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第四節 〜ギルド〜
041 私は正門の前で待たされる
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この世界のギルドの立ち位置のお話しです。
ただ魔物を狩ってウハウハではないようです。
大変なんです。大人は何かと。
ご笑覧いただければ幸いです。
◆引き続き『ギルド長』の視点です。
―――――――――
私は正門の前で待たされる。男爵は忙しいらしい。敷地内さえ入れない。入れてくれない。
暇なのか、下品な衛士が私を下卑たニヤニヤ笑いで煽ってくる。
うざい。
この街サガンは、我が冒険者ギルドが一括して管理運営する“花魁蜘蛛”から採れる糸の生産を主な産業としている。それは街が出来る前、国が形づくられる前から、この地で糸は紡がれていたから。
嘗ての“魔王国”の基で興され、育まれた技術だったから。魔物である“花魁蜘蛛”でさえも。
“蜘蛛糸”や魔晶石に代表される魔物由来の資源を収集活用して販売する業務はこの大陸でギルドが独自に保有する権利に基づく表の事業だ。だが、ギルド本社には隠された、最も根幹であり表に出せない秘匿された業務がある。魔物を狩り集めた魔晶石から産む、“貨幣鋳造及び管理運営”だ。
所謂の全大陸共通の統一貨幣の造幣と、それに伴う中央銀行としての世界市場における金融システム安定維持の役割がそれに当たる。
その重要拠点として大陸に三箇所しか無い造幣所が、私のギルドの地下深くで運営されている。
そもそもギルドとは魔道具を動かす為の統一規格されたコイン形状の蓄エネルギー源体の供給を旨とし、その為に魔物を狩り魔晶石を集め加工する機関として設立された。嘗ての“魔王国”の基で興され育まれた制度と技術そのままに。
もともと魔道具用の“蓄エネルギー源体 ”には貨幣としての役割は与えられていなかった。あくまでも魔道具の燃料でしかなく。それがいつの間にか物々交換の際に、その価値の均質性と数が揃えやすい事、携帯性等から好まれ、徐々に貨幣としての役割が定着していった。
その過程で貨幣の供給元で有るギルドには公共性と責任が必然的に求められ、今だ純粋な暴力が幅を効かす世界に対して、その要求と独立性を固守する為に自らも自衛力、独自の軍事力を有していった。
ただし、ギルドは権勢だけは頑なに得ようとはしなかった。望めば大陸の全てを得られただろうに。生活基盤であるインフラを抑え、通貨貨幣である莫大な資産と軍事力を保持していたにも関わらず。
それはギルド設立時の唯一の“掟”と言う名の“戒め”だったから。
それが今、瓦解しようとしている。
六年前、大陸全ギルドの実質的トップである本店統括本部での最高決定権者、総会頭の代替えがあった。
元の総会頭は長年努めてきたが、病気により惜しまれつつ引退し、代替えの為の選挙が行われた。
元総会頭は改革派で、紆余曲折はあったものの概ね他の賛同を得、改革も進み、それなりの成果も上げていた事から、そのまま改革を進める同派閥から次期の総会頭は選ばれると皆確信していた。
しかし結果は、大陸の最勢力国家キノギス帝国と組んだ極小派閥が異常な攻勢を仕掛け、総会頭の地位を獲得してしまった。
新たに総会頭となった者は思想も理念も、施策もない、ただ総会頭になりたかっただけの者だった。そしてキノギス帝国の侵食が始まった。
嘗ての、大陸のどの勢力とも距離を置き、どの勢力の影響も受けない独立性は時間の経過と共に少しずつ、だが確実に失われ続けた。
元々、新総会頭派閥は改革に反対していた訳ではなかった。でも積極的に賛成していた訳でもなかった。
結局、彼ら新総会頭派閥が掲げた新たな指針は“原点回帰”であった。即ち、いままで築き上げてきた改革の全撤廃だった。
新総会頭は判っていたのだろうか。多分、判っていたとしても如何でもよかったのだろう。ただ、総会頭に成りたかっただけだから。
改革は必要だった。なぜなら、ギルドの持つ古の魔法術から齎された多くの知識や技術が長い年月により失われつつあったから。
例えば魔晶石からの鋳造技術、例えば大陸中を走る魔動燃焼機関車。
貨幣鋳造に必要な造幣機械は現在、その三分の一が稼働停止している。壊れて動かないのだ。修理もできない。修理する技術も知識も失われて久しい。魔動燃焼機関車も然り。
