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D-3
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「ディーン、久しぶり。なんかやつれたか?」
「ええっ!?そんなことないよ!?」
今日は久しぶりに兄家族がやって来た。
「ノア~、ディーンおじちゃんだよ~」
「びーあーんっ」
「すごい!喋ってるじゃん!!」
「そうなんだ。可愛いだろ。」
喃語を話す赤ちゃんの可愛さに僕はメロメロだ。
ペタンペタンのハイハイが可愛いっ
甥っ子のノアと遊びつつ、近況を色々話す。
その中で、先日のヤバ女の話も出てきた。
「最近は聞かなくなったからもう大丈夫だと思ってたんだけど。」
「うん。ボクも。」
「特定の相手を作ってしまえば居なくなったりしないのかい?」
それは僕も思ったことがある。けど、そうとも言いきれないという現実がある。
「一応、彼女いた時期もあるけど、酷かったの知ってるでしょ。」
「まあね。でも、踏み切れないだけの人とかも誰もいないのかい?」
「居ない...と思うけど。」
「おや?おやおや?いつもと返事が違うじゃん!聞いた?ヘンリー!これ、居るやつだよ!!問いただすよ!ノア、おじちゃんに嘘つきメッって言って!」
「んめっ」
んぐっ....可愛いすぎるっ....2人とも可愛い....
「ははっ、言いたくないなら言わなくていいけど、でも、悩みとかがあるなら言ってくれ。兄弟だろ?」
「兄ちゃん...。」
悩み......
ずっとチラチラ脳内に現れる顔がある。
.....いや、考えたくない。そう、忘れることにしてるんだから...。
でも....。
僕は深呼吸をして話し始める。
「会社の友達がさ....その、僕を好きかもしれなくて....」
「え!!良かったじゃんか!!」
「それで?その友達も、そうなんじゃないかと怖いわけだ。」
「そう....僕は普通の人に恋愛感情を抱かれたことがない。だから、どうしても疑ってしまう。でもね、そうなのかもって思ったのは1回で、それ以降はほぼいつも通り普通の友達なんだよ。僕は友達を失いたくないんだ。」
「......ふむ...」
兄ちゃんが考えこんでいる。
「ちなみにだけど、その人がお前を好きかもしれないって思ったきっかけは?」
「誕生日の日にプレゼント渡したら恥ずかしそうにしててさ、嫌だったのかと思ったら、そうじゃないって。で顔を赤くして何か言おうとしてた。でもその時の顔、僕知ってるから....。今までの人とよく似てた。」
「何あげたのさ」
「......誕生石を抱えたこんくらいのうさぎのマスコット。」
「へえーセンスいいじゃん!」
そうだね....相手が女の子ならね....。
「男か?」
兄ちゃん、なんで分かるの!?
「そりゃ、悩むな。相手が女性かエルのように両性ならそこまで悩む必要ももしかしたらなかったかもしれない。同性であればその分の周りの反発も、お前自身の抵抗も、少なくないだろう。」
「....うん。」
「だが、逆に、最初からある程度縛るというのはどうだ?こういう事したら絶交とか。あとは守ってもらうのも手だな。」
「....すごいな兄ちゃん。でも、それじゃあ、こっちが利用だけしてるみたいで嫌だ。」
「じゃあ、素直に話し合うしか無いんじゃないか?こういう所が不安だって。ちゃんと友人ならば分かってくれるはずだ。それに、まだ、かもしれない、だけでそんなにうだうだ悩むなら、もう心は傾いている証拠なのかもしれないね。その彼よりもお前の方が執着し始めてないかい?」
「え?...........僕が...?」
「恋愛なんて、本人達が良ければそれで良いのさ。周りにどんな人がいようが突っぱねれば良いんだから。」
そう言いながら、兄ちゃんはエル君にキスをした。
ああ言ってたけど、2人はどっかに捨てた恥じらいや慎みっていうのを拾ってくるべきだと思うかな。
あぁあ!もう!!別の悩みが増えたじゃないか!!
