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青春をうたおう
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クラスメイトを残して教室を出たヒナは、階段を軽快におりていた。
衣替えで半袖シャツになってからリュックを使っている。重すぎる中身を寮に置いてから、午後の部活に合わせて身軽になろうとしていた。
「——おい」
昇降口で、後ろからやって来たハヤトが合流した。
「おぉ、ハヤトも寮に帰んの?」
「お前、琉夏に言われた昼メシの約束……忘れてるだろ」
「えっ? 覚えてるよ? まだ11時半だし、一回帰ろうと思って」
「覚えてるのかよ。なら、なんか言ってやれよ」
「なんか?」
「いちど帰る、とか」
「どうせ寮横カフェテリアで集まるのに?」
会話のあいまで、ヒナのブレス端末が振動した。琉夏からの連絡。
『寮横カフェで昼めし』
了解を返すヒナに、ハヤトが吐息をもらした。
「……お前、たまに冷てぇよな」
「えぇ? どこが?」
「ひとりで完結してるっつぅか? 講座のことも、クラスの誰とも合わせてねぇだろ」
「合わせる……?」
「ルイたちは講座選択を3人で揃えてる。クラス混ぜこぜになるしな。2B独りになるとやりづらいだろ」
「そうか? 自分がやりたいのを取ったほうがよくないか?」
「知らねぇ」
「壱正もひとりで決めてたと思うけどなぁ……」
「壱正は他クラスにも知り合いがいる。内部生だからな。……けど、お前は知り合いがいねぇだろ」
「講座で会った子に話し掛けてみるよ」
「——だから。2Bだと、それが無理だろっつぅ話……」
二人は寮への道を歩いていた。
暑い空気のなか、陽射しに目を細めつつ遠くを見ていたハヤトが、会話を切って消えた。突如。
俊敏な動きで行方をくらましたハヤトに、ヒナはパチリと丸い目で横を振り返っていた。
「えっ? ハヤト?」
ヒナは周りを見回す。よくよく目を凝らせば、真白い花びらを零している桜の大樹から、スニーカーの先っぽが。
(……前にもこんなことが……)
脳裏で結びつく感覚に前を向けば、寮からヒナに向けて歩いてくる生徒が一人。
ショートヘアに、すらりとした体つきの——生徒会副会長、椎名 英理。今日はスカートだ。
「英理先輩!」
ヒナの跳ねた声に、英理は笑った。
「久しぶり、ヒナ」
「お久しぶり……いや、おれはさっき映像で英理先輩を見たんで、久しぶり感ないっす!」
「あぁ、ちゃんと見てくれてありがとね」
「いえっ! 生徒会のお話は、おれたち2B全員きちんと見てました」
「そっか……2Bは最近いい子にしてるね? 寮横カフェテリアの人集めも聞いたよ。あたしが言ったからだよね? ……ありがと、ヒナ」
にこりと破顔する英理の顔は破壊力がある。キリッとした顔つきが笑顔にほころぶと、ヒナの胸はドキリとする。可愛すぎる。
(映像だとクール系なのに、直接だと可愛いんだよな……これがギャップか……)
尊さに拝みたくなるのを抑えて、ヒナは気持ちを切り替えた。
「……英理先輩、今日はどうしたんすか? ハヤトなら……たぶん、部活に」
目の端に意識が行きそうになるのを耐える。桜の樹からヒナに向けて、『黙っとけよ』の圧を感じる。なぜハヤトの隠蔽工作をしなければいけないのか。
ぎこちないヒナの頬には気づかず、英理は首を振った。
「今日は悪い話じゃないよ」
「あ、そうなんすか?」
「『ミュージック甲子園』の募集、知ってる? 生徒会からの連絡で、何回か回ってると思うんだけど……」
「あー……なんか見たような? あれっすよね、お盆くらいにテレビで放送してる……高校生の音楽祭みたいな?」
全国放送のバラエティ番組。
音楽の枠で毎年テーマが変わり、全国の高校から募ったチームのうち、チャンピオンを決める。ヒナが見たことがあるのは、吹奏楽や和楽器がテーマだったように思う。
英理は頷いた。
「そう。去年はバンドでね、桜統の軽音部が優勝してるの」
「えっ、すごいっすね」
「うん、かなりすごい。桜統は文武不岐を唱えてるけど、部活の戦績は普通だからね」
「あー……まぁ、そうですよね?」
学力が物をいう学園であるし。
そうでなければ、問題を起こしたハヤトなんてとっくに退学させられている。
(——いや、違うか? 教師のあいだでは、琉夏の怪我もハヤトの大暴れも誤魔化されている……?)
