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(Bonus Track)
夏の夜は
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「……君たち、何してるの?」
疑念に満ちたルイの声が、夜の廊下で響いた。
現在、合宿中の2B。入浴を終えたルイの長髪は纏められ、後頭部でお団子になっている。そのお団子頭は、廊下でコソコソとうごめく人影に向けられていた。
「しーっ!」
ルイを振り返ったのはヒナ・琉夏・竜星の3人。人さし指を唇に当てるヒナは手に大きな骸骨の首を抱えていて、ルイは思わずぎょっとした。ちなみに竜星は布団のシーツを羽織っている。白い布地から顔だけ飛び出ている。
何をしているのか。なんとなく予想がついてきたが、再度問う。
「……何してるの?」
今度は呆れぎみに。ルイが溜息を込めて首をかしげると、ヒナが妖しげに唇を曲げた。
「夏といえばホラーだろ?」
「……それ、昨日も聞いたよ?」
——そう、昨夜も完全一致のセリフを聞いている。練習詰めの日々に不満たらたらな琉夏のため、昨夜は急遽ホラー映画を見た。全員で。
ホラーなのに何故か笑いまくる琉夏と竜星のせいで怖さは半減したが、それでも所々でヒナと麦は肩をすくめていた。ルイも後者なのだが、そのへんは都合よく忘れる。
「今からハヤトを試すんだ。あいつ、昨日『幽霊なんているわけない』っておれのこと馬鹿にしてきたから……幽霊を見たらどんな反応するか、検証してやる」
くくく。喉を鳴らすヒナの顔はあくどい。鬱憤を霽らしてやろうという魂胆がみえる。仕返しのヒナに、琉夏と竜星まで付き合わされて……と思ったが、
「ハヤトが怯えるとこ見たことねェな~?」
「うちもやわ。……楽しみ」
残りの二人もヒナに負けず劣らず悪い顔をしている。少しばかりハヤトに同情する。
「ちょうどいいや、ルイくんも協力してっ」
「え~……」
悪趣味じゃない? などと呟いておきながら、口の端に自然と浮かぶ笑みを隠せない。
(ハヤトくんが怖がるとこ、僕も見てみたいな~?)
こうして好奇心に駆られたルイは、入浴後のハヤトに声を掛けた。
「ハヤトくん」
「あ?」
廊下を歩いてきたハヤトは、濡れた髪を適当にタオルでわしゃわしゃと拭いている。(傷むよ?)ハヤトの髪に気を取られたが、どうでもいいことなので口を出すことなく、廊下の窓の外を指さし、
「今さ、庭園のとこで何か動かなかった?」
「……いや、見てなかった」
窓の外には、ぼんやりと灯された照明によって趣のある庭園が浮かびあがっている。ルイの指先を追ったハヤトが目を回したが、動くものはない。
「あっち……奥のとこ。白い影みたいなのが動いた気がするんだけど……もしかして、幽霊だったり……」
怖がるようすで、不安そうに。近くに寄って震えてみせると、ハヤトは呆れの息を落とした。
「そんなもんいるわけねぇだろ。お前ら映画の影響を受けすぎなんだよ……」
「……ほんとに? だったらハヤトくん、ちょっと見て確かめてきてくれない?」
「はぁ? いま風呂入ったとこなんだぞ。外になんて出たくねぇ」
「そこを、お願い。このままじゃ怖くて眠れないんだよ……」
「………………」
(僕、わりと演技派かもしれない)
自画自賛の胸中をおくびにも出さず、しおらしく頼みこむ。
脅かしの段取りはついている。ハヤトを庭園の奥に招き、木に吊るした骸骨やシーツおばけの竜星が飛び出て驚かせる。これくらいなら可愛いもの。
「……ったく、仕方ねぇな」
引き受けてくれたことに感謝したが、(ハヤトくん、ごめんね?)罪悪感も少し。1パーセントほど。
共に玄関に向かって靴を履き、庭園に出る。屋敷の使用人には手を回してある。(ヒナと竜星が、『お庭を見てもいいですかー?』『うちも見たーい』なんていう茶番を見せたため、好きに散歩してもいいと許可を得た)
「……ハヤトくんって、幽霊ぜんぜん怖くないの?」
「怖いも何も信じてねぇ」
「……まったく?」
「まったく。仮にいても怖くねぇ。むしろ……」
ハヤトが言いかけた言葉は、夜気に溶けた。
——むしろ、会いたい。
ハヤトは母親を亡くしている。
答えを推察してしまったルイが何も言えずにいると、ハヤトは首を回した。
「どの辺で見たって?」
「えっと……あっちかな?」
ルイの示した先の暗がりで、ふわりと白い影が動いた。今のはハヤトにも見えたらしく、彼の足が止まった。
「……は?」
「……ね、なんか……いたよね?」
「………………」
怖々と発したルイの声には応えず、ハヤトは奥を見つめて止まっている。表情は険しい。
思いのほか上手くいきそう……
「——ルイ、お前、誰か呼んでこい」
事の成り行きを見守っていたルイに、ハヤトの低く鋭い声が掛かった。
「……え?」
つい気の抜けた声で聞き返してしまった。
こちらを振り向くことなく、ハヤトは怖い顔つきで、
「たぶん不審者だ。俺が捕まえるから、屋敷のひとを呼んできてくれ」
「…………えっ?」
びっくり仰天のルイを残し、ハヤトが獣のような静けさで慎重に進んでいく。
(——や、不審者に向かったら危ないよっ?)
正当な訴えが浮かんだが、もしかするとクラスメイトが滞在していることを考慮して、ここで目を離すわけにはいかないと——正義感から向かったのかも知れない。
(ハヤトくん、かっこいいね?)
感心した。ただ、その先に不審者はいない。
……つまり、
「ぅぎゃっ」
ひそりと近寄ったハヤトによって、シーツおばけが捕まった。頭上に垂れている髑髏は、おそらくハヤトの目に入っていない。
「おいこら! 大人しくしろ!」
暴れる白い物体。押さえつけるハヤトの手の下から、「痛いやろ! 何するんやって!」聞き慣れた声が文句を吐いている。
「……は?」
当然ハヤトも聞き慣れている。正体に思い当たった彼が、シーツを剝ぎとった。
「あほ! 幽霊を捕まえたらあかんやろっ!」
「………………」
ぼさぼさになった、ピンクい頭。竜星はハヤトに向かって威勢よく叫んだが、ぶつかった冷たい目線に……口を閉ざした。
「……お前、何やってんだ?」
「……え、なんの話?」
「いや、誤魔化せると思うなよ?」
ハヤトが目線を上げれば、松の木にくくられた——されこうべ。竜星の口からは『幽霊』。証拠が出揃っている。
「……おい、ヒナと琉夏もいるだろ」
逃げようとした気配を察して、ハヤトが声をあげる。木の影から、そろーっと。ヒナと琉夏が曖昧に笑いつつ出てきた。ヒナはちゃっかり撮影していたようで、スマホを握りしめている。
「あはっ。見つかっちゃった?」
「……お前ら……」
どすの利いた声が、地を這う。低い声から伝わってくる怒りは、先ほどのハヤトの正義感を思うと当然ともいえる。護ろうとした者たちが、まさかの裏切り者という。
恐ろしい空気を携えたまま、ハヤトはルイを振り返った。
「お前も共犯か?」
「……んーん、僕は純粋に幽霊かと思っちゃった。よかった、本物じゃなくて」
安堵の笑顔で小首をかしげると、ハヤトの背後で3人が(ずるい!)