僕は、上がってく体温を冷まそうと顔を洗った。
「ええっ!?そんなことないよ!?」
今日は久しぶりに兄家族がやって来た。
「ノア~、ディーンおじちゃんだよ~」
「びーあーんっ」
「すごい!喋ってるじゃん!!」
「そうなんだ。可愛いだろ。」
喃語を話す赤ちゃんの可愛さに僕はメロメロだ。
ペタンペタンのハイハイが可愛いっ
甥っ子のノアと遊びつつ、近況を色々話す。
その中で、先日のヤバ女の話も出てきた。
「最近は聞かなくなったからもう大丈夫だと思ってたんだけど。」
「うん。ボクも。」
「特定の相手を作ってしまえば居なくなったりしないのかい?」
それは僕も思ったことがある。けど、そうとも言いきれないという現実がある。
「一応、彼女いた時期もあるけど、酷かったの知ってるでしょ。」
「まあね。でも、踏み切れないだけの人とかも誰もいないのかい?」
「居ない...と思うけど。」
「おや?おやおや?いつもと返事が違うじゃん!聞いた?ヘンリー!これ、居るやつだよ!!問いただすよ!ノア、おじちゃんに嘘つきメッって言って!」
「んめっ」
んぐっ....可愛いすぎるっ....2人とも可愛い....
「ははっ、言いたくないなら言わなくていいけど、でも、悩みとかがあるなら言ってくれ。兄弟だろ?」
「兄ちゃん...。」
悩み......
ずっとチラチラ脳内に現れる顔がある。
.....いや、考えたくない。そう、忘れることにしてるんだから...。
でも....。
僕は深呼吸をして話し始める。
「会社の友達がさ....その、僕を好きかもしれなくて....」
「え!!良かったじゃんか!!」
「それで?その友達も、そうなんじゃないかと怖いわけだ。」
「そう....僕は普通の人に恋愛感情を抱かれたことがない。だから、どうしても疑ってしまう。でもね、そうなのかもって思ったのは1回で、それ以降はほぼいつも通り普通の友達なんだよ。僕は友達を失いたくないんだ。」
「......ふむ...」
兄ちゃんが考えこんでいる。
「ちなみにだけど、その人がお前を好きかもしれないって思ったきっかけは?」
「誕生日の日にプレゼント渡したら恥ずかしそうにしててさ、嫌だったのかと思ったら、そうじゃないって。で顔を赤くして何か言おうとしてた。でもその時の顔、僕知ってるから....。今までの人とよく似てた。」
「何あげたのさ」
「......誕生石を抱えたこんくらいのうさぎのマスコット。」
「へえーセンスいいじゃん!」
そうだね....相手が女の子ならね....。
「男か?」
兄ちゃん、なんで分かるの!?
「そりゃ、悩むな。相手が女性かエルのように両性ならそこまで悩む必要ももしかしたらなかったかもしれない。同性であればその分の周りの反発も、お前自身の抵抗も、少なくないだろう。」
「....うん。」
「だが、逆に、最初からある程度縛るというのはどうだ?こういう事したら絶交とか。あとは守ってもらうのも手だな。」
「....すごいな兄ちゃん。でも、それじゃあ、こっちが利用だけしてるみたいで嫌だ。」
「じゃあ、素直に話し合うしか無いんじゃないか?こういう所が不安だって。ちゃんと友人ならば分かってくれるはずだ。それに、まだ、かもしれない、だけでそんなにうだうだ悩むなら、もう心は傾いている証拠なのかもしれないね。その彼よりもお前の方が執着し始めてないかい?」
「え?...........僕が...?」
「恋愛なんて、本人達が良ければそれで良いのさ。周りにどんな人がいようが突っぱねれば良いんだから。」
そう言いながら、兄ちゃんはエル君にキスをした。
ああ言ってたけど、2人はどっかに捨てた恥じらいや慎みっていうのを拾ってくるべきだと思うかな。
あぁあ!もう!!別の悩みが増えたじゃないか!!
僕は、上がってく体温を冷まそうと顔を洗った。
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