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Let it Rock!
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部活動が終わる時間まで、軽音部に拘束されたヒナは、最終的にハヤトと帰ることになった。帰る方向が同じ——どころか、帰る家も食べる場所も同じ。
「なぁ、ハヤト。違うカフェテリアでも行く?」
「行かねぇ」
「あ、そっか。『ウォンテッド・カミヤハヤト』だもんな。お尋ね者は大変だな」
「………………」
「……ごめん、調子乗りすぎた。ごめんなさい」
黙ったハヤトに謝るが、ハヤトはヒナを見ていない。怒っているのではなく、警戒の走った目で遠くを見ていたかと思うと、
バッ、と。勢いよく隠れた。
「えっ、何やってんだ?」
桜の木の影に身をひそめたハヤトが、ヒナに向けて(しーっ!)人さし指を唇に当てて黙れと言ってくる。なんだなんだと困惑しながら前を向く。寮横のカフェテリアから生徒がひとり歩いて来……
——女子!
ヒナの肩が跳ねた。心臓も跳ねた。
一瞬、遠目には男子に見えた。ブレザーにパンツスタイルのせいもあって、細身の男子生徒かと。
近づくにつれて、ハッキリとする。
ショートヘアに、キリッとした顔立ち。印象的な目。一度見たら絶対に忘れないくらい存在感がある——
「……初めまして」
ヒナが止まっているまに、目前までやってきた彼女は、落ち着いた声で挨拶をくれた。
「は、初めまして!」
「転入生のコだよね?」
「あっ、はい。転入生の鴨居 ヒナですっ」
「あたし、3年の椎名 英理。生徒会副会長やってる。よろしく」
「副会長っ?」
桜統の生徒会執行部。生徒の自主性を重んじる桜統学園で、もっとも権力を持つ生徒組織。内申の評価も高く、教員からの信頼もあつい。壱正も入りたいらしい。
(その副会長が、なんで寮横カフェテリアに……?)
ヒナが尋ねるまでもなかった。
「——きみ、2Bだよね? ハヤトを見てない?」
「……カミヤハヤトですか?」
「そう、狼谷 ハヤト。あの子のせいで寮生からクレーム出てるの。カフェテリアも人が極端に減っていて……閉鎖になるかもね?」
「えっ? 困る!」
「困るよね。きみ……ヒナも、寮生でしょ? ハヤトと同じフロアだよね? 大丈夫? 怖くない?」
「……カミヤハヤト、いいやつですよ」
すぐ横にいる状態で批判は言えない。
言えないが、いちおう本心からの答えだ。
「忘れた洗濯物は代わりに乾かしてくれるし、ちゃんと『いただきます』もするし、いい子です。……みんな、カミヤハヤトに誤解があると思います」
「そう……だね」
副会長の瞳が、ふわりと泳いだ。意外だった。
ヒナの意見を断つことなく、彼女は肯定していた。
「……でもね、これだけの誤解があるってことは、それだけのことをした——ってことでもある。何もしてないのに、ここまで怖がられることはないよ」
「………………」
「ハヤトが所属してる軽音部。あれも、2B以外は辞めてる。桜統生は汚れが付くのを嫌がるからね。……このまま今年の新入生で増えないなら、サークルに格下げだから。ハヤトに会ったら伝えといて」
「……軽音部って、部活紹介に出られなかったんですよね? 部活一覧表にもなかった。……どうやって新入生を増やせばいいんですか?」
「自業自得。桜統生なら、自分の失態は自分で取り返して——って、ヒナに言っても仕方ないね。……ごめん、カフェテリア行くとこだったんだよね? 引き止めちゃったね。……じゃあ、またね?」
厳しい顔をしていた彼女は、最後だけ笑顔を見せた。
キリリとした顔を、やわらかく。
(うぅわぁ……)
ずきゅん、ってコレだ。
漫画で見るオノマトペに、心臓を貫かれた。
「はい、また……椎名先輩」
「英理でいいよ。アカウント、『英理』だから」
「英理先輩……あの、ハヤトにちゃんと伝えときますので……」
「ありがと。よろしくね」
颯爽と去っていく彼女——英理の後ろ姿を、茫然と見送る。
いなくなったのを見計らって、ハヤトが木の影から戻ってきた。