悪いけれど、知らんぷり。
ルイをターゲットから外したハヤトが、3人に目を戻し、
「お前ら……ふざけやがって……」
「ごめんって! ちょっと動画配信っぽく検証してみたかっただけだからっ……怒んないで!」
「待て、逃げんな!」
駆け出したヒナに合わせて、琉夏と竜星も散った。
「オレはヒナに巻き込まれただけだし?」
「うちは反対したんやけどぉ、ヒナがぁ~」
「あっ、うそうそ! あいつら嘘だから! めっちゃ乗り気だったから!」
「全員まとめて痛い目あわす!」
夜の広い庭園で始まった鬼ごっこに、「僕は戻るね?」ひらりと手を振ってルイは背を向けた。
(そのうち幽霊よりも怖いひとがやってくるよ)
騒ぎを聞きつけたサクラによって、4人共が叱られるのは目に見えている。
昨夜は(ほんとに幽霊がいたらやだな……)と少し怖い気持ちで眠りについた夜だったが、今夜は(ヒナくんたち、怒られてばっかりだなぁ……)自然とこぼれる笑みで、すんなりと眠れそうだった。
疑念に満ちたルイの声が、夜の廊下で響いた。
現在、合宿中の2B。入浴を終えたルイの長髪は纏められ、後頭部でお団子になっている。そのお団子頭は、廊下でコソコソとうごめく人影に向けられていた。
「しーっ!」
ルイを振り返ったのはヒナ・琉夏・竜星の3人。人さし指を唇に当てるヒナは手に大きな骸骨の首を抱えていて、ルイは思わずぎょっとした。ちなみに竜星は布団のシーツを羽織っている。白い布地から顔だけ飛び出ている。
何をしているのか。なんとなく予想がついてきたが、再度問う。
「……何してるの?」
今度は呆れぎみに。ルイが溜息を込めて首をかしげると、ヒナが妖しげに唇を曲げた。
「夏といえばホラーだろ?」
「……それ、昨日も聞いたよ?」
——そう、昨夜も完全一致のセリフを聞いている。練習詰めの日々に不満たらたらな琉夏のため、昨夜は急遽ホラー映画を見た。全員で。
ホラーなのに何故か笑いまくる琉夏と竜星のせいで怖さは半減したが、それでも所々でヒナと麦は肩をすくめていた。ルイも後者なのだが、そのへんは都合よく忘れる。
「今からハヤトを試すんだ。あいつ、昨日『幽霊なんているわけない』っておれのこと馬鹿にしてきたから……幽霊を見たらどんな反応するか、検証してやる」
くくく。喉を鳴らすヒナの顔はあくどい。鬱憤を霽らしてやろうという魂胆がみえる。仕返しのヒナに、琉夏と竜星まで付き合わされて……と思ったが、
「ハヤトが怯えるとこ見たことねェな~?」
「うちもやわ。……楽しみ」
残りの二人もヒナに負けず劣らず悪い顔をしている。少しばかりハヤトに同情する。
「ちょうどいいや、ルイくんも協力してっ」
「え~……」
悪趣味じゃない? などと呟いておきながら、口の端に自然と浮かぶ笑みを隠せない。
(ハヤトくんが怖がるとこ、僕も見てみたいな~?)
こうして好奇心に駆られたルイは、入浴後のハヤトに声を掛けた。
「ハヤトくん」
「あ?」
廊下を歩いてきたハヤトは、濡れた髪を適当にタオルでわしゃわしゃと拭いている。(傷むよ?)ハヤトの髪に気を取られたが、どうでもいいことなので口を出すことなく、廊下の窓の外を指さし、
「今さ、庭園のとこで何か動かなかった?」
「……いや、見てなかった」
窓の外には、ぼんやりと灯された照明によって趣のある庭園が浮かびあがっている。ルイの指先を追ったハヤトが目を回したが、動くものはない。
「あっち……奥のとこ。白い影みたいなのが動いた気がするんだけど……もしかして、幽霊だったり……」
怖がるようすで、不安そうに。近くに寄って震えてみせると、ハヤトは呆れの息を落とした。
「そんなもんいるわけねぇだろ。お前ら映画の影響を受けすぎなんだよ……」
「……ほんとに? だったらハヤトくん、ちょっと見て確かめてきてくれない?」
「はぁ? いま風呂入ったとこなんだぞ。外になんて出たくねぇ」
「そこを、お願い。このままじゃ怖くて眠れないんだよ……」
「………………」
(僕、わりと演技派かもしれない)
自画自賛の胸中をおくびにも出さず、しおらしく頼みこむ。
脅かしの段取りはついている。ハヤトを庭園の奥に招き、木に吊るした骸骨やシーツおばけの竜星が飛び出て驚かせる。これくらいなら可愛いもの。
「……ったく、仕方ねぇな」
引き受けてくれたことに感謝したが、(ハヤトくん、ごめんね?)罪悪感も少し。1パーセントほど。
共に玄関に向かって靴を履き、庭園に出る。屋敷の使用人には手を回してある。(ヒナと竜星が、『お庭を見てもいいですかー?』『うちも見たーい』なんていう茶番を見せたため、好きに散歩してもいいと許可を得た)
「……ハヤトくんって、幽霊ぜんぜん怖くないの?」
「怖いも何も信じてねぇ」
「……まったく?」
「まったく。仮にいても怖くねぇ。むしろ……」
ハヤトが言いかけた言葉は、夜気に溶けた。
——むしろ、会いたい。
ハヤトは母親を亡くしている。
答えを推察してしまったルイが何も言えずにいると、ハヤトは首を回した。
「どの辺で見たって?」
「えっと……あっちかな?」
ルイの示した先の暗がりで、ふわりと白い影が動いた。今のはハヤトにも見えたらしく、彼の足が止まった。
「……は?」
「……ね、なんか……いたよね?」
「………………」
怖々と発したルイの声には応えず、ハヤトは奥を見つめて止まっている。表情は険しい。
思いのほか上手くいきそう……
「——ルイ、お前、誰か呼んでこい」
事の成り行きを見守っていたルイに、ハヤトの低く鋭い声が掛かった。
「……え?」
つい気の抜けた声で聞き返してしまった。
こちらを振り向くことなく、ハヤトは怖い顔つきで、
「たぶん不審者だ。俺が捕まえるから、屋敷のひとを呼んできてくれ」
「…………えっ?」
びっくり仰天のルイを残し、ハヤトが獣のような静けさで慎重に進んでいく。
(——や、不審者に向かったら危ないよっ?)
