9 / 194
領地編
8 先生と話しましょう
しおりを挟む
着きましたよとやさしく揺り動かされ、エリーナは目を覚ました。すっかりラウルに身を預けて寝てしまっており、取り繕おうとすまし顔をするがすでに遅い。
「お手をどうぞ」
先に降りたラウルの手を取って、馬から降りる。屋敷に入るとサリーに出迎えられ、そのまま湯あみへと連れていかれた。汗と砂埃を落とせば、夕食の時間だ。
食事はいつも、ラウルを含めた三人でとっている。ラウルがいることで、食卓はにぎやかになった。ラウルは若いのに博識で、祖父と国内外の政治や歴史についてよく議論している。特に歴史に興味があるようで、歴史書に載っていない話を祖父から聞いては、目を輝かせていた。
エリーナにはわからないところが多いが、笑顔を浮かべながら頷くのも淑女の嗜みだ。
「エリー。街はどうだった?」
食事が始まると、祖父はそう尋ねてきた。
「とても楽しかったです。本がたくさんあって、お菓子がおいしかったですわ」
その返答に、祖父は声を上げて笑う。
「お菓子か。エリーは女の子だからな。何を食べたんだ?」
エリーナは喜んで街で見たものを話す。ラウルの知り合いに会った話はしなかったが、祖父は柔和な笑みを浮かべて、話を聞いてくれた。
連れまわされたラウルは少し苦笑いを浮かべていたが……。
そして、食事が終わったらすぐに自室にこもってロマンス小説を読み耽る。いいセリフがあれば、ノートに書き写した。
(あぁぁぁ、いい。この罵倒……最高)
このセリフをヒロインに向けて言うところを想像すると、ゾクゾクする。ページをくる手は止まらず、ノートにはいじめるシチュエーションとセリフが埋まっていく。
気づけば、とっくに寝る時間が過ぎていた。
(あ……どうしましょ。すっかり目が冴えているわ)
昼間歩き回って疲れているはずなのに、帰りに寝たからか眠気が吹き飛んでいた。なにより、先ほどの小説が良すぎた。
少し夜の風に当たろうと、薄いガウンを羽織って部屋を出る。音に気付いたサリーが、向かいの部屋からドアを開け、顔を出した。その部屋はサリーや他の侍女の待機場所となっている。
侍女たちの部屋は二階にあるが、何かあった時のためにエリーナの傍に一人は控えるようにしていた。
「サリー。少し庭に出てくるわ」
「かしこまりました。お供します」
安全上断れないのは知っているため、黙って前を進む。
「遅くまで本を読んで、目が冴えていらっしゃるのでしょう。寝つきがよくなるハーブティーを用意しますね」
サリーはお見通しで、近くを通った侍女にお茶の手配をする。
「ありがと」
庭園は屋敷の裏に広がっており、花壇には色とりどりの花が植えられている。その間をレンガの遊歩道があり、所々休めるベンチがあった。母が花を好きだったらしく、この庭園は母の好みで作られたとエルディが教えてくれた。
「涼しい」
夜気はひんやりして気持ちよく、月が池に映っているのはなんとも美しい。
(……あれ?)
池の手前にあるベンチに人がいるのに気が付き、近づいてく。サリーは庭園の入り口で待っているようだ。
「ラウル先生」
名前を呼ばれ、驚いたラウルは肩を跳ねさせて振り向いた。
「エリー様!? まだお眠りになってなかったんですか?」
「つい読み過ぎちゃって」
ラウルの隣りに座ると、彼はやっぱりとかみ殺すように笑っていた。
「先生、ひどい」
わざとらしく膨れるエリーナに、ごめんごめんとラウルは軽く謝る。半年も一緒にいれば、軽い冗談も言い合うようになっていた。
二人して庭を眺めていると、エリー様、と小さな声が聞こえ、エリーナはラウルを見上げる。
彼は池をぼんやり眺めながら、言葉を続けた。
「今日は、不快なものを見せてしまい。申し訳ありませんでした。さらに、お手も煩わせてしまって」
「気にしてないわ。滑稽な茶番劇よ」
ラウルは茶番劇を思い出したのか、クスリと小さく笑った。だが、その表情には悲しさが残っている。
「誰かから話を聞く前に、話しておきたいんですが……少し、話を聞いてもらえますか?」
昼間の馬鹿二人の話を聞く限り、ラウルは難しい事情を抱えているようだった。
(こう見えても経験豊富だから、どんな相談でも乗るわよ!)