「くそ、ライブ申請どころか廃部に追い込まれるっ……」
「…………なぁ、ハヤト」
「あ?」
「英理先輩と、どういう関係?」
「どういう……? 別に関係なんてねぇけど。前々から、あの先輩によく注意を受けるんだよ。目ぇつけられてるんだろな……」
ハヤトの狭まった眉間を見返す。
ヒナは冷ややかな顔をしている。
「……おれ、こういうの知ってる。美人な優等生が不良をほっとけないラブコメ。紀元前からあるやつ、吐くほど見てきた」
「ラブ米……? いや、お前は紀元前には生まれてねぇよな?」
「あーっ、それも知ってる! 鈍感ヒーロー無自覚ムーブ!」
「うわっ、いきなり大声出すなよっ。お前の声うるせぇんだよ」
耳を押さえるハヤトを残して、ヒナは歩き出した。
「カミヤハヤトでもモテるのか……やっぱりおれも軽音部に……いや、ライブできないなら効果なし……?」
迷いをこぼしながら、ヒナはカフェテリアに入った。
追いついたハヤトと席を共にする。自然と向かい合っているあたり、一緒に食事をとる習慣がついている。
「……ハヤトさぁ、真面目な話、どうするんだ?」
塩ラーメンを頼んだ。味玉入り。
「どうすっかな……生徒会長に直で行こうかと思ってたんだけどよ。あの感じだと副会長に反対されて終わりそうだな」
ハヤトのオーダーが長い。毎度のことだが、頼みすぎ。
「なんで生徒会長?」
「生徒会長は、軽音の元部長なんだよ。軽音の主体は2年だから、去年の話な」
「軽音部から生徒会長? すごいな?」
「去年の軽音は盛り上がってたからな。人気あったのが選挙に有利だったんだろ」
「なるほどなー、生徒会選挙って生徒が投票するもんなぁ。……モテるのと同じ原理か」
ふむ。
唇を結んで、じっくり考える。
思考の天秤が揺れている。
メリットとデメリット。
モテとリスクが、ゆらゆら。
「——決めた!」
「お前、まだオーダーしてねぇの?」
「いや、そっちじゃないよ。部活の話」
「あぁ……どこにするんだ?」
「軽音! おれ、小学生のころ毎日弦を触ってたし、きっとやれる!」
「ん……? お前、経験者だったのか?」
「いや、受験のときから触ってないし、いま弾くのは無理。……でも、おれが入ればプラス1だろ?」
「………………」
ハヤトの目が、困ったようにヒナを映した。
「いや……気持ちは嬉しいけど、そんな理由で入るなよ。サークル落ちしたら、高校生活がなんの実績も無いまま終わるぞ」
やって来た配膳ロボットから、ラーメンを取る。
パチリと合わせた両手越しに、ハヤトを見る。
「実績は——作ろう。おれたちで」
「……どうやって」
「まずは新入生の勧誘。入部の締切が近いし、なるべく早く軽音部の存在を知らせないと」
「ライブ禁止されてるんだぞ? 言っとくけど、外のライブハウスとかも使えねぇからな?」
「作戦は、まだ無い。とりあえずラーメンを食べる。いただきます」
ちゅるるるる。空腹の舌に、鶏ガラの旨味が染みる。
「ラーメンめちゃうま!」
感激するヒナに、ハヤトが軽く溜息。
「お前……他人事だと思って……」
「いや、他人事とは思ってないよ。おれたちクラスメイトだもん。同じ2B、一蓮托生」
「………………」
「——でも、ハヤトが教室で暴れたのは良くなかったな。殴ってなくても、怖がらせたなら暴力だ。無関係のクラスメイトからしたら、普通に怖かったと思うよ」
「……分かってる。……やりすぎたと、思ってる」
「うん、反省してるなら、よし」
味玉にかぶりついて、
「玉子も美味しいっ……!」
「……お前さ、振り幅がどうかと思うんだよな」
「だってこれ、めっちゃ美味いよ?」
「……そうだな。学園のラーメンは人気だな。……正門のとこのカフェテリア、分かるよな? 一般開放してるとこ」
「あぁ、うんうん。一番でかいとこ」
「ネットでバズって、一時期すげぇことになってた。ラーメンのためだけに、都心からこんな辺鄙なとこまで来てて……入校に制限かかったくらいだ」
「えぐ。SNSの拡散力って怖いな……」
「な、怖ぇよな」
「………………」
「………………」
見合わせた、ヒナとハヤト。
ピコーンっ!
二人の頭に灯ったひらめきは、軽快で明るい音をしていた。
「なぁ、ハヤト。違うカフェテリアでも行く?」
「行かねぇ」
「あ、そっか。『ウォンテッド・カミヤハヤト』だもんな。お尋ね者は大変だな」
「………………」
「……ごめん、調子乗りすぎた。ごめんなさい」
黙ったハヤトに謝るが、ハヤトはヒナを見ていない。怒っているのではなく、警戒の走った目で遠くを見ていたかと思うと、
バッ、と。勢いよく隠れた。
「えっ、何やってんだ?」
桜の木の影に身をひそめたハヤトが、ヒナに向けて(しーっ!)人さし指を唇に当てて黙れと言ってくる。なんだなんだと困惑しながら前を向く。寮横のカフェテリアから生徒がひとり歩いて来……
——女子!
ヒナの肩が跳ねた。心臓も跳ねた。
一瞬、遠目には男子に見えた。ブレザーにパンツスタイルのせいもあって、細身の男子生徒かと。
近づくにつれて、ハッキリとする。
ショートヘアに、キリッとした顔立ち。印象的な目。一度見たら絶対に忘れないくらい存在感がある——
「……初めまして」
ヒナが止まっているまに、目前までやってきた彼女は、落ち着いた声で挨拶をくれた。
「は、初めまして!」
「転入生のコだよね?」
「あっ、はい。転入生の鴨居 ヒナですっ」
「あたし、3年の椎名 英理。生徒会副会長やってる。よろしく」
「副会長っ?」
桜統の生徒会執行部。生徒の自主性を重んじる桜統学園で、もっとも権力を持つ生徒組織。内申の評価も高く、教員からの信頼もあつい。壱正も入りたいらしい。
(その副会長が、なんで寮横カフェテリアに……?)
ヒナが尋ねるまでもなかった。
「——きみ、2Bだよね? ハヤトを見てない?」
「……カミヤハヤトですか?」
「そう、狼谷 ハヤト。あの子のせいで寮生からクレーム出てるの。カフェテリアも人が極端に減っていて……閉鎖になるかもね?」
「えっ? 困る!」
「困るよね。きみ……ヒナも、寮生でしょ? ハヤトと同じフロアだよね? 大丈夫? 怖くない?」
「……カミヤハヤト、いいやつですよ」
すぐ横にいる状態で批判は言えない。
言えないが、いちおう本心からの答えだ。
「忘れた洗濯物は代わりに乾かしてくれるし、ちゃんと『いただきます』もするし、いい子です。……みんな、カミヤハヤトに誤解があると思います」
「そう……だね」
副会長の瞳が、ふわりと泳いだ。意外だった。
ヒナの意見を断つことなく、彼女は肯定していた。
「……でもね、これだけの誤解があるってことは、それだけのことをした——ってことでもある。何もしてないのに、ここまで怖がられることはないよ」
「………………」
「ハヤトが所属してる軽音部。あれも、2B以外は辞めてる。桜統生は汚れが付くのを嫌がるからね。……このまま今年の新入生で増えないなら、サークルに格下げだから。ハヤトに会ったら伝えといて」
「……軽音部って、部活紹介に出られなかったんですよね? 部活一覧表にもなかった。……どうやって新入生を増やせばいいんですか?」
「自業自得。桜統生なら、自分の失態は自分で取り返して——って、ヒナに言っても仕方ないね。……ごめん、カフェテリア行くとこだったんだよね? 引き止めちゃったね。……じゃあ、またね?」
厳しい顔をしていた彼女は、最後だけ笑顔を見せた。
キリリとした顔を、やわらかく。
(うぅわぁ……)
ずきゅん、ってコレだ。
漫画で見るオノマトペに、心臓を貫かれた。
「はい、また……椎名先輩」
「英理でいいよ。アカウント、『英理』だから」
「英理先輩……あの、ハヤトにちゃんと伝えときますので……」
「ありがと。よろしくね」
颯爽と去っていく彼女——英理の後ろ姿を、茫然と見送る。
いなくなったのを見計らって、ハヤトが木の影から戻ってきた。
「くそ、ライブ申請どころか廃部に追い込まれるっ……」
「…………なぁ、ハヤト」
「あ?」
「英理先輩と、どういう関係?」
「どういう……? 別に関係なんてねぇけど。前々から、あの先輩によく注意を受けるんだよ。目ぇつけられてるんだろな……」
ハヤトの狭まった眉間を見返す。
ヒナは冷ややかな顔をしている。
「……おれ、こういうの知ってる。美人な優等生が不良をほっとけないラブコメ。紀元前からあるやつ、吐くほど見てきた」
「ラブ米……? いや、お前は紀元前には生まれてねぇよな?」
「あーっ、それも知ってる! 鈍感ヒーロー無自覚ムーブ!」
「うわっ、いきなり大声出すなよっ。お前の声うるせぇんだよ」
耳を押さえるハヤトを残して、ヒナは歩き出した。
「カミヤハヤトでもモテるのか……やっぱりおれも軽音部に……いや、ライブできないなら効果なし……?」
迷いをこぼしながら、ヒナはカフェテリアに入った。
追いついたハヤトと席を共にする。自然と向かい合っているあたり、一緒に食事をとる習慣がついている。
「……ハヤトさぁ、真面目な話、どうするんだ?」
塩ラーメンを頼んだ。味玉入り。
「どうすっかな……生徒会長に直で行こうかと思ってたんだけどよ。あの感じだと副会長に反対されて終わりそうだな」
ハヤトのオーダーが長い。毎度のことだが、頼みすぎ。
「なんで生徒会長?」
「生徒会長は、軽音の元部長なんだよ。軽音の主体は2年だから、去年の話な」
「軽音部から生徒会長? すごいな?」
「去年の軽音は盛り上がってたからな。人気あったのが選挙に有利だったんだろ」
「なるほどなー、生徒会選挙って生徒が投票するもんなぁ。……モテるのと同じ原理か」
ふむ。
唇を結んで、じっくり考える。
思考の天秤が揺れている。
メリットとデメリット。
モテとリスクが、ゆらゆら。
「——決めた!」
「お前、まだオーダーしてねぇの?」
「いや、そっちじゃないよ。部活の話」
「あぁ……どこにするんだ?」
「軽音! おれ、小学生のころ毎日弦を触ってたし、きっとやれる!」
「ん……? お前、経験者だったのか?」
「いや、受験のときから触ってないし、いま弾くのは無理。……でも、おれが入ればプラス1だろ?」
「………………」
ハヤトの目が、困ったようにヒナを映した。
「いや……気持ちは嬉しいけど、そんな理由で入るなよ。サークル落ちしたら、高校生活がなんの実績も無いまま終わるぞ」
やって来た配膳ロボットから、ラーメンを取る。
パチリと合わせた両手越しに、ハヤトを見る。
「実績は——作ろう。おれたちで」
「……どうやって」
「まずは新入生の勧誘。入部の締切が近いし、なるべく早く軽音部の存在を知らせないと」
「ライブ禁止されてるんだぞ? 言っとくけど、外のライブハウスとかも使えねぇからな?」
「作戦は、まだ無い。とりあえずラーメンを食べる。いただきます」
ちゅるるるる。空腹の舌に、鶏ガラの旨味が染みる。
「ラーメンめちゃうま!」
感激するヒナに、ハヤトが軽く溜息。
「お前……他人事だと思って……」
「いや、他人事とは思ってないよ。おれたちクラスメイトだもん。同じ2B、一蓮托生」
「………………」
「——でも、ハヤトが教室で暴れたのは良くなかったな。殴ってなくても、怖がらせたなら暴力だ。無関係のクラスメイトからしたら、普通に怖かったと思うよ」
「……分かってる。……やりすぎたと、思ってる」
「うん、反省してるなら、よし」
味玉にかぶりついて、
「玉子も美味しいっ……!」
「……お前さ、振り幅がどうかと思うんだよな」
「だってこれ、めっちゃ美味いよ?」
「……そうだな。学園のラーメンは人気だな。……正門のとこのカフェテリア、分かるよな? 一般開放してるとこ」
「あぁ、うんうん。一番でかいとこ」
「ネットでバズって、一時期すげぇことになってた。ラーメンのためだけに、都心からこんな辺鄙なとこまで来てて……入校に制限かかったくらいだ」
「えぐ。SNSの拡散力って怖いな……」
「な、怖ぇよな」
「………………」
「………………」
見合わせた、ヒナとハヤト。
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