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2020年
ステイファーム8-1「ヒロサダのメニュー」
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「こんにちはですじゃ~」
ヒロサダは1人目の食堂のおばちゃんに挨拶をし、1人目のおばちゃんメニューが書かれたブラックボードに目を凝らした。
「こんにちは~。お嬢さんのご友人だね!?皐月ファーム長から聞いているよ~!!!さあ、好きなもの選んでちょうだい!!!」
「悩みますじゃが~………………」
ヒロサダは多彩なメニューが書かれたブラックボードを見つめながら、数分考えた。
「………うむ!!!これをお願いしますじゃ~!!!」
「はいよ!!!!」
ヒロサダは悩みに悩んだ挙句、鯛の活け造りを注文した。注文を受けた1人目のおばちゃんは、隣に設置されてある生け簀から新鮮な真鯛を取り出し、見事な手つきで鯛を捌いた。その新鮮さは、舟に乗せられた鯛の身が踊っているところから十分にうかがえる。
「ヘイヘイヘイヘイヘイお待ち!!!」
1人目のおばちゃんは、鯛が乗った舟をヒロサダのおぼんに乗せた。
「ありがとうございましたじゃ~!!!」
ヒロサダは1人目のおばちゃんに感謝の挨拶をし、2人目のおばちゃんの元に、おぼんを台の上でスライドさせながら向かった。
「こんにちはですじゃ~」
2人目のおばちゃんに対しても同様に挨拶をしたヒロサダは、2人目のおばちゃんメニューが書かれたブラックボードに、これまた数分間目を凝らし続けた。
「……………迷いましたじゃが、これをお願いしますじゃ~!!!」
「これ…………。お嬢さんの大切なご友人だから、おばちゃんなんでも好きなものを作ってあげたいけどねぇ……………。そのおぼんに乗せるのには無理があるんじゃないかねぇ…………」
ヒロサダのおぼんはすでに鯛が乗った舟でギュウギュウ。いや、ギュウギュウどころか、舟の先端はおぼんからはみ出している。
「そ、それもそうですじゃ~……………」
そのおぼんには、ヒロサダが2人目のおばちゃんにリクエストした北京ダックが乗るスペースは無かった。いくら食べ放題だと言っても、おぼんを二つ使うほど卑しい真似を皐月先生の実家でする訳にはいかないと思ったヒロサダは、おぼんに乗った舟の隙間にぴったりはまるようなおかずを注文することにした。
「じゃあ、これでお願いしますじゃ~」
「はいよ!!!!」
同様に、3人目、4人目のおばちゃんとも、同じくだりを繰り返したヒロサダは、4つ目のおかずをおぼんに乗せた時点で、おぼんの隙間は無くなった。そのため残念ながら、5人目以降のおばちゃんの元に行くことはできなかった。
「まだまだ魅力的なメニューが用意されていたようですじゃが~……し、しかたないですじゃ~…………」
ヒロサダはとりあえず1番近くのテーブルに座った。2人の乙女の機嫌を取るため、端の席に着くのではなく、真ん中の席に着いた。
「おいしそうですじゃ~!!!!、が~……………」
目の前に自分が選んだメニューを乗せたおぼんを見つめながら、2人の機嫌を取る手段方法を、あれこれ思案しているヒロサダなのであった。
皐月ファーム1日目昼食。ヒロサダのメニューは【鯛の活け造り・たくあん・心太・あんこ】となった。
ヒロサダは1人目の食堂のおばちゃんに挨拶をし、1人目のおばちゃんメニューが書かれたブラックボードに目を凝らした。
「こんにちは~。お嬢さんのご友人だね!?皐月ファーム長から聞いているよ~!!!さあ、好きなもの選んでちょうだい!!!」
「悩みますじゃが~………………」
ヒロサダは多彩なメニューが書かれたブラックボードを見つめながら、数分考えた。
「………うむ!!!これをお願いしますじゃ~!!!」
「はいよ!!!!」
ヒロサダは悩みに悩んだ挙句、鯛の活け造りを注文した。注文を受けた1人目のおばちゃんは、隣に設置されてある生け簀から新鮮な真鯛を取り出し、見事な手つきで鯛を捌いた。その新鮮さは、舟に乗せられた鯛の身が踊っているところから十分にうかがえる。
「ヘイヘイヘイヘイヘイお待ち!!!」
1人目のおばちゃんは、鯛が乗った舟をヒロサダのおぼんに乗せた。
「ありがとうございましたじゃ~!!!」
ヒロサダは1人目のおばちゃんに感謝の挨拶をし、2人目のおばちゃんの元に、おぼんを台の上でスライドさせながら向かった。
「こんにちはですじゃ~」
2人目のおばちゃんに対しても同様に挨拶をしたヒロサダは、2人目のおばちゃんメニューが書かれたブラックボードに、これまた数分間目を凝らし続けた。
「……………迷いましたじゃが、これをお願いしますじゃ~!!!」
「これ…………。お嬢さんの大切なご友人だから、おばちゃんなんでも好きなものを作ってあげたいけどねぇ……………。そのおぼんに乗せるのには無理があるんじゃないかねぇ…………」
ヒロサダのおぼんはすでに鯛が乗った舟でギュウギュウ。いや、ギュウギュウどころか、舟の先端はおぼんからはみ出している。
「そ、それもそうですじゃ~……………」
そのおぼんには、ヒロサダが2人目のおばちゃんにリクエストした北京ダックが乗るスペースは無かった。いくら食べ放題だと言っても、おぼんを二つ使うほど卑しい真似を皐月先生の実家でする訳にはいかないと思ったヒロサダは、おぼんに乗った舟の隙間にぴったりはまるようなおかずを注文することにした。
「じゃあ、これでお願いしますじゃ~」
「はいよ!!!!」
同様に、3人目、4人目のおばちゃんとも、同じくだりを繰り返したヒロサダは、4つ目のおかずをおぼんに乗せた時点で、おぼんの隙間は無くなった。そのため残念ながら、5人目以降のおばちゃんの元に行くことはできなかった。
「まだまだ魅力的なメニューが用意されていたようですじゃが~……し、しかたないですじゃ~…………」
ヒロサダはとりあえず1番近くのテーブルに座った。2人の乙女の機嫌を取るため、端の席に着くのではなく、真ん中の席に着いた。
「おいしそうですじゃ~!!!!、が~……………」
目の前に自分が選んだメニューを乗せたおぼんを見つめながら、2人の機嫌を取る手段方法を、あれこれ思案しているヒロサダなのであった。
皐月ファーム1日目昼食。ヒロサダのメニューは【鯛の活け造り・たくあん・心太・あんこ】となった。
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