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お父様攻略編
第10話 お父様は上の空
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私たち姉妹の誕生日パーティーは毎年盛大に行なわれる。
ただし節目の年以外は基本的に参加者は親戚だけで、十二歳の誕生日パーティーもそれに該当した。
しかしどうやら今年は親戚以外の来客があるらしい。
「ヘルガ。あなたも魔法の適性検査の時に、それを検査を担当する一族に会ったことがあるでしょう?」
メリッサお母様が私の髪を梳かしながら言う。
適性検査はそれに適した家系魔法を持つ一族が担当しているらしい。
私も検査を受けた際に会ったわ。男女の二人組で、仕事用の制服のようなものなのか群青色のフード付きローブを纏っていた。
彼らは魔法を使って作業しているようだったけれど、その詳細はわからなかった。
空中で書物でも読むような動きをしていたのは見えたの。
ただこちらからはなにも見えなかったのよね……。
(……って、今ここでその話をしたってことは)
もしかしてその人たちがまた来るの?
私の誕生日パーティーなのに? なんで?
そうハッキリと顔に出ていたのか、お母様がくすくすと笑った。
「その一族に私の友達がいるのよ。ヘルガがうんと小さい頃に何度かうちに来たけど覚えてない?」
「お、覚えてないです」
「なら改めて挨拶しないといけないわね。それと……今回は向こうも息子さんを連れてきてくれるそうよ」
お友達になれるといいわね、とお母様は梳かした私の髪にリボンを付けてくれる。
お友達に、ってことは似たような年代なのかしら。
お姉様相手ならともかく、同年代の子供と仲良くなれるかどうかは少し心配かもしれない。前世も子供は好きだったけれど『子供好き』と『子供との交流が上手い』はイコールではないもの。
でも家庭教師頼りで学校に通っていないこともあって、友達がいないことは気になっていた。
ここで仲良くなれれば一緒に魔法の勉強をしたりできるかも。
そんな想像は相手の年齢に関係なく魅力的だった。
よし、友達になれるよう頑張ろう!
そう決意し、誕生日パーティーの朝を迎えた私はその張り切った気持ちを持ったまま会場の広間に入ったけれど――どうやらお母様の友人夫妻が到着するのはもう少し後のようだった。
し、初手から空振った気がするわ。
会場にはすでに親戚たちが集まっていてとても賑やかだった。
ひとまず私はお父様たちと一緒に挨拶回りをすることにして、ひとりひとりと顔を合わせていく。
毎年この日のために新しくあつらえたドレスを着て挨拶をするのは初めは恥ずかしかったけれど、今は大分慣れたわ。
今年はワインレッドをベースにした落ち着いたデザインのドレス。薄いピンク色のリボンと合わせてもらったのは正解ね。
自分で選ばせてもらったからかしら。「むしろみんなに見てもらいたい!」なんて心境の変化もあった。……のだけれど。
「義兄上! 見てくださいヘルガのこの愛らしさ! ワインレッドのドレスもメラリァの髪に似ているからとヘルガ自ら選んだんですよ、とても似合っていると思いませんか?」
「お、お父様、声が大きいです……!」
義理とはいえ、親戚相手だとお父様の親バカが超加速するのだ。
さすがにこうして褒めちぎられると少し恥ずかしい。
去年もこれでヘトヘトになったけれど、お姉様には「私に対するあなたもこんな感じよ」などと言われてしまった。ここまでじゃないと思う。多分きっと恐らく。
私はちらりとお父様の様子を窺った。
(興奮はしてるみたいだけど、やっぱり悪い感情は感じられないわね……もし隠すのが上手いのだとしたら、成人するまでに説得の手がかりを見つけられなかったらどうしよう)
最後の手段は直接問い質すこと。
しかしそれは危険も伴う。
尻尾を掴めないから問うしかない、というのは交渉のためのカードをなにも持っていないということよ。それはさすがに無防備すぎる。
結果が芳しくなくても情報収集は続けた方がいい。
それにしても胃の痛い話だわ。
そろそろ胃潰瘍にでもなるんじゃないかしら。
「……?」
気づけばお父様の代わりにお母様が親戚の人たちと話し込んでいた。
お父様はそれを見守りつつテーブルからグラスを手に取り――しかし、なぜかそれを飲むことなく見つめている。
「お父様?」
思わず声をかけてみるも、明らかに上の空。
袖を引いてようやくお父様は私が呼んでいることに気がついたようだった。
「おっと……ごめんよ、ヘルガ。なんだい?」
「いえ、用はないんですがお父様の様子が気になってしまって……もしかして挨拶しすぎて疲れちゃいましたか?」
「疲れ……あぁ」
声を潜めて訊ねると、お父様は少し恥ずかしげにしながら肩を揺らして笑った。
「気を遣わせてごめんよ、いやぁパーティーが楽しみでなかなか眠れなかったから、ちょっと寝不足でね」
そ、そんな遠足前夜の小学生みたいな……。
しかしさすがにそんなツッコミは口にできない。曖昧に笑っているとお父様はお母様に呼ばれて離れていってしまった。
***
挨拶も大方終わり、メラリァお姉様とマイペースにジュースを楽しんでいた私は途中でお手洗いに行くべく会場を抜け出した。
要するに少し飲みすぎてしまったのだけれど、挨拶に次ぐ挨拶の連続で喉も渇いていたので致し方ない。
ちなみに、幸いにもこの世界のトイレ事情は一昔前の日本程度には整っていた。
要するに汲み取り式なのだけれど、魔法でいくつかの補助がされているため、汲み取り式っていう言葉の印象よりは小綺麗だった。
なんでも五十年ほど前にそれはもう酷い流行り病があったそうで、それを機に国王自ら衛生体制や感染症予防関係の見直しと整備を行なったそうだ。
(あれ……?)
その帰り道のことだった。
お父様の部屋の前を通るとドアが僅かに開いていた。
随分ぼーっとしているようだったから閉め忘れたのかも。――ということは。
(またひきだしの鍵を閉め忘れてるかもしれないわね)
前にチェックしてから半年ほど経っている。
今ならお父様もまだ会場にいるはず。これはチャンスだ、と私はそわそわしながらドアを開けて部屋の中へと入った。
――気が逸りすぎて、まるでお父様のようにドアを閉め直すのを忘れて。
ただし節目の年以外は基本的に参加者は親戚だけで、十二歳の誕生日パーティーもそれに該当した。
しかしどうやら今年は親戚以外の来客があるらしい。
「ヘルガ。あなたも魔法の適性検査の時に、それを検査を担当する一族に会ったことがあるでしょう?」
メリッサお母様が私の髪を梳かしながら言う。
適性検査はそれに適した家系魔法を持つ一族が担当しているらしい。
私も検査を受けた際に会ったわ。男女の二人組で、仕事用の制服のようなものなのか群青色のフード付きローブを纏っていた。
彼らは魔法を使って作業しているようだったけれど、その詳細はわからなかった。
空中で書物でも読むような動きをしていたのは見えたの。
ただこちらからはなにも見えなかったのよね……。
(……って、今ここでその話をしたってことは)
もしかしてその人たちがまた来るの?
私の誕生日パーティーなのに? なんで?
そうハッキリと顔に出ていたのか、お母様がくすくすと笑った。
「その一族に私の友達がいるのよ。ヘルガがうんと小さい頃に何度かうちに来たけど覚えてない?」
「お、覚えてないです」
「なら改めて挨拶しないといけないわね。それと……今回は向こうも息子さんを連れてきてくれるそうよ」
お友達になれるといいわね、とお母様は梳かした私の髪にリボンを付けてくれる。
お友達に、ってことは似たような年代なのかしら。
お姉様相手ならともかく、同年代の子供と仲良くなれるかどうかは少し心配かもしれない。前世も子供は好きだったけれど『子供好き』と『子供との交流が上手い』はイコールではないもの。
でも家庭教師頼りで学校に通っていないこともあって、友達がいないことは気になっていた。
ここで仲良くなれれば一緒に魔法の勉強をしたりできるかも。
そんな想像は相手の年齢に関係なく魅力的だった。
よし、友達になれるよう頑張ろう!
