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第五章 天の川を一緒に歩こ!
怪猫、またしても思念を送る
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「それで、その.......。」
どうしても、何か言いたそうな理夢ちゃん。
「理夢!あかん!」
再び制止するルミ子さん。
「ええやんの。みんな、ええ人やで。」
それでも、女子高生は止まらないようだ。
「何?何?理夢ちゃん?私、聞きたいな~♪」
佑夏は基本、”うながし上手”である。人を乗せるのが上手い。
「私も聞きたいわ。」
水野さんが続く。
「どういったお話でしょうか?聞かせて下さい。」
小林さんまで、こう言い出しては、もはや待ったなしである。
「おかん、ええわなぁ?」
理夢ちゃんが同意を求めると、
「しゃあない。勝手にせい。」
ルミ子さんも観念したようだ。
「ちょっと待って下さい。先にお片付けしませんか?」
佑夏が提案する。
もう、僕達は全員、食べ終わっている。
「そうね。綺麗なさっぱりした所でお話したいわ。」
水野さんも頷く。
「賛成です。より快適な状態で聞きたいお話のようですね。」
小林さんも、かなり興味をそそられたようだ。
「すんまへんね。ウチのアホ娘の為に。」
ルミ子さんが立ち上がる。
セルフサービスじゃないんだけど。
僕達は誰一人、文句を言わず、食器を片付け始める。
こういう所、何というか、一流ホテルなどでは得られない、仲間同士の連帯感が生まれると思う。
ランプの光に照らされた、佑夏の髪の白い貝殻があまりに美しくて(もちろん、佑夏も)、ついつい見とれてしまう。
他の人に氣付かれてないだろうか?
しかし、なんとか食器を下げていく。
「あらあら、結構なんですよ。」
宿の女将さんが、笑いながら恐縮してくれる。
「すいません、ありがとうございます。」
年の頃、40歳前後?僕達に、男性スタッフもお礼を言う。
清潔第一の佑夏は、楓材のテーブルをピカピカに光るくらいまで、綺麗に拭き上げてしまう。
特急あずさの座席を拭いた、せっけんスプレーをここでも持っていたとは。
最初から、そのつもりだったのか。
とにかく、よく掃除する子で、ひどく手馴れているのである。
美人なだけじゃない、佑夏ちゃん、大好きだよ!
(オイ、ジンスケ。何、鼻の下、伸ばしてやがんだ?
お前、教育実習に行く前、“「この女、家事が完璧だ、結婚したら楽ができそうだ」、なんて勝手なこと考えてた自分が恥ずかしくなった“とか頭の中で言ってたばっかりじゃねえか。)
(ぽん太!またお前か!好きなのは、俺の勝手だろ。
てゆうか、俺の声色、真似すんな!何で、そんなに似てんだよ!?)
すると、佑夏がテーブルを拭く手を止めて笑い出す。
「どーしたの、中原くん?ニホンザルみたいな真っ赤な顔して?
何だか、すごく恥ずかしそうよ。」
「い、いや。何でもないよ。」
(中原仁助・注釈)
ニホンザル。
ヒトを除く霊長目の中では、最も北に分布する。
落葉広葉樹林に生息し、地表でも樹上でも活動する。
ぽん太のせいで、佑夏によって、国の天然記念物だと言われてしまった。
しかし、「カワイイ」という誉め言葉だと思うことにする。
片付け終えて、僕達は再び、席に着く。
ディーンフジオカ添乗員も、まだ残っている。
客に氣を使ってか、あまり喋らないが。
ここで、下膳を手伝ったから?宿からサービスでコーヒーが出される。
そして、理夢ちゃんは、軽く一息つくと
「うちのおとん、漫画家なんです。
漫画で稼いだお金で、杉の森を買い取って、広葉樹の森に植え替えてるんです。」
どうしても、何か言いたそうな理夢ちゃん。
「理夢!あかん!」
再び制止するルミ子さん。
「ええやんの。みんな、ええ人やで。」
それでも、女子高生は止まらないようだ。
「何?何?理夢ちゃん?私、聞きたいな~♪」
佑夏は基本、”うながし上手”である。人を乗せるのが上手い。
「私も聞きたいわ。」
水野さんが続く。
「どういったお話でしょうか?聞かせて下さい。」
小林さんまで、こう言い出しては、もはや待ったなしである。
「おかん、ええわなぁ?」
理夢ちゃんが同意を求めると、
「しゃあない。勝手にせい。」
ルミ子さんも観念したようだ。
「ちょっと待って下さい。先にお片付けしませんか?」
佑夏が提案する。
もう、僕達は全員、食べ終わっている。
「そうね。綺麗なさっぱりした所でお話したいわ。」
水野さんも頷く。
「賛成です。より快適な状態で聞きたいお話のようですね。」
小林さんも、かなり興味をそそられたようだ。
「すんまへんね。ウチのアホ娘の為に。」
ルミ子さんが立ち上がる。
セルフサービスじゃないんだけど。
僕達は誰一人、文句を言わず、食器を片付け始める。
こういう所、何というか、一流ホテルなどでは得られない、仲間同士の連帯感が生まれると思う。
ランプの光に照らされた、佑夏の髪の白い貝殻があまりに美しくて(もちろん、佑夏も)、ついつい見とれてしまう。
他の人に氣付かれてないだろうか?
しかし、なんとか食器を下げていく。
「あらあら、結構なんですよ。」
宿の女将さんが、笑いながら恐縮してくれる。
「すいません、ありがとうございます。」
年の頃、40歳前後?僕達に、男性スタッフもお礼を言う。
清潔第一の佑夏は、楓材のテーブルをピカピカに光るくらいまで、綺麗に拭き上げてしまう。
特急あずさの座席を拭いた、せっけんスプレーをここでも持っていたとは。
最初から、そのつもりだったのか。
とにかく、よく掃除する子で、ひどく手馴れているのである。
美人なだけじゃない、佑夏ちゃん、大好きだよ!
(オイ、ジンスケ。何、鼻の下、伸ばしてやがんだ?
お前、教育実習に行く前、“「この女、家事が完璧だ、結婚したら楽ができそうだ」、なんて勝手なこと考えてた自分が恥ずかしくなった“とか頭の中で言ってたばっかりじゃねえか。)
(ぽん太!またお前か!好きなのは、俺の勝手だろ。
てゆうか、俺の声色、真似すんな!何で、そんなに似てんだよ!?)
すると、佑夏がテーブルを拭く手を止めて笑い出す。
「どーしたの、中原くん?ニホンザルみたいな真っ赤な顔して?
何だか、すごく恥ずかしそうよ。」
「い、いや。何でもないよ。」
(中原仁助・注釈)
ニホンザル。
ヒトを除く霊長目の中では、最も北に分布する。
落葉広葉樹林に生息し、地表でも樹上でも活動する。
ぽん太のせいで、佑夏によって、国の天然記念物だと言われてしまった。
しかし、「カワイイ」という誉め言葉だと思うことにする。
片付け終えて、僕達は再び、席に着く。
ディーンフジオカ添乗員も、まだ残っている。
客に氣を使ってか、あまり喋らないが。
ここで、下膳を手伝ったから?宿からサービスでコーヒーが出される。
そして、理夢ちゃんは、軽く一息つくと
「うちのおとん、漫画家なんです。
漫画で稼いだお金で、杉の森を買い取って、広葉樹の森に植え替えてるんです。」
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