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スクール・フェスティバル
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おれは、母親の顔を思い出せない。
どんな声で名前を呼んでくれたのか、どんな匂いで抱きしめてもらったのか。何ひとつ記憶にない。
でも、小さい頃、面会に来てくれたことだけは憶えてる。
あのとき、約束したはずなんだ。
——おれが、櫻屋敷を継げるくらい賢くて、男の子だったら、一緒に暮らせるって。
「——違うよ」
屋上に響いた声は、ハヤトのものじゃなかった。
やわらかで、穏やかで。聞いていると、ほっとするような話し方。本人を見ているとざわつく心が——なぜかいつも、ほだされる。
開け放たれたままのドアに目を向ければ、サクラが立っていた。
濡れた視界に見えた端整な顔は、静謐を携えてこちらを見ている。
目が合うと、仄かに目許を緩めた。困惑にも見えたが、もっと別の……おれには分からない感情を浮かべたようにも見えた。
「……私と君に、血の繋がりはないよ」
静かな否定に、頭のどこかで火花が弾ける。
「あんたが知らないだけだっ!」
反射的に出た声の強さに驚いたのか、肩にあったハヤトの手が外れた。離れた途端、ハヤトのことは意識から抜け落ちた。
体ごと振り返り、向かい合ったサクラだけが世界を占めていた。
「施設でおれのデータを確認したらっ……後見人に、あんたの父親の名前があった」
「……それは、私も知っているよ」
激昂を抑えこんで証拠を挙げたが、サクラの表情は変わらない。一切の動揺なく話す顔が、胸をざわざわと揺らしてくる。
知らずしらず力が入る拳に、爪が薄く食いこんだ。
「おれは、櫻屋敷家公認の隠し子ってことですか? ——だったら昨日のバンドは、おれを見に来てくれたんですか、本妻まで連れて」
「……違うよ。繰り返しになるが、私と君に血の繋がりはない」
「嘘だ」
「嘘ではないよ」
穏やかだが、確然と応える。サクラは距離を詰めるように歩を進めた。
「そうか……。ずっと、そう思っていたのか」
独り言に似た囁きで、確認する眼差しが落ちてくる。
こんなにも深刻な話をぶつけているのに、その瞳は微塵も揺らがない。薄い吐息を零して、声色を変えることなくサクラは話した。
「君の母親は、櫻屋敷家の使用人だった」
「……知ってます」
「……使用人といっても、数少ない住み込みの者でね。家族に近しい存在だったから、私の母は彼女を『妹のようだ』とよく話していた」
「………………」
「……君が思うような不貞はなかった。それは断言しよう」
「……うそだ」
「嘘では、ないよ」
静謐を崩さない顔が、諭すように声を掛けてくる。
「……だって、おれは、聞いたんだ」
うなるように低く唱えても、サクラは動じない。
「君の持つ情報がどこから得たものか分からないが……DNA鑑定をしてみるか?」
「っ……そんなの、あんたらが誤魔化したら真相なんて分からないだろ! それにっ……だったら、おれの父親は誰なんだ!」
「……君の父親の名前を、彼女は明かしていない。……だが、財界の者と密かに付き合いがあったと、調べはついている。君のことは、相手の認知なく産んでいるから、相手も君の存在は知らないだろう」
「そんなはずない、適当なこと言うなっ……おれは、母さんから聞いたんだ! おれが男で、櫻屋敷を継げるくらい賢かったら——サクラ先生を超えるくらい賢かったら、一緒に暮らせるって!」
「なんの話をしている……? 君の母親である彼女は、君を産んで間もなく亡くなっているだろう?」
「……は……?」
淀みなく話すサクラの顔が、一瞬だけ乱れた。
目の端に浮かんだ思いが、「知らなかったのか……?」
戸惑いを含んで表情を曇らせた。
初めて動揺を見せたサクラの姿よりも、その、言葉が。
