魔物好きゲイテイマーの異世界転生記

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第2章 成長

追加契約

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「ここで俺がごねたらどうなる?そちらの落ち度という事で契約破棄もできるんじゃないか?スキルとか色々貰ったまま。」

俺は目の前で滝のように汗をかいて青ざめてるアロディーテに追い討ちをかける。上手くいけば追加のチートをもらえるかもしれない。

「ちょ、ちょっと待って!それだけは!」
「でもな~。知らない間にAV化されてばら蒔かれてたとなるとな~。」
「け、契約!追加で契約しましょう!今回は前より強い力で生活に役立つものを付与するから、お願い!このまま覗くのと録画して配布するのを許して!」

よし!乗ってきた。けど前より強い力か。

「そういえば、最初にもらったのはスキルレベルがマックスだったけど比較的一般的なのばかりだったか?いや、精液吸収変換とかアロディーテの要請で着けたスキルは破格か?妊娠なんかは神を恐れぬスキルとかかいてあったし。」
「そうよ。あのときは付与できる容量のほとんどをその辺りに使っちゃったけど、今度は可能な限りあなたの好きなようにスキルを付与するから。」

俺の好きなように、か。

「何か不便に感じてることとかやりたい事はないかしら?」

やりたい事か……。そういえばミスリルがあったけど自分で色々作れたら楽しいかもな。

「生産系のスキルがいいな。ミスリルを手に入れたけどどこかに製作を依頼しないといけないし。それだったら自分で思い通りに作れた方が面白い。」
「それなら生産系のスキルをまとめた最上位スキルにしましょう。あと、魔道具とか作る時に使う付与術は対応する魔法スキルが必要だけとさすがに全属性をそのままはあげられないから製作限定の制限を付けて使えるようにするわ。」

生産活動限定とはいえ全属性使えるなら色々便利そうだな。

「わかった、それでいい。契約内容は俺の私生活を覗く事、撮影とか記録する事、記録したものを他の神様に配布する事を許可するってことでいいのか 。」
「そうね。それで問題無いわ。じゃあ契約完了ってことでスキルを付与したわよ。」

俺はステータスを開いて追加されたスキルを確認した。

生産の極み
鍛治、裁縫、木工、錬金術、付与術などあらゆる生産スキルの最上位統合スキル。
素材があればMPを消費して設備無しで生産可能。
但し、素材の種類や内容により消費MPは変動する。

魔法の極み(制限付き)
あらゆる魔法スキルの最上位統合スキル。
生産の極みとの連動発動の制限付き

「確かに契約通りのスキルだな。」
「じゃあこれで問題なしね。良かったわ~。あと聞きたいことがあるんだっけ?」
「あぁ、そうだった。」

俺は俺と従魔のスキルレベルが異様に上がりやすい事を伝えてるとあっさり問題がないことが判明した。

「あぁ!伝え忘れてたわ!それは転生者の性質よ。タカシ君の前世の世界ってレベルもスキルも魔力もないでしょ。だから、こっちにきてそういった経験値的ものの吸収率がいいのよ。肉体はこっちで用意したものだけどそういうのは魂の性質からくるものだから変わらないのよね。あと、スキルレベルだけじゃなくてタカシ君自身と職業レベルも上がりやすくなってるわよ。従魔はタカシ君と繋がってるからその辺の影響を受けてるわね。特に問題はないから成長ブーストが掛かっててラッキー位に思ってれば良いわよ。」
「わかった。ありがとう。」
「いいのよ。伝え忘れたこっちが悪いんだし。それよりこれからも覗かせてもらうからよろしくね。」

そう言ってアロディーテがウィンクすると俺の体が光始めた。

「そろそろ時間ね。それじゃあまた祈りに来てね。お茶くらい出すから。」 
「わかった。もう少ししたら旅に出るから小まめに祈りにくるよ。」

そう言うと体が放つ光がいっそう強まり、気が付くと教会に戻っていた。

俺は再度お礼を唱えて教会を出た。


俺はそのまま宿に戻るとディメンジョンルームを開く。

「(悪いな。閉じ込めたままで。)」

毎晩の日課で拡張し、程よく広くなった中ではガルドが大剣で素振りをし、ロアがゴロゴロと寛いでいた。

「(気にするな。しょうがないことは理解している。)」
「(そうですよ。それにこうしてのんびりゴロゴロするのもいいですよ。)」

近付くとロアがゴロンとお腹を見せるので両手でワシャワシャとなで回す。

「(今日は部屋でやることができたから狩りには行かないけど、入り口はこのまま開けておくから。)」
「(わかりました。)」

俺はなで回すのをやめてテーブルに向かうと異空間収納からミスリルが入った箱を取り出した。

俺はその中から鉱石をいくつか取り出してテーブルに並べると精練してインゴットになるようにイメージして手をかざした。
するとMPが抜ける感覚とともに鉱石が光を放ち、インゴットと土の塊に分かれた。

「よし!成功だ!」
 
俺はそのまま精練と休憩を繰り返し、昼頃には半分程の鉱石をインゴットに作り替えていた。
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