16 / 26
CASE14 佐々木 明日香の場合
しおりを挟む
(うぅ……、おしっこがもうすぐそこまで来てる……)
トイレに並びながら、私はおしっこ我慢の限界が近づいてくる感触に焦っていた。
「明日香ちゃん、大丈夫?」
先にトイレを済ませたクラスメイトが、私のことを心配して聞いてくれる。
「う、うん……。結構辛いけど、大丈夫……」(ほんとは全然大丈夫じゃないけど……)
私はなんとか平静を装って答えた。
普段の私は、クラスのみんなから「モデルみたいできれいだね」なんて言われるくらいだから、相当な人気者なんだと思う。
実際、自分でもスタイルはいいほうだと思うし、そう見てもらえるように気を付けている部分もなくはない。
けれど、そんな私の最近の悩み事。それは、おしっこが近いこと。なんでかは分からないけれど、中学3年生の夏休み明けくらいから、私はおしっこが近くなってしまった。
(ほんとは、1人分でも早くトイレに入りたいけど……)
私の目の前に並んでいるのは、クラスで1番小柄な柚月ちゃん。柚月ちゃんは私よりも体がとっても小さいのに、私が先にトイレに入るなんてことはなかなかできないものだった。
(うぅ……、あと少しだけど……、おしっこはあと少しも余裕ないよ……)
しょわっ、しょわわっ
「うぅっ……くうぅっ……ふぅっ……」
(!? 今、ちょっと出ちゃった!?)
少しおしっこをちびっちゃって、必死でおしっこの出口を押さえながら順番を待っていると、目の前で柚月ちゃんが私の方を見ているのが分かった。
「明日香ちゃん、大丈夫……?」
心配そうな顔をした柚月ちゃんが小さな声で私に聞いてきた。
「……もう無理かも……」
声を出すのも辛いほどの尿意に、とても小さな声で私は柚月ちゃんに言った。柚月ちゃんは少し考えた後、
「明日香ちゃん、先にトイレ使っていいよ」
と言ってくれた。それと同時に、トイレのドアが開いて、私はもう何も考えられないまま、
「ごめん柚月ちゃん!」
と言ってトイレに駆け込んだ。
(出ちゃう出ちゃうっ! 早くおしっこしたいっ!)
慌ててトイレのドアを閉めて、和式のトイレにまたがってパンツを下ろしながらしゃがむと、すぐにおしっこが出始めた。
ばちゃばちゃばちゃっ!!
(すごい大きい音しちゃってる……絶対外まで聞こえちゃってるよね……)
限界すれすれまで我慢した私のおしっこはなかなか出終わらなくて、1分くらい経ってようやく私はおしっこを出し終わった。
「ごめん柚月ちゃん、お待たせ!」
そう言いながら私がトイレを出ると、柚月ちゃんではなくクラスの委員長の澪ちゃんが私と入れ替わるようにトイレに入っていった。
トイレに並びながら、私はおしっこ我慢の限界が近づいてくる感触に焦っていた。
「明日香ちゃん、大丈夫?」
先にトイレを済ませたクラスメイトが、私のことを心配して聞いてくれる。
「う、うん……。結構辛いけど、大丈夫……」(ほんとは全然大丈夫じゃないけど……)
私はなんとか平静を装って答えた。
普段の私は、クラスのみんなから「モデルみたいできれいだね」なんて言われるくらいだから、相当な人気者なんだと思う。
実際、自分でもスタイルはいいほうだと思うし、そう見てもらえるように気を付けている部分もなくはない。
けれど、そんな私の最近の悩み事。それは、おしっこが近いこと。なんでかは分からないけれど、中学3年生の夏休み明けくらいから、私はおしっこが近くなってしまった。
(ほんとは、1人分でも早くトイレに入りたいけど……)
私の目の前に並んでいるのは、クラスで1番小柄な柚月ちゃん。柚月ちゃんは私よりも体がとっても小さいのに、私が先にトイレに入るなんてことはなかなかできないものだった。
(うぅ……、あと少しだけど……、おしっこはあと少しも余裕ないよ……)
しょわっ、しょわわっ
「うぅっ……くうぅっ……ふぅっ……」
(!? 今、ちょっと出ちゃった!?)
少しおしっこをちびっちゃって、必死でおしっこの出口を押さえながら順番を待っていると、目の前で柚月ちゃんが私の方を見ているのが分かった。
「明日香ちゃん、大丈夫……?」
心配そうな顔をした柚月ちゃんが小さな声で私に聞いてきた。
「……もう無理かも……」
声を出すのも辛いほどの尿意に、とても小さな声で私は柚月ちゃんに言った。柚月ちゃんは少し考えた後、
「明日香ちゃん、先にトイレ使っていいよ」
と言ってくれた。それと同時に、トイレのドアが開いて、私はもう何も考えられないまま、
「ごめん柚月ちゃん!」
と言ってトイレに駆け込んだ。
(出ちゃう出ちゃうっ! 早くおしっこしたいっ!)
慌ててトイレのドアを閉めて、和式のトイレにまたがってパンツを下ろしながらしゃがむと、すぐにおしっこが出始めた。
ばちゃばちゃばちゃっ!!
(すごい大きい音しちゃってる……絶対外まで聞こえちゃってるよね……)
限界すれすれまで我慢した私のおしっこはなかなか出終わらなくて、1分くらい経ってようやく私はおしっこを出し終わった。
「ごめん柚月ちゃん、お待たせ!」
そう言いながら私がトイレを出ると、柚月ちゃんではなくクラスの委員長の澪ちゃんが私と入れ替わるようにトイレに入っていった。
12
あなたにおすすめの小説
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる