めーぷる詰め合わせ<SS&短編集>

楓乃めーぷる

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自作品番外編

午後遊び<気まぐれな神様にイケメンをプレゼントされました>

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 真剣に向き合う二人。
 その間に流れるのは、緊張した空気。
 だが、飛び出る言葉は勢いがよく――

「もう少し待って、後生ですから!」
「待たない」
「一生のお願い!」
「そんな可愛い顔してもダメ。諦めて」
「いやぁぁぁ~!!」
 
 俺の悲痛な叫びとともに、俺の最後の砦は崩れた。
 文字通りバラバラと。

「サツキ、もうやめた方がいいよコレ」
「もう少し付き合って! 手の震えを解消したいだけだから!」

 俺は緊張しいを治すために、リツキを目の前にジェ〇ガチャレンジをしてたのだけど。
 何回やってもぷるぷるしてできない。
 
「じゃあ、サツキの好きそうなおまじないする?」
「俺の好きそうなって……」

 リツキの唇が優しく額に触れる。
 俺が好きなシチュを網羅しているスパダリは、今日も健在だ。

「これよりもっとハードなこともしてるのに……」
「あーあーあー! 聞こえないっ!」

 額を押さえてリツキを睨みつける。
 でも、それすらリツキには可愛く映ってしまうらしい。おかしい。目が壊れてる。

「サツキが可愛いから仕方ない」
「リツキだけだよ、そんなこと言うのは」

 俺たちの午後は、ゆっくりと……いや、でも。
 俺のせいで騒がしいかもしれないけど。
 楽しい時間を過ごしていると思う。

 リツキのおかげだよ、なんてなかなか言えないけど。
 スーパースパダリだから、言わなくても伝わっちゃうんだよなぁ。
 リツキはニッコリと微笑んで、俺の唇に優しくキスをする。それすら受け入れちゃう俺は、少しは進歩してるといいんだけど――
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