サクラが口にした事実が、冷たく脳に刺さる。
「……なんで、そんな嘘……」
「この事実は、すぐにでも確かめられる。戸籍に記載されて——」
「嘘だ!」
閃く感情のままに叫んでいた。
「絶対に嘘だ! おれは小さい頃に母さんに会ってるっ! ……夢じゃない、ちゃんと会ってる」
「……面会記録は確認しているが、君に会っているのは叔母のみだ」
「叔母……?」
「君の記憶に残っているのは……母親の言葉ではないね……?」
細い息が、サクラの唇から、長く漏れていく。
「君の母親である彼女は、自分の両親の許を離れて櫻屋敷に住み込みで入った。家族と折り合いが悪かったと聞いている。絶縁状態だったが……彼女が亡くなった折に、櫻屋敷にいたことを知られたらしい」
「………………」
「のちに、君の叔母に当たる者が……櫻屋敷の家に脅迫に来ている。『隠し子』という、君に吹き込んだ情報をもって口止めを要求したが、こちらは誰も相手にしていない。その日が、君への面会日になる。……おそらく、金銭を用意してもらえなかった腹いせに、君に当たりに行ったんだろう。そこで、」
迷うように、サクラは言葉を切った。
ためらいと労りの浮かんだ瞳を、一度だけ閉じて、ゆっくりと開き、
「——私が、二度と君に会わないことを条件として手切れ金を用意した」
……何を、言っているのだろう。
サクラが口にする言葉は、まるで誰か知らない子の物語のように意識の表層を流れていく。
ただ、それでも。
突として物語に絡まったサクラの意思に、尋ねずにはいられなかった。
「サクラ先生が……?」
「……そう、私が、手を回した」
「……待ってください。その時点のサクラ先生は……せいぜい中学生くらいのはずですよね?」
「そうだね」
「……おれのこと、知ってたんですか?」
「……元より、君の後見人は私だ。表向きは父の名を借りたが、私が管理している」
「……え……?」
「……だから、君の叔母が吐いた暴言の記録も見ている。『君がもっと賢ければ、あるいは男の子だったなら、桜屋敷の跡取りの可能性もあっただろうに——君がその程度だから、誰も櫻屋敷の子と信じないのだ』といったことを喚いていた」
——あんたがその程度だから、認めてもらえないのよ。
耳の奥で、誰かが怒鳴った。
激昂していた脳は、とっくに冷えきっている。
「……君は、子供心に傷を負ったのだろう。ゆえに、記憶を改竄し……母親との約束として、前向きに捉えたのかも知れないね……」
急に、足下が抜けるような喪失感があった。
サクラの出した答えを、血の気の引く思いで受け止めた。
指先が……震える。開いた唇も、声も、はっきりしない。
おぼつかない響きで、
「……じゃあ、おれは、なんのために……」
——なんのために、ここまで頑張ってきたんだろう?
口にできない思いとともに茫然としていると、サクラの顔が淡い微笑みに染まった。
「……私は、大きな誤解をしていたようだね?」
ふいに、訳の分からないことを呟いた。
誤解していたのは——おれだ。
おれが、ひとりで、馬鹿みたいな妄想に囚われて。
——将来、一緒に暮らそうって約束してる。一緒に暮らすためにも、おれ、頑張ってエリート目指すんだ! 母さんを幸せにするんだっ。
都合のいい幸せな夢を、この胸に描いていた。
「誤解してたのは……おれです。おれが、……おれ、離れていても、母さんはおれのことを……愛してくれてるんだって……必要としてくれてるんだって、思ってたから……だから、いつも頑張ってこれたのに……」
「………………」
「……おれ……ひとりだ。……ほんとの身内にも、手切れ金で見捨てられてる。……はじめから、誰もおれなんて……必要としてなかった……」
日が、落ちていく。
頭に押し寄せる絶望が、胸を痛ませるけれども——振り払えない。もう、希望なんてない。
母さんはいない。
いつか来る、幸せな未来のために生きてきたようなものなのに——
(おれの今に、なんの価値があるんだ?)
どんな声で名前を呼んでくれたのか、どんな匂いで抱きしめてもらったのか。何ひとつ記憶にない。
でも、小さい頃、面会に来てくれたことだけは憶えてる。
あのとき、約束したはずなんだ。
——おれが、櫻屋敷を継げるくらい賢くて、男の子だったら、一緒に暮らせるって。
「——違うよ」
屋上に響いた声は、ハヤトのものじゃなかった。
やわらかで、穏やかで。聞いていると、ほっとするような話し方。本人を見ているとざわつく心が——なぜかいつも、ほだされる。
開け放たれたままのドアに目を向ければ、サクラが立っていた。
濡れた視界に見えた端整な顔は、静謐を携えてこちらを見ている。
目が合うと、仄かに目許を緩めた。困惑にも見えたが、もっと別の……おれには分からない感情を浮かべたようにも見えた。
「……私と君に、血の繋がりはないよ」
静かな否定に、頭のどこかで火花が弾ける。
「あんたが知らないだけだっ!」
反射的に出た声の強さに驚いたのか、肩にあったハヤトの手が外れた。離れた途端、ハヤトのことは意識から抜け落ちた。
体ごと振り返り、向かい合ったサクラだけが世界を占めていた。
「施設でおれのデータを確認したらっ……後見人に、あんたの父親の名前があった」
「……それは、私も知っているよ」
激昂を抑えこんで証拠を挙げたが、サクラの表情は変わらない。一切の動揺なく話す顔が、胸をざわざわと揺らしてくる。
知らずしらず力が入る拳に、爪が薄く食いこんだ。
「おれは、櫻屋敷家公認の隠し子ってことですか? ——だったら昨日のバンドは、おれを見に来てくれたんですか、本妻まで連れて」
「……違うよ。繰り返しになるが、私と君に血の繋がりはない」
「嘘だ」
「嘘ではないよ」
穏やかだが、確然と応える。サクラは距離を詰めるように歩を進めた。
「そうか……。ずっと、そう思っていたのか」
独り言に似た囁きで、確認する眼差しが落ちてくる。
こんなにも深刻な話をぶつけているのに、その瞳は微塵も揺らがない。薄い吐息を零して、声色を変えることなくサクラは話した。
「君の母親は、櫻屋敷家の使用人だった」
「……知ってます」
「……使用人といっても、数少ない住み込みの者でね。家族に近しい存在だったから、私の母は彼女を『妹のようだ』とよく話していた」
「………………」
「……君が思うような不貞はなかった。それは断言しよう」
「……うそだ」
「嘘では、ないよ」
静謐を崩さない顔が、諭すように声を掛けてくる。
「……だって、おれは、聞いたんだ」
うなるように低く唱えても、サクラは動じない。
「君の持つ情報がどこから得たものか分からないが……DNA鑑定をしてみるか?」
「っ……そんなの、あんたらが誤魔化したら真相なんて分からないだろ! それにっ……だったら、おれの父親は誰なんだ!」
「……君の父親の名前を、彼女は明かしていない。……だが、財界の者と密かに付き合いがあったと、調べはついている。君のことは、相手の認知なく産んでいるから、相手も君の存在は知らないだろう」
「そんなはずない、適当なこと言うなっ……おれは、母さんから聞いたんだ! おれが男で、櫻屋敷を継げるくらい賢かったら——サクラ先生を超えるくらい賢かったら、一緒に暮らせるって!」
「なんの話をしている……? 君の母親である彼女は、君を産んで間もなく亡くなっているだろう?」
「……は……?」
淀みなく話すサクラの顔が、一瞬だけ乱れた。
目の端に浮かんだ思いが、「知らなかったのか……?」
戸惑いを含んで表情を曇らせた。
初めて動揺を見せたサクラの姿よりも、その、言葉が。
サクラが口にした事実が、冷たく脳に刺さる。
「……なんで、そんな嘘……」
「この事実は、すぐにでも確かめられる。戸籍に記載されて——」
