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婚約者の優しさがずれてました
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ジェスターの事を苦々しく思い出しながら、景色を見ていると、馬車の窓にもう1人の恋敵であるミカエルの顔が映ったような錯覚をおこした。
ミカエル・アルフォントかぁ。
クラリスの義弟で、ジェスターほど付き合いが長いわけではないが、こいつも親友である。
ミカエルは、明るめのブラウンヘアーの優しげな顔立ちの美少年だ。
書類上、クラリスの義弟となっているが、正式な間柄は従姉弟だった気がする。
実母を亡くし、家族に冷遇されている事を伯母であるアルフォント公爵夫人が耳にし、アルフォント家で養子に迎えたらしい。
そりゃ、四六時中、クラリスと一緒にいたら惚れるよな。しかも、本来は従姉弟だ。貴族間では従姉弟との結婚なんて珍しくない。
それぞれがクラリスを好きになった経緯は知らないが、本気なのは知っている。
親友だから譲ろう……なんて考えは、これっぽっちも持ってない。
……俺もだが。
結婚ができる年齢まであと5年。
俺は、なんとしてでも婚約者という立場を死守しなくてはならない。
ミカエル・アルフォントかぁ。
クラリスの義弟で、ジェスターほど付き合いが長いわけではないが、こいつも親友である。
ミカエルは、明るめのブラウンヘアーの優しげな顔立ちの美少年だ。
書類上、クラリスの義弟となっているが、正式な間柄は従姉弟だった気がする。
実母を亡くし、家族に冷遇されている事を伯母であるアルフォント公爵夫人が耳にし、アルフォント家で養子に迎えたらしい。
そりゃ、四六時中、クラリスと一緒にいたら惚れるよな。しかも、本来は従姉弟だ。貴族間では従姉弟との結婚なんて珍しくない。
それぞれがクラリスを好きになった経緯は知らないが、本気なのは知っている。
親友だから譲ろう……なんて考えは、これっぽっちも持ってない。
……俺もだが。
結婚ができる年齢まであと5年。
俺は、なんとしてでも婚約者という立場を死守しなくてはならない。
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