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連邦の逆襲 日米連携は?
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「ほおおお、これが!」
モスクワ、クレムリン。
スターリンはヒゲをしごきつつ、感嘆の声を上げる。
「御意。まぁこれならば貴国の工業体制にマッチし、T34シリーズの長所を最大限に活かせましょう。」
そう答えるのは、アメリカ本土から飛来(亡命?)した、B32「空中艦隊」に同行していた、他ならぬジョン・フォン・ノイマン博士である。
「それから、ジェット戦闘機もP91なるP80のアップデート版の試作機現物と設計図もあります。」
「素晴らしい!」
スターリンの忠犬たるベリアも拍手した。
「うむ、これらが量産成れば悠々とファシストなど粉砕できる。
時にノイマン同志。
『例の反応兵器』の件であるが。」
「ああ、それならば、まぁまず貴国の科学者陣とお話をしてからになりますが…。
なんとか1年以内には。
世界に先んじて手にすれば、同志書記長閣下の理想とされる解放と革命は人類史上最大規模で行われましょうぞ。」
「なるほどなるほど。
貴公らもまた英雄であられる!続きは今宵の食事会にてゆるりとのう。」
「「御意!」」
ノイマンらと共に頭を下げた「共産党特別最高顧問」キース・ライアン。
(まずは上手く食いついてくれたか…。
あとはゆるゆるとこの国を『侵蝕』すれば良い。)
内心では堕天使の笑みを浮かべていた。
アメリカ、ハワイオアフ島、太平洋艦隊司令部。
「まさに身内の恥、であるが、そう言うことです。」
日米合同戦略会議。
日本からは参謀総長山本五十六
アメリカからはスティティニアス国防長官が代表として出席し、冒頭の発言をした。
「由々しき事態ですな…。」
山本も腕組みをする。
「率直に伺いますが、連中が持って行った『手土産』の中に、プルトニウムかウラニウムの原石または精製品は?」
久保拓也参謀副総長の質問に、日米双方がどよめく。
「あ…うむ。
精製されたものは無事だ。
だが鉱石となると把握しきれていないと言うのが現状だ。
それとプラス、ソ連の広大な領内にそれらの鉱脈が無い、と言う可能性の方が低い。」
国防長官の言葉に、久保はお教え頂きありがとうございますと軽く頭を下げた。
「いずれにせよ、貴国も我が合衆国も軍事力、国力の損耗は無視できない。
立て直す時間を稼ぎつつ、ナチスドイツと講和が成立次第、東部戦線に物資兵器から支援せねばならん。
ただ国内世論も混乱しているが…。」
政治、外交の領分であるが、ナチスドイツ、総統ヒトラーとしては段階的に収容したユダヤ人への待遇改善、ドイツ帝国への忠誠を誓えば無事であればだが元の住まいに戻し、生活支援も行うなどの「市民権回復」政策のアピールを復帰直後からすすめていた。
「あくまで、ナチスの暴虐とされていたユダヤ人らへの虐殺、民族浄化政策はハイドリヒ、ヒムラーらの暴走である。」
本来米英の自由主義陣営としては到底受け入れられない稚拙な弁明だが、急激に肥大化するソ連の脅威に対抗するには、トルーマン大統領やチャーチル首相も「そう言うことにしておく」しかない情勢であった。
おそらく2週間以内にはドイツ、後は北部領土を辛うじて維持していたイタリアとの講和も成ろう…。
だが無論、ソ連側から日米に強引に仕掛けてくる。
宣戦布告すらなしに。
その可能性も大なのだ。
無論実機が丸々向こうに数百機渡ったB32の爆撃もだが、日本は特にそれに加え北は樺太、北西は満州と危険領域を抱えている。
そのことをアメリカ側に指摘され、新陸軍総監の石原莞爾が答える。
「ま、どれだけ備えても安心と言う事はあり得ませんが、南方各方面から抽出し両戦線とも1.5個軍団は増派しております。
また機甲師団もドイツのパンター中戦車のデッドコピーですが、5式中戦車チミの配備、航空戦力も半分はジェット機化が進んでおります。」
説明に一応その場は納得するアメリカ高官達。
「まぁ、貴国独特のドイツとも違う、緩い独裁体制は現状黙認するのが政治上の方針であるから何も申さないが。
それとは別に途中で強引に文民統制に切り替えられた上で今回の我が国との講和。
それまで独断専行がまかり通っていた軍部一部不満分子の統制は大丈夫かね?」
ダグラス・マッカーサー南太平洋方面軍司令官の発言に、山本五十六が自ら返す。
「仰る通り不安は常にあります。
が、我が方も独自の諜報組織があります故、常に急進派と思しきグループにはスパイを入れ、現に何度か検挙しております。
ここ8ヶ月は、目立った不穏な動きは確認できませんが、無論内部への警戒は引き続き解きませぬが。」
「うむ、それならばよろしいが…。」
その後は、対ソ連の様々な防衛戦略のシミュレーションを大まかに行い散会となる。
無論この後も間断なく参謀クラス同士のやりとりは続く事となるが…。
正直疲れた…。
なんやかや会食を挟んだので腹は減っていないが、今日はホテルに直帰しよう。
久保はドアを開ける。
景色も良く、久保1人には広すぎる部屋だが…。
「あーやっと帰って来たか。
こっちはもう十分泳いでハワイ堪能しちゃったってのに。」
「サンゴ、初めて見た。
無脊椎動物も、色々…。」
カリンと笠原めぐみ。
この2人が同じ部屋にいる…。
「そ、そうか、なんやかや会議参加免除されてよかったな。」
久保は頭の整理が追いつかない。
いや、この2人がなんやかやコンタクトしているのはなんとなしに把握していた…。
しかし、一緒の部屋で…軽くシャワーで身体の表面を流しただけの水着姿。2人とも…。
このタイミングでこれは予想外すぎた。
情けない事に久保の情けないものは既にロングランスと化している。
えーと、つまりは2正面作戦ということだな。
まずは落ち着け俺。
ベッドに座る、と、床に跪くめぐみ。
が、久保に奉仕するのではなくむしろ逆だ。
頂きますと小声で言い、いきりたつモノを丁寧に咥え込む。
「もう、ガリ勉(めぐみ)は澄ました顔して…。
ねぇ、張ってしょうがないから吸って…」
露わになった美爆乳の先端に吸い付く久保。
あっ!と一際大きな嬌声を上げるカリン。
んぐ、と、久保は久保で…。
上品かつ巧緻なめぐみの舌技、絶技。
40秒持たず、どくどくと放ち、彼女に嚥下されるがままである。
「あっ、そんなキモい吸い舐めされると…。
またおっぱいで…。」
ぴゅうっと、ひさびさに、カリンの擬似母乳。
喉を鳴らして吸い飲む久保。そう、放出した分はこうして補充すれば…。
右手でカリンの爆乳を支え、左手はめぐみの胸を揉む。
そうこうしているうちに久保は2回目の放出で…。
吸い続けられたカリンは胸だけで達し。
5度に渡って「おかわり」するめぐみ。
いずれにせよ、長い夜となりそうだった。
モスクワ、クレムリン。
スターリンはヒゲをしごきつつ、感嘆の声を上げる。
「御意。まぁこれならば貴国の工業体制にマッチし、T34シリーズの長所を最大限に活かせましょう。」
そう答えるのは、アメリカ本土から飛来(亡命?)した、B32「空中艦隊」に同行していた、他ならぬジョン・フォン・ノイマン博士である。
「それから、ジェット戦闘機もP91なるP80のアップデート版の試作機現物と設計図もあります。」
「素晴らしい!」
スターリンの忠犬たるベリアも拍手した。
「うむ、これらが量産成れば悠々とファシストなど粉砕できる。
時にノイマン同志。
『例の反応兵器』の件であるが。」
「ああ、それならば、まぁまず貴国の科学者陣とお話をしてからになりますが…。
なんとか1年以内には。
世界に先んじて手にすれば、同志書記長閣下の理想とされる解放と革命は人類史上最大規模で行われましょうぞ。」
「なるほどなるほど。
貴公らもまた英雄であられる!続きは今宵の食事会にてゆるりとのう。」
「「御意!」」
ノイマンらと共に頭を下げた「共産党特別最高顧問」キース・ライアン。
(まずは上手く食いついてくれたか…。
あとはゆるゆるとこの国を『侵蝕』すれば良い。)
内心では堕天使の笑みを浮かべていた。
アメリカ、ハワイオアフ島、太平洋艦隊司令部。
「まさに身内の恥、であるが、そう言うことです。」
日米合同戦略会議。
日本からは参謀総長山本五十六
アメリカからはスティティニアス国防長官が代表として出席し、冒頭の発言をした。
「由々しき事態ですな…。」
山本も腕組みをする。
「率直に伺いますが、連中が持って行った『手土産』の中に、プルトニウムかウラニウムの原石または精製品は?」
久保拓也参謀副総長の質問に、日米双方がどよめく。
「あ…うむ。
精製されたものは無事だ。
だが鉱石となると把握しきれていないと言うのが現状だ。
それとプラス、ソ連の広大な領内にそれらの鉱脈が無い、と言う可能性の方が低い。」
国防長官の言葉に、久保はお教え頂きありがとうございますと軽く頭を下げた。
