60 / 194
学園編 16歳
58 プリンの進化を堪能しましょう
しおりを挟む
事件の後処理も終わり、数日の間にラウル、ルドルフ、ミシェルがエリーナの様子を見にローゼンディアナ家を訪れていた。表立った騒ぎにはならなかったが、一部の情報に敏感な者たちには伝わったらしい。三人から心配と気遣う言葉をかけられ、エリーナは微笑を浮かべて応対した。
学園に行けばいつも以上に三人の姿を見ることが多くなり、休み時間を一人で過ごすことがなくなった。話し相手になってくれるので学園内に関してはそれでいいのだが、問題は別にある。
事件が解決し日常が戻ってもクリスの五割増しの過保護が変わらなかったのだ。学園の送り迎えに付いてくるのに加え、屋敷にエリーナがいればその隣で仕事をしている。エリーナが動くたびに書類と簡易机を移動させられる侍従たちが可愛そうだ。
最初は事件のことで心配をかけたことを悪いと思い、大目に見ていたが一週間も続くと我慢も限界だった。休日の今日も、クリスは朝からエリーナにべったりで、どこへ行くにも後をついてくる。まるで生まれたての雛だ。図書室からサロンへ移動しようと歩き出せば、クリスもそれに続いたので足を止めて振り返った。
「クリス……しつこい」
「……だって。常にエリーナが視界に入ってないと不安なんだ」
しょんぼりと遠慮がちな目を向けるクリスを見ていると、こちらが悪いような気がしてくるエリーナである。
「護衛もあれから増えたじゃない。これ以上私生活の邪魔をされたら、ここから出て行くからね!」
今日こそはっきりと言わなければ気が済まない。心配なのはわかるが、エリーナが湯あみをしている時まで廊下で待とうとするのだ。ローゼンディアナ家の中で何が起こるというのか。さすがにそれはやりすぎだと、サリーに窘められていた。
「そんな! ど、どこに行くっていうのさ!」
エリーナの拒絶に、耐性のないクリスは動揺を隠せず狼狽する。エリーナがこの屋敷からいなくなると考えただけで息が苦しくなってきた。
「ベロニカ様のところよ!」
「そんなところへ行ったら、ずっと帰ってこないじゃないか!」
敬愛するベロニカに、見事なロマンス小説の蔵書量を誇る図書室。エリーナをとらえて離さないものが多すぎる。
「それが嫌だったら、元に戻って。しばらくは多めに一緒にいる時間を作るから」
エリーナの最大限の譲歩だ。クリスは不服そうに渋っているが、エリーナが目で圧力をかけるとしぶしぶ頷いた。
「わかったよ……じゃぁ、今からデートしよう」
「何がわかったの?」
今までの話の流れからどうすればデートに誘えるのか、エリーナには理解ができない。だがクリスはニコニコと渋っていたのが嘘のように笑っている。
「今日一緒にいてくれたら明日からは今までどおりにするって約束するから。それに、カフェ・アークのパティシエが新しいプリンを開発したらしくて、食べて欲しいって」
新しいプリンという言葉に、エリーナの眉がピクリと動く。プリンと聞いて行かないという選択肢はない。
そして頷いたが最後、パパっと出かける支度をサリーに済まされ、クリスに馬車へとエスコートされる。
その馬車の中で、クリスは「これが最後だから」と隣に座って手を握ってきた。その存在を確かめるように何度か撫で、ぽつりと呟く。
「本当に、生きていてよかった」
「……そう簡単に死なないわよ」
ぶっきらぼうにそう返すが、あのイベントでは下手すればデッドエンドになっていただけに、今思い返しても背筋が凍る。リズとも話したが、ジークとルドルフの代わりにクリスが救出に来たのは、リズがローゼンディアナ家に駆け込んだためだろうと。そのおかげか、救出が早まりデッドエンドは回避された。
「それでも、僕は生きた心地がしなかったよ」
弱弱しく呟くクリスは捨てられた子犬のようで、エリーナは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「クリス、わたくしはここにいるわ。だから、安心して」
「うん……情けないね。エリーがいるのが当たり前だったから、いなくなると思うと怖くなったんだ」
それはエリーナも同じで、クリスは大切な家族であり、側にいるのが当然の存在だ。
「いなくなんてならないわ。悪役令嬢ってのは、最後に断罪されるまでしぶとく生き残るものよ」
場を和ませようとそう胸を張って言い切れば、クリスは喉の奥で笑った。ひさしぶりに笑顔を見た気がする。
「そうだね。エリーは最後までずぶとく生きそうだ」
そして他愛のない話をし、カフェ・アークに着いた頃にはいつもと同じキラキラとした笑顔を浮かべているクリスがいたのだった。
カフェに入るなり二人は厨房の隣にある個室に通され、エリーナは珍しそうにその部屋をまじまじと見る。従業員の休憩室のようで、こぎれいにされテーブルセットが置かれていた。だが残念ながらおしゃれなテーブルセットが浮いている。
「クリス様、エリーナ様。申し訳ありません……新商品ですので、表で出すわけにもいかず」
このカフェのパティシエが出てきて頭を下げた。彼が商品開発を一手に担っているこのカフェの責任者だ。もとは王宮で働いていたらしいが、クリスが引き抜いたらしい。
「かまわないよ。周りを気にしなくていいから、僕たちも楽だし」
「わたくしもかまいませんわ」
なにより厨房に近いため、プリンの甘い香りが漂ってきている。それだけで幸せだ。
そして二人は席に着き、給仕がお茶を淹れる。エリーナは扉の向こうに見えている厨房を、目を輝かせて見ていた。作っているところを見る機会はそうそうない。甘く香ばしい香りが強くなり、お腹が空いてきた。
ほどなくしてパティシエがお盆を持って戻って来た。お皿が二つ乗っており、プリンの姿は見えない。
そっと目の前に置かれた皿に視線を落とせば、小さく丸いグラタン皿の中に茶色い飴のようなものが見える。カラメルソースのようだが、肝心のプリンが見えない。
「これは……?」
プルプル震え、卵とミルクが甘みと混ざり合ってとろけ、ほろ苦いカラメルソースが引き締める。そのプリンの姿がない。
「これは遠い異国のスイーツ。クレームブリュレでございます」
「クレームブリュレ」
パティシエの説明に、エリーナはそのまま復唱する。名前にもプリンの面影はなかった。この間のココナッツプリンとは異なる部類に入るのだろう。エリーナはスプーンを持ち、いざと意気込んでブリュレにスプーンを差し入れた。
「固いのね」
茶色い表面は硬かったが、少し力をいれるとすぐに割れた。薄い飴のようだ。そしてその下には黄色くなめらかなプリンのようなものが現れる。それらを一緒にすくい、未知のプリンにワクワクして口の中に入れた。
口の中でカリッと飴が割れ、ほろ苦さが広がると同時にプリンの甘さに包み込まれる。エリーナは目を見開き、ぱぁっと幸せそうに表情を明るくした。
「何これ、おいしい!」
食感は違うが、確かにプリンだった。少し温かいのがまたいい。
「これはプリンの進化よ! すばらしいわ!」
エリーナは感動し、ぱくぱくと食べ進める。スプーンを動かす手が止まらない。
「上の部分はキャラメリゼと言いまして、砂糖を炙って溶かすこの国にはない技法でございます」
「最高ね!」
カラメルソースに食感を加えるとは天才だとエリーナは大絶賛だ。
「うん、おいしい」
クリスも満足そうに食べていた。何よりエリーナの嬉しそうな表情が見れたことが最大の喜びだ。
「ねぇ、これまだあるかしら」
ぺろりと食べ終わったエリーナはちらっとパティシエに視線を送る。
「はい。もちろんでございます」
プリンを10個食べたという伝説のエリーナに対し、ぬかりはない。しっかり追加用とお土産用を作っていた。
後日、エリーナが大満足したクレームブリュレは、『お嬢様のブリュレ』としてカフェ・アークで売り出され、瞬く間に人気商品になったのだった。
そして季節は過ぎ、小さなイベントをこなす日常が終わればあっという間に学園の一年目が過ぎていった。
学園に行けばいつも以上に三人の姿を見ることが多くなり、休み時間を一人で過ごすことがなくなった。話し相手になってくれるので学園内に関してはそれでいいのだが、問題は別にある。
事件が解決し日常が戻ってもクリスの五割増しの過保護が変わらなかったのだ。学園の送り迎えに付いてくるのに加え、屋敷にエリーナがいればその隣で仕事をしている。エリーナが動くたびに書類と簡易机を移動させられる侍従たちが可愛そうだ。
最初は事件のことで心配をかけたことを悪いと思い、大目に見ていたが一週間も続くと我慢も限界だった。休日の今日も、クリスは朝からエリーナにべったりで、どこへ行くにも後をついてくる。まるで生まれたての雛だ。図書室からサロンへ移動しようと歩き出せば、クリスもそれに続いたので足を止めて振り返った。
「クリス……しつこい」
「……だって。常にエリーナが視界に入ってないと不安なんだ」
しょんぼりと遠慮がちな目を向けるクリスを見ていると、こちらが悪いような気がしてくるエリーナである。
「護衛もあれから増えたじゃない。これ以上私生活の邪魔をされたら、ここから出て行くからね!」
今日こそはっきりと言わなければ気が済まない。心配なのはわかるが、エリーナが湯あみをしている時まで廊下で待とうとするのだ。ローゼンディアナ家の中で何が起こるというのか。さすがにそれはやりすぎだと、サリーに窘められていた。
「そんな! ど、どこに行くっていうのさ!」
エリーナの拒絶に、耐性のないクリスは動揺を隠せず狼狽する。エリーナがこの屋敷からいなくなると考えただけで息が苦しくなってきた。
「ベロニカ様のところよ!」
「そんなところへ行ったら、ずっと帰ってこないじゃないか!」
敬愛するベロニカに、見事なロマンス小説の蔵書量を誇る図書室。エリーナをとらえて離さないものが多すぎる。
「それが嫌だったら、元に戻って。しばらくは多めに一緒にいる時間を作るから」
エリーナの最大限の譲歩だ。クリスは不服そうに渋っているが、エリーナが目で圧力をかけるとしぶしぶ頷いた。
「わかったよ……じゃぁ、今からデートしよう」
「何がわかったの?」
今までの話の流れからどうすればデートに誘えるのか、エリーナには理解ができない。だがクリスはニコニコと渋っていたのが嘘のように笑っている。
「今日一緒にいてくれたら明日からは今までどおりにするって約束するから。それに、カフェ・アークのパティシエが新しいプリンを開発したらしくて、食べて欲しいって」
新しいプリンという言葉に、エリーナの眉がピクリと動く。プリンと聞いて行かないという選択肢はない。
そして頷いたが最後、パパっと出かける支度をサリーに済まされ、クリスに馬車へとエスコートされる。
その馬車の中で、クリスは「これが最後だから」と隣に座って手を握ってきた。その存在を確かめるように何度か撫で、ぽつりと呟く。
「本当に、生きていてよかった」
「……そう簡単に死なないわよ」
ぶっきらぼうにそう返すが、あのイベントでは下手すればデッドエンドになっていただけに、今思い返しても背筋が凍る。リズとも話したが、ジークとルドルフの代わりにクリスが救出に来たのは、リズがローゼンディアナ家に駆け込んだためだろうと。そのおかげか、救出が早まりデッドエンドは回避された。
「それでも、僕は生きた心地がしなかったよ」
弱弱しく呟くクリスは捨てられた子犬のようで、エリーナは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「クリス、わたくしはここにいるわ。だから、安心して」
「うん……情けないね。エリーがいるのが当たり前だったから、いなくなると思うと怖くなったんだ」
それはエリーナも同じで、クリスは大切な家族であり、側にいるのが当然の存在だ。
「いなくなんてならないわ。悪役令嬢ってのは、最後に断罪されるまでしぶとく生き残るものよ」
場を和ませようとそう胸を張って言い切れば、クリスは喉の奥で笑った。ひさしぶりに笑顔を見た気がする。
「そうだね。エリーは最後までずぶとく生きそうだ」
そして他愛のない話をし、カフェ・アークに着いた頃にはいつもと同じキラキラとした笑顔を浮かべているクリスがいたのだった。
カフェに入るなり二人は厨房の隣にある個室に通され、エリーナは珍しそうにその部屋をまじまじと見る。従業員の休憩室のようで、こぎれいにされテーブルセットが置かれていた。だが残念ながらおしゃれなテーブルセットが浮いている。
「クリス様、エリーナ様。申し訳ありません……新商品ですので、表で出すわけにもいかず」
このカフェのパティシエが出てきて頭を下げた。彼が商品開発を一手に担っているこのカフェの責任者だ。もとは王宮で働いていたらしいが、クリスが引き抜いたらしい。
「かまわないよ。周りを気にしなくていいから、僕たちも楽だし」
「わたくしもかまいませんわ」
なにより厨房に近いため、プリンの甘い香りが漂ってきている。それだけで幸せだ。
そして二人は席に着き、給仕がお茶を淹れる。エリーナは扉の向こうに見えている厨房を、目を輝かせて見ていた。作っているところを見る機会はそうそうない。甘く香ばしい香りが強くなり、お腹が空いてきた。
ほどなくしてパティシエがお盆を持って戻って来た。お皿が二つ乗っており、プリンの姿は見えない。
そっと目の前に置かれた皿に視線を落とせば、小さく丸いグラタン皿の中に茶色い飴のようなものが見える。カラメルソースのようだが、肝心のプリンが見えない。
「これは……?」
プルプル震え、卵とミルクが甘みと混ざり合ってとろけ、ほろ苦いカラメルソースが引き締める。そのプリンの姿がない。
「これは遠い異国のスイーツ。クレームブリュレでございます」
「クレームブリュレ」
パティシエの説明に、エリーナはそのまま復唱する。名前にもプリンの面影はなかった。この間のココナッツプリンとは異なる部類に入るのだろう。エリーナはスプーンを持ち、いざと意気込んでブリュレにスプーンを差し入れた。
「固いのね」
茶色い表面は硬かったが、少し力をいれるとすぐに割れた。薄い飴のようだ。そしてその下には黄色くなめらかなプリンのようなものが現れる。それらを一緒にすくい、未知のプリンにワクワクして口の中に入れた。
口の中でカリッと飴が割れ、ほろ苦さが広がると同時にプリンの甘さに包み込まれる。エリーナは目を見開き、ぱぁっと幸せそうに表情を明るくした。
「何これ、おいしい!」
食感は違うが、確かにプリンだった。少し温かいのがまたいい。
「これはプリンの進化よ! すばらしいわ!」
エリーナは感動し、ぱくぱくと食べ進める。スプーンを動かす手が止まらない。
「上の部分はキャラメリゼと言いまして、砂糖を炙って溶かすこの国にはない技法でございます」
「最高ね!」
カラメルソースに食感を加えるとは天才だとエリーナは大絶賛だ。
「うん、おいしい」
クリスも満足そうに食べていた。何よりエリーナの嬉しそうな表情が見れたことが最大の喜びだ。
「ねぇ、これまだあるかしら」
ぺろりと食べ終わったエリーナはちらっとパティシエに視線を送る。
「はい。もちろんでございます」
プリンを10個食べたという伝説のエリーナに対し、ぬかりはない。しっかり追加用とお土産用を作っていた。
後日、エリーナが大満足したクレームブリュレは、『お嬢様のブリュレ』としてカフェ・アークで売り出され、瞬く間に人気商品になったのだった。
そして季節は過ぎ、小さなイベントをこなす日常が終わればあっという間に学園の一年目が過ぎていった。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる