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連載
ワーズティターズからの留学生
すれ違った新入生が、頬を染めながらパーシヴァルを振り返る。
今日はこれで何人目かな。
まぁ、わかるよ。だって俺の伴侶はとにかく格好いい。
元々格好良かったパーシヴァルだけど、ここ最近ますます背が伸びた。少年らしさがすっかり抜けて、なんというか一層男前になった。太陽の騎士は眩しすぎて、時折直視できないくらいだ。
対して俺はというと、それなりに背は伸びたけど、相変わらずパーシヴァルには勝てていない。今となってはもう悔しくはないが、せめて前世くらいの身長と体格になれればと密かに願っている。
「よぉ、二人とも。今からカフェか?」
「お。赤髪」
最近色々な意味で成長した奴がやってきた。
なんと、あれほど煩かった赤髪は、ここ最近の間にすっかり落ち着いたのだ。信じられるか?
以前のように、馬鹿みたいに大声で騒ぐことがなくなり、無意味にパーシヴァルに突っかかることもしなくなった。まぁ、最終学年にもなっていつまでも落ち着きなく大騒ぎしているようじゃ、さすがにまずいとようやく気がついたんだろう。赤髪も大人になったということだな。
力任せでただ押し切るだけだった剣技もだいぶマシになって、それなりにまともな剣を振るうようなった。この調子で剣の腕が上達すれば、今季の剣術大会はいいところまで行くんじゃないか?
そろそろ赤髪呼びも卒業かと思ったけど、すっかり赤髪の呼び名が定着してしまったので、もうこのままでいいかと思っている。
「カフェでクラウィスたちと待ち合わせているんだ。赤髪もいく?」
「……いや、俺は遠慮しておこう。堅苦しいのはどうも苦手でな」
「別にいつも通りにしてればいいじゃん」
「相手はワーズティターズの王太子殿下だぞ。誰もがサフィラスのように、気安い態度で会話できると思うなよ」
「クラウィスは気にしないと思うけど……」
「俺が気にするんだ。うっかり不敬を働きでもしたら、兄上に叩きのめされる」
「あはは……」
お兄さんとは、もちろん第二騎士団の団長さんだ。だいぶ厳しく鍛えられてるようで何より。
赤髪と別れて、カフェテラスに行けばすでにクラウィス達が待っていた。
「サフィラス! こっち、こっち!」
真っ先に声をかけてきたのは、クラウィスたちと一緒にやってきた留学生の一人。フィンレー・ハーディング。陽気な犬の獣人だ。彼は初対面からこんな感じだった。堅苦しいのはあまり好きじゃないから、ありがたいけど。
なんというか、フィンレーはとても好奇心が旺盛で、物怖じしない。調子が良すぎて、生真面目なリベラに時々注意されているものの、超えてはいけない一線をしっかりと弁えている。まだ数日だけど、ずっと前からクラスにいたかのように馴染んでいるそうだ。それもある種の才能だな。
王太子に随行して留学するくらいだから、なんだかんだとしっかりした人物なんだろう。
「サフィラス、先に席に行っててくれ。茶を取ってくる」
「え、俺も行くよ」
「……クラウィスのためにも、早く行ってあげた方がいい」
パーシヴァルが少しぬるーい眼差しを送った先には、千切れんばかりに手を振っているフィンレーの隣で、迷惑そうに顔をしかめるリベラと、困ったように笑うクラウィスがいた。
ポツポツとお茶をしている学生が、何事かと注目している。
「あはは……そうだね、先に行ってるよ」
赤髪が不敬云々言っていたけど、フィンレーがあんな調子だからなぁ。学院内でのことだったら、別に気にすることはないと思うけどね。
「お待たせ」
「サフィラス、今日は校内を案内してくれるんだろう? クラスメイトに学院には大きな図書館があると聞いたよ。それから、野外演習のための森もあるとか……!」
俺が席に着くなり、フィンレーが怒涛のように喋り出す。
「フィンレー、少し落ち着いたらどうだ?」
前のめりになっているフィンレーを、クラウィスが窘める。
「あっと……そうですね。申し訳ございません。つい気が急いてしまいました。悪いな、サフィラス。急かしているつもりはなかったんだが……」
「大丈夫、大丈夫。楽しみな気持ちもわかるからさ」
そんな会話を交わしている間に、パーシヴァルがお茶の載ったトレイを持って来てくれた。
「今日の茶菓子はカスタードのタルトとドライフルーツのパウンドケーキだ。両方取ってきたので半分にしよう」
パーシヴァルは、手際良くタルトとパウンドケーキを半分ずつにしてくれる。
「ありがとう!」
さすがパーシヴァルは俺をわかってくれてる。
表面がこんがり焼けて香ばしいタルトと、ドライフルーツがぎっしりのケーキ。こんなの、両方食べたいに決まっているけど、この時間に二つもお菓子を食べたら夕食に影響する。
きっとパーシヴァルはお茶だけでも良かったんだろうけど、食べたい俺のためにお菓子も注文したんだ。そういう優しさは、遠慮せず受け取っておく。
「……二人は本当に仲がいいんだな。ああ~、俺も早く心通わせることのできる伴侶と出会いたいよ」
俺たちの様子を見ていたフィンレーが、ため息と共にそう漏らす。
フィンレーには婚約者がいないそうだが、獣人はあまり早いうちから婚約者を決めたりしないんだって。生涯を共にする相手は、慎重に見極めるらしい。人族の貴族ではありがちな事業や政治的な理由で縁を結ぶようなことは、ほとんどないとか。
王太子であるクラウィスに、未だ婚約者がいないのもそういった理由があるからだ。ちなみにだが、リベラにも婚約者はいない。
そして、もう一人留学生がいるんだけど、そちらは溌剌とした兎獣人のご令嬢で、語学が堪能。こちらはアウローラがお世話をしていて、リリアナも交えて三人で楽しそうに校内を歩いている姿を見かける。
今回は二人が留学生としてやってきたけど、様子を見て我が国からもワーズティターズへ学院生を留学させようという話も上がっている。案外留学希望者は多いんじゃないかな。
交流が増えるのはいいことだけど、中にはそう思わない人たちもいるわけで……
俺はついさっき、少し離れた席に座ったグループに視線を向ける。他にも空いているテーブルがあるのに、わざわざこの席から微妙に近い場所を選んだ。
そんな彼らはこちらを気にした様子で、ヒソヒソとやっている。
いやーな感じ。
そのいやーな感じの中心にいるのは、あのエディタ嬢だ。訳のわからない絡まれ方をした後、ほとんど関わりがなかったから、彼女のことはすっかり忘れていた。
今の学院内は、大半が獣人に対して好意的だ。同盟も結んだし、これからのことを考えれば獣人と仲良くする方がいい。けれど、相変わらず古い考えから抜け出せない者もいるわけで。
誰しも、どうしても受け入れられないことっていうのはある。それも一つの考え方だから、俺はそんな人たちを否定するつもりはないけどね。それならば、獣人と個人的に距離を取ればいいだけのことだ。わざわざ周囲に賛同を求める必要はない。
だけど彼らは、ああやって集まってはヒソヒソとこれみよがしに悪感情を振り撒いている。良識ある学生はそれとなく距離を取っているが、彼らはそれに気がついていないようだ。
何か言いたい事があるなら、感じ悪くこそこそせずにはっきり言えばいいのにと思いつつも、はっきりと言われたところで、はぁ、そうですか、としか返しようがないだろうがな。
最近では、留学生と一緒にいるアウローラに対しても何かを言っているらしいが、一度は彼女の護衛騎士を目指していたはずなのにな。人の心ってのは移ろいやすいもんだ。
今のところ、動いたら大ごとになってしまうような方々はそんな学生たちに対し静観の構えだが、黙って見守ってくれているうちに自分たちの行動がいかに危ういか気がついてくれるといいんだが。
ともかく。
せっかくパーシヴァルがお茶を持ってきてくれたが、ここではクラウィス達があまりいい気分じゃないだろう。特に、学院生活に期待をしているフィンレーをがっかりさせたくはない。お菓子は紙に包んで持ち帰ればいいし、さっさとカフェを出たほうが良さそうだ。
「あのさ、」
「サフィラス。俺たちは気にしていない。見学はゆっくりお茶を楽しんでからでも構わないよ」
「クラウィス……」
「我が国とて、全ての者が両手をあげて同盟を喜んでいるわけではない。彼らの態度も至って普通のことだ」
なんと、これは驚いた。
まさか、リベラからそんな言葉を聞けるとは思ってもみなかった。獣人への差別に対して、あんなにピリピリしていたリベラだったのに。彼もクラウィスの側近として、しっかり成長しているんだなぁ……
「うん、うん。そんなに急には受け入れられるもんじゃないと思うよ」
ケロッとした様子でフィンレーもうなずいている。なるほど、ではきっと兎族のご令嬢も諸々覚悟の上で留学してきたんだろう。
だとしても、俺はみんなに楽しく学院生活を送ってもらいたい。パーシヴァルに視線を向ければ、彼もうなずいてくれた。
この一年、クラウィス達が楽しく過ごせるように、俺たちは尽力するからな。
今日はこれで何人目かな。
まぁ、わかるよ。だって俺の伴侶はとにかく格好いい。
元々格好良かったパーシヴァルだけど、ここ最近ますます背が伸びた。少年らしさがすっかり抜けて、なんというか一層男前になった。太陽の騎士は眩しすぎて、時折直視できないくらいだ。
対して俺はというと、それなりに背は伸びたけど、相変わらずパーシヴァルには勝てていない。今となってはもう悔しくはないが、せめて前世くらいの身長と体格になれればと密かに願っている。
「よぉ、二人とも。今からカフェか?」
「お。赤髪」
最近色々な意味で成長した奴がやってきた。
なんと、あれほど煩かった赤髪は、ここ最近の間にすっかり落ち着いたのだ。信じられるか?
以前のように、馬鹿みたいに大声で騒ぐことがなくなり、無意味にパーシヴァルに突っかかることもしなくなった。まぁ、最終学年にもなっていつまでも落ち着きなく大騒ぎしているようじゃ、さすがにまずいとようやく気がついたんだろう。赤髪も大人になったということだな。
力任せでただ押し切るだけだった剣技もだいぶマシになって、それなりにまともな剣を振るうようなった。この調子で剣の腕が上達すれば、今季の剣術大会はいいところまで行くんじゃないか?
そろそろ赤髪呼びも卒業かと思ったけど、すっかり赤髪の呼び名が定着してしまったので、もうこのままでいいかと思っている。
「カフェでクラウィスたちと待ち合わせているんだ。赤髪もいく?」
「……いや、俺は遠慮しておこう。堅苦しいのはどうも苦手でな」
「別にいつも通りにしてればいいじゃん」
「相手はワーズティターズの王太子殿下だぞ。誰もがサフィラスのように、気安い態度で会話できると思うなよ」
「クラウィスは気にしないと思うけど……」
「俺が気にするんだ。うっかり不敬を働きでもしたら、兄上に叩きのめされる」
「あはは……」
お兄さんとは、もちろん第二騎士団の団長さんだ。だいぶ厳しく鍛えられてるようで何より。
赤髪と別れて、カフェテラスに行けばすでにクラウィス達が待っていた。
「サフィラス! こっち、こっち!」
真っ先に声をかけてきたのは、クラウィスたちと一緒にやってきた留学生の一人。フィンレー・ハーディング。陽気な犬の獣人だ。彼は初対面からこんな感じだった。堅苦しいのはあまり好きじゃないから、ありがたいけど。
なんというか、フィンレーはとても好奇心が旺盛で、物怖じしない。調子が良すぎて、生真面目なリベラに時々注意されているものの、超えてはいけない一線をしっかりと弁えている。まだ数日だけど、ずっと前からクラスにいたかのように馴染んでいるそうだ。それもある種の才能だな。
王太子に随行して留学するくらいだから、なんだかんだとしっかりした人物なんだろう。
「サフィラス、先に席に行っててくれ。茶を取ってくる」
「え、俺も行くよ」
「……クラウィスのためにも、早く行ってあげた方がいい」
パーシヴァルが少しぬるーい眼差しを送った先には、千切れんばかりに手を振っているフィンレーの隣で、迷惑そうに顔をしかめるリベラと、困ったように笑うクラウィスがいた。
ポツポツとお茶をしている学生が、何事かと注目している。
「あはは……そうだね、先に行ってるよ」
赤髪が不敬云々言っていたけど、フィンレーがあんな調子だからなぁ。学院内でのことだったら、別に気にすることはないと思うけどね。
「お待たせ」
「サフィラス、今日は校内を案内してくれるんだろう? クラスメイトに学院には大きな図書館があると聞いたよ。それから、野外演習のための森もあるとか……!」
俺が席に着くなり、フィンレーが怒涛のように喋り出す。
「フィンレー、少し落ち着いたらどうだ?」
前のめりになっているフィンレーを、クラウィスが窘める。
「あっと……そうですね。申し訳ございません。つい気が急いてしまいました。悪いな、サフィラス。急かしているつもりはなかったんだが……」
「大丈夫、大丈夫。楽しみな気持ちもわかるからさ」
そんな会話を交わしている間に、パーシヴァルがお茶の載ったトレイを持って来てくれた。
「今日の茶菓子はカスタードのタルトとドライフルーツのパウンドケーキだ。両方取ってきたので半分にしよう」
パーシヴァルは、手際良くタルトとパウンドケーキを半分ずつにしてくれる。
「ありがとう!」
さすがパーシヴァルは俺をわかってくれてる。
表面がこんがり焼けて香ばしいタルトと、ドライフルーツがぎっしりのケーキ。こんなの、両方食べたいに決まっているけど、この時間に二つもお菓子を食べたら夕食に影響する。
きっとパーシヴァルはお茶だけでも良かったんだろうけど、食べたい俺のためにお菓子も注文したんだ。そういう優しさは、遠慮せず受け取っておく。
「……二人は本当に仲がいいんだな。ああ~、俺も早く心通わせることのできる伴侶と出会いたいよ」
俺たちの様子を見ていたフィンレーが、ため息と共にそう漏らす。
フィンレーには婚約者がいないそうだが、獣人はあまり早いうちから婚約者を決めたりしないんだって。生涯を共にする相手は、慎重に見極めるらしい。人族の貴族ではありがちな事業や政治的な理由で縁を結ぶようなことは、ほとんどないとか。
王太子であるクラウィスに、未だ婚約者がいないのもそういった理由があるからだ。ちなみにだが、リベラにも婚約者はいない。
そして、もう一人留学生がいるんだけど、そちらは溌剌とした兎獣人のご令嬢で、語学が堪能。こちらはアウローラがお世話をしていて、リリアナも交えて三人で楽しそうに校内を歩いている姿を見かける。
今回は二人が留学生としてやってきたけど、様子を見て我が国からもワーズティターズへ学院生を留学させようという話も上がっている。案外留学希望者は多いんじゃないかな。
交流が増えるのはいいことだけど、中にはそう思わない人たちもいるわけで……
俺はついさっき、少し離れた席に座ったグループに視線を向ける。他にも空いているテーブルがあるのに、わざわざこの席から微妙に近い場所を選んだ。
そんな彼らはこちらを気にした様子で、ヒソヒソとやっている。
いやーな感じ。
そのいやーな感じの中心にいるのは、あのエディタ嬢だ。訳のわからない絡まれ方をした後、ほとんど関わりがなかったから、彼女のことはすっかり忘れていた。
今の学院内は、大半が獣人に対して好意的だ。同盟も結んだし、これからのことを考えれば獣人と仲良くする方がいい。けれど、相変わらず古い考えから抜け出せない者もいるわけで。
誰しも、どうしても受け入れられないことっていうのはある。それも一つの考え方だから、俺はそんな人たちを否定するつもりはないけどね。それならば、獣人と個人的に距離を取ればいいだけのことだ。わざわざ周囲に賛同を求める必要はない。
だけど彼らは、ああやって集まってはヒソヒソとこれみよがしに悪感情を振り撒いている。良識ある学生はそれとなく距離を取っているが、彼らはそれに気がついていないようだ。
何か言いたい事があるなら、感じ悪くこそこそせずにはっきり言えばいいのにと思いつつも、はっきりと言われたところで、はぁ、そうですか、としか返しようがないだろうがな。
最近では、留学生と一緒にいるアウローラに対しても何かを言っているらしいが、一度は彼女の護衛騎士を目指していたはずなのにな。人の心ってのは移ろいやすいもんだ。
今のところ、動いたら大ごとになってしまうような方々はそんな学生たちに対し静観の構えだが、黙って見守ってくれているうちに自分たちの行動がいかに危ういか気がついてくれるといいんだが。
ともかく。
せっかくパーシヴァルがお茶を持ってきてくれたが、ここではクラウィス達があまりいい気分じゃないだろう。特に、学院生活に期待をしているフィンレーをがっかりさせたくはない。お菓子は紙に包んで持ち帰ればいいし、さっさとカフェを出たほうが良さそうだ。
「あのさ、」
「サフィラス。俺たちは気にしていない。見学はゆっくりお茶を楽しんでからでも構わないよ」
「クラウィス……」
「我が国とて、全ての者が両手をあげて同盟を喜んでいるわけではない。彼らの態度も至って普通のことだ」
なんと、これは驚いた。
まさか、リベラからそんな言葉を聞けるとは思ってもみなかった。獣人への差別に対して、あんなにピリピリしていたリベラだったのに。彼もクラウィスの側近として、しっかり成長しているんだなぁ……
「うん、うん。そんなに急には受け入れられるもんじゃないと思うよ」
ケロッとした様子でフィンレーもうなずいている。なるほど、ではきっと兎族のご令嬢も諸々覚悟の上で留学してきたんだろう。
だとしても、俺はみんなに楽しく学院生活を送ってもらいたい。パーシヴァルに視線を向ければ、彼もうなずいてくれた。
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