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第十二話:好意的
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「こ、これは……」
「やるじゃん!」
社殿の外。陽も落ち、少し冷たい空気の中で篝火が焚かれている。
玉砂利の上に、特級陰陽術師を含む二十名ほどが倒れており、その中心には斎宮の代理を務める予定の巫女が立っていた。
「ど、どうしたんですか?」
「皆さまが私の能力と翼禮様のことを尚もお疑いになるので、実践したまでのことです。これでわかったのではないでしょうか。ご自身たちの誤りに」
「あ、そ、そうなんですね……」
「私、巫女ちゃんのこと気に入った!」
「どうも」
陰陽術師たちは完全にのびてしまっている。いい気味だとも思ったが、明日は祭事の本番。
「叩き起こそうにも、どうしたものか……」
すると、宮司やほかの巫女たちが現れ、手に持った桶で倒れている陰陽術師たちに冷水をかけ始めた。
「ひぃいあ!」
「ひょおお!」
「ぶふぅあ!」
「お目覚めですか? 準備がまだ終わっておりませんよ」
宮司はわたしのほうを振り返ると、小さく会釈してくれた。
桶を持った巫女がそっと近づいてきて、わたしに耳打ちした。
「彼らはいつもこの時期になると訪れては偉そうにしてくるんです。対等なはずなのに。だから、いい気味です」
悪戯っ子のような笑みを浮かべる巫女たちは、とても楽しそうに冷水を撒き続けている。
わたしもつい笑ってしまった。さすがに竜胆のように冷水撒きに加わることはしなかったが、特に止めようとも思わなかった。
数分後、身体を震わせながら立ち上がり始めた陰陽師たちは、一度着替えるために社殿の方へと歩いていった。
まるで逃げるようにそそくさと。
代理の斎宮を務める巫女は宮司たちと共に日奈子長公主が使っていた部屋に向かい、装束の寸法を少しでも合ったものに直すために採寸を始めた。
「ドタバタだね」
「そうですね。ただ、誰かの幸せのために忙しくなるのなら、それは嬉しいことなのかもしれません」
「たしかに!」
日奈子長公主が斎宮を降りたことはすぐに京中に伝わるだろう。あの不名誉な噂と共に。
そうすれば、主上に敵対している勢力は勢いづいてしまうかもしれない。
今回のことにはわたしにも大いに責任がある。
「どうしたの翼禮。なんか眉間にしわが寄ってるよ」
「あ、ああ、ちょっと考え事です」
「ふうん。まぁ、なんにせよ、今回はこれが一番いい結果だったと思うよ」
「……そうですか?」
「うん。だって代理の巫女ちゃんは色々強いじゃない。祈祷の力も、精神的にも、周りからの重圧の度合いが低いってことも。斎宮という役割の中で〈自由〉に出来ることを次々に勝ち取っていきそうじゃない? それに、結果的に日奈子長公主ではないのだから、敵対勢力が玖藻祭を襲う理由はなくなったわけだし。順調だよね」
「そういう……考え方もありますね」
わたしはハッとした。
悪い影響ばかりに目を向けそうになっていたからだ。
竜胆の好意的な考え方に、目が覚めたように心が軽くなった。
「でしょう? ねぇねぇ、巫女ちゃんが斎宮になっても、陽永神宮への道中、護衛ってするの?」
「あ……、そうか……。それは陰陽術師たちと話し合わなくてはなりませんね。まぁ、十中八九『いらん』って言われそうですけど」
「あはははは! そりゃそうだ。私たちとなんてそう長く一緒にいたくないだろうし。巫女ちゃん強いからそもそも陰陽術師たちすらいらなそうだけどね」
「そうですね」
新しい装束に着替えて戻ってきた陰陽術師たちの中でもひときわ偉そうな特級たちに声をかけると、肩をビクッと震わせながら「な、なんだ」と上ずった声を発した。
「あの、陽永神宮への護衛の件なんですけど……」
「いらん! あ、だから……その……、我らで十分役割をこなせるだろう。お主たちは玖藻祭が終わり次第内裏へと戻り、陛下にご報告申し上げよ」
「わかりました。何か異常事態がおこりましたらすぐにお呼びください」
「う、うむ」
わたしは頭を下げてその場を後にしたが、竜胆は鼻を「ふんっ」と鳴らして威嚇してから後をついてきた。
「なんだか態度が違いましたね。『いらん!』とは言われましたけど」
「けっ。日奈子様に怒られたのが効いてるんじゃないの? あと、巫女ちゃんにコテンパンにされたのとか。いい気味よ」