そう決意し、誕生日パーティーの朝を迎えた私はその張り切った気持ちを持ったまま会場の広間に入ったけれど――どうやらお母様の友人夫妻が到着するのはもう少し後のようだった。
し、初手から空振った気がするわ。
会場にはすでに親戚たちが集まっていてとても賑やかだった。
ひとまず私はお父様たちと一緒に挨拶回りをすることにして、ひとりひとりと顔を合わせていく。
毎年この日のために新しくあつらえたドレスを着て挨拶をするのは初めは恥ずかしかったけれど、今は大分慣れたわ。
今年はワインレッドをベースにした落ち着いたデザインのドレス。薄いピンク色のリボンと合わせてもらったのは正解ね。
自分で選ばせてもらったからかしら。「むしろみんなに見てもらいたい!」なんて心境の変化もあった。……のだけれど。
「義兄上! 見てくださいヘルガのこの愛らしさ! ワインレッドのドレスもメラリァの髪に似ているからとヘルガ自ら選んだんですよ、とても似合っていると思いませんか?」
「お、お父様、声が大きいです……!」
義理とはいえ、親戚相手だとお父様の親バカが超加速するのだ。
さすがにこうして褒めちぎられると少し恥ずかしい。
去年もこれでヘトヘトになったけれど、お姉様には「私に対するあなたもこんな感じよ」などと言われてしまった。ここまでじゃないと思う。多分きっと恐らく。
私はちらりとお父様の様子を窺った。
(興奮はしてるみたいだけど、やっぱり悪い感情は感じられないわね……もし隠すのが上手いのだとしたら、成人するまでに説得の手がかりを見つけられなかったらどうしよう)
最後の手段は直接問い質すこと。
しかしそれは危険も伴う。
尻尾を掴めないから問うしかない、というのは交渉のためのカードをなにも持っていないということよ。それはさすがに無防備すぎる。
結果が芳しくなくても情報収集は続けた方がいい。
それにしても胃の痛い話だわ。
そろそろ胃潰瘍にでもなるんじゃないかしら。
「……?」
気づけばお父様の代わりにお母様が親戚の人たちと話し込んでいた。
お父様はそれを見守りつつテーブルからグラスを手に取り――しかし、なぜかそれを飲むことなく見つめている。
「お父様?」
思わず声をかけてみるも、明らかに上の空。
袖を引いてようやくお父様は私が呼んでいることに気がついたようだった。
「おっと……ごめんよ、ヘルガ。なんだい?」
「いえ、用はないんですがお父様の様子が気になってしまって……もしかして挨拶しすぎて疲れちゃいましたか?」
「疲れ……あぁ」
声を潜めて訊ねると、お父様は少し恥ずかしげにしながら肩を揺らして笑った。
「気を遣わせてごめんよ、いやぁパーティーが楽しみでなかなか眠れなかったから、ちょっと寝不足でね」
そ、そんな遠足前夜の小学生みたいな……。
しかしさすがにそんなツッコミは口にできない。曖昧に笑っているとお父様はお母様に呼ばれて離れていってしまった。
***
挨拶も大方終わり、メラリァお姉様とマイペースにジュースを楽しんでいた私は途中でお手洗いに行くべく会場を抜け出した。
要するに少し飲みすぎてしまったのだけれど、挨拶に次ぐ挨拶の連続で喉も渇いていたので致し方ない。
ちなみに、幸いにもこの世界のトイレ事情は一昔前の日本程度には整っていた。
要するに汲み取り式なのだけれど、魔法でいくつかの補助がされているため、汲み取り式っていう言葉の印象よりは小綺麗だった。
なんでも五十年ほど前にそれはもう酷い流行り病があったそうで、それを機に国王自ら衛生体制や感染症予防関係の見直しと整備を行なったそうだ。
(あれ……?)
その帰り道のことだった。
お父様の部屋の前を通るとドアが僅かに開いていた。
随分ぼーっとしているようだったから閉め忘れたのかも。――ということは。
(またひきだしの鍵を閉め忘れてるかもしれないわね)
前にチェックしてから半年ほど経っている。
今ならお父様もまだ会場にいるはず。これはチャンスだ、と私はそわそわしながらドアを開けて部屋の中へと入った。
――気が逸りすぎて、まるでお父様のようにドアを閉め直すのを忘れて。
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