おっさんの転生珍道中

dai

文字の大きさ
22 / 52

パーティーを組む

しおりを挟む
セシルは土下座している。
店員さんが食べ物を持ったまま、何事かと見つめている。
そして俺は椅子に座りながら、セシルを見下ろしている。

なんでこうなったかな~…


俺達はどうしてもとセシルが言うし、話があるからって、セシルの行きつけの店に行く事になった。

「今日はセシルの奢りらしいからメルもミコも好きな物頼んでいいぞ!」

「えっ?」セシルは目を見開きビックリしている。

『あるじさま、いいのですか?』

『いいぞ、何がいい?』

「メルはどれがいい?」

2人の要望を聞き、適当に注文をした。

「で?話って?」

「ごほん!」セシルは椅子に座り直し、俺を真っ直ぐに見つめた。…しかし、顔だけはイケメンだな。

「ダイキ、率直に言う。俺を仲間にしてくれないか?」

「は~ぁ?何を言ってるんだ?」

「俺は、ダイキに惚れたんだ!」頬を赤く染め、恥ずかしそうに言った。

ちょっとまて、どう言う意味だ?こいつは同性愛者か?俺は至ってノーマルなんだが…
俺の顔は青ざめ、嫌な汗が出てきた。

「いやいや、変な意味じゃないから!」
セシルは焦りながら両手を振っている。
「俺はお前にただならぬ存在に思えてならないんだ!あのゴブリンキングとの戦いを見て…」

「まてまて、あれは本当に運が良かったんだよ。それに、セシルが言うほど俺は凄くなんてないぞ。俺は本当はのんびり適当に暮らしていきたいんだから…」

何?この熱い雰囲気…

「セシルは俺と組んで何がしたいんだ?俺より凄い奴なんて沢山のいるし、俺じゃなくてもいいんじゃないか?」

いきなりセシルは立ち上がり、椅子が倒れたが構わず土下座をしてきた。

コンコン、「お食事お持ちしました。」
可愛らしいお姉さんが入ってきたが、お姉さんは、この状況を見て少し引いている。

「うまく説明できないが、俺の直感がダイキと仲間になれと言っているんだ!」
セシルは床に額をつけながら頼み込んでいる。

「まずは、椅子に座れ!お姉さんが困ってるから!すいませんねいきなりビックリしますよね。」
お姉さんに謝り、セシルを椅子に戻した。
セシルの額は汚れ、赤くなっている。

「まずは、腹が減ったから飯にしよう。その話は後だ。」
ミコとメルは美味しそうに食べている。
メルは子供の割に行儀がいい…育ちがいいのか?

飯もひと段落つき、セシルが居ても立っても居られないのか、また仲間にしてくれと頼んできた。
「はぁ~わかった。だが、俺の方針には従ってもらうからな!」

セシルは笑顔で喜び踊っている。
メルはそれを見て笑顔になった。
「おぉ、メルが笑っている!」 何故か凄い嬉しくなった。
「メル、こんな事になってすまないと思う。必ず家族の元に連れて行ってやるからな!」頭を撫ぜながら誓う。
メルは笑顔で頷いた。

「セシル、まぁはこれからよろしくな!」
頭を掻きながら握手を求め、セシルもそれに応じた。
「ダイキ、これからよろしくな!」とウインクした。

「言おうと思ってたんだが、そのウインクキモいからな!」

「なっ!」セシルは凍りついた。

「これからの事は明日ギルドで決めよう。んじゃご馳走さん!」
セシルが固まっていたので、放置して宿に戻った。

ソフィアさんにメルの事を話し、追加料金を払い同じ部屋で構わないと伝え部屋戻った。
メルが眠たそうにしているのでクリーンをかけ、綺麗にしてベッドに寝かせた。

「ふぅ~さて、ミコ、話しをしようじゃないか!」
『ふへ?話しですか?』

「そうだ、何故魔法を使える事黙ってたんだ?しかも、俺よりレベルも高いじゃないか!」

『あるじさま、それにつきましては、本当に他意はないんです。忘れてたのもあるのですが、聞かれもしなかったので…』

たしかに、ミコが戦えると思わなかったから聞きもしなかった俺も悪いか。たまたま鑑定を手に入れたからわかった事なんだけど。

「別に怒っているわけじゃないからな、ただこれから一緒に生活をしていく上で知っとかないと何かと不便だろ。」
ミコはシュンとしちゃった…

「あとあれだ、スキルに変幻があるがこれは?」

『あるじさま、この変幻は想い描いた物に姿を変えられるんです。』

「え?なら人型にもなれるって事?」

『あるじさま、もちろんです。この様に。』
ミコは白狐から一瞬で白い髪を輝かせ全裸の美少女になった。

大樹は椅子から落ち、驚いている。

「あるじさま、どうされました?」

「ミ…ミコ、服を…」

「えっ?」
ミコは自分の姿を確認した。

「キャー!!」
ミコはその場に座り込み顔を赤くし恥ずかしがっている。
俺はアイテムボックスからシャツを出し渡した。

何?このシチュエーション…素肌にシャツって…

「あるじさま、すいません…人型になると服が必要になるので…」

こちらこそ、すいません。目の保養になりました。

「人型になると喋れる様にもなるんだな。それにしても、ミコが可愛くてビックリしたよ。」
大人の対応だ!

「そ、そんな…」ミコは照れている。

さて、どうしたもんか…
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

異世界転移物語

月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……

処理中です...