57 / 194
学園編 16歳
55 強制イベントを切り抜けましょう
しおりを挟む
かびっぽい湿った臭いが鼻につく。意識を取り戻したエリーナの目に飛び込んできたのは石の床で、ついで横向きに寝かされていることに気づいた。
(何!? 動けない!)
手は後ろに、加えて足も縛られ、身動きが取れない。幸い口は塞がれていなかったが、恐怖で声は出なかった。床の冷たい感覚に、攫われたのだと気づく。
(ベロニカ様は!?)
一緒にいたベロニカはどうなったのかと、顔を上げて辺りを見回した。部屋は薄暗く、高いところにある窓から光が入ってきている。鉄格子があり牢屋に入れられているのだと理解した。そしてエリーナの対角線上にベロニカが手足を縛られた状態で座っていた。見たところ傷はなさそうだが、縛られた姿は痛々しい。
(どうしよう! わたくしのせいでベロニカ様まで攫われてる! これでデッドエンドになったら……)
血の気が引き、動悸が激しくなってくる。
(なんとかベロニカ様だけでも助けないと!)
エリーナは一度目を閉じて気を落ち着かせると、鉄格子の向こうに顔を向けて人の気配を探る。廊下には松明があるだけで、見張りはいない。か弱い令嬢二人と思われて、放置されているようだ。
そしてベロニカを起こすため転がろうとした時、ベロニカと目が合った。
「きゃっ」
「静かに」
驚き叫びそうになったエリーナを、ベロニカは小さく鋭い声で制止する。すぐに今の声で誰かが来ないか鉄格子の向こうに視線を飛ばし、辺りを警戒していた。
エリーナはベロニカが無事だと分かると安心すると同時に申し訳なさが込み上げてきて、弱弱しい震え声を上げる。
「ベロニカ様ぁ……巻き込んでしまって、申し訳ありません」
イベントが起こった以上、助かるかどうかはジークとルドルフにかかっている。
(助けてくれるかしら……クリスは、どう思うのかしら……)
一気に不安がこみあげてくる。
「馬鹿。エリーナが巻き込まれたのよ。あの男の狙いはジークだったわ。でも、わたくしがいたからこっちを優先したのでしょうね」
「でも、どうして……」
「恨みがあっても交渉がしたいなら殺すのは悪手だわ。わたくしは公爵令嬢で殿下の婚約者だから、王家に公爵家からも圧力をかけられると踏んだのでしょうね」
ベロニカは捕えられた状態でも冷静に分析しており、エリーナは賞賛の眼差しをおくる。こんな人を捕えられたままになどできない。
「あの、ベロニカ様だけでもお逃げください。縄ならわたくしが噛み千切りますから」
この状況を何とかしようと、エリーナはずりずりと体をベロニカへ寄せていく。だが、ベロニカは手を前に出し見せつけるように軽くあげた。その腕に縄はなく、ひらひらと遊ばせてから口角を上げる。エリーナは驚きすぎて言葉も出ない。
「縄抜けぐらいできて当然よ」
嫌な王妃教育もたまには役に立つわねと、ベロニカは皮肉な笑みを浮かべた。そして髪飾りの一つを取り、飾りの部分を外すと小さな刃が出てくる。手慣れた手つきで足を縛っている縄に斬りこみをいれ、少し力を入れればちぎれるぐらいに調整した。その流れるような工程を、エリーナはポカンと口を開けて見ていた。エリーナが受けた王妃教育に縄抜けはなかった。
「王子の婚約者って攫われやすくってね、これでもう5回目よ。万全に備えているに決まっているでしょう。ほら、ぼーっとしてないでこっちに来て座りなさい」
ベロニカが壁に背をつけて座っていたのは解けた縄を隠すためだった。エリーナはずりずりと体を這わせ、ベロニカの隣りに座る。
「ここは王都からそう離れてないし、そのうち助けが来るわ」