悲惨な人生を散々歩んできたため、ちょっとやそっとの悲劇では動じない自信がある。
「えぇ、もちろん」
そして、ラウルはポツポツと話し出した。
「私の家は、もともと伯爵位を頂いていて、父は前王時から財務大臣を務めていたんです」
財務大臣は財務部のトップであり、家柄だけでなく実力も伴わなければなれない役職だ。
「ですが、昨年父は国費横領の罪を着せられ、爵位剥奪の末に、田舎に引っ込まざるを得なくなりました。今は、母方の領地に身を寄せています」
淡々と話すラウルの横顔は落ち着いていて、憤る時も悲しむ時も過ぎたのだろう。
「父は前王を慕っており、現王とはあまり意見が合わなかったようです。父に近い人は、そのせいではないかと言っていましたが、真相はわかりません。私は学園を卒業し、行く当てもなく両親の住む田舎へ行こうとしていた時、ディバルト様に声をかけられたのです」
「おじい様が……」
ラウルは、はいと嬉しそうに頷き、表情が少し柔らかくなった。
「本当に、ディバルト様のおかげです。こうしてエリーナ様に出会うことができた」
ラウルはエリーナに顔を向け、にこりと甘い笑みを浮かべた。月の光も相まって、色気を感じさせる笑みだ。
「か、感謝しなさい!」
正面から見つめられ、エリーナは照れ隠しにプイと顔を背ける。焦って、先ほど読んでいた悪役令嬢の高飛車なセリフが口をついて出た。
「はい、感謝しています」
ラウルは人のよい笑みを浮かべているが、その裏で多くの苦労をしたのだろう。それを表に出さないことに、好感を持てた。
「さて、これ以上はサリーさんに怒られそうですから、戻りますか」
そう言われて振り返ると、こちらをじっと見ているサリーの姿があった。美しい立ち姿と微笑が、怖さに輪をかけている。
「エリー様、お手をどうぞ」
先に立ち上がったラウルに、すっと手を差し伸べられた。こういったエスコートの上手さも、伯爵家に生まれたと聞けば納得だ。
「立派な紳士ね」
そのまま手を引かれて、屋敷へと向かう。サリーに怒られはしなかったが、自室に戻ってハーブティーを飲んでいると、朝はいつも通り起こしますからねと笑顔で言われた。
そしてベッドに入れば、ハーブティーの効果か、ラウルと話したからか、すぐに眠りに落ちたのだった。
「お手をどうぞ」
先に降りたラウルの手を取って、馬から降りる。屋敷に入るとサリーに出迎えられ、そのまま湯あみへと連れていかれた。汗と砂埃を落とせば、夕食の時間だ。
食事はいつも、ラウルを含めた三人でとっている。ラウルがいることで、食卓はにぎやかになった。ラウルは若いのに博識で、祖父と国内外の政治や歴史についてよく議論している。特に歴史に興味があるようで、歴史書に載っていない話を祖父から聞いては、目を輝かせていた。
エリーナにはわからないところが多いが、笑顔を浮かべながら頷くのも淑女の嗜みだ。
「エリー。街はどうだった?」
食事が始まると、祖父はそう尋ねてきた。
「とても楽しかったです。本がたくさんあって、お菓子がおいしかったですわ」
その返答に、祖父は声を上げて笑う。
「お菓子か。エリーは女の子だからな。何を食べたんだ?」
エリーナは喜んで街で見たものを話す。ラウルの知り合いに会った話はしなかったが、祖父は柔和な笑みを浮かべて、話を聞いてくれた。
連れまわされたラウルは少し苦笑いを浮かべていたが……。
そして、食事が終わったらすぐに自室にこもってロマンス小説を読み耽る。いいセリフがあれば、ノートに書き写した。
(あぁぁぁ、いい。この罵倒……最高)
このセリフをヒロインに向けて言うところを想像すると、ゾクゾクする。ページをくる手は止まらず、ノートにはいじめるシチュエーションとセリフが埋まっていく。
気づけば、とっくに寝る時間が過ぎていた。
(あ……どうしましょ。すっかり目が冴えているわ)
昼間歩き回って疲れているはずなのに、帰りに寝たからか眠気が吹き飛んでいた。なにより、先ほどの小説が良すぎた。
少し夜の風に当たろうと、薄いガウンを羽織って部屋を出る。音に気付いたサリーが、向かいの部屋からドアを開け、顔を出した。その部屋はサリーや他の侍女の待機場所となっている。
侍女たちの部屋は二階にあるが、何かあった時のためにエリーナの傍に一人は控えるようにしていた。
「サリー。少し庭に出てくるわ」
「かしこまりました。お供します」
安全上断れないのは知っているため、黙って前を進む。
「遅くまで本を読んで、目が冴えていらっしゃるのでしょう。寝つきがよくなるハーブティーを用意しますね」
サリーはお見通しで、近くを通った侍女にお茶の手配をする。
「ありがと」
庭園は屋敷の裏に広がっており、花壇には色とりどりの花が植えられている。その間をレンガの遊歩道があり、所々休めるベンチがあった。母が花を好きだったらしく、この庭園は母の好みで作られたとエルディが教えてくれた。
「涼しい」
夜気はひんやりして気持ちよく、月が池に映っているのはなんとも美しい。
(……あれ?)
