いつから魔力がないと錯覚していた!?

犬丸まお

文字の大きさ
99 / 173
連載

閑話 真夏の夜に見た夢

しおりを挟む
 やけに寝苦しくて目が覚めた。
 昼間の影響が残っているのか、ひどく蒸し暑い夜だ。
 今日は昼を過ぎた頃、にわかに空がかき曇り雷を伴う激しい雨が降った。雨は半刻ほどで止んだけれど、雨が上がると嘘のように晴れ渡ったのだ。
 太陽が濡れた大地を照らすと息苦しいほど蒸し暑くなり、あまり体力のないサフィラスは、あっという間に弱り切っていた。水を多く飲ませ、日陰でしばらく休ませたら元気を取り戻したが、夕食はほとんど食べなかった。それでも、食べなければ体力が落ちる自覚があるサフィラスは、果汁の多い果物を黙々と食べていた。肉への執着が強いサフィラスが肉を食べないのだから、これはかなりの重症だ。
 地形のせいかここはこの季節の気温が高い。本格的な夏を迎えれば連日この暑さが続く。今日のサフィラスの様子を見れば、この先が少々心配だ。
 それにしても、どんな環境でも眠れるようにと幼い頃から鍛えられてきた俺は、多少の暑さ寒さで眠れなくなるようなことはないはずだが、珍しいこともあるものだ。
 この状況にも慣れたと思っていたが、もしかしたらまだどこかで緊張しているのかもしれない。
 この国にきてからサフィラスと同室で過ごし、同じ寝台で眠っている。サフィラスは当たり前のように一緒に寝るつもりでいたようだが、俺はそうは思っていなかった。婚約しているとはいえ、まだ正式に伴侶になったわけではない。間違いがあってはならないのに、同じ寝台に入るなどあり得ないと思っていたのだが。野営で同じ天幕の中で眠るのと何が違うのかと言われて仕舞えば、返す言葉もない。サフィラスは俺とこうしていても、間違いなどあり得ないと信じきっている。そこまで信用してもらえるのは光栄だが、反面複雑でもある。そんな思いで、緊張の原因を作っている相手に視線を向けてギョッとする。
 窓から差し込む青白い月の光の中で、なぜか下履き一枚の姿になっているサフィラスが手足を投げ出して眠っていた。暑さに耐えかねて、無意識のうちに夜着を脱ぎ捨てたのだろう。なんとも器用なことだ。
 唯一身につけている下履きも、かろうじて腰に引っかかってなんとか下腹部を隠しているが、もしかしたら下履きすらも脱ごうとしていたのかもしれない。
 この暑さだ。よもや風邪を引くことはないだろうが、せめて腹を冷やさないようコットンケットを掛けようとして、思わず手が止まった。
 宵闇の精霊は月光より生まれいずるという。
 月に照らされるサフィラスの肌はまるで透き通るようで、今まさに月光より生まれた精霊のようだ。触れれば消えてしまうのではないかと思わせる儚い美しさがある。
 精霊も俺と同じ体を持っているのだろうか……
 うっかりその心許ない布の下に意識が向かいそうになって、慌てて視線を逸らす。
 サフィラスに如何わしい妄想を押し付ける輩は少なくない。黙っていれば綺麗でおとなしそうな少年に見えるからだろう。サフィラスはそんな奴らを歯牙にもかけないが、下卑た言葉で彼の尊厳を傷つけようとし、悍ましい欲望を滾らせた目を向ける輩の全てを、俺は斬り捨ててやりたいと思っている。
 決してサフィラスを神聖視しているつもりはない。サフィラスは俺の伴侶となる人だ。守るべき大切な人をそのような目で見られて黙っているほど、腑抜けではないつもりだ。
 とはいえ、サフィラスに俺の伴侶になるという自覚がどこまであるのかは甚だ疑問だが。
 伴侶だからと言って、必ずしも体を繋げるわけではない。特に子を成せない俺たちは無理にそうする必要はないのだ。今のサフィラスの様子から察するに、生涯俺と共に歩むつもりはあるけれど、それ以上のことは全く考えていないといったところだろう。サフィラスは妙に老成しているところがある一方で、既知の事柄に疎い面もある。
 だからこうして、一つの寝台で共に寝ようなどと簡単に言えるのだ。
「はぁ……」
 手のひらで額の汗を拭うと、深いため息をつく。サフィラスから寄せられる全幅の信頼が些か重い。俺も所詮は普通の男だ。人並みの欲はある。俺がその白い肌に触れたいと思っているなんてことを、サフィラスは想像すらしないのだろうな。
 穏やかに眠るサフィラスの淡い色の唇が、まるで誘うようにわずかに開いている。汗で首筋に張り付く黒髪が言いようのない色香を放つ。
 そうしたのは、全くの無意識だった。
「……ん、」
 唇が触れ合う直前、小さく漏れたサフィラスの声にはっと我に返る。いつの間にかサフィラスの唇に触れようとしていた。すでに幾度か唇を重ねているとはいえ、寝ている時に触れるのはいくら婚約者だからといっても礼儀に反する。
「……少し頭を冷やすか」
 寝台を出て浴室に向かうと、逆上せた頭を冷ますために頭から水を被る。
 この暑さで、俺もどうかしたのかもしれない。

 四半刻も水を浴びていれば、さすがに頭も冷える。
 寝台に戻れば、サフィラスは変わらず深く眠っていた。剥き出しのままの腹にコットンケットを掛けてから、その隣に横になる。余計なことを考えずにさっさと寝るに限る。
 ところがサフィラスはそれを許してはくれなかった。寝ているはずのサフィラスが俺に抱きついたのだ。
「サフィラス……?」
「……冷たくて、きもち……」
 足を絡めるように身を寄せてきたサフィラスに、頭を抱えたくなった。水を浴びて冷えた俺に涼を求めるのはわかる。
 わかるが、これは……
 絡みつくサフィラスの体温に、腹の奥がずくりと疼きそうになる。引き離すこともできるが、それをできない自分がいた。微かな寝息をすぐそばに感じながら、キングスリー殿の指導を思い返す。
 常に己を見失うな。窮地の時こそ冷静であれ……
「今がまさに窮地の時だな」
 自ら招いている窮地に、俺はため息をつくと目を閉じた。



「パーシヴァル……パーシヴァル、」
 耳に心地よい声で名を呼ばれて、意識が浮上した。いつの間にか起きたのだろうか、サフィラスが俺を見下ろしていた。深い青の瞳が、月光のもとで不思議な色に揺れている。相変わらず綺麗な瞳だ。
「どうした、サフィラス?」
 サフィラスは問いかけに答えることなく、蠱惑的な笑みを浮かべると一糸纏わぬ体で倒れ込んできた。
「サフィラス?」
 サフィラスは頬を胸元にすり寄せ、時々柔らかい唇を押し付けてくる。湿った温い吐息を感じて、急激に体温が上がった。これ以上はまずいと、サフィラスを引き剥がそうとすれば、なぜか体が動かない。まるでサフィラスの魔力を体に流された時のようだ。けれど、あれは杖がなければできないはず。
 内心で焦る俺をよそに、サフィラスは足を絡め、滑らかでしっとりとした肌をいっそう密着させた。なのに、一息に俺を昂めるようなことはせず、どこまでも焦らすように肌に触れるのだ。
 一体俺は何をされているんだ? そう思えど、好いた相手にこんなふうに触れられて仕舞えば、体は俺の意思に反して勝手に反応をする。熱を帯びたそこを、サフィラスに触れさせないようただただ必死になっていた。

「……っ」
 じりじりと追い詰められ、あわや忍耐力が焼き切れるかというところで目が覚めた。
 心の臓が忙しなく胸を打っている。せっかく水を浴びたというのに、汗がじとりと体を湿らせる。
「夢か……」
 いつの間に眠っていたのか。深く息をついて夢であったことに安堵すれば、胸元に熱を帯びた重みがあることに気がついた。
 夢の原因はこれか……
 サフィラスが俺の胸を枕にして眠っていた。俺があんな淫らな夢を見ていたというのに、サフィラスは実に清らかな寝顔をしている。ほっとしつつ、罪悪感をも抱く。夢とはいえ、サフィラスとあんなことを……
 サフィラスに如何わしい欲望を向ける輩を憎んでおきながら、これでは俺も奴らと変わらないじゃないか。苦い思いが込み上げるが、まずは現状をなんとかしないとならない。今の俺は少々まずいことになっていて、これをサフィラスに気取られたくはない。
 幸いにもサフィラスの眠りは深い。寝つきも良く、一度眠ると滅多なことでは朝まで目を覚さない。もしかしたら、俺よりもよほどどんな環境でも眠れるのかもしれない。
 俺もまだまだ鍛錬が必要なようだ。サフィラスが関わると簡単に心を乱してしまう。こんなことでは、いざという時にサフィラスを守れなくなってしまう。
 ともかく一度サフィラスから離れようとすれば、あろうことかサフィラスはいっそう強くしがみついてきた。その様子は親から引き離されまいと必死に縋る子供のようで、振り解くこともできない俺はますます困り果てる。
 とにかく、一刻も早く昂りかけている下半身を宥めなければならない。サフィラスから意識を逸らすべく思考を回す。
 ……そうだ、明日の朝食はサフィラスに力がつくものを食べさせなければ。朝ならばまだ食欲もあるはずだ。それからもう少し涼しい夜着を用意して、夜を過ごしやすくする……寝不足は体力を奪う。できるだけ体の負担が少なくなるよう、これからは気をつけなければ。
 はたと気がつけば、結局サフィラスのことを考えていた。
「寝ても覚めてもとはまさにこのことだな……」
 込み上げる愛おしさのままに、しがみつく無防備なサフィラスの細い体をそっと抱き返す。
 しかし、それが失敗だったことにすぐ気がついたけれど、触れてしまった後ではもう遅い。
 結局俺は窓の外が白々としてくるまで、これまで討伐した魔獣の数を数える羽目になったのだった。


 
しおりを挟む
感想 919

あなたにおすすめの小説

【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました

山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。 王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。 レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。 3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。 将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ! 「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」 ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている? 婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?

過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます

水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。 家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。 絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。 「大丈夫だ。俺がいる」 彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。 これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。 無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する

SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する ☆11/28完結しました。 ☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます! 冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫 ——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」 元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。 ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。 その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。 ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、 ——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」 噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。 誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。 しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。 サラが未だにロイを愛しているという事実だ。 仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——…… ☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?

水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」 「はぁ?」 静かな食堂の間。 主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。 同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。 いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。 「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」 「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」 父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。 「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」 アリスは家から一度出る決心をする。 それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。 アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。 彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。 「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」 アリスはため息をつく。 「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」 後悔したところでもう遅い。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。