ベロニカはエリーナの縄を切りながら事も無げに言う。その声には欠片の悲観もない。
「え、何で場所がわかるんですか?」
自由になった手をさすりながらエリーナが問いかける。ベロニカも薬をかがされて気絶していたはずだからだ。
「貴女を見て薬をかがされるって分かったから、息を止めて気絶したふりをしたのよ。そこから薄目を開けて犯人の顔と馬車で向かった方角を見て、馬車で揺られた時間を測ったの。後、馬車で男たちの話も聞いたから今回の目的も読めてきたわ」
ちなみに若い兵士二人は黒装束の仲間だった。見抜けないなんてまだまだねと、ベロニカは不満そうだ。
「そんなことできるんですね……」
エリーナは今まで悪役令嬢としてヒロインを攫わせる側だったため、ベロニカの対処に舌を巻く。小説の中の名探偵のようだ。
足の縄は切れるギリギリのところまで削られ、エリーナは手を背中に回して隠しておく。ベロニカはさっさと髪飾りを戻して、同じように手を後ろに回していた。
「慣れって恐ろしいわ。それでね、今回はやはり元公爵家の生き残りがからんでいるようよ。あの男たち、クーデターにもかかわっていたみたいね。現王に対して恨みをもっているようだったわ」
「そんな……」
「でもこれで、捕まえられるわよ……ほら、ちょっと上が騒がしくなってきた」
ベロニカに言われて耳を澄ますと、小さな喧騒が聞こえついで足音が近づいて来た。
「仕事が早いわね。今回はどこが動いたのかしら」
余裕のある口調で鉄格子の向こうに視線を向けているベロニカは、全く動じていない。
そしてバタバタと荒い足音が聞こえ目の前に現れたのは黒装束の男だった。二人が牢の中にいるのを確認すると、
「お前ら、そこから一歩たりとも動くなよ。さもないと、首が飛ぶぞ」
と脅しをかけて足早に戻っていった。その様子を見た二人は助けが来たのだと確信する。男たちの声と剣戟の音が近くまで迫っていた。
「わざわざ動くつもりはないけど、ここの場所は教えたいわね。叫んでみる?」
ベロニカは鉄格子ギリギリまで近づき、男が去っていった方を見る。黒い扉があり、その先に彼らのアジトがあるのだろう。叫んでも聞こえるかはわからないが、何もしないよりはましだ。
「そうですね……」
何か音を立てられないかと何もない牢を見回したエリーナは、はっと思い出した。
「ベロニカ様、わたくし笛を持っていますわ」
クリスに持たされている防犯用の笛は、今日もしっかりドレスのポケットに入っている。いよいよこれを使う時が来た。
「さすがクリスさんね」
攫われ経験豊富なベロニカでさえ笛という発想はなかった。その過保護っぷりに呆れを通り越して感心してしまう。二人は捕らわれているふりはもういらないと、足の縄を引きちぎり鉄格子の側に立つ。
そしてエリーナは扉の向こうに耳を澄ませ、救出部隊が近づいたと思われるタイミングで思いっきり笛を吹いたのである。
(何!? 動けない!)
手は後ろに、加えて足も縛られ、身動きが取れない。幸い口は塞がれていなかったが、恐怖で声は出なかった。床の冷たい感覚に、攫われたのだと気づく。
(ベロニカ様は!?)
一緒にいたベロニカはどうなったのかと、顔を上げて辺りを見回した。部屋は薄暗く、高いところにある窓から光が入ってきている。鉄格子があり牢屋に入れられているのだと理解した。そしてエリーナの対角線上にベロニカが手足を縛られた状態で座っていた。見たところ傷はなさそうだが、縛られた姿は痛々しい。
(どうしよう! わたくしのせいでベロニカ様まで攫われてる! これでデッドエンドになったら……)
血の気が引き、動悸が激しくなってくる。
(なんとかベロニカ様だけでも助けないと!)
