告白から始まったDifferent world life

水無月 神楽

文字の大きさ
1 / 4
プロローグ

告白してのキスから上空へ

しおりを挟む
 あれは、中学一年生の時にCDを貸した時からかな。あの子が好きになってしまったのは。返してくれた時に見せてくれた、銀髪の髪をかき分けて、見せてくれた、あの無邪気なゆるふわ系の笑顔が僕の頭の中を無限ループしている。
 いつかは、告白して、付き合いと、思っていた。
 あれからもう二年が過ぎて、三年生になった。
 鮮やかな桜が満開に咲いている。空は、雲一つ無く晴れている。太陽も綺麗に輝いている。
 新学期恒例の自己紹介をしていた。
 僕の順番が、回ってきた。

「僕は、神之川 世羅(かみのかわ とら)と言います。アニメなどが大好きです。一年間よろしくお願いします。」

 そう言って、礼をして、席へ座った。
 隣の席は、あの時恋をした片思いの子だった。何たる幸運だろう。これは、神様が、僕を選んでくれたのだろう。
 隣の席を見ると、笑顔を見せてくれた。
 この笑顔を守りたい。そんなことを考えていた。
 そして、絶対に告白すると、思っていた。
 駄目だ、考えないようにしても、ついついていうか、頭から離れない。胸が苦しい。名前もわからないのに告白するのは、難しい。
 三年生になるまで、あの子の名前も知らないのに告白するって、バカだな俺って。
 そんなことを考えていた。そして、六時間目も終わり、SHR(ショートホームルーム)が始まろうとしていた。
 心の中で、覚悟を決めて、隣の席の片思いの子に名前を聞いてみた。

「あの…………、名前っを、教えてくれましぇんか。」

 噛みまくった、バカみたいな滑舌だが、伝わったと思う。
 彼女は、笑って、

「私は、大神 天照(おおみかみ あまてら)。初めて、人に聞かれたよ。自己紹介の時に言ったのになぁ。あと、三年生になっても、ずっと一緒のクラスだったね。またCDを貸してね。」

 なるほど、あまちゃんといえばいいか。なんて呼べばいいかわかんない。天照さんとでもいうか。
 そういえば、ずっと同じクラスだったこと知ってたんだ。なんか嬉しい。
 考えてみれば、名前が、なんかの神様に似ているような気がする。別に関係ないだろうな、神様なんて、存在しないだろうし。
 そんなことを考えながら日々を過ごしていた。
 中学三年生になると、一日一日が過ぎていくのを早く感じるようになってきた。
 早や、僕の誕生日になった。六月十日が、誕生日。なんかのアニメとかで、主人公と幼馴染の誕生日が同じ六月十日の誕生日のやつがあったな。
 何がともあれ、十五歳になる僕は、ついに心の中で決心した。天照さんに告ることを。
 そして、学校へ向かった。SHRが始まる直前に、

「あの、帰る時、一緒に帰らないか。」

 と、聞いてみた。
 返事は、Ok。やった。僕の誕生日プレゼントが一緒に帰れることとは、やっぱり運がいいんだな。
 そして今日は、部活が特定のところしか休みがない日ときた。運がいいんだな。元から部活に入っていない僕には関係ないことだ。
 帰宅部になったのは、部活で、怪我をしてしまったからだ。今でも、膝が痛む時がある。
 厨二病かな、手ではなく、膝が疼く。
 校門の前で僕は待っていた。こんなことを考えながら。
 すると、天照さんが来た。
 一緒に帰りながら他愛ない話をしていた。噛みまくったけど、滑舌が絶望的だったけど、うまく伝わっていればいい。
 十字路の別れ道が、近づいてきた。覚悟を決めた僕、ついに告白をする。

「天照さん僕と…………、僕と……………、付き合ってください。」

 顔を赤く染めながら言っていたのであろう。身体中が熱くなった。
 僕は、ドキドキした気持ち、今にも飛び出てしまいそうな心臓を手で押さえながら、返事を待っていた。
 天照さんは、口を開いた。

「これは、契約したいということですか。」

 契約なんのことかわからない。ただ、付き合ってほしいだけだ。
 もしかして、一緒付き合ってくれると言うことか。

「契約をしたいです。」
「わかったわ、よろしくお願いしますね。ご主人様。」

 ご主人様と、呼んでくれた。これは、何かの間違いだよな。ほっぺを摘んだ。夢では、無い。確信。
 僕は、浮かれまくっていた。

「それでは、行きましょう。異世界へと。大神の私と契約したあなたは、この世界を楽しくしてくれそう。私も楽しくしてほしい。」

 異世界とは、なんだ。とりあえず、俺のリア充lifeが、始まるのだ。
 なんだろう、足が、体が浮かんでいる。いや、落ちていっている感じがする。
 僕は、浮かれているのか、上空を落ちているとかそんなばかな…………。
 うわぁ。待って、どうなっているんだ。不意に下を見ると、僕は、空を飛んでいた。あはははっはっはっはっ。終わった僕の人生。死ぬ日が僕の誕生日か。
 もう駄目だ。終わった。
 親に僕のエロ本コレクションが、ばれてしまう。あれだけは、阻止したいが、後の祭りと言うのだろうか。
 そういえば、天照さんもとい、僕の彼女は、って何だろう、すげえ神々しい。服が、神話に出てくる大神様の衣装みたいだ。

「すみません。天照さんですか。」
「そうですよ、ご主人様。」
「なにかの神様ですか。」
「ん~~~~。日本の人は、天照大神(あまてらすおおみかみ)って、言われていましたよ。」

 あれ、これは、小説とかによくある、異世界転生と言うやつだろ。
 チートとかじゃなければいいかな。
 努力をしたい人だから。

「加護は、簡単に死ななくなるのと、ステータスの表示とかをしてあげる。チートみたいな不正行為は、私、大神が許さないよ。そして、私は召喚獣として、あなたに仕えますよご主人様。それでは、これからの人生は、私とともにDifferent world life(異世界生活)で、付き合っていきましょうね。」


 付き合うって、こんな感じだったけな。付き合ったことが初めてだから、わかんねぇ。
 いや、絶対無いだろこんな事、転生の展開は、不意な事故とかでだろう。
 なんで告白から始まったんだ。
 僕の普通生活は終わる。そして、Different world life(異世界生活)が始まるのだった。

「そろそろ、地上におりたい。早く地上に降ろして。」

 どうなるんだろう。僕は、無事に生活することが出来るのだろうかわからない奇想天外すぎて。
 とりあえず、上空からおさらばして、早く、地上に行ってみたいです。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話

トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。

処理中です...