『魔晶石からの鋳造技術』とは即ち『魔道具を動かす原動力』であり、近い未来で起こり得る不具合は貨幣不足によるデフレ危機ではなく、魔道具用の“蓄エネルギー源”の不足からくる基盤インフラの瓦解だ。即ち人々の生活が崩壊する。直接的に。問題なのは、本来の魔道具用蓄エネルギー源の使用量よりも、貨幣として流通させている量が圧倒的過多と言う事である。特に各国の高位貴族達が無駄に溜め込む量が問題の拍車をかけている。
その打開策としては、魔晶石製硬貨から紙幣への移行しかなかった。現在の『魔晶石本位制』から当初では兌換紙幣となることは避けられないものの、将来的には不換紙幣への移行も視野に入れた国家の枠を超えた、世界規模の事業だった。これにより本来の“魔道具用蓄エネルギー源”のみの使用に戻す事が出来る。はずだった。
“魔道具用蓄エネルギー源”の製造過不足という根本問題は先送りとなるが、それでも“紙幣化”さえすれば随分と余裕が持てる試算であった。
加えて失われた技術に対する復興研究は勿論では有るが、現在魔物の巣窟となり、“溜まりの深森”以上のダンジョンと化した『元魔王領』へ浸透し、基礎研究資料の発掘も同時に行う。
其の二つが元総会頭の改革案であった。
それが潰えた。
算出では新総会頭就任年度より三十年で“魔道具用蓄エネルギー源体”の供給と需要のバランスは崩れ、全大陸にわたる経済と国家の崩壊が始まるとされた。
新総会頭就任から今年で八年がたった。タイムリミットまでの残り時間は後二十二年となる。
しかしながら、私自身の“お終い”はもっと早いかもしれない。後一週間強といったところか。残念なのは私だけではなく、多分“私のギルド”も“此の街”も。本当に残念だけど。
二年に一度、この時期に訪れる厄災、“遷”がある。あと九日後に。
色々な部位が混ざった最弱層の魔物をキマイラ種と呼ぶ。それに対して高位の強大な個体をネームド種と呼ぶ。特殊な糸を吐く蜘蛛の魔物、“花魁蜘蛛”がそれにあたる。
“遷”とは“花魁蜘蛛”を襲うキマイラ種の魔物、通称“カトンボ”の大量襲撃。謂う所のスタンピート。圧倒的な数による暴力だ。
“カトンボ”は“花魁蜘蛛”を擁するサガンの街を、蜘蛛も人も何もかも襲い破壊しようとする。人は助かっても街の基幹産業である“花魁蜘蛛”が死に絶えれば、それだけで街は衰退し、滅ぶだろう。
落国の民であるギルド本部のみに伝わり、秘匿される事項にこの種の話がある。
嘗てのネームドは“魔王の眷属”であり、魔王国を守護する存在だった。キマイラはその魔王国に対しての侵攻兵器として、魔王と対峙していた大陸の国々が生み出したのだと。
そして魔王討伐戦争の際、このキマイラの大規模な多数攻勢で最終的に魔王討伐に辛勝するも、元々がコントロールに難のあった在庫キマイラは指揮系統が外れ、大陸中に拡散し、増殖し続け、無数の蔦が伸びるように大陸中に“溜まりの深森”が蔓延り、結果、対魔王国戦で疲弊仕切っていたその当時の国家全てが滅びる事となった。
それが千年前。その後に徐々に新たな勢力が生まれ、混沌 から長い年月を経て小さな勢力が生まれ、今の各国家に繋がる。
その初めから落国の民は見続けていた。魔王討伐戦、その後の人々の滅びと復活を。
―――――――――
お読み頂き、誠にありがとうございます。
よろしければ次話もお楽しみ頂ければ幸いです。
毎日更新しています。
ただ魔物を狩ってウハウハではないようです。
大変なんです。大人は何かと。
ご笑覧いただければ幸いです。
◆引き続き『ギルド長』の視点です。
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私は正門の前で待たされる。男爵は忙しいらしい。敷地内さえ入れない。入れてくれない。
暇なのか、下品な衛士が私を下卑たニヤニヤ笑いで煽ってくる。
うざい。
この街サガンは、我が冒険者ギルドが一括して管理運営する“花魁蜘蛛”から採れる糸の生産を主な産業としている。それは街が出来る前、国が形づくられる前から、この地で糸は紡がれていたから。
嘗ての“魔王国”の基で興され、育まれた技術だったから。魔物である“花魁蜘蛛”でさえも。
“蜘蛛糸”や魔晶石に代表される魔物由来の資源を収集活用して販売する業務はこの大陸でギルドが独自に保有する権利に基づく表の事業だ。だが、ギルド本社には隠された、最も根幹であり表に出せない秘匿された業務がある。魔物を狩り集めた魔晶石から産む、“貨幣鋳造及び管理運営”だ。
所謂の全大陸共通の統一貨幣の造幣と、それに伴う中央銀行としての世界市場における金融システム安定維持の役割がそれに当たる。
その重要拠点として大陸に三箇所しか無い造幣所が、私のギルドの地下深くで運営されている。
