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第二章
二ー五
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試験結果発表日
ケイは必要な荷物をストレージにしまい冒険者ギルドへ向かう。
ギルドの前にはボードがあり、そこに受験番号が貼り出されていた。今回の合格者は一五〇人中約一四〇人だそうだ。
これは今回の受験者が優秀だからではなく、いつものことだそうだ。
ケイはボードに書かれている文字の中から「一四二」を探す。
「お、あったあった」
自分の番号を探し出したケイは、ギルド内の受付に向かう。
「冒険者登録をお願いします。番号は「一四二」番です」
「かしこまりました」
受付のお姉さんはガサガサと引き出しから何かを出す。カードか…真っ黒だな。
「「一四二」番ケイ様ですね。こちらのカードに魔力を流してください。それで登録完了です」
「はい」
言われた通り魔力を流す。すると黒かったカードの色が白くなり、いくらかの文字が読めるようになった。
「では、ギルドカードの説明です。まず、左下に名前、右にギルドランク、左上にその他情報となっております。ギルドランクはFから始まり、E、D、C、B、A、Sと上がっていきます。ランクでの違いは受けられる依頼が変わります。Cランクで一流と呼ばれるようになります。そのため多くの人はここで引退することになります。ランクは依頼の達成によって上昇します」
「ランクを上げるにはどうすればいいですか?」
「ランクとはギルドからの評価ですので、依頼をこなす、魔物を倒すなどさまざまな要因で上昇します。また、ランクを表す文字に色が付いていればカードに触れているのは本人、黒ければ別人とわかり、本人以外は使用不可となっています。最後に左上の項目ですが、二つ名となっております。二つ名はそれまでの戦績によって与えられますが、依頼外の魔物の討伐を含めるため、極端な例で言うとEランクでも持っている可能性がありますが、逆にAランクでも持っていない可能性があります。強い魔物を倒したら受付まで報告に来てください。以上です」
俺は受付から離れると、トントンと肩を叩かれた。
うん。まあ予想はしてたよ。
振り返ると予想通りパーティーメンバー(仮)がいた。これから使うからか今日は背中に片手剣を背負っている。
「無事に登録完了したみてーだな。言い忘れてたけど、オレの名前はエルナ、呼び捨てでいいぜ。改めてよろしくな」
「俺はケイ、俺も呼び捨てでいい。これからよろしく」
そのままの流れで適当な依頼を受けに行くことにした。
「そういえば、エルナのギルドランクはどこなんだ?」
「Fだぞ」
「……は?」
「依頼を一回だけ受けて、しばらくまともに活動していなかったからな」
「なら生活費はどうしていた?」
「簡単なアルバイトをしてたぜ。解体とかな」
なるほど。
「確かに剥ぎ取りとか苦手な人もいるからな」
「いやそっちじゃなくて、建物とかの方」
「あーそっちかー……………は?」
「ハンマー持って、こうガンガンってな」
……
「そうだよな、身体強化が使えればそのぐらいはいけるもんな」
「使ってねーけど?」
…マジかー。そんな奴いるんだな。
「ケイ、この依頼はどうだ?オーク五体の討伐だ」
「俺は構わないけど…他のパーティーメンバーは?」
「いない」
「?今日は用事が入っているのか?」
するとエルナはバツが悪そうに言った。
「…パーティーメンバーはオレたち二人だけだ」
あれ?予定と違うな。最低限の安全はどこに行った?
ケイは必要な荷物をストレージにしまい冒険者ギルドへ向かう。
ギルドの前にはボードがあり、そこに受験番号が貼り出されていた。今回の合格者は一五〇人中約一四〇人だそうだ。
これは今回の受験者が優秀だからではなく、いつものことだそうだ。
ケイはボードに書かれている文字の中から「一四二」を探す。
「お、あったあった」
自分の番号を探し出したケイは、ギルド内の受付に向かう。
「冒険者登録をお願いします。番号は「一四二」番です」
「かしこまりました」
受付のお姉さんはガサガサと引き出しから何かを出す。カードか…真っ黒だな。
「「一四二」番ケイ様ですね。こちらのカードに魔力を流してください。それで登録完了です」
「はい」
言われた通り魔力を流す。すると黒かったカードの色が白くなり、いくらかの文字が読めるようになった。
「では、ギルドカードの説明です。まず、左下に名前、右にギルドランク、左上にその他情報となっております。ギルドランクはFから始まり、E、D、C、B、A、Sと上がっていきます。ランクでの違いは受けられる依頼が変わります。Cランクで一流と呼ばれるようになります。そのため多くの人はここで引退することになります。ランクは依頼の達成によって上昇します」
「ランクを上げるにはどうすればいいですか?」
「ランクとはギルドからの評価ですので、依頼をこなす、魔物を倒すなどさまざまな要因で上昇します。また、ランクを表す文字に色が付いていればカードに触れているのは本人、黒ければ別人とわかり、本人以外は使用不可となっています。最後に左上の項目ですが、二つ名となっております。二つ名はそれまでの戦績によって与えられますが、依頼外の魔物の討伐を含めるため、極端な例で言うとEランクでも持っている可能性がありますが、逆にAランクでも持っていない可能性があります。強い魔物を倒したら受付まで報告に来てください。以上です」
俺は受付から離れると、トントンと肩を叩かれた。
うん。まあ予想はしてたよ。
振り返ると予想通りパーティーメンバー(仮)がいた。これから使うからか今日は背中に片手剣を背負っている。
「無事に登録完了したみてーだな。言い忘れてたけど、オレの名前はエルナ、呼び捨てでいいぜ。改めてよろしくな」
「俺はケイ、俺も呼び捨てでいい。これからよろしく」
そのままの流れで適当な依頼を受けに行くことにした。
「そういえば、エルナのギルドランクはどこなんだ?」
「Fだぞ」
「……は?」
「依頼を一回だけ受けて、しばらくまともに活動していなかったからな」
「なら生活費はどうしていた?」
「簡単なアルバイトをしてたぜ。解体とかな」
なるほど。
「確かに剥ぎ取りとか苦手な人もいるからな」
「いやそっちじゃなくて、建物とかの方」
「あーそっちかー……………は?」
「ハンマー持って、こうガンガンってな」
……
「そうだよな、身体強化が使えればそのぐらいはいけるもんな」
「使ってねーけど?」
…マジかー。そんな奴いるんだな。
「ケイ、この依頼はどうだ?オーク五体の討伐だ」
「俺は構わないけど…他のパーティーメンバーは?」
「いない」
「?今日は用事が入っているのか?」
するとエルナはバツが悪そうに言った。
「…パーティーメンバーはオレたち二人だけだ」
あれ?予定と違うな。最低限の安全はどこに行った?
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