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一章

現状確認!!

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 森の中にいた、俺、羅宗と、紅音は、何をするか話し合った。

「とりあえずどうしますか、紅音さん。」
「さん付けで、呼ばないで、紅音って、読んで。」
「了解です。紅音、とりあえず何する。」

 紅音は、少し照れて、

「現状確認をしましょう。」

 と、言った。現状確認って、それこそ何をすればいいかわからない。ゲームみたいに、説明書みたいなのがあればいいのに。
 なんて考えながら、とりあえず、周りを見たり、体を動かしたりした。
 よくよく見ると、箱があった。結構な迷彩があって分かりにくいすぎて見逃すところだった。
 その箱を、手に取り、開けてみた。
 そこには、説明書があり、こう書かれてあった。
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 親切なハクからの説明書
作・神様、名はハク

・ステータスを出すには、「表示」と、頭の中で、念じればいいです。
・あとは、こう何となく頑張れ。
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 ……。なんて適当な神様なんだろう。ハクって呼び捨てでもういいや。
 とりあえず頭の中で、「表示」と、念じよう。
 「表示」。
 ステータスが目の前に表示された。職業は、サムライとなっている。
 俺は、HPは、30で、MPは、25か。レベル1にしては、まずまずかな。
 放置してた紅音にも、方法を教えた。
 紅音は、HP20の、MPは、40か。
 ステータス確認をした俺たちは、魔物を狩ることにした。
 魔物を一緒に探すこと、30分。
 ついに、魔物を見つけることができた。
 緑のスライムかスクイーズだ。
 とりあえず、攻撃してみるか。
 もちろん、武器は持っていません。探してないし、ハクからももらえなかったから。
 うおりゃー。思い切って殴ってみた。
 一発で、消えて無くなった。これが、これがワンパンなのか。
 最高な気分だ。
 紅音も、殴って倒した。一発だ。
 快感を味わってやがる。
 レベルアップまで、もう一匹みたいなので、くまなく探し、見つけた。
 ワンパーンチで、倒す。快感の極みです。
 紅音も、快感の極みに浸っていた。
 とりあえず、レベルが上がったから、スキルというものに、手を出して見た。
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 サムライ スキル
・一閃刀(いっせんとう) マッハ並みのスピードで、刀を振れる。
・業火刀(ごうかとう) 刀に炎をまとわす。
・零度刀(れいどとう) 刀に氷をまとわす。
・緑刀(りょくとう) 刀に緑をまとわす。
・暗黒刀(あんこくとう) 刀に闇をまとわす。
・雷電刀(らいでんとう) 刀に雷をまとわす。
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 この六個だ。
 俺は、一閃刀のスキルを入手した。
 刀を早く振れるのは、嬉しいからな。一応剣道2段の有段者としても経験上ほしいスキルだ。
 おっと、そんなことより、紅音は、どんなスキルを手に入れたのかな。
 どーん。んっ、なんかすごい音が、って、紅音の目が、キラキラ光っている。
 犯人は、間違いなく紅音だ。

「おーい、紅音。どんなスキルを手に入れたんだ。」
「えーとね、爆発矢(ばくはつや)って、いうスキルを手に入れた。」

 おっと、どこかの匠さんの襲来か。そんなことを考えていた。
 ふと、紅音が、爆発させたところ見た。
 俺は、驚いた。なぜなら、燃えたりしていなかったからだ。
 今さらな気がするが、弓をどうしたのか聞いてみた。
 すると、

「最初から発想生成って、いうスキルがあって、弓をイメージしてたら、本当に生成できて、自動修正とかもあって、うまいくらいに飛ばせたの。」
「発想生成スキル?」

 俺は、自分のステータスを開いて確認した。
 だが、発想生成スキルなんてものが、なかった。
 代わりとしてか、「鬼神化」というスキルが、あった。
 説明欄には、

「一定の条件をクリアすることで、解放。」

 と、書かれて、あった。
 なんとも不思議なスキルだ。
 兎にも角にも、現状確認をした、俺たち、羅宗と紅音は、村に行こうと決めるのであった。
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