井ちゃんのやり取りを、松野さんが羨ましく眺めていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる