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第四章 モントシャイン学園・テスト編
第25話 テストは甘口! そしてやっぱり飯は最高!
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晴れ渡った空だった。天高くは太陽が、全てを見下ろしている。
ステラとブルーは先生に呼ばれ、一歩前へ出た。
ブルーはステラほどの大きさまで巨大化すると、腕を組んで立っていた。
「ステラさんたちには、迫りくる氷をよけながら目標の的に近づき、制限時間内に的を捉えていただきます。ステラさんの支援力と、召喚獣のブルーは力こそ強いですが、繊細な的をどう対応することが出来るのか、見せてください」
そういうと、マーサ先生は頭上に氷の刃を複数出現させた。
ステラはブルーを見て頷き、ブルーもまた無言で頷き返した。ブルーは息を吸い込むと、豪快にブレスの炎を吐き出した。次々と氷の刃は飲み込まれ、溶けて雨になっていく。
目標の的だけに当たらないよう、ブルーはブレスを加減してコントロールしたのだ。更に、ステラの支援魔法で的の周囲にバリアを貼ったため、二重で的は守られた。
これはお芝居の練習で散々学んだこと。ブルーにとってはお茶の子さいさい――難しく言ったけど、簡単なことという意味だよ――というわけだ。
氷の刃が全て雨に変わると、ブルーの背にステラがまたがった。ブルーは更に大きく深呼吸すると、そのまま羽ばたき的まで一直線に飛び立った。ステラは魔法で的作っていた的のバリアを解くと、その的を掴んだ。
大きな歓声の声と共に、地面に降り立つとマーサ先生が言った。
「エクセレント! 素晴らしいです」
「やったあ!」
「やりましたね、ブルー!」
ブルーは嬉しそうに飛び跳ねると、すぐに小さく元に戻った。そして嬉しそうにステラの肩に乗った。
「夕食はステーキだな!」
「もう、ブルーったらすぐご飯の話するんですから……!」
マーサ先生が微笑んだところで、ブルーはぷかぷかと空を飛ぶと、マーサ先生の前に降り立った。
「どうしました、召喚獣ブルー」
「マーサ先生、その。……ありがとう」
「どういたしまして。さあ、夕食のメニューはなんでしょうね?」
「飯だー! 飯飯ー!」
「あ、ちょっとブルー! 待ってください!」
マーサ先生に頭を下げながら、ステラはブルーの後を追っていった。
◇◇◇
「ブルー、食べるものは決まったか?」
「ロジャーさん! 試験はどうでしたか?」
「この通り余裕さ! ステラも見に来ればよかったんだ」
ロジャーは得意げに胸を張ったが、召喚獣のワッツは苦笑いを浮かべている。みれば、ロジャーの頬にはテーピングが施されており、どうやら怪我をしたようだ。ワッツは黙って頷いてくださいと言わんばかりにうなづき続けると、ステラもまたうなづき返した。
「レミィはどうした?」
「先に試験を終えてましたから、もう部屋で休んでいると思います」
「そうか、じゃあ俺と食事でも……」
「ええ、もちろんです!」
「もちろんか……」
ロジャーが頬を赤らめ、ニヤニヤしたところで、ブルーのおなかが限界を表現しだした。つまるところ、おなかが鳴り出したのだ。皆ブルーを見て大笑いしたところで、ステラ達の番がやってきた。
「Aランチ、ステーキ定食か……」
「Bランチはスパゲッティですね」
「デザートはアイスで決まりだな!」
ロジャーとブルーが迷わずステーキと、声をそろえたところで、ステラとワッツが小声でスパゲッティとアイスを注文した。ブルーは待ちきれないのか、よだれが垂れそうである。
「ブルーは元気なかっただろ、だから心配してたんだ」
「ふふ。でも、元気なブルーに戻ってくれました」
「良かったな、ステラ」
「はい。私が使役したくないだなんて言ったから、ブルーが困ってしまったんじゃないかなって思っています」
ステラは控えめにロジャーの耳元でささやいた。ロジャーは顔を赤くすると、ステラを見つめ返した。
「友達ってやつだろ?」
照れながら料理を受け取ると、ロジャーはステラに振り返った。ステラは物悲しそうに微笑むと、料理を受け取った。
「友達、難しいのでしょうか」
「うーん。召喚獣は使役するために生まれてくるって言われているからな。見ろよ、ワッツなんて嬉しそうだろ」
「そうですね……」
「ま、なんにせよ」
テーブルの一角に空きを見つけ、ロジャーは料理をテーブルに置いた。ステラも続いてロジャーの隣で料理を静かに丁寧に置いた。話を知ってか知らずか、ブルーは心配そうにステラを覗き込んだ。
「なあステラ」
「どうしました、ブルー。アイスが足りませんか?」
「そうじゃなくて」
ブルーはステラの向かいの席に飛び上がると、大きなステーキ肉を前に首を横に振った。
「おいらたちは、おいらたちで仲良く協力して頑張っていたら、いつかそのうち伝説に残ると思うんだ」
「伝説に?」
「ああ、星獣に至ることか」
「おいら、星獣になるのが夢なんだ」
「星獣とは、さすがブルーさんですね……」
ワッツは控えめに頷いた。星獣とは、伝説になるほどの活躍をした召喚獣のことを指すのだ。
「でも、今は違う」
「違うのですか?」
「うん。おいらは、……ステーキ肉が食べたい」
「ふふふ。食べていいですよ」
「そうじゃなくて、ステラとそういうのを共有できたら嬉しいんだ! おいら、ステラが大好きだからな!」
照れくさそうに肉をほおばったブルーは、嬉しそうにむしゃむしゃと食べだした。ステラは一瞬固まったが、嬉しそうにスパゲッティをフォークでくるくるとまわし始めた。
その笑顔がたまらなく可愛らしく、ステラに見とれていたロジャーは、食事もとらずに見惚れていた。
―やっぱりテストの後はご褒美だよね♪ つづく!―
ステラとブルーは先生に呼ばれ、一歩前へ出た。
ブルーはステラほどの大きさまで巨大化すると、腕を組んで立っていた。
「ステラさんたちには、迫りくる氷をよけながら目標の的に近づき、制限時間内に的を捉えていただきます。ステラさんの支援力と、召喚獣のブルーは力こそ強いですが、繊細な的をどう対応することが出来るのか、見せてください」
そういうと、マーサ先生は頭上に氷の刃を複数出現させた。
ステラはブルーを見て頷き、ブルーもまた無言で頷き返した。ブルーは息を吸い込むと、豪快にブレスの炎を吐き出した。次々と氷の刃は飲み込まれ、溶けて雨になっていく。
目標の的だけに当たらないよう、ブルーはブレスを加減してコントロールしたのだ。更に、ステラの支援魔法で的の周囲にバリアを貼ったため、二重で的は守られた。
これはお芝居の練習で散々学んだこと。ブルーにとってはお茶の子さいさい――難しく言ったけど、簡単なことという意味だよ――というわけだ。
氷の刃が全て雨に変わると、ブルーの背にステラがまたがった。ブルーは更に大きく深呼吸すると、そのまま羽ばたき的まで一直線に飛び立った。ステラは魔法で的作っていた的のバリアを解くと、その的を掴んだ。
大きな歓声の声と共に、地面に降り立つとマーサ先生が言った。
「エクセレント! 素晴らしいです」
「やったあ!」
「やりましたね、ブルー!」
ブルーは嬉しそうに飛び跳ねると、すぐに小さく元に戻った。そして嬉しそうにステラの肩に乗った。
「夕食はステーキだな!」
「もう、ブルーったらすぐご飯の話するんですから……!」
マーサ先生が微笑んだところで、ブルーはぷかぷかと空を飛ぶと、マーサ先生の前に降り立った。
「どうしました、召喚獣ブルー」
「マーサ先生、その。……ありがとう」
「どういたしまして。さあ、夕食のメニューはなんでしょうね?」
「飯だー! 飯飯ー!」
「あ、ちょっとブルー! 待ってください!」
マーサ先生に頭を下げながら、ステラはブルーの後を追っていった。
◇◇◇
「ブルー、食べるものは決まったか?」
「ロジャーさん! 試験はどうでしたか?」
「この通り余裕さ! ステラも見に来ればよかったんだ」
ロジャーは得意げに胸を張ったが、召喚獣のワッツは苦笑いを浮かべている。みれば、ロジャーの頬にはテーピングが施されており、どうやら怪我をしたようだ。ワッツは黙って頷いてくださいと言わんばかりにうなづき続けると、ステラもまたうなづき返した。
「レミィはどうした?」
「先に試験を終えてましたから、もう部屋で休んでいると思います」
「そうか、じゃあ俺と食事でも……」
「ええ、もちろんです!」
「もちろんか……」
ロジャーが頬を赤らめ、ニヤニヤしたところで、ブルーのおなかが限界を表現しだした。つまるところ、おなかが鳴り出したのだ。皆ブルーを見て大笑いしたところで、ステラ達の番がやってきた。
「Aランチ、ステーキ定食か……」
「Bランチはスパゲッティですね」
「デザートはアイスで決まりだな!」
ロジャーとブルーが迷わずステーキと、声をそろえたところで、ステラとワッツが小声でスパゲッティとアイスを注文した。ブルーは待ちきれないのか、よだれが垂れそうである。
「ブルーは元気なかっただろ、だから心配してたんだ」
「ふふ。でも、元気なブルーに戻ってくれました」
「良かったな、ステラ」
「はい。私が使役したくないだなんて言ったから、ブルーが困ってしまったんじゃないかなって思っています」
ステラは控えめにロジャーの耳元でささやいた。ロジャーは顔を赤くすると、ステラを見つめ返した。
「友達ってやつだろ?」
照れながら料理を受け取ると、ロジャーはステラに振り返った。ステラは物悲しそうに微笑むと、料理を受け取った。
「友達、難しいのでしょうか」
「うーん。召喚獣は使役するために生まれてくるって言われているからな。見ろよ、ワッツなんて嬉しそうだろ」
「そうですね……」
「ま、なんにせよ」
テーブルの一角に空きを見つけ、ロジャーは料理をテーブルに置いた。ステラも続いてロジャーの隣で料理を静かに丁寧に置いた。話を知ってか知らずか、ブルーは心配そうにステラを覗き込んだ。
「なあステラ」
「どうしました、ブルー。アイスが足りませんか?」
「そうじゃなくて」
ブルーはステラの向かいの席に飛び上がると、大きなステーキ肉を前に首を横に振った。
「おいらたちは、おいらたちで仲良く協力して頑張っていたら、いつかそのうち伝説に残ると思うんだ」
「伝説に?」
「ああ、星獣に至ることか」
「おいら、星獣になるのが夢なんだ」
「星獣とは、さすがブルーさんですね……」
ワッツは控えめに頷いた。星獣とは、伝説になるほどの活躍をした召喚獣のことを指すのだ。
「でも、今は違う」
「違うのですか?」
「うん。おいらは、……ステーキ肉が食べたい」
「ふふふ。食べていいですよ」
「そうじゃなくて、ステラとそういうのを共有できたら嬉しいんだ! おいら、ステラが大好きだからな!」
照れくさそうに肉をほおばったブルーは、嬉しそうにむしゃむしゃと食べだした。ステラは一瞬固まったが、嬉しそうにスパゲッティをフォークでくるくるとまわし始めた。
その笑顔がたまらなく可愛らしく、ステラに見とれていたロジャーは、食事もとらずに見惚れていた。
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