池の手前にあるベンチに人がいるのに気が付き、近づいてく。サリーは庭園の入り口で待っているようだ。
「ラウル先生」
名前を呼ばれ、驚いたラウルは肩を跳ねさせて振り向いた。
「エリー様!? まだお眠りになってなかったんですか?」
「つい読み過ぎちゃって」
ラウルの隣りに座ると、彼はやっぱりとかみ殺すように笑っていた。
「先生、ひどい」
わざとらしく膨れるエリーナに、ごめんごめんとラウルは軽く謝る。半年も一緒にいれば、軽い冗談も言い合うようになっていた。
二人して庭を眺めていると、エリー様、と小さな声が聞こえ、エリーナはラウルを見上げる。
彼は池をぼんやり眺めながら、言葉を続けた。
「今日は、不快なものを見せてしまい。申し訳ありませんでした。さらに、お手も煩わせてしまって」
「気にしてないわ。滑稽な茶番劇よ」
ラウルは茶番劇を思い出したのか、クスリと小さく笑った。だが、その表情には悲しさが残っている。
「誰かから話を聞く前に、話しておきたいんですが……少し、話を聞いてもらえますか?」
昼間の馬鹿二人の話を聞く限り、ラウルは難しい事情を抱えているようだった。
(こう見えても経験豊富だから、どんな相談でも乗るわよ!)
悲惨な人生を散々歩んできたため、ちょっとやそっとの悲劇では動じない自信がある。
「えぇ、もちろん」
そして、ラウルはポツポツと話し出した。
「私の家は、もともと伯爵位を頂いていて、父は前王時から財務大臣を務めていたんです」
財務大臣は財務部のトップであり、家柄だけでなく実力も伴わなければなれない役職だ。
「ですが、昨年父は国費横領の罪を着せられ、爵位剥奪の末に、田舎に引っ込まざるを得なくなりました。今は、母方の領地に身を寄せています」
淡々と話すラウルの横顔は落ち着いていて、憤る時も悲しむ時も過ぎたのだろう。
「父は前王を慕っており、現王とはあまり意見が合わなかったようです。父に近い人は、そのせいではないかと言っていましたが、真相はわかりません。私は学園を卒業し、行く当てもなく両親の住む田舎へ行こうとしていた時、ディバルト様に声をかけられたのです」
「おじい様が……」
ラウルは、はいと嬉しそうに頷き、表情が少し柔らかくなった。
「本当に、ディバルト様のおかげです。こうしてエリーナ様に出会うことができた」
ラウルはエリーナに顔を向け、にこりと甘い笑みを浮かべた。月の光も相まって、色気を感じさせる笑みだ。
「か、感謝しなさい!」
正面から見つめられ、エリーナは照れ隠しにプイと顔を背ける。焦って、先ほど読んでいた悪役令嬢の高飛車なセリフが口をついて出た。
「はい、感謝しています」
ラウルは人のよい笑みを浮かべているが、その裏で多くの苦労をしたのだろう。それを表に出さないことに、好感を持てた。
「さて、これ以上はサリーさんに怒られそうですから、戻りますか」
そう言われて振り返ると、こちらをじっと見ているサリーの姿があった。美しい立ち姿と微笑が、怖さに輪をかけている。
「エリー様、お手をどうぞ」
先に立ち上がったラウルに、すっと手を差し伸べられた。こういったエスコートの上手さも、伯爵家に生まれたと聞けば納得だ。
「立派な紳士ね」
そのまま手を引かれて、屋敷へと向かう。サリーに怒られはしなかったが、自室に戻ってハーブティーを飲んでいると、朝はいつも通り起こしますからねと笑顔で言われた。
そしてベッドに入れば、ハーブティーの効果か、ラウルと話したからか、すぐに眠りに落ちたのだった。
2
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる