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35 緋牡丹には言葉の棘を贈ります
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衣擦れの音が聞こえ、相手の刺繍の柄が分かるほど近づくと、互いに立ち止まった。彼女は相変わらず重そうなほど装飾をつけており、眩い光を放っている。表情は小憎たらしい自信に満ちており、六人の取り巻きをつれてその先頭に堂々と立っていた。
「あら、玄妃様、ごきげんよう。顔色が優れないようですね」
緋牡丹の妃と呼ばれる通り、薄紅の襦は襟や袖口に金糸で刺繍がされていて、目に鮮やかだ。胸から下の深緋の裙が目を引き、肩には蜜柑色の帔帛をかけている。お付きの人たちも皆赤系統の襦裙を身に着けており、威圧感がある。
鈴花は最悪と思いつつも挨拶を返した。
「珀妃様……ご挨拶ありがとうございます。あいにく、あまり時間はないのですが」
本当は様付けするのも嫌だが、今は仕方がない。鈴花は早く切り上げようとするが、彼女は二マリと口角を上げた。
「裏工作にお忙しいのでしょう? 聞きましたわよ。なんでも玄家も陛下を保護されたとか。でもその陛下、本物である証拠はございますの?」
前置きもなく切り込んできた珀妃に、鈴花は顔が引きつりそうになるのを堪えた。宵といい珀妃といい直球勝負をする相手ばかりだ。彼女の挑発に乗せられて声を荒げては、上級妃としての面子が潰れる。鈴花は一呼吸置くと珀妃を正面から見返し、努めて冷静に言葉を返す。
「あら、陛下が本物かどうかなんて、百官の前に出ればすぐにわかるでしょう。そちらこそ、それほど自信があるのならたいそうな証拠があるのでしょうね」
多少嫌味っぽくなったが仕方がない。今日はもともと虫の居所が悪く、珀妃のせいで機嫌は最悪だ。今ここに墨汁を持っていたら頭からかけて黒染めしたいと思うほどには。
「えぇ、もちろんだわ。私は詳しく知らないけれど、父は陛下を保護し介抱すると同時に、恩賞として私を后妃にしてくれると書いてよこしたのだから。陛下は颯爽と玉座にお戻りになって、その隣に立つのは私なのよ」
「……それだけで后妃になったつもりでいられるんだから、ずいぶん頭がお花畑ね。他の三家の皇帝が本物の可能性もあるでしょうに」
少し話すだけでも精神力が削り取られる。彼女の言葉遣いがいちいち癇に障るというのもあるが、背後の取り巻きたちがこちらを睨みつけてくるせいもある。
「それはないわ。私たちだって馬鹿じゃないもの。ちゃんと三家について調べさせてるのよ?」
珀妃は勝気な笑みを浮かべ、少し顎を上げた。結い上げられた髪にささる金歩揺が揺れる。
「何かを調べるのに、物と人の流れを調べるのは定石」
鈴花の眉がぴくりと動く。玄家も全く同じことを調べ、珀家に人が一人増えたことを突き止めていた。鈴花にとっては常識に近いが、それをまさか珀妃に言われるとはますます腹が立ってくる。そんなこともつゆ知らず、彼女は揚々と成果を明らかにする。
「報告によれば、この三家は物も人も動きが変わらなかったそうよ。つまり、陛下を保護したなんて真っ赤な嘘ってこと。じきに悪事が明らかになって、処断されるわ。真に国を憂いて行動しているのはこの珀家のみ、名家も落ちたものね!」
彼女が裁きでもするように、一人で作り上げた正義を振りかざす。取り巻きたちはせっせと太鼓持ちをしており、それが騒音となって鈴花の不快さに歯車をかけた。
「……馬鹿なの?」
つい、心の声がそのまま出てしまった。珀妃は目を吊り上げ、「なんですって!」と怒りを露わにするが鈴花は表情を変えずに淡々としている。内心、怒れば全身真っ赤ねと呆れていた。
「慌てて一人分物資を増やすようなことをしなくても、備蓄はあるし尊い御身がお召になるものもあるのよ。それに陛下はお命を狙われている身。わざわざ存在を知らせるようなことをするはずがないでしょう」
人が匿われたかを調べるのに、人と物の流れを調べるのはいい。だが、玄人はそこでバレるような真似はしないだろう。珀妃は悔しそうに顔を歪めると、鼻を鳴らした。
「さすが、裏から手を回して宦官を一人入れた玄妃様は言うことが違いますね。ずいぶん出自の怪しい宦官だし、きっと悪事を働く駒なんでしょう。今は狡猾に隠しているようだけど、全て水の泡に消えるわ。なんたって、こちらには切り札があるのだから」
「そう……楽しみにしているわ。珀家がどれだけ小細工をしようとも、皇族の血を偽ることはできないわよ」
「当然じゃない。私の夫君になる方は、高貴なる方でないといけないのだから」
目線が交われば火花が散るようで、空気も切れてしまいそうなほど鋭く痛々しい。鈴花は氷のような目つきで珀妃を観察し、何か綻びがないか探るが恐ろしいほど自信家で、自らの勝利と正しさを疑っていない。それが逆に薄気味悪くなってきた。
(何……? 何でそこまで自信が持てるの?)
皇帝だと立証するには、仮面のせいで声と立ち居振る舞い、知識と記憶に頼るしかない。どれほど近くにいたものでも、実際皇帝と思われる人物を目の前にしたら本物かどうかを自問自答するだろう。
(逆に、他が全て偽物という情報を掴んでいるとか?)
鈴花がかまでもかけてみようかと思っていると、珀妃が腹の立つ笑みを浮かべて近づいて来た。鈴花の裙を踏めるほどまで近づいて止まり、声を潜めて話し出す。
「そもそも、どうして陛下は襲われたのかしら。この国は陛下を失えば柱を失うことになるのに……ねぇ、蓮国に連なる玄家の御姫様。教えてくださる? この国に皇族鳳家の直系が絶えて得をするのはどの一族か」
肌を這うようなねっとりした声。鈴花は鳥肌が立ち。キッと珀妃を睨みつける。
「何を言っているのか理解できませんわ。玄家は皇帝に尽くすのみ。珀家こそ、たいそれた野心を抱いているのでなくって?」
互いに一歩も引かず、手でも出そうな雰囲気になってきた。
「まさか……すべては、近いうちに明らかになりますわ。この国に皇帝は四人も不要。誰が本物か明らかにしなくてはなりません」
「えぇ、そうね。決着がつく日を楽しみにしているわ」
「もし玄家が潰れても、私は寛大だから下女として雇ってあげるわ。せいぜい私が后妃に上りつめる様を手巾を噛みしめて見ているがいいわ!」
後ろの取り巻きからは拍手が起こり、鈴花側の宮女は怒りに耐えているのか目を瞑って沈黙している。
「あなたの顔を見なくてもよくなりそうで、せいせいするわ。では、真偽が決する日まで、ごきげんよう」
鈴花はこれ以上話しても無駄だと話を打ち切り、踵を返した。
「そうやってお逃げになるのがお似合いだわ。玄家は何をやっても中途半端。みっともなくあがきなさいな」
背中に侮辱する声が刺さるが無視して速足で歩く。宮女は悔しそうに下唇を噛みしめており、なぜもっと言い返さないのですかと目で訴えている。鈴花は宮女に微笑みかけると、穏やかな声をかけた。
「怒ってくれてありがと……でも、ここで言い負かすのが勝ちじゃないわ。皇帝として認めさせ、后妃になるのは玄家よ」
「……はい。私たちは、鈴花妃様を信じております」
「……ありがと」
信じるという言葉に鈴花の胸は少し痛んだが、前へ前へと足を踏み出す。肩が重く何かがのしかかっているようだ。そして胸も鉛を飲んだかのように重い。
(このもやもやをどうにかしたいわ……無性に、何かを殴りたい)
園林に気分転換をしに行くはずが、さらに悪化させて帰るはめになってしまった。何でもいいから殴るものが欲しくなってきて、自然と浮かぶのは憎たらしい宵の顔。
(あの時、一発ぐらい殴っておくんだったわ)
そして鈴花が景雲宮に帰ると、ちょうど春明が戻ってきており、お茶を入れてもらいながら愚痴を吐き出すのだった。
「あら、玄妃様、ごきげんよう。顔色が優れないようですね」
緋牡丹の妃と呼ばれる通り、薄紅の襦は襟や袖口に金糸で刺繍がされていて、目に鮮やかだ。胸から下の深緋の裙が目を引き、肩には蜜柑色の帔帛をかけている。お付きの人たちも皆赤系統の襦裙を身に着けており、威圧感がある。
鈴花は最悪と思いつつも挨拶を返した。
「珀妃様……ご挨拶ありがとうございます。あいにく、あまり時間はないのですが」
本当は様付けするのも嫌だが、今は仕方がない。鈴花は早く切り上げようとするが、彼女は二マリと口角を上げた。
「裏工作にお忙しいのでしょう? 聞きましたわよ。なんでも玄家も陛下を保護されたとか。でもその陛下、本物である証拠はございますの?」
前置きもなく切り込んできた珀妃に、鈴花は顔が引きつりそうになるのを堪えた。宵といい珀妃といい直球勝負をする相手ばかりだ。彼女の挑発に乗せられて声を荒げては、上級妃としての面子が潰れる。鈴花は一呼吸置くと珀妃を正面から見返し、努めて冷静に言葉を返す。
「あら、陛下が本物かどうかなんて、百官の前に出ればすぐにわかるでしょう。そちらこそ、それほど自信があるのならたいそうな証拠があるのでしょうね」
多少嫌味っぽくなったが仕方がない。今日はもともと虫の居所が悪く、珀妃のせいで機嫌は最悪だ。今ここに墨汁を持っていたら頭からかけて黒染めしたいと思うほどには。
「えぇ、もちろんだわ。私は詳しく知らないけれど、父は陛下を保護し介抱すると同時に、恩賞として私を后妃にしてくれると書いてよこしたのだから。陛下は颯爽と玉座にお戻りになって、その隣に立つのは私なのよ」
「……それだけで后妃になったつもりでいられるんだから、ずいぶん頭がお花畑ね。他の三家の皇帝が本物の可能性もあるでしょうに」
少し話すだけでも精神力が削り取られる。彼女の言葉遣いがいちいち癇に障るというのもあるが、背後の取り巻きたちがこちらを睨みつけてくるせいもある。
「それはないわ。私たちだって馬鹿じゃないもの。ちゃんと三家について調べさせてるのよ?」
珀妃は勝気な笑みを浮かべ、少し顎を上げた。結い上げられた髪にささる金歩揺が揺れる。
「何かを調べるのに、物と人の流れを調べるのは定石」
鈴花の眉がぴくりと動く。玄家も全く同じことを調べ、珀家に人が一人増えたことを突き止めていた。鈴花にとっては常識に近いが、それをまさか珀妃に言われるとはますます腹が立ってくる。そんなこともつゆ知らず、彼女は揚々と成果を明らかにする。
「報告によれば、この三家は物も人も動きが変わらなかったそうよ。つまり、陛下を保護したなんて真っ赤な嘘ってこと。じきに悪事が明らかになって、処断されるわ。真に国を憂いて行動しているのはこの珀家のみ、名家も落ちたものね!」
彼女が裁きでもするように、一人で作り上げた正義を振りかざす。取り巻きたちはせっせと太鼓持ちをしており、それが騒音となって鈴花の不快さに歯車をかけた。
「……馬鹿なの?」
つい、心の声がそのまま出てしまった。珀妃は目を吊り上げ、「なんですって!」と怒りを露わにするが鈴花は表情を変えずに淡々としている。内心、怒れば全身真っ赤ねと呆れていた。
「慌てて一人分物資を増やすようなことをしなくても、備蓄はあるし尊い御身がお召になるものもあるのよ。それに陛下はお命を狙われている身。わざわざ存在を知らせるようなことをするはずがないでしょう」
人が匿われたかを調べるのに、人と物の流れを調べるのはいい。だが、玄人はそこでバレるような真似はしないだろう。珀妃は悔しそうに顔を歪めると、鼻を鳴らした。
「さすが、裏から手を回して宦官を一人入れた玄妃様は言うことが違いますね。ずいぶん出自の怪しい宦官だし、きっと悪事を働く駒なんでしょう。今は狡猾に隠しているようだけど、全て水の泡に消えるわ。なんたって、こちらには切り札があるのだから」
「そう……楽しみにしているわ。珀家がどれだけ小細工をしようとも、皇族の血を偽ることはできないわよ」
「当然じゃない。私の夫君になる方は、高貴なる方でないといけないのだから」
目線が交われば火花が散るようで、空気も切れてしまいそうなほど鋭く痛々しい。鈴花は氷のような目つきで珀妃を観察し、何か綻びがないか探るが恐ろしいほど自信家で、自らの勝利と正しさを疑っていない。それが逆に薄気味悪くなってきた。
(何……? 何でそこまで自信が持てるの?)
皇帝だと立証するには、仮面のせいで声と立ち居振る舞い、知識と記憶に頼るしかない。どれほど近くにいたものでも、実際皇帝と思われる人物を目の前にしたら本物かどうかを自問自答するだろう。
(逆に、他が全て偽物という情報を掴んでいるとか?)
鈴花がかまでもかけてみようかと思っていると、珀妃が腹の立つ笑みを浮かべて近づいて来た。鈴花の裙を踏めるほどまで近づいて止まり、声を潜めて話し出す。
「そもそも、どうして陛下は襲われたのかしら。この国は陛下を失えば柱を失うことになるのに……ねぇ、蓮国に連なる玄家の御姫様。教えてくださる? この国に皇族鳳家の直系が絶えて得をするのはどの一族か」
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「何を言っているのか理解できませんわ。玄家は皇帝に尽くすのみ。珀家こそ、たいそれた野心を抱いているのでなくって?」
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「……はい。私たちは、鈴花妃様を信じております」
「……ありがと」
信じるという言葉に鈴花の胸は少し痛んだが、前へ前へと足を踏み出す。肩が重く何かがのしかかっているようだ。そして胸も鉛を飲んだかのように重い。
(このもやもやをどうにかしたいわ……無性に、何かを殴りたい)
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