そもそもギルドとは魔道具を動かす為の統一規格されたコイン形状の蓄エネルギー源体の供給を旨とし、その為に魔物を狩り魔晶石を集め加工する機関として設立された。嘗ての“魔王国”の基で興され育まれた制度と技術そのままに。
もともと魔道具用の“蓄エネルギー源体 ”には貨幣としての役割は与えられていなかった。あくまでも魔道具の燃料でしかなく。それがいつの間にか物々交換の際に、その価値の均質性と数が揃えやすい事、携帯性等から好まれ、徐々に貨幣としての役割が定着していった。
その過程で貨幣の供給元で有るギルドには公共性と責任が必然的に求められ、今だ純粋な暴力が幅を効かす世界に対して、その要求と独立性を固守する為に自らも自衛力、独自の軍事力を有していった。
ただし、ギルドは権勢だけは頑なに得ようとはしなかった。望めば大陸の全てを得られただろうに。生活基盤であるインフラを抑え、通貨貨幣である莫大な資産と軍事力を保持していたにも関わらず。
それはギルド設立時の唯一の“掟”と言う名の“戒め”だったから。
それが今、瓦解しようとしている。
六年前、大陸全ギルドの実質的トップである本店統括本部での最高決定権者、総会頭の代替えがあった。
元の総会頭は長年努めてきたが、病気により惜しまれつつ引退し、代替えの為の選挙が行われた。
元総会頭は改革派で、紆余曲折はあったものの概ね他の賛同を得、改革も進み、それなりの成果も上げていた事から、そのまま改革を進める同派閥から次期の総会頭は選ばれると皆確信していた。
しかし結果は、大陸の最勢力国家キノギス帝国と組んだ極小派閥が異常な攻勢を仕掛け、総会頭の地位を獲得してしまった。
新たに総会頭となった者は思想も理念も、施策もない、ただ総会頭になりたかっただけの者だった。そしてキノギス帝国の侵食が始まった。
嘗ての、大陸のどの勢力とも距離を置き、どの勢力の影響も受けない独立性は時間の経過と共に少しずつ、だが確実に失われ続けた。
元々、新総会頭派閥は改革に反対していた訳ではなかった。でも積極的に賛成していた訳でもなかった。
結局、彼ら新総会頭派閥が掲げた新たな指針は“原点回帰”であった。即ち、いままで築き上げてきた改革の全撤廃だった。
新総会頭は判っていたのだろうか。多分、判っていたとしても如何でもよかったのだろう。ただ、総会頭に成りたかっただけだから。
改革は必要だった。なぜなら、ギルドの持つ古の魔法術から齎された多くの知識や技術が長い年月により失われつつあったから。
例えば魔晶石からの鋳造技術、例えば大陸中を走る魔動燃焼機関車。
貨幣鋳造に必要な造幣機械は現在、その三分の一が稼働停止している。壊れて動かないのだ。修理もできない。修理する技術も知識も失われて久しい。魔動燃焼機関車も然り。
『魔晶石からの鋳造技術』とは即ち『魔道具を動かす原動力』であり、近い未来で起こり得る不具合は貨幣不足によるデフレ危機ではなく、魔道具用の“蓄エネルギー源”の不足からくる基盤インフラの瓦解だ。即ち人々の生活が崩壊する。直接的に。問題なのは、本来の魔道具用蓄エネルギー源の使用量よりも、貨幣として流通させている量が圧倒的過多と言う事である。特に各国の高位貴族達が無駄に溜め込む量が問題の拍車をかけている。
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“遷”とは“花魁蜘蛛”を襲うキマイラ種の魔物、通称“カトンボ”の大量襲撃。謂う所のスタンピート。圧倒的な数による暴力だ。
“カトンボ”は“花魁蜘蛛”を擁するサガンの街を、蜘蛛も人も何もかも襲い破壊しようとする。人は助かっても街の基幹産業である“花魁蜘蛛”が死に絶えれば、それだけで街は衰退し、滅ぶだろう。
落国の民であるギルド本部のみに伝わり、秘匿される事項にこの種の話がある。
嘗てのネームドは“魔王の眷属”であり、魔王国を守護する存在だった。キマイラはその魔王国に対しての侵攻兵器として、魔王と対峙していた大陸の国々が生み出したのだと。
そして魔王討伐戦争の際、このキマイラの大規模な多数攻勢で最終的に魔王討伐に辛勝するも、元々がコントロールに難のあった在庫キマイラは指揮系統が外れ、大陸中に拡散し、増殖し続け、無数の蔦が伸びるように大陸中に“溜まりの深森”が蔓延り、結果、対魔王国戦で疲弊仕切っていたその当時の国家全てが滅びる事となった。
それが千年前。その後に徐々に新たな勢力が生まれ、混沌 から長い年月を経て小さな勢力が生まれ、今の各国家に繋がる。
その初めから落国の民は見続けていた。魔王討伐戦、その後の人々の滅びと復活を。
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