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大収穫祭
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まずい…非常にまずい…見つかったらマジで
まずい…
こんなご時世に何をと思うかもしれないが、小心者の俺はとにかくビビってしまう。
まず、まずは家の中にご在宅かどうかを確認しなくては。
とりあえず鳴るかどうかもわからないインターホンを押す。
が、鳴らない。それもそうだ、電気が通っていないのだから。
お次はドアを叩きつつ中の人に声をかけてみることにする。
一応木刀を構えてっと…
コンコン…
「すみませ~ん、お隣の…というか数百メートル先のお隣のサトウというものですけど~ご在宅でしょうか?」
我ながら怪しさ満点だ。
………
……
…返事なし。
ということで少々強めに叩いて叫んでみる。
「すみませ~ん!サトウですがどなたかいらっしゃいますか?」
………
……
…やっぱり返事なし。
それから裏手にまわって勝手口側で騒いでも、窓という窓を叩いて回っても返事なし。
と、いうことで留守確定。
たぶんどこかへ行ったかお亡くなりになったのだろう。
うむ、ヨシっ……
そこからの俺の手際の早さよ。
持参したガムテープで窓ガラスの一部を覆い、その部分を木刀の柄を使って強めに叩く。
そうしてガラスの飛散を最小限にしつつ割ることができるし、家への被害も少なくして侵入できる。
割れたガラスが付いたガムテープを剥がして、その穴から手を差し入れて鍵を開けて窓を開ける。
漫画で得た知識で実践は初めてだったが我ながらいい手際だ。
「おじゃましまーす!」
比較的大きめの声で叫んでから中に侵入する。
中に人がいないかの最終確認をしたがやはり返事はなかった。
確実にいない!そう確信した!
心の中で歓喜の叫びをあげつつ小さくガッツポーズを決める。
「さぁて、物色しますかねぇ~」
ウキウキして独り言も弾む。
まずは入った部屋から確認。ここは物置っぽい。
段ボールが所狭しと並んでいる。
普段なら面倒で絶対に開けたりなんかしないが、今はテンションが上がりに上がっているから苦にならない。
さてさてお宝お宝~
一つ目オープン!
かなり古めのプリンター…
いや、まぁ、物置だし…ね。
そうだポジティブに!
あくまでポジティブにだ!
っと次の段ボールは……
と次々に開けていく。
…
使い古して雑巾にしようとしたとみられる汚れた布切れたち。
うん、場合によっては使えなくもない。一応回収。
アルコールランプ。
アルコールないけど一応回収。
ネット通販で買ったであろう簡易型ハンモック。
木に結ぶタイプだ。
これも言わずもがな回収。
いままでハンモックなんて使ったことないからな。いまからちょっと楽しみだ。
新品のフライパン、使われていない箸類やら食器類。
たぶん引出物でもらったものだろうと思う。
これは余裕があったら回収。
何かのトレーディングカード。
これはいらないかなぁ…まぁ懐かしいけれど。
こんな世界になる前だったら売ってしまって一儲けできただろうが、今となっては焚火の燃料くらいにしかならないな。
ってことで燃料難になったときに回収しようかな。
こんな感じでバンバン開けていくが、それ以降何かめぼしいものは見当たらなかった。
ま、マジか…あと3箱しかなくなってしまった。
ひときわ大きめのものが1つと小さめが2つ。
さて、では気を引きしめてまずは小さめのものから。
半開きの段ボールをガっと開ける。
き、き、き、キターーーーー!
こ、こ、こ、こ、こ、これはぁぁぁ!!!
サバイバルには必須の充電式の小型バッテリー&小型ソーラーパネル一式セット!!
しかもしっかりケーブルまでついている!
天は俺に味方したのだぁ!
と歓喜に震えていたがすぐにそれは別の震えに変わる。
近くにあった一番大きな段ボールからだった。
うめき声が聞こえてきたのは…
まずい…
こんなご時世に何をと思うかもしれないが、小心者の俺はとにかくビビってしまう。
まず、まずは家の中にご在宅かどうかを確認しなくては。
とりあえず鳴るかどうかもわからないインターホンを押す。
が、鳴らない。それもそうだ、電気が通っていないのだから。
お次はドアを叩きつつ中の人に声をかけてみることにする。
一応木刀を構えてっと…
コンコン…
「すみませ~ん、お隣の…というか数百メートル先のお隣のサトウというものですけど~ご在宅でしょうか?」
我ながら怪しさ満点だ。
………
……
…返事なし。
ということで少々強めに叩いて叫んでみる。
「すみませ~ん!サトウですがどなたかいらっしゃいますか?」
………
……
…やっぱり返事なし。
それから裏手にまわって勝手口側で騒いでも、窓という窓を叩いて回っても返事なし。
と、いうことで留守確定。
たぶんどこかへ行ったかお亡くなりになったのだろう。
うむ、ヨシっ……
そこからの俺の手際の早さよ。
持参したガムテープで窓ガラスの一部を覆い、その部分を木刀の柄を使って強めに叩く。
そうしてガラスの飛散を最小限にしつつ割ることができるし、家への被害も少なくして侵入できる。
割れたガラスが付いたガムテープを剥がして、その穴から手を差し入れて鍵を開けて窓を開ける。
漫画で得た知識で実践は初めてだったが我ながらいい手際だ。
「おじゃましまーす!」
比較的大きめの声で叫んでから中に侵入する。
中に人がいないかの最終確認をしたがやはり返事はなかった。
確実にいない!そう確信した!
心の中で歓喜の叫びをあげつつ小さくガッツポーズを決める。
「さぁて、物色しますかねぇ~」
ウキウキして独り言も弾む。
まずは入った部屋から確認。ここは物置っぽい。
段ボールが所狭しと並んでいる。
普段なら面倒で絶対に開けたりなんかしないが、今はテンションが上がりに上がっているから苦にならない。
さてさてお宝お宝~
一つ目オープン!
かなり古めのプリンター…
いや、まぁ、物置だし…ね。
そうだポジティブに!
あくまでポジティブにだ!
っと次の段ボールは……
と次々に開けていく。
…
使い古して雑巾にしようとしたとみられる汚れた布切れたち。
うん、場合によっては使えなくもない。一応回収。
アルコールランプ。
アルコールないけど一応回収。
ネット通販で買ったであろう簡易型ハンモック。
木に結ぶタイプだ。
これも言わずもがな回収。
いままでハンモックなんて使ったことないからな。いまからちょっと楽しみだ。
新品のフライパン、使われていない箸類やら食器類。
たぶん引出物でもらったものだろうと思う。
これは余裕があったら回収。
何かのトレーディングカード。
これはいらないかなぁ…まぁ懐かしいけれど。
こんな世界になる前だったら売ってしまって一儲けできただろうが、今となっては焚火の燃料くらいにしかならないな。
ってことで燃料難になったときに回収しようかな。
こんな感じでバンバン開けていくが、それ以降何かめぼしいものは見当たらなかった。
ま、マジか…あと3箱しかなくなってしまった。
ひときわ大きめのものが1つと小さめが2つ。
さて、では気を引きしめてまずは小さめのものから。
半開きの段ボールをガっと開ける。
き、き、き、キターーーーー!
こ、こ、こ、こ、こ、これはぁぁぁ!!!
サバイバルには必須の充電式の小型バッテリー&小型ソーラーパネル一式セット!!
しかもしっかりケーブルまでついている!
天は俺に味方したのだぁ!
と歓喜に震えていたがすぐにそれは別の震えに変わる。
近くにあった一番大きな段ボールからだった。
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