ヒナの思考は、英理の声に遮られる。
「教師から参加者を集めてって頼まれたの。桜統って勉強以外も疎かにしない方針ではあるから、去年の栄光に縋って名を売りたいんだろうね……。吹部と弦楽に声を掛けたんだけど、大会や学祭のコンサートあるから反応が悪くて。他も同じ。それで、最終手段に軽音部」
「……ん? そんな片っぱしから声掛けられるテーマなんすか?」
「今年は『アカペラ』だから」
「アカペラ……合唱みたいなやつだ」
「そうだね。声で楽器の音をまねたりもするけど」
「英理先輩は出ないんすか?」
「あたし一応3年だから。学祭と受験で厳しい」
「あぁ……となると、2年かぁ……」
「ヒナは出ない? メンバーは軽音で集めなくてもいいよ。クラスメイトと出てくれてもいいから」
「おれっ? いや、おれも講座を詰めまくったので……」
「集中講座? それならキャンセルできるよ」
「キャンセルしてまで出たいわけでも……」
「……ヒナ、いいこと教えてあげる」
口角を上げた英理が、ヒナを手招きする。
ヒナは近い距離を更に縮めて耳を寄せた。
「参加したら、学園からの評価が確実に上がるよ。参加してくれた子は、生徒会からも推してあげる。——どう?」
「……おいしい話っす」
「でしょ? 考えてみて。返事は明日まで待つから」
英理は魅惑的な唇で微笑を浮かべる。
去ろうとした英理を、ヒナは引き止めた。
「あのっ」
「……なに? 出る気になった?」
「もう一個、お願いしてもいいすか?」
離れた距離を埋め、ヒナは英理の耳許で、こそりと囁いた。
ヒナの『お願い』を聞いて、英理が少し考えるように瞳を流す。
「……そんなのでいいの?」
「えっ、いいんすか?」
「いいよ」
「やった!」
「ただし、優勝して」
「ぅえっ? 優勝って……チャンピオン取ってこいってことすか? 参加だけじゃなくて?」
「あたしを動かすなら、それくらいして」
「うーん……がんばります」
腕を組んで悩みながらも承諾したヒナに、英理が笑った。
「いい子には、おまけでコレあげる」
英理はポケットから取り出したチケットのような物を、ぴっと差し出す。
「メンバーが決まったら教えて。できたら今日、明日中に。学園経由で応募するから、よろしくね?」
去っていく英理の後ろ姿は、スカートがひらりとして清々しく決まっていた。
例のごとく見えなくなるまで見送っていたヒナの横に、隠れていたハヤトが戻った。
「お前、『ミュージック甲子園』に応募すんのか?」
「……あ、うん」
「誰と?」
「……ハヤト、おれと出てくれる?」
「嫌だ」
「だよなぁ……」
寮への道を再び歩き、寮の中へ。
「……つか、最後にコソコソ喋ってたの、なんて言ってたんだ?」
「……え?」
「優勝したらって話」
「…………あぁ。優勝したら、おれとデートしてくださいって頼んだ」
「——はぁっ?」
階段を上がっていたハヤトは、思わず足を止めていた。響いた大きな声に、ヒナは軽く笑う。
「驚きすぎだろ。ハヤトがもたもたしてるから……おれが先に誘っちゃったー」
ヒナは軽やかに言って階段を駆け上がると、くるりと振り返った。
わざとらしく挑発するような笑みで、
「この夏、おれだけ彼女ができたりして」
「は……なんっ……彼女っ?」
「……ハヤトくん、動揺しすぎやで?」
「いや、だって……お前っ……」
言葉に詰まるハヤトに、ヒナは階段を少し下りて、
「分かるよ。君の気持ちはよく分かる……ライバルが現れて恋心を自覚する。ラブコメでよくあるやつ」
ポンポンとハヤトの肩をたたいた。
「——っというわけで、今日の部活後にカラオケ行こ!」
満面の笑顔で、ぴらり。ヒナは指先で挟んだ紙を見せびらかすように振った。
『平日・学生・2時間無料』
躍るようなポップな文字に気を取られたハヤトが、情報を捉える。
「——いやっ、なんでだよ!」
しごく当然な突っこみが、寮の階段にこだましていた。
衣替えで半袖シャツになってからリュックを使っている。重すぎる中身を寮に置いてから、午後の部活に合わせて身軽になろうとしていた。
「——おい」
昇降口で、後ろからやって来たハヤトが合流した。
「おぉ、ハヤトも寮に帰んの?」
「お前、琉夏に言われた昼メシの約束……忘れてるだろ」
「えっ? 覚えてるよ? まだ11時半だし、一回帰ろうと思って」
「覚えてるのかよ。なら、なんか言ってやれよ」
「なんか?」
「いちど帰る、とか」
「どうせ寮横カフェテリアで集まるのに?」
会話のあいまで、ヒナのブレス端末が振動した。琉夏からの連絡。
『寮横カフェで昼めし』
了解を返すヒナに、ハヤトが吐息をもらした。
「……お前、たまに冷てぇよな」
「えぇ? どこが?」
「ひとりで完結してるっつぅか? 講座のことも、クラスの誰とも合わせてねぇだろ」
「合わせる……?」
「ルイたちは講座選択を3人で揃えてる。クラス混ぜこぜになるしな。2B独りになるとやりづらいだろ」
「そうか? 自分がやりたいのを取ったほうがよくないか?」
「知らねぇ」
「壱正もひとりで決めてたと思うけどなぁ……」
「壱正は他クラスにも知り合いがいる。内部生だからな。……けど、お前は知り合いがいねぇだろ」
「講座で会った子に話し掛けてみるよ」
「——だから。2Bだと、それが無理だろっつぅ話……」
二人は寮への道を歩いていた。
暑い空気のなか、陽射しに目を細めつつ遠くを見ていたハヤトが、会話を切って消えた。突如。
俊敏な動きで行方をくらましたハヤトに、ヒナはパチリと丸い目で横を振り返っていた。
「えっ? ハヤト?」
ヒナは周りを見回す。よくよく目を凝らせば、真白い花びらを零している桜の大樹から、スニーカーの先っぽが。
(……前にもこんなことが……)
脳裏で結びつく感覚に前を向けば、寮からヒナに向けて歩いてくる生徒が一人。
ショートヘアに、すらりとした体つきの——生徒会副会長、椎名 英理。今日はスカートだ。
「英理先輩!」
ヒナの跳ねた声に、英理は笑った。
「久しぶり、ヒナ」
「お久しぶり……いや、おれはさっき映像で英理先輩を見たんで、久しぶり感ないっす!」
「あぁ、ちゃんと見てくれてありがとね」
「いえっ! 生徒会のお話は、おれたち2B全員きちんと見てました」
「そっか……2Bは最近いい子にしてるね? 寮横カフェテリアの人集めも聞いたよ。あたしが言ったからだよね? ……ありがと、ヒナ」
にこりと破顔する英理の顔は破壊力がある。キリッとした顔つきが笑顔にほころぶと、ヒナの胸はドキリとする。可愛すぎる。
(映像だとクール系なのに、直接だと可愛いんだよな……これがギャップか……)
尊さに拝みたくなるのを抑えて、ヒナは気持ちを切り替えた。
「……英理先輩、今日はどうしたんすか? ハヤトなら……たぶん、部活に」
目の端に意識が行きそうになるのを耐える。桜の樹からヒナに向けて、『黙っとけよ』の圧を感じる。なぜハヤトの隠蔽工作をしなければいけないのか。
ぎこちないヒナの頬には気づかず、英理は首を振った。
「今日は悪い話じゃないよ」
「あ、そうなんすか?」
「『ミュージック甲子園』の募集、知ってる? 生徒会からの連絡で、何回か回ってると思うんだけど……」
「あー……なんか見たような? あれっすよね、お盆くらいにテレビで放送してる……高校生の音楽祭みたいな?」
全国放送のバラエティ番組。
音楽の枠で毎年テーマが変わり、全国の高校から募ったチームのうち、チャンピオンを決める。ヒナが見たことがあるのは、吹奏楽や和楽器がテーマだったように思う。
英理は頷いた。
「そう。去年はバンドでね、桜統の軽音部が優勝してるの」
「えっ、すごいっすね」
「うん、かなりすごい。桜統は文武不岐を唱えてるけど、部活の戦績は普通だからね」
「あー……まぁ、そうですよね?」
学力が物をいう学園であるし。
そうでなければ、問題を起こしたハヤトなんてとっくに退学させられている。
(——いや、違うか? 教師のあいだでは、琉夏の怪我もハヤトの大暴れも誤魔化されている……?)
