君は最後も微笑んだ

RIN

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友達

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入学式から3ヶ月、
僕は友達を一人も作れずにいた。

まぁそれもそうだろう。
彼女の裏を掴むために邁進していた僕は、
周りなんかに目もくれず、
ただ彼女だけを見つめていたのだから。

いや、正しくは睨みつけていた、か。

クラスの人気者にガンを飛ばしまくる暗いやつに
誰が声をかけるというのだ。そんな人いない。
いたらツチノコ並みに珍しいと思う。

みるみるうちに、僕はクラスから孤立。
いつしか「ぼっち」になっていた。



これも全部彼女のせいだ。
彼女が裏を見せないのが悪い、


なんて、そんなこと思っても
ただの逆恨みに過ぎないんだろうな。
いや実質逆恨みなんだろう。

?「なぁ」

どうやら彼女は消しゴムを忘れたらしい。
今は数学の時間だ。日々彼女を観察してきた僕は、
彼女の苦手教科が数学だということを知っている。

慌ててる。周りを見渡し、隣の席の人に声をかけた
話しかけられた男は、彼女の微笑みを見て
頬を真っ赤に染め俯いている。

?「おーい?」

嫌いだ。
きっとわざとなんだろう。
周りの男をあぁやって誑かして。
上手く利用しているのだ。

?「おい聞いてんのかよ!」

翔「ッ?!」




...ツチノコだ。
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