「まぁまぁ、彼らにとってはすべてが寝耳に水で災難だったわけですから」
「でも態度が嫌。あいつら嫌い」
「わたしもあまり好きではありません。でも、中には良い人もいるんですよ」
「へぇ……。それって、翼禮。にとって『好い人』?」
ニヤニヤと顔を綻ばせながら聞いてくる竜胆には申し訳ないが、今わたしにはそういう人はいない。
「違いますよ。ただ、善良な人、という意味です」
「なんだぁ。つまんないの」
「竜胆にはいないんですか? そういうひと」
「いないなぁ。欲しいなぁ、恋人」
「見つかるよう、祈ってますね」
「超他人事じゃん」
「色恋には疎いんです」
「枯れてるわねぇ」
「大きなお世話です」
「ふふふふふ」
過去に一度だけ、それも幼少期にちょっと心がふわりと浮かぶような、ときめくことはあったけれど、初恋と呼べるほどのことでもなかった気がする。
父と母を見ていると、『好きな人がいるっていいなぁ』と思わなくもないが、どこか自分には遠いことのようにも思える。
もしいつか出会うのならば、何か予兆が欲しい。
身を焦がすほどの恋よりも、穏やかに想い合えるような、そんなゆっくりとした速度で進めるような恋がいい。
「じゃぁ、明日の準備をしてわたしたちは寝ましょうか。明日は護衛と言えど、まあまあ華美な装束を着ますよ」
「やったぁ! 可愛いの着たい! 美容のために早くお風呂入って寝よ!」
「はいはい。そうしましょう」
「久しぶりに来た人間の時代が進んでて本当に良かった。知ってる? 昔は占いでお風呂に入る日を決めていたり、医師なのに手を洗わなかったり……。人間ってあまり清潔な種族ではなかったのよ」
「あぁ、知ってます。何代も前から書き続けられている医療日誌に色々書いてありましたから」
「仙子族は湯浴みとか水浴び好きだもんね」
「そうですね。自家製の薬草石鹸の匂いしかしないので、『薫香も知らない田舎者』だと揶揄されていた時代もあったようですよ」
「種族の違いって大変よね」
「そう考えると、良い時代になって来たなぁとは思います」
夜の空気の中歩く社叢はとても静かで、時折吹く春の風が心地よい。
風に舞う桜の花弁も、もうすぐすべてが葉にかわるだろう。
すぐそこまできている深緑の季節。
わたしは青紅葉が大好きだ。とても待ち遠しい。
京の多くの人々が楽しみにしている玖藻祭。
どうか成功しますようにと、柄にもなく、誰ともわからない神に祈ってみた。
「やるじゃん!」
社殿の外。陽も落ち、少し冷たい空気の中で篝火が焚かれている。
玉砂利の上に、特級陰陽術師を含む二十名ほどが倒れており、その中心には斎宮の代理を務める予定の巫女が立っていた。
「ど、どうしたんですか?」
「皆さまが私の能力と翼禮様のことを尚もお疑いになるので、実践したまでのことです。これでわかったのではないでしょうか。ご自身たちの誤りに」
「あ、そ、そうなんですね……」
「私、巫女ちゃんのこと気に入った!」
「どうも」
陰陽術師たちは完全にのびてしまっている。いい気味だとも思ったが、明日は祭事の本番。
「叩き起こそうにも、どうしたものか……」
すると、宮司やほかの巫女たちが現れ、手に持った桶で倒れている陰陽術師たちに冷水をかけ始めた。
「ひぃいあ!」
「ひょおお!」
「ぶふぅあ!」
「お目覚めですか? 準備がまだ終わっておりませんよ」
宮司はわたしのほうを振り返ると、小さく会釈してくれた。
桶を持った巫女がそっと近づいてきて、わたしに耳打ちした。
「彼らはいつもこの時期になると訪れては偉そうにしてくるんです。対等なはずなのに。だから、いい気味です」
悪戯っ子のような笑みを浮かべる巫女たちは、とても楽しそうに冷水を撒き続けている。
わたしもつい笑ってしまった。さすがに竜胆のように冷水撒きに加わることはしなかったが、特に止めようとも思わなかった。
数分後、身体を震わせながら立ち上がり始めた陰陽師たちは、一度着替えるために社殿の方へと歩いていった。
まるで逃げるようにそそくさと。
代理の斎宮を務める巫女は宮司たちと共に日奈子長公主が使っていた部屋に向かい、装束の寸法を少しでも合ったものに直すために採寸を始めた。
「ドタバタだね」
「そうですね。ただ、誰かの幸せのために忙しくなるのなら、それは嬉しいことなのかもしれません」
「たしかに!」
日奈子長公主が斎宮を降りたことはすぐに京中に伝わるだろう。あの不名誉な噂と共に。
そうすれば、主上に敵対している勢力は勢いづいてしまうかもしれない。