ヒナの思考は、英理の声に遮られる。
「教師から参加者を集めてって頼まれたの。桜統って勉強以外も疎かにしない方針ではあるから、去年の栄光に縋って名を売りたいんだろうね……。吹部と弦楽に声を掛けたんだけど、大会や学祭のコンサートあるから反応が悪くて。他も同じ。それで、最終手段に軽音部」
「……ん? そんな片っぱしから声掛けられるテーマなんすか?」
「今年は『アカペラ』だから」
「アカペラ……合唱みたいなやつだ」
「そうだね。声で楽器の音をまねたりもするけど」
「英理先輩は出ないんすか?」
「あたし一応3年だから。学祭と受験で厳しい」
「あぁ……となると、2年かぁ……」
「ヒナは出ない? メンバーは軽音で集めなくてもいいよ。クラスメイトと出てくれてもいいから」
「おれっ? いや、おれも講座を詰めまくったので……」
「集中講座? それならキャンセルできるよ」
「キャンセルしてまで出たいわけでも……」
「……ヒナ、いいこと教えてあげる」
口角を上げた英理が、ヒナを手招きする。
ヒナは近い距離を更に縮めて耳を寄せた。
「参加したら、学園からの評価が確実に上がるよ。参加してくれた子は、生徒会からも推してあげる。——どう?」
「……おいしい話っす」
「でしょ? 考えてみて。返事は明日まで待つから」
英理は魅惑的な唇で微笑を浮かべる。
去ろうとした英理を、ヒナは引き止めた。
「あのっ」
「……なに? 出る気になった?」
「もう一個、お願いしてもいいすか?」
離れた距離を埋め、ヒナは英理の耳許で、こそりと囁いた。
ヒナの『お願い』を聞いて、英理が少し考えるように瞳を流す。
「……そんなのでいいの?」
「えっ、いいんすか?」
「いいよ」
「やった!」
「ただし、優勝して」
「ぅえっ? 優勝って……チャンピオン取ってこいってことすか? 参加だけじゃなくて?」
「あたしを動かすなら、それくらいして」
「うーん……がんばります」
腕を組んで悩みながらも承諾したヒナに、英理が笑った。
「いい子には、おまけでコレあげる」
英理はポケットから取り出したチケットのような物を、ぴっと差し出す。
「メンバーが決まったら教えて。できたら今日、明日中に。学園経由で応募するから、よろしくね?」
去っていく英理の後ろ姿は、スカートがひらりとして清々しく決まっていた。
例のごとく見えなくなるまで見送っていたヒナの横に、隠れていたハヤトが戻った。
「お前、『ミュージック甲子園』に応募すんのか?」
「……あ、うん」
「誰と?」
「……ハヤト、おれと出てくれる?」
「嫌だ」
「だよなぁ……」
寮への道を再び歩き、寮の中へ。
「……つか、最後にコソコソ喋ってたの、なんて言ってたんだ?」
「……え?」
「優勝したらって話」
「…………あぁ。優勝したら、おれとデートしてくださいって頼んだ」
「——はぁっ?」
階段を上がっていたハヤトは、思わず足を止めていた。響いた大きな声に、ヒナは軽く笑う。
「驚きすぎだろ。ハヤトがもたもたしてるから……おれが先に誘っちゃったー」
ヒナは軽やかに言って階段を駆け上がると、くるりと振り返った。
わざとらしく挑発するような笑みで、
「この夏、おれだけ彼女ができたりして」
「は……なんっ……彼女っ?」
「……ハヤトくん、動揺しすぎやで?」
「いや、だって……お前っ……」
言葉に詰まるハヤトに、ヒナは階段を少し下りて、
「分かるよ。君の気持ちはよく分かる……ライバルが現れて恋心を自覚する。ラブコメでよくあるやつ」
ポンポンとハヤトの肩をたたいた。
「——っというわけで、今日の部活後にカラオケ行こ!」
満面の笑顔で、ぴらり。ヒナは指先で挟んだ紙を見せびらかすように振った。
『平日・学生・2時間無料』
躍るようなポップな文字に気を取られたハヤトが、情報を捉える。
「——いやっ、なんでだよ!」
しごく当然な突っこみが、寮の階段にこだましていた。
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