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第一章
一ー二
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「まずは、どんな異世界に行きたいか選んでくれ」
「言葉や文字は日本語、単位も今の日本基準がいいな。虫がいない剣と魔法の世界、いわゆるファンタジーの世界だな」
「即答かよ…」
そりゃそうだ。言葉と文字は覚えたくないしな。ファンタジーに憧れるのは、俺たちの年代なら当たり前だろう。でも虫は嫌い。
「んじゃあ、えーと該当する世界は…とこんなとこかな。次は装備だな。転生後の所持金は冒険者登録をした後、七日間安めの宿で泊まれるだけの金が入っているぞ」
「てことは、武器と防具か…その他の装備品はありか?」
「ありあり」
「なら、身体能力は?」
「…ん~、ちょっと待ってろ…あ~大丈夫そうだな。出来ることはしといてやるよ」
「具体的には?」
「動体視力、反射神経、魔力量と魔力回復力、敏捷性、柔軟性、器用さ、とかな。あとは、諸々の知識と経験だな」
「知識と経験?」
「あっちでの常識とかの知識。あとは格闘技の経験。剣道、柔道、総合格闘技、ボクシング、とかの既存の武道やスポーツだけでなく、斧みたいな武器になりそうな物で二年ほど戦闘訓練した経験がある体にする。どうせ喧嘩ぐらいしかしたことないだろ?最低限は戦えるようにしとかねーとな」
「いや、一応格闘技の経験もあったはずだぞ」
「ほーん、どれどれ……て、幾つの競技やってたんだよよ」
「その数は珍しいよな。当時は自覚なかったみたいだけど」
「ま、いっか。身体能力は全部を最大まで上げると怪しまれるから……こんな感じでいいか」
おい、こんな感じでいいかってなんだよ。人のステータスだぞ。まあいいや、あとは武器と防具と装飾品か…
「あ、覚えたい魔法はいくつか覚えさせてやるよ」
ふむふむ…どうするか…よし、こんな感じにしよう。
「決まったぞ」
「お、思ったより早いな」
「こんな感じだ」
記入用紙に記入をして、渡す。
『黒いシャツと黒いズボン、黒いパーカー(フルジップ付きで少し大きめ)、黒い指ぬきグローブ、黒いベルト、武器はコンバットナイフ』
「うわぁ、厨二臭ぇ」
「うるせぇ」
いいだろ別に。カッケーじゃん。
「次は魔法だが?」
「隠蔽系魔法、それと近距離テレポート」
「だけでいいのか?」
「ああ、あとはなんとかする」
多少は苦労した方が面白いしな。
「んじゃあテレポートの条件だが…面倒だから自分を中心にして半径五〇メートル以内な」
「それでいい」
「りょーかい。これで準備完了だな。ちょっと待ってろ」
そう言うと、自称死神様は手を目の前にだす。すると光の粒が集まって来て一つの形を作る。
光が消えた時その手の上にあったのは…
「薬?」
「イェース。コイツを飲むと、四次元空間に繋がるワープゲートみたいなヤツが出せる。ああ…あれだ四次元なんたら的なヤツ。ストレージって言うんだがな。てことで飲め」
ゴクンと薬を飲んだ…味しねー。
「そしたら、出したいとかしまいたい、て思えば丸い穴を開閉出来る。生物で無ければしまえるぞ。それから、基本的な魔法の使い方がわかる魔石を入れといた。握れば使い方がわかる。それから、ホイッと」
死神はパチンと指を鳴らす。
自分の姿を見ると、いつの間にか服が注文した装備に変わっていた。更に後腰には要望通りコンバットナイフがある。
「さて、そろそろチュートリアルも終了だ。武器の銘を決めろ」
俺は少し考える。そして何となく口にしてみた。
「[カプリス]」
「ん、了解。んじゃ最後にあの扉を通ってその先の道を進め。そうすれば異世界の最初の街にある裏路地みたいな場所に出る」
「わかった。世話になった」
「いいってことよ」
俺は扉の方に向かう。
「そうそう、まだ名前を聞いてなかったな。何て名前?」
俺は振り返って答える。
「ケイ、あんまり好きじゃねぇけど…」
俺は今度こそ扉を通った。
「不思議な奴だなぁ。ここまで死神に対して普通に対応する奴は初めてだったな」
死神はあいつ…ケイを送り出した扉を眺める。
「ま、せいぜい楽しんでこいよ少年」
死神は次の死人を相手にする準備をしようとして思い出した。
「あ、言い忘れてた」
死神は扉の前に行くと大声で叫んだ。
