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なみだ
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おかのうえの おおきな きのしたに おとこのこが すわっていました
おとこのこは なにかを がまんするように ぎゅっと くちを むすんでいます
そらは はいいろの くもが ひろがっています
そこへ うさぎが やってきました
うさぎは おとこのこの となりに くると いいました
「どうして そんなに かなしい かおを しているの?」
でも おとこのこは なにも いいません
うさぎは なにもいわないで そっと おとこのこに よりそいます
ずっと だまって すわっていると おとこのこは ちいさなこえで いいました
「かなしいことが あったんだ
そしたら ぼくが なきそうになったら
おとうさんが おとこのこなんだから ないちゃ だめだって」
また おとこのこは なきそうになるのを
がまんして くちを ぎゅっと むすびました
そらは どんどん くろいくもが ひろがっていきます
すると うさぎは やさしいこえで いいました
「ないても いいんだよ」
おとこのこは すこし おどろいて うさぎを みました
「おとこのこだから ないちゃだめってことは ないんだよ
なきたいと おもったときには がまんしないで ないてもいいんだよ」
おとこのこのめには なみだが あふれています
そらは いまにも あめが ふってきそうです
うさぎは にっこりわらって いいました
「ないた あとには きっと わらえるから」
おとこのこのめから なみだのつぶが ぽろぽろ おちました
そらからも あめのつぶが ぽろぽろ ふってきました
おとこのこは おおきなこえで なきました
もう なにも がまんしないで おもいっきり なきました
うさぎは しずかに おとこのこの となりに よりそっています
そらからは おおつぶのあめが ざあざあ ふってきました
さいごの なみだのつぶが おとこのこのめから こぼれると
そらは すっかり あおぞらが ひろがっていました
おとこのこは にっこり わらって うさぎに いいました
「ありがとう」
うさぎも にっこり わらって おとこのこに いいました
「ありがとう」
わらっている ふたりをみて うれしそうに おおきな にじが そらへ かかっていました
おとこのこは なにかを がまんするように ぎゅっと くちを むすんでいます
そらは はいいろの くもが ひろがっています
そこへ うさぎが やってきました
うさぎは おとこのこの となりに くると いいました
「どうして そんなに かなしい かおを しているの?」
でも おとこのこは なにも いいません
うさぎは なにもいわないで そっと おとこのこに よりそいます
ずっと だまって すわっていると おとこのこは ちいさなこえで いいました
「かなしいことが あったんだ
そしたら ぼくが なきそうになったら
おとうさんが おとこのこなんだから ないちゃ だめだって」
また おとこのこは なきそうになるのを
がまんして くちを ぎゅっと むすびました
そらは どんどん くろいくもが ひろがっていきます
すると うさぎは やさしいこえで いいました
「ないても いいんだよ」
おとこのこは すこし おどろいて うさぎを みました
「おとこのこだから ないちゃだめってことは ないんだよ
なきたいと おもったときには がまんしないで ないてもいいんだよ」
おとこのこのめには なみだが あふれています
そらは いまにも あめが ふってきそうです
うさぎは にっこりわらって いいました
「ないた あとには きっと わらえるから」
おとこのこのめから なみだのつぶが ぽろぽろ おちました
そらからも あめのつぶが ぽろぽろ ふってきました
おとこのこは おおきなこえで なきました
もう なにも がまんしないで おもいっきり なきました
うさぎは しずかに おとこのこの となりに よりそっています
そらからは おおつぶのあめが ざあざあ ふってきました
さいごの なみだのつぶが おとこのこのめから こぼれると
そらは すっかり あおぞらが ひろがっていました
おとこのこは にっこり わらって うさぎに いいました
「ありがとう」
うさぎも にっこり わらって おとこのこに いいました
「ありがとう」
わらっている ふたりをみて うれしそうに おおきな にじが そらへ かかっていました
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