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入学式に……
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しおりを挟む入学式にて、学園長の話を欠伸を噛み殺しながら聞き、さっき、教室でご令嬢達に囲まれてアタフタしていたアルベルトの姿を思い出しては、笑いそうになるのを我慢する。
アルベルトは王位継承権第二位の王族だもんな。
そりゃあ、ご令嬢達も目の色変えてアピールするよね。婚約者がいてもさ。
あの中から結婚相手を選べば、丸く収まるのになぁ。
学園長の話に興味がなかった僕は、そんな事を考え始め、何とかならないものかと……策を練っていた。
やっと、長話も終わりに近づいてきたので、意識を学園長に戻すと「それからー」とまた話が続く。
えええ…………まだ続くの?
もう、いいかげんうんざり……え?
壇上に立っている2人の人物が目に入り、僕は言葉を失い、凝視した。
僕がよぉぉぉく知る人物で、本来なら、ここにいるはずのない人物で……なぜ、そこに立っているの?
嫌な予感が僕を襲う。
「なんと王宮魔道士長ザラ・ブライトン様と王宮騎士エドワード・ブライトン様が2年の間、週1回、特別講師として、君達の指導してくださいます! ザラ様には学問を、エドワード様には剣を教えていただけます。光栄なことですよ」
興奮気味に話す学園長の声が遠くに聞こえ……
え?
あれ? 僕、耳がおかしくなったのかな?
なんか、変な台詞が聞こえたけど?
うん、きっと、エドワードとザラの圧力によるストレスで幻聴が……
「週に1回ですが、学園の視察も兼ね、将来、国王様を助け、守る人材の教育に携わる為、講師を引き受けました」
壇上で一歩前に出て、相変わらずの冷めた目で言葉を発するザラの姿に、先生達の尊敬に満ちた感嘆の声と、男子生徒達のエドワードから剣を習えると興奮している囁きと、麗しいザラの姿を目の当たりにした女子生徒達のバタンバタンと倒れる音と…………僕とアルベルトとジェスターの「はぁぁぁぁぁ!?」と思わず叫んでしまった声が響き渡る……
これ、現実なの!?
どこまで邪魔すれば気が済むんだ!!
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