1番近くて、1番遠い……僕は義姉に恋をする

桜乃

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別宅にて……

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 疲……れた……

 ジェスターが帰ったあと、ベッドに倒れ込み、柔らかい枕に顔をうずめ、目を閉じた。
 
 義姉さまが抱きしめられた事がショックで、未だに心臓が鷲掴みされたように痛い。

 本当にジェスターを意識し始めていたら……

 不安で胸が押しつぶされそうになった時、扉をノックする音が聞こえる。

「ミカエル? いる?」

 義姉さまの声に慌てて起き上がり、ボサボサになっていた髪の毛を両手で整えた。

「うん、なに?」
「入っていいかな?」
「どうぞ……あ、今、人払いしてて……お茶、飲む?」
「ありがと。大丈夫よ。ミカエル、昨日、今日、楽しかったわね」

 楽しかった……ような……そうじゃないような……僕はなんとも言えない気持ちになったが、義姉さまの嬉しそうな顔を見る限り、義姉さまは楽しかったんだろうな……と思うと、うん、もう、それだけで僕は満足だ。

「うん、楽しかったね」
「ふふ、また、行きましょ。それでね、あのね……これ……」

 義姉さまは少しうつむきながら、キレイにラッピングされた袋を差し出した。

「僕に? なに?」
「あのね……リボンのお礼……」

 ああ、そういえば、今日、ローザとリーズルにも別れ際にリボンのお礼として、お菓子を手渡してたっけ。
 意外と義姉さまは義理堅い。

 もうローザは狂喜乱舞状態だったし、リーズルは感激のあまり泣いてしまうしで……それはそれで大変だったんだけど。
 
 そっか、僕にも用意してくれていたんだ……
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