エリーナは一度目を閉じて気を落ち着かせると、鉄格子の向こうに顔を向けて人の気配を探る。廊下には松明があるだけで、見張りはいない。か弱い令嬢二人と思われて、放置されているようだ。
そしてベロニカを起こすため転がろうとした時、ベロニカと目が合った。
「きゃっ」
「静かに」
驚き叫びそうになったエリーナを、ベロニカは小さく鋭い声で制止する。すぐに今の声で誰かが来ないか鉄格子の向こうに視線を飛ばし、辺りを警戒していた。
エリーナはベロニカが無事だと分かると安心すると同時に申し訳なさが込み上げてきて、弱弱しい震え声を上げる。
「ベロニカ様ぁ……巻き込んでしまって、申し訳ありません」
イベントが起こった以上、助かるかどうかはジークとルドルフにかかっている。
(助けてくれるかしら……クリスは、どう思うのかしら……)
一気に不安がこみあげてくる。
「馬鹿。エリーナが巻き込まれたのよ。あの男の狙いはジークだったわ。でも、わたくしがいたからこっちを優先したのでしょうね」
「でも、どうして……」
「恨みがあっても交渉がしたいなら殺すのは悪手だわ。わたくしは公爵令嬢で殿下の婚約者だから、王家に公爵家からも圧力をかけられると踏んだのでしょうね」
ベロニカは捕えられた状態でも冷静に分析しており、エリーナは賞賛の眼差しをおくる。こんな人を捕えられたままになどできない。
「あの、ベロニカ様だけでもお逃げください。縄ならわたくしが噛み千切りますから」
この状況を何とかしようと、エリーナはずりずりと体をベロニカへ寄せていく。だが、ベロニカは手を前に出し見せつけるように軽くあげた。その腕に縄はなく、ひらひらと遊ばせてから口角を上げる。エリーナは驚きすぎて言葉も出ない。
「縄抜けぐらいできて当然よ」
嫌な王妃教育もたまには役に立つわねと、ベロニカは皮肉な笑みを浮かべた。そして髪飾りの一つを取り、飾りの部分を外すと小さな刃が出てくる。手慣れた手つきで足を縛っている縄に斬りこみをいれ、少し力を入れればちぎれるぐらいに調整した。その流れるような工程を、エリーナはポカンと口を開けて見ていた。エリーナが受けた王妃教育に縄抜けはなかった。
「王子の婚約者って攫われやすくってね、これでもう5回目よ。万全に備えているに決まっているでしょう。ほら、ぼーっとしてないでこっちに来て座りなさい」
ベロニカが壁に背をつけて座っていたのは解けた縄を隠すためだった。エリーナはずりずりと体を這わせ、ベロニカの隣りに座る。
「ここは王都からそう離れてないし、そのうち助けが来るわ」
ベロニカはエリーナの縄を切りながら事も無げに言う。その声には欠片の悲観もない。
「え、何で場所がわかるんですか?」
自由になった手をさすりながらエリーナが問いかける。ベロニカも薬をかがされて気絶していたはずだからだ。
「貴女を見て薬をかがされるって分かったから、息を止めて気絶したふりをしたのよ。そこから薄目を開けて犯人の顔と馬車で向かった方角を見て、馬車で揺られた時間を測ったの。後、馬車で男たちの話も聞いたから今回の目的も読めてきたわ」
ちなみに若い兵士二人は黒装束の仲間だった。見抜けないなんてまだまだねと、ベロニカは不満そうだ。
「そんなことできるんですね……」
エリーナは今まで悪役令嬢としてヒロインを攫わせる側だったため、ベロニカの対処に舌を巻く。小説の中の名探偵のようだ。
足の縄は切れるギリギリのところまで削られ、エリーナは手を背中に回して隠しておく。ベロニカはさっさと髪飾りを戻して、同じように手を後ろに回していた。
「慣れって恐ろしいわ。それでね、今回はやはり元公爵家の生き残りがからんでいるようよ。あの男たち、クーデターにもかかわっていたみたいね。現王に対して恨みをもっているようだったわ」
「そんな……」
「でもこれで、捕まえられるわよ……ほら、ちょっと上が騒がしくなってきた」
ベロニカに言われて耳を澄ますと、小さな喧騒が聞こえついで足音が近づいて来た。
「仕事が早いわね。今回はどこが動いたのかしら」
余裕のある口調で鉄格子の向こうに視線を向けているベロニカは、全く動じていない。
そしてバタバタと荒い足音が聞こえ目の前に現れたのは黒装束の男だった。二人が牢の中にいるのを確認すると、
「お前ら、そこから一歩たりとも動くなよ。さもないと、首が飛ぶぞ」
と脅しをかけて足早に戻っていった。その様子を見た二人は助けが来たのだと確信する。男たちの声と剣戟の音が近くまで迫っていた。
「わざわざ動くつもりはないけど、ここの場所は教えたいわね。叫んでみる?」
ベロニカは鉄格子ギリギリまで近づき、男が去っていった方を見る。黒い扉があり、その先に彼らのアジトがあるのだろう。叫んでも聞こえるかはわからないが、何もしないよりはましだ。
「そうですね……」
何か音を立てられないかと何もない牢を見回したエリーナは、はっと思い出した。
「ベロニカ様、わたくし笛を持っていますわ」
クリスに持たされている防犯用の笛は、今日もしっかりドレスのポケットに入っている。いよいよこれを使う時が来た。
「さすがクリスさんね」
攫われ経験豊富なベロニカでさえ笛という発想はなかった。その過保護っぷりに呆れを通り越して感心してしまう。二人は捕らわれているふりはもういらないと、足の縄を引きちぎり鉄格子の側に立つ。
そしてエリーナは扉の向こうに耳を澄ませ、救出部隊が近づいたと思われるタイミングで思いっきり笛を吹いたのである。
1
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる