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自作品番外編
魔塔主VSオーガキング<風変わりな魔塔主と弟子>
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俺とレイヴンは陛下の命で、魔物の討伐をすることになった。
魔塔主と弟子が仲良く討伐に駆り出される強さをもった、厄介な魔物をわざわざ倒しにきてやったってのによ。
高台の上から魔物の様子を偵察するために覗き込み、自然と舌打ちする。
魔物どもがテントを張って、堂々と住み着いてるじゃねぇか。
この魔物の集落はアレーシュからは馬で飛ばして二日、そこまで近いって訳でもねぇが攻め込まれたら厄介ではある。
俺ら魔法使い隊と、騎士団長さま率いる王国騎士団の討伐隊で先手を打ちに来た訳だが。
どんな魔物かと思えば、緑の肌を持ったオーガどもの群れじゃねぇか。
しかも、長は赤色の肌を持つひときわデカいオーガキングときたもんだ。
「おいおい、誰だよアイツと似てるって言ったヤツは」
「骨格と見た目が何となく師匠と似てるような?」
俺のことをオーガキングと呼ぶヤツもいるが、全く似てねぇ。
あんなに品のない顔してるわけねぇだろ。
「あのなぁ。俺はもっと品もあるし、顔が整ってんだよ。前々から誰が言いだしたのかと思ってたが、騎士団の誰かだろ?」
「師匠、今はその話をしている場合じゃないでしょう?」
「ったく、誰がオーガキングだ。まあいい。肩慣らしでもしてくるか」
レイヴンの頭をポンと撫でて、高台の際まで進む。
俺を制止するように、甲冑に身を包んだ騎士の腕が進路を塞ぐように俺の前に伸ばされた。
「テオ! お前どこへ行くつもりだ!」
銀獅子と呼ばれている俺よりも体躯のデカい騎士団長のディートリッヒが喚いているが、知ったこっちゃねぇ。
こうなりゃ速攻で終わらせてやる。
制止を無視して高台の上から飛び降り、集落のど真ん中に落下しながら呪文を紡いでいく。
「――爆発」
光る左の手のひらに収束された炎を解き放つ。
地面に足が届く前に思い切り下方へ魔法を叩きつけると、オーガたちの集落が爆風に見舞われる。
右の手のひらで防御魔法である光の盾を繰り出して、自分自身へ火の粉が降り注ぐのを防ぐ。
「オマエ……」
「よう。元気してるか? 雑魚もいなくなったし、ガチンコ勝負といこうぜ」
話せる知能もあったとは驚きだな。
パチパチと火の粉が飛ぶ中で雑魚のオーガたちは虫の息で地面に転がってるってのに、さすがはオーガキングってか。
爆発の瞬間に爆風から逃れるとはやるな。
ヤツは怒りに震えながら、俺を睨みつけて棍棒を構えた。
魔塔主と弟子が仲良く討伐に駆り出される強さをもった、厄介な魔物をわざわざ倒しにきてやったってのによ。
高台の上から魔物の様子を偵察するために覗き込み、自然と舌打ちする。
魔物どもがテントを張って、堂々と住み着いてるじゃねぇか。
この魔物の集落はアレーシュからは馬で飛ばして二日、そこまで近いって訳でもねぇが攻め込まれたら厄介ではある。
俺ら魔法使い隊と、騎士団長さま率いる王国騎士団の討伐隊で先手を打ちに来た訳だが。
どんな魔物かと思えば、緑の肌を持ったオーガどもの群れじゃねぇか。
しかも、長は赤色の肌を持つひときわデカいオーガキングときたもんだ。
「おいおい、誰だよアイツと似てるって言ったヤツは」
「骨格と見た目が何となく師匠と似てるような?」
俺のことをオーガキングと呼ぶヤツもいるが、全く似てねぇ。
あんなに品のない顔してるわけねぇだろ。
「あのなぁ。俺はもっと品もあるし、顔が整ってんだよ。前々から誰が言いだしたのかと思ってたが、騎士団の誰かだろ?」
「師匠、今はその話をしている場合じゃないでしょう?」
「ったく、誰がオーガキングだ。まあいい。肩慣らしでもしてくるか」
レイヴンの頭をポンと撫でて、高台の際まで進む。
俺を制止するように、甲冑に身を包んだ騎士の腕が進路を塞ぐように俺の前に伸ばされた。
「テオ! お前どこへ行くつもりだ!」
銀獅子と呼ばれている俺よりも体躯のデカい騎士団長のディートリッヒが喚いているが、知ったこっちゃねぇ。
こうなりゃ速攻で終わらせてやる。
制止を無視して高台の上から飛び降り、集落のど真ん中に落下しながら呪文を紡いでいく。
「――爆発」
光る左の手のひらに収束された炎を解き放つ。
地面に足が届く前に思い切り下方へ魔法を叩きつけると、オーガたちの集落が爆風に見舞われる。
右の手のひらで防御魔法である光の盾を繰り出して、自分自身へ火の粉が降り注ぐのを防ぐ。
「オマエ……」
「よう。元気してるか? 雑魚もいなくなったし、ガチンコ勝負といこうぜ」
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パチパチと火の粉が飛ぶ中で雑魚のオーガたちは虫の息で地面に転がってるってのに、さすがはオーガキングってか。
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