正当な訴えが浮かんだが、もしかするとクラスメイトが滞在していることを考慮して、ここで目を離すわけにはいかないと——正義感から向かったのかも知れない。
(ハヤトくん、かっこいいね?)
感心した。ただ、その先に不審者はいない。
……つまり、
「ぅぎゃっ」
ひそりと近寄ったハヤトによって、シーツおばけが捕まった。頭上に垂れている髑髏は、おそらくハヤトの目に入っていない。
「おいこら! 大人しくしろ!」
暴れる白い物体。押さえつけるハヤトの手の下から、「痛いやろ! 何するんやって!」聞き慣れた声が文句を吐いている。
「……は?」
当然ハヤトも聞き慣れている。正体に思い当たった彼が、シーツを剝ぎとった。
「あほ! 幽霊を捕まえたらあかんやろっ!」
「………………」
ぼさぼさになった、ピンクい頭。竜星はハヤトに向かって威勢よく叫んだが、ぶつかった冷たい目線に……口を閉ざした。
「……お前、何やってんだ?」
「……え、なんの話?」
「いや、誤魔化せると思うなよ?」
ハヤトが目線を上げれば、松の木にくくられた——されこうべ。竜星の口からは『幽霊』。証拠が出揃っている。
「……おい、ヒナと琉夏もいるだろ」
逃げようとした気配を察して、ハヤトが声をあげる。木の影から、そろーっと。ヒナと琉夏が曖昧に笑いつつ出てきた。ヒナはちゃっかり撮影していたようで、スマホを握りしめている。
「あはっ。見つかっちゃった?」
「……お前ら……」
どすの利いた声が、地を這う。低い声から伝わってくる怒りは、先ほどのハヤトの正義感を思うと当然ともいえる。護ろうとした者たちが、まさかの裏切り者という。
恐ろしい空気を携えたまま、ハヤトはルイを振り返った。
「お前も共犯か?」
「……んーん、僕は純粋に幽霊かと思っちゃった。よかった、本物じゃなくて」
安堵の笑顔で小首をかしげると、ハヤトの背後で3人が(ずるい!)
悪いけれど、知らんぷり。
ルイをターゲットから外したハヤトが、3人に目を戻し、
「お前ら……ふざけやがって……」
「ごめんって! ちょっと動画配信っぽく検証してみたかっただけだからっ……怒んないで!」
「待て、逃げんな!」
駆け出したヒナに合わせて、琉夏と竜星も散った。
「オレはヒナに巻き込まれただけだし?」
「うちは反対したんやけどぉ、ヒナがぁ~」
「あっ、うそうそ! あいつら嘘だから! めっちゃ乗り気だったから!」
「全員まとめて痛い目あわす!」
夜の広い庭園で始まった鬼ごっこに、「僕は戻るね?」ひらりと手を振ってルイは背を向けた。
(そのうち幽霊よりも怖いひとがやってくるよ)
騒ぎを聞きつけたサクラによって、4人共が叱られるのは目に見えている。
昨夜は(ほんとに幽霊がいたらやだな……)と少し怖い気持ちで眠りについた夜だったが、今夜は(ヒナくんたち、怒られてばっかりだなぁ……)自然とこぼれる笑みで、すんなりと眠れそうだった。
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