夏の終わり、波の音、僕は天使に恋をした

桜乃

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プロローグ

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 少しずつ暑さも和らぎ、今年も夏が去っていく。

 何年何十年経っても、夏が終わるこの季節、僕にとっては特別だった。

 白い帽子を押さえて笑っていた彼女の横顔が、ふと風にまぎれて見えたような気がして、僕は思わず立ち止まる。

 大丈夫。ちゃんと約束は守ってる。

 でも、夏の終わりの3日間。

 この3日間だけは、少し感傷的センチメンタルでいさせて欲しい。

 そんな僕を見て、君は笑うだろうか。怒るだろうか。困った顔をするのだろうか。


 
 18歳、夏の終わり。
 あの日、あの時、僕は天使に恋をした。


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