男子高校生ヒロサダの毎日極楽

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2020年

ステイホーム1

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 皆さんもご存じの通り、現在世界的に新型ウイルスが流行している。そんなウイルスの感染拡大を防ぐため、不要不急の外出は避け、家に居る。一人ひとりが強い意志を持ってステイホームをしているのだ。
 ヒロサダ達も例外ではなく、高校は臨時休校となり、家にこもる日々を過ごしていた。
 
 「はぁ~。こうも自粛生活が続くと、嫌になるじゃのぉ~」
 「そうね~HIROちゃん………。ニュースもウイルス関連ばかりで、心までこもっちゃうわねぇ~」
 この日は平日。現在時刻は午前10時半。普段は活発に活動しているこの時間帯でも、外出できないので、ヒロサダと母ちゃんは番茶をすすりながらテーブルを囲み、ぼんやりと液晶画面を眺めていた。

 「それにしても、オナラが止まらなくなる感染症だなんて、本当に怖いわねぇ~」
 「………母ちゃん、ニュースでも度々言ってるじゃが、そんなウイルスじゃないじゃよ~」
 「あら???【放屁ほうひだ20発ウイルス】でしょ~???放屁って、オナラが出ちゃうことよねぇ~???」
 「【放屁だ20発ウイルス】じゃなくて、【新型ホフィウイルス】じゃよ~」
 オナラが止まらなくなるだけの感染症なら、こんなに世界は騒いだりしない。
 
 ニュースで連日のように報道されているので、知らない人はいないと思うが、一応説明しておく。
 現在流行している新型ホフィウイルス感染症は、正式名称を【HOHIDホヒッド20-PA2パートツー】と言い、hophyvirusホフィウイルス diseaseディジーズ 2020 part2パートツー(2020年に発生した新型ホフィウイルス感染症)を略した言葉なのである。ちなみに、なぜpart2なのかというと、現在新型ホフィウイルスはほぼ終息状態に向かっているが、第二波の感染拡大の可能性もあるということで、part2なのである。

 

 「ぴぃぃぃぃんぽぉぉぉぉぉぉん」
 そんな他愛もない会話をしていると、家のチャイムである[布袋様]が鳴った。
 「あらあら、こんな時に誰かしら???」
 そう言って母ちゃんは、自粛中に12キロ太った重い腰を上げて玄関へ向かった。

 「はいはいどなた。………あら!!あなたは確かHIROちゃんの………」
 「はいっ!!!ヒロサダ君の永遠の恋人こと、眞名井です!!!」
 「あっら~、お正月振りねぇ~!!!」
 ステイホーム中だというのにも関わらず、眞名井ちゃんがやってきた。
 「ヒロサダ君、お借りしますね!!!!」
 「眞名井ちゃんって言ったかしら~、どうぞどうぞ~。ちょうどHIROちゃんもヒマしてたところだから~」
 


 「ヒロサダくぅ~ん!!!」
 「ゴブブブッブウッ!!!」
 急に眞名井ちゃんが現れ、鼻から番茶を吹きこぼしてしまったヒロサダ。
 「ま、眞名井ちゅわ~ん!?どうしてうちに!!!今、ステイホーム中じゃないんじゃか~???」
 自粛中にもかかわらず他県にパチンコ屋を求め外出する人とは違い、臨時休校中はステイホームに徹したヒロサダは、目の前で何が起きているのかすぐには理解できなかった。
 「あらヒロサダ君、知らないの???グフフッ、なら教えてあげるわね!!!新型ホフィウイルスの感染もだいぶ落ち着いてきて、ほぼすべての学校は先月から通常通り再開しているのよ!!!」
 「な、なんじゃって~!?………でも、ワシらの学校からは再開の連絡来てないじゃが………」
 「そうなのよ。不思議に思って、に聞いてみたら、全国で臨時休校を続けているのって、私たちの学校だけみたいなの!!!だから、来ちゃった!!!」
 ヒロサダ達の学校の理事長は、新型ホフィウイルスが国内に入ってくる前から防護服を着用するほどの心配性だったため、理事長の一任で臨時休校を続けていたのだ。
 一切外出しなかったヒロサダは、世間では学校が通常通り再開していることを知らなかったのだ。
 
 「そういうことで、じゃあヒロサダ君、行くわよ!!!」
 そう言って眞名井ちゃんは、半ば無理やりヒロサダを連れ玄関へと向かった。
 「ま、眞名井ちゅわ~ん。いくら他の学校が再開しているからって、ワシらの学校はまだステーホームを続けないといけないんじゃ………」
 「その点も大丈夫!!!ちゃ~んとから、許可、取ってあるからっ!!!ではお母様!!!ヒロサダ君、しばらくお借りしますね!!!」
 「眞名井ちゃんって言ったかしら、HIROちゃんのこと、よろしく頼むわね~」
 そう言って母ちゃんは、眞名井ちゃんがヒロサダと話している間に支度した、ヒロサダのお泊りセット(長期宿泊用)の入ったスーツケースを眞名井ちゃんに渡した。
 「か、母ちゃん!?!?眞名井ちゅわ~ん!?お泊り???いったいどこに連れて行くんじゃ~!?」
 
 色々と聞きたいことがあるようなヒロサダだったが、身長177センチメートルのブルペン女子に力で抵抗できるほど、ヒロサダは強くなかった。
 笑顔で見送る母ちゃんに対し、90度のお辞儀をしてドアを開けた眞名井ちゃんなのであった。
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