今回のことにはわたしにも大いに責任がある。
「どうしたの翼禮。なんか眉間にしわが寄ってるよ」
「あ、ああ、ちょっと考え事です」
「ふうん。まぁ、なんにせよ、今回はこれが一番いい結果だったと思うよ」
「……そうですか?」
「うん。だって代理の巫女ちゃんは色々強いじゃない。祈祷の力も、精神的にも、周りからの重圧の度合いが低いってことも。斎宮という役割の中で〈自由〉に出来ることを次々に勝ち取っていきそうじゃない? それに、結果的に日奈子長公主ではないのだから、敵対勢力が玖藻祭を襲う理由はなくなったわけだし。順調だよね」
「そういう……考え方もありますね」
わたしはハッとした。
悪い影響ばかりに目を向けそうになっていたからだ。
竜胆の好意的な考え方に、目が覚めたように心が軽くなった。
「でしょう? ねぇねぇ、巫女ちゃんが斎宮になっても、陽永神宮への道中、護衛ってするの?」
「あ……、そうか……。それは陰陽術師たちと話し合わなくてはなりませんね。まぁ、十中八九『いらん』って言われそうですけど」
「あはははは! そりゃそうだ。私たちとなんてそう長く一緒にいたくないだろうし。巫女ちゃん強いからそもそも陰陽術師たちすらいらなそうだけどね」
「そうですね」
新しい装束に着替えて戻ってきた陰陽術師たちの中でもひときわ偉そうな特級たちに声をかけると、肩をビクッと震わせながら「な、なんだ」と上ずった声を発した。
「あの、陽永神宮への護衛の件なんですけど……」
「いらん! あ、だから……その……、我らで十分役割をこなせるだろう。お主たちは玖藻祭が終わり次第内裏へと戻り、陛下にご報告申し上げよ」
「わかりました。何か異常事態がおこりましたらすぐにお呼びください」
「う、うむ」
わたしは頭を下げてその場を後にしたが、竜胆は鼻を「ふんっ」と鳴らして威嚇してから後をついてきた。
「なんだか態度が違いましたね。『いらん!』とは言われましたけど」
「けっ。日奈子様に怒られたのが効いてるんじゃないの? あと、巫女ちゃんにコテンパンにされたのとか。いい気味よ」
「まぁまぁ、彼らにとってはすべてが寝耳に水で災難だったわけですから」
「でも態度が嫌。あいつら嫌い」
「わたしもあまり好きではありません。でも、中には良い人もいるんですよ」
「へぇ……。それって、翼禮。にとって『好い人』?」
ニヤニヤと顔を綻ばせながら聞いてくる竜胆には申し訳ないが、今わたしにはそういう人はいない。
「違いますよ。ただ、善良な人、という意味です」
「なんだぁ。つまんないの」
「竜胆にはいないんですか? そういうひと」
「いないなぁ。欲しいなぁ、恋人」
「見つかるよう、祈ってますね」
「超他人事じゃん」
「色恋には疎いんです」
「枯れてるわねぇ」
「大きなお世話です」
「ふふふふふ」
過去に一度だけ、それも幼少期にちょっと心がふわりと浮かぶような、ときめくことはあったけれど、初恋と呼べるほどのことでもなかった気がする。
父と母を見ていると、『好きな人がいるっていいなぁ』と思わなくもないが、どこか自分には遠いことのようにも思える。
もしいつか出会うのならば、何か予兆が欲しい。
身を焦がすほどの恋よりも、穏やかに想い合えるような、そんなゆっくりとした速度で進めるような恋がいい。
「じゃぁ、明日の準備をしてわたしたちは寝ましょうか。明日は護衛と言えど、まあまあ華美な装束を着ますよ」
「やったぁ! 可愛いの着たい! 美容のために早くお風呂入って寝よ!」
「はいはい。そうしましょう」
「久しぶりに来た人間の時代が進んでて本当に良かった。知ってる? 昔は占いでお風呂に入る日を決めていたり、医師なのに手を洗わなかったり……。人間ってあまり清潔な種族ではなかったのよ」
「あぁ、知ってます。何代も前から書き続けられている医療日誌に色々書いてありましたから」
「仙子族は湯浴みとか水浴び好きだもんね」
「そうですね。自家製の薬草石鹸の匂いしかしないので、『薫香も知らない田舎者』だと揶揄されていた時代もあったようですよ」
「種族の違いって大変よね」
「そう考えると、良い時代になって来たなぁとは思います」
夜の空気の中歩く社叢はとても静かで、時折吹く春の風が心地よい。
風に舞う桜の花弁も、もうすぐすべてが葉にかわるだろう。
すぐそこまできている深緑の季節。
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