男子高校生ヒロサダの毎日極楽

ITO法人

文字の大きさ
144 / 181
2020年

ステイホーム3「3人の乙女の思惑」

しおりを挟む
 「3人とも、一体何しに来たんじゃ~!?」
 少し落ち着いたヒロサダは、3人の乙女を問い詰める。

 「皆は学校臨時休校だけど、私たち教員は仕事だから、毎日生徒の居ない学校に居たの。でも臨時休校が長引くにつれてだんだんとすることがなくなってきて………………。そんな時に眞名井さんから連絡があったの!!!」
 「グフフッ、私が、ヒロサダ君と一緒にどこか遊びに行きたいって言ったら、2人共賛成してくれて。グフッ」
 「松野も、まなりんの提案には大賛成だったけど、皐月先生の行動力の速さには、びっくりしたかなぁ~」
 眞名井ちゃんからの連絡があり、ヒロサダに会いたい衝動を抑えきれなかった皐月先生は、業務中だった職員室内で発狂し、すぐさま有休を取り学校を後にしたのだった。そして、眞名井ちゃんと松野さんに招集をかけ、学校の隣のブブゼラ広場に集合して、皐月先生の車でヒロサダ宅へと向かい、今に至るのであった。

 「だから皐月先生は、そんな恰好なんですじゃな~」
 「ふふっ、学校の外で、スーツ姿でヒロサダ君に会えるなんて、なんだかえるわね~!!!」
 色白の肌に、黒のスーツがよく似合う皐月先生。スカートについているシワからも、生徒の居ない学校で業務に励んでいたことが見受けられる。
 
 「先生、萌えるはもう死語ですよ~!!!」
 「松野も、使わないかなぁ~!!!」
 「なによ~!!!私がおばさんって言いたいの!?私まだ今年で24よ!!!あなたたちとそんなに変わらないでしょ!!!」
 3人の言い争いにデジャヴを感じたヒロサダは、先手を打ち、3人の肩を軽くたたきなだめた。そんなことで3人の気持ちが鎮まるのかというと………。
 「ひ、ヒロサダ君。私、おばさんじゃないわよね!?ふふっ」
 「グフッ、グフフフッ」
 「死語かどうかなんて、もうどうでもいいかなぁ~」
 無論、鎮まるのである。



 「じゃあ世間話はこのくらいにして、皆、行きましょうか!」
 「グフフッ!」
 「ぉー!」
 皐月先生を先頭に、3人でヒロサダを取り囲みながら車に乗った。この3人と一緒に外出したいかしたくないかの意思決定権は、ヒロサダには与えられていないようだ。

 「あ、あの、、、一体どこに行くんじゃか???どこかに行くにしても、これじゃあ一向に着きませんじゃ~」
 後部座席の2人席に、4人がギュウギュウに乗り込んでいる。
 「皐月先生が運転しないと、出発できないじゃないですか~!!!」
 「松野も、そう思うかなぁ~」
 「なによ~!!!私だってヒロサダ君の隣がいいの!!!」
 
 これではらちが明かないと思ったヒロサダは、自ら助手席を志願した。
 「こ、これなら争わなくて済みますじゃ~!!!」
 後部座席に座れば、ヒロサダの隣の席の奪い合いでさらなる争いが起きてしまう。そう考えたヒロサダは先手を打ったのだ。しかし、これでヒロサダに対して欲情している3人の乙女は納得するのかというと………。
 「ふふっ!私はどうせ運転手だから、大賛成よ、ヒロサダ君~!!!!」
 「………!確かに、後部座席からヒロサダ君を眺めながら、松ミョンと語り合うのもいいわね!!!」
 「まなりん~。松野もまなりんといっぱいお話したいかなぁ~!!!」
 言わずもがな、納得するのである。
 
 こうして、助手席にヒロサダ、後部座席に眞名井ちゃんと松野さんを乗せた皐月先生の車は、ヒロサダの家を出発した。

 「そういえば、3人は一体どうやって連絡を取り合っていたのですかじゃ~???」
 眞名井ちゃんと松野さんの2人だけならわかるのだが、そこに教員の皐月先生が加わっているため、自然な疑問を持ったヒロサダ。
 「ふふっ、私たちのLINEグループで連絡取り合っているのよ~」
 「ら、LINEグループですじゃか~!?!?!?!」
 教員と生徒の関係では考えられないと、驚きを隠せないヒロサダ。
 「グフッ、私たち3人意気投合しちゃって、LINEグループ作っちゃったの~!!グフフッ、グフッ」
 「学校が臨時休校になる前だから、もう何ヶ月もこのLINEグループでやり取りしているかなぁ~。松野、こういうこと初めてだったから、すごく嬉しかったかなぁ~」

 ヒロサダを取り巻き、LINEグループを作るほど親密な関係になっていた眞名井ちゃん、松野さん、皐月先生の3人。多少の恐怖を感じながら、助手席で揺られるヒロサダ。一行はどこへ向かうのか!?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...