「いずれにせよ、貴国も我が合衆国も軍事力、国力の損耗は無視できない。
立て直す時間を稼ぎつつ、ナチスドイツと講和が成立次第、東部戦線に物資兵器から支援せねばならん。
ただ国内世論も混乱しているが…。」
政治、外交の領分であるが、ナチスドイツ、総統ヒトラーとしては段階的に収容したユダヤ人への待遇改善、ドイツ帝国への忠誠を誓えば無事であればだが元の住まいに戻し、生活支援も行うなどの「市民権回復」政策のアピールを復帰直後からすすめていた。
「あくまで、ナチスの暴虐とされていたユダヤ人らへの虐殺、民族浄化政策はハイドリヒ、ヒムラーらの暴走である。」
本来米英の自由主義陣営としては到底受け入れられない稚拙な弁明だが、急激に肥大化するソ連の脅威に対抗するには、トルーマン大統領やチャーチル首相も「そう言うことにしておく」しかない情勢であった。
おそらく2週間以内にはドイツ、後は北部領土を辛うじて維持していたイタリアとの講和も成ろう…。
だが無論、ソ連側から日米に強引に仕掛けてくる。
宣戦布告すらなしに。
その可能性も大なのだ。
無論実機が丸々向こうに数百機渡ったB32の爆撃もだが、日本は特にそれに加え北は樺太、北西は満州と危険領域を抱えている。
そのことをアメリカ側に指摘され、新陸軍総監の石原莞爾が答える。
「ま、どれだけ備えても安心と言う事はあり得ませんが、南方各方面から抽出し両戦線とも1.5個軍団は増派しております。
また機甲師団もドイツのパンター中戦車のデッドコピーですが、5式中戦車チミの配備、航空戦力も半分はジェット機化が進んでおります。」
説明に一応その場は納得するアメリカ高官達。
「まぁ、貴国独特のドイツとも違う、緩い独裁体制は現状黙認するのが政治上の方針であるから何も申さないが。
それとは別に途中で強引に文民統制に切り替えられた上で今回の我が国との講和。
それまで独断専行がまかり通っていた軍部一部不満分子の統制は大丈夫かね?」
ダグラス・マッカーサー南太平洋方面軍司令官の発言に、山本五十六が自ら返す。
「仰る通り不安は常にあります。
が、我が方も独自の諜報組織があります故、常に急進派と思しきグループにはスパイを入れ、現に何度か検挙しております。
ここ8ヶ月は、目立った不穏な動きは確認できませんが、無論内部への警戒は引き続き解きませぬが。」
「うむ、それならばよろしいが…。」
その後は、対ソ連の様々な防衛戦略のシミュレーションを大まかに行い散会となる。
無論この後も間断なく参謀クラス同士のやりとりは続く事となるが…。
正直疲れた…。
なんやかや会食を挟んだので腹は減っていないが、今日はホテルに直帰しよう。
久保はドアを開ける。
景色も良く、久保1人には広すぎる部屋だが…。
「あーやっと帰って来たか。
こっちはもう十分泳いでハワイ堪能しちゃったってのに。」
「サンゴ、初めて見た。
無脊椎動物も、色々…。」
カリンと笠原めぐみ。
この2人が同じ部屋にいる…。
「そ、そうか、なんやかや会議参加免除されてよかったな。」
久保は頭の整理が追いつかない。
いや、この2人がなんやかやコンタクトしているのはなんとなしに把握していた…。
しかし、一緒の部屋で…軽くシャワーで身体の表面を流しただけの水着姿。2人とも…。
このタイミングでこれは予想外すぎた。
情けない事に久保の情けないものは既にロングランスと化している。
えーと、つまりは2正面作戦ということだな。
まずは落ち着け俺。
ベッドに座る、と、床に跪くめぐみ。
が、久保に奉仕するのではなくむしろ逆だ。
頂きますと小声で言い、いきりたつモノを丁寧に咥え込む。
「もう、ガリ勉(めぐみ)は澄ました顔して…。
ねぇ、張ってしょうがないから吸って…」
露わになった美爆乳の先端に吸い付く久保。
あっ!と一際大きな嬌声を上げるカリン。
んぐ、と、久保は久保で…。
上品かつ巧緻なめぐみの舌技、絶技。
40秒持たず、どくどくと放ち、彼女に嚥下されるがままである。
「あっ、そんなキモい吸い舐めされると…。
またおっぱいで…。」
ぴゅうっと、ひさびさに、カリンの擬似母乳。
喉を鳴らして吸い飲む久保。そう、放出した分はこうして補充すれば…。
右手でカリンの爆乳を支え、左手はめぐみの胸を揉む。
そうこうしているうちに久保は2回目の放出で…。
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