「ケイ~!!言い忘れてたけど、気まぐれは特殊な魔法を使える魔導器だから~!!と、聞こえたかな?」
「言葉や文字は日本語、単位も今の日本基準がいいな。虫がいない剣と魔法の世界、いわゆるファンタジーの世界だな」
「即答かよ…」
そりゃそうだ。言葉と文字は覚えたくないしな。ファンタジーに憧れるのは、俺たちの年代なら当たり前だろう。でも虫は嫌い。
「んじゃあ、えーと該当する世界は…とこんなとこかな。次は装備だな。転生後の所持金は冒険者登録をした後、七日間安めの宿で泊まれるだけの金が入っているぞ」
「てことは、武器と防具か…その他の装備品はありか?」
「ありあり」
「なら、身体能力は?」
「…ん~、ちょっと待ってろ…あ~大丈夫そうだな。出来ることはしといてやるよ」
「具体的には?」
「動体視力、反射神経、魔力量と魔力回復力、敏捷性、柔軟性、器用さ、とかな。あとは、諸々の知識と経験だな」
「知識と経験?」
「あっちでの常識とかの知識。あとは格闘技の経験。剣道、柔道、総合格闘技、ボクシング、とかの既存の武道やスポーツだけでなく、斧みたいな武器になりそうな物で二年ほど戦闘訓練した経験がある体にする。どうせ喧嘩ぐらいしかしたことないだろ?最低限は戦えるようにしとかねーとな」
「いや、一応格闘技の経験もあったはずだぞ」
「ほーん、どれどれ……て、幾つの競技やってたんだよよ」
「その数は珍しいよな。当時は自覚なかったみたいだけど」
「ま、いっか。身体能力は全部を最大まで上げると怪しまれるから……こんな感じでいいか」
おい、こんな感じでいいかってなんだよ。人のステータスだぞ。まあいいや、あとは武器と防具と装飾品か…
「あ、覚えたい魔法はいくつか覚えさせてやるよ」
ふむふむ…どうするか…よし、こんな感じにしよう。
「決まったぞ」
「お、思ったより早いな」
「こんな感じだ」
記入用紙に記入をして、渡す。
『黒いシャツと黒いズボン、黒いパーカー(フルジップ付きで少し大きめ)、黒い指ぬきグローブ、黒いベルト、武器はコンバットナイフ』
「うわぁ、厨二臭ぇ」
「うるせぇ」
いいだろ別に。カッケーじゃん。
「次は魔法だが?」
「隠蔽系魔法、それと近距離テレポート」
「だけでいいのか?」
「ああ、あとはなんとかする」
多少は苦労した方が面白いしな。
「んじゃあテレポートの条件だが…面倒だから自分を中心にして半径五〇メートル以内な」
「それでいい」
「りょーかい。これで準備完了だな。ちょっと待ってろ」
そう言うと、自称死神様は手を目の前にだす。すると光の粒が集まって来て一つの形を作る。
光が消えた時その手の上にあったのは…
「薬?」
「イェース。コイツを飲むと、四次元空間に繋がるワープゲートみたいなヤツが出せる。ああ…あれだ四次元なんたら的なヤツ。ストレージって言うんだがな。てことで飲め」
ゴクンと薬を飲んだ…味しねー。
「そしたら、出したいとかしまいたい、て思えば丸い穴を開閉出来る。生物で無ければしまえるぞ。それから、基本的な魔法の使い方がわかる魔石を入れといた。握れば使い方がわかる。それから、ホイッと」
死神はパチンと指を鳴らす。
自分の姿を見ると、いつの間にか服が注文した装備に変わっていた。更に後腰には要望通りコンバットナイフがある。
「さて、そろそろチュートリアルも終了だ。武器の銘を決めろ」
俺は少し考える。そして何となく口にしてみた。
「[カプリス]」
「ん、了解。んじゃ最後にあの扉を通ってその先の道を進め。そうすれば異世界の最初の街にある裏路地みたいな場所に出る」
「わかった。世話になった」
「いいってことよ」
俺は扉の方に向かう。
「そうそう、まだ名前を聞いてなかったな。何て名前?」
俺は振り返って答える。
「ケイ、あんまり好きじゃねぇけど…」
俺は今度こそ扉を通った。
「不思議な奴だなぁ。ここまで死神に対して普通に対応する奴は初めてだったな」
死神はあいつ…ケイを送り出した扉を眺める。
「ま、せいぜい楽しんでこいよ少年」
死神は次の死人を相手にする準備をしようとして思い出した。
「あ、言い忘れてた」
死神は扉の前に行くと大声で叫んだ。
「ケイ~!!言い忘れてたけど、気まぐれは特殊な魔法を使える魔導器だから~!!と、聞こえたかな?」
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