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忘却の……
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にやにや笑っているんだろうなぁと安易に想像できるほど、愉快でたまらんという声が僕の頭に響く。
『愛、じゃ』
あい?
キョトンとしていると、シースアクト様はクックッと笑いをこぼした。
『魔力や家柄目的の男が近づくと、強力な力が腹に叩き込まれる魔法がかかっておる。腹を殴られるに近い感覚じゃな。あやつも容赦せんのぉ。まぁ、攻撃されとらんお主は及第点は取っとるということじゃて、安心せい。「ア・イ・チ・テ・ル」なんて青春じゃのぉ。ひゅーひゅーじゃのぉ』
本当に楽しそうな声で僕を冷やかす気満々のシースアクト様の言葉を聞き流し、やっとわかった発動条件に思考を巡らせ始めると『こりゃ、無視するなぁ』とぼやきが聞こえた。が、気にせず、僕は考えに没頭する。
なるほど。その発動条件ならば、絶対に攻撃されない自信がある。だが、アルベルトやジェスターも攻撃されていない……あの2人も本気だという事。
改めて恋敵達の想いの強さを確認し、身が引き締まる思いだ。
『ふぉふぉふぉ、少しは自信がついたかの』
満足そうな笑い声に顔を上げ、意識をシースアクト様に戻す。
もしかして……自信を喪失していた僕を励ましにきてくれたの?
『やれやれ……とぉっても優しいわしは、もう1回お主に言うぞい。あの髪飾りはお主と彼女の隠れた欲望を引き出す魔法じゃ。良いか? 彼女の欲望も、じゃぞ。その意味をよぉぉく考えみてみぃ。じゃ、わしゃ、行くでの。また、イチャイチャする時は呼んでくれ』
「嫌です。そんな事よりもっと……」
『ふぉ、ふぉ、ふぉ』
「あの! ちょっと!」
必死に呼び止めたが、すでに伝心魔法は遮断された後で僕の声だけが室内に響いた。
もう! 一方的なんだから!
呆れながらも、シースアクト様の言葉を脳内で繰り返す。
義姉さまの隠れた欲望も引き出す魔法……?
その言わんとする意味を理解した僕は、再びベッドに倒れ込み、ボワッと赤くなった顔を枕に押し当てた。
か、勘違いするな。
シースアクト様は僕を使って、また趣味を満喫するつもりなんだ。騙されるな、僕。
騙されないぞ……と強く心に刻んでもソワソワ落ち着かない。この昂ぶった熱を発散させようと、ベッドの上で足をばたつかせる。
困った……今夜も眠れそうにない。
身体は疲労困憊なのに3日連続寝られないなんて……これは立派な拷問じゃないかぁ!
『愛、じゃ』
あい?
キョトンとしていると、シースアクト様はクックッと笑いをこぼした。
『魔力や家柄目的の男が近づくと、強力な力が腹に叩き込まれる魔法がかかっておる。腹を殴られるに近い感覚じゃな。あやつも容赦せんのぉ。まぁ、攻撃されとらんお主は及第点は取っとるということじゃて、安心せい。「ア・イ・チ・テ・ル」なんて青春じゃのぉ。ひゅーひゅーじゃのぉ』
本当に楽しそうな声で僕を冷やかす気満々のシースアクト様の言葉を聞き流し、やっとわかった発動条件に思考を巡らせ始めると『こりゃ、無視するなぁ』とぼやきが聞こえた。が、気にせず、僕は考えに没頭する。
なるほど。その発動条件ならば、絶対に攻撃されない自信がある。だが、アルベルトやジェスターも攻撃されていない……あの2人も本気だという事。
改めて恋敵達の想いの強さを確認し、身が引き締まる思いだ。
『ふぉふぉふぉ、少しは自信がついたかの』
満足そうな笑い声に顔を上げ、意識をシースアクト様に戻す。
もしかして……自信を喪失していた僕を励ましにきてくれたの?
『やれやれ……とぉっても優しいわしは、もう1回お主に言うぞい。あの髪飾りはお主と彼女の隠れた欲望を引き出す魔法じゃ。良いか? 彼女の欲望も、じゃぞ。その意味をよぉぉく考えみてみぃ。じゃ、わしゃ、行くでの。また、イチャイチャする時は呼んでくれ』
「嫌です。そんな事よりもっと……」
『ふぉ、ふぉ、ふぉ』
「あの! ちょっと!」
必死に呼び止めたが、すでに伝心魔法は遮断された後で僕の声だけが室内に響いた。
もう! 一方的なんだから!
呆れながらも、シースアクト様の言葉を脳内で繰り返す。
義姉さまの隠れた欲望も引き出す魔法……?
その言わんとする意味を理解した僕は、再びベッドに倒れ込み、ボワッと赤くなった顔を枕に押し当てた。
か、勘違いするな。
シースアクト様は僕を使って、また趣味を満喫するつもりなんだ。騙されるな、僕。
騙されないぞ……と強く心に刻んでもソワソワ落ち着かない。この昂ぶった熱を発散させようと、ベッドの上で足をばたつかせる。
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