「嘘だ!」
閃く感情のままに叫んでいた。
「絶対に嘘だ! おれは小さい頃に母さんに会ってるっ! ……夢じゃない、ちゃんと会ってる」
「……面会記録は確認しているが、君に会っているのは叔母のみだ」
「叔母……?」
「君の記憶に残っているのは……母親の言葉ではないね……?」
細い息が、サクラの唇から、長く漏れていく。
「君の母親である彼女は、自分の両親の許を離れて櫻屋敷に住み込みで入った。家族と折り合いが悪かったと聞いている。絶縁状態だったが……彼女が亡くなった折に、櫻屋敷にいたことを知られたらしい」
「………………」
「のちに、君の叔母に当たる者が……櫻屋敷の家に脅迫に来ている。『隠し子』という、君に吹き込んだ情報をもって口止めを要求したが、こちらは誰も相手にしていない。その日が、君への面会日になる。……おそらく、金銭を用意してもらえなかった腹いせに、君に当たりに行ったんだろう。そこで、」
迷うように、サクラは言葉を切った。
ためらいと労りの浮かんだ瞳を、一度だけ閉じて、ゆっくりと開き、
「——私が、二度と君に会わないことを条件として手切れ金を用意した」
……何を、言っているのだろう。
サクラが口にする言葉は、まるで誰か知らない子の物語のように意識の表層を流れていく。
ただ、それでも。
突として物語に絡まったサクラの意思に、尋ねずにはいられなかった。
「サクラ先生が……?」
「……そう、私が、手を回した」
「……待ってください。その時点のサクラ先生は……せいぜい中学生くらいのはずですよね?」
「そうだね」
「……おれのこと、知ってたんですか?」
「……元より、君の後見人は私だ。表向きは父の名を借りたが、私が管理している」
「……え……?」
「……だから、君の叔母が吐いた暴言の記録も見ている。『君がもっと賢ければ、あるいは男の子だったなら、桜屋敷の跡取りの可能性もあっただろうに——君がその程度だから、誰も櫻屋敷の子と信じないのだ』といったことを喚いていた」
——あんたがその程度だから、認めてもらえないのよ。
耳の奥で、誰かが怒鳴った。
激昂していた脳は、とっくに冷えきっている。
「……君は、子供心に傷を負ったのだろう。ゆえに、記憶を改竄し……母親との約束として、前向きに捉えたのかも知れないね……」
急に、足下が抜けるような喪失感があった。
サクラの出した答えを、血の気の引く思いで受け止めた。
指先が……震える。開いた唇も、声も、はっきりしない。
おぼつかない響きで、
「……じゃあ、おれは、なんのために……」
——なんのために、ここまで頑張ってきたんだろう?
口にできない思いとともに茫然としていると、サクラの顔が淡い微笑みに染まった。
「……私は、大きな誤解をしていたようだね?」
ふいに、訳の分からないことを呟いた。
誤解していたのは——おれだ。
おれが、ひとりで、馬鹿みたいな妄想に囚われて。
——将来、一緒に暮らそうって約束してる。一緒に暮らすためにも、おれ、頑張ってエリート目指すんだ! 母さんを幸せにするんだっ。
都合のいい幸せな夢を、この胸に描いていた。
「誤解してたのは……おれです。おれが、……おれ、離れていても、母さんはおれのことを……愛してくれてるんだって……必要としてくれてるんだって、思ってたから……だから、いつも頑張ってこれたのに……」
「………………」
「……おれ……ひとりだ。……ほんとの身内にも、手切れ金で見捨てられてる。……はじめから、誰もおれなんて……必要としてなかった……」
日が、落ちていく。
頭に押し寄せる絶望が、胸を痛ませるけれども——振り払えない。もう、希望なんてない。
母さんはいない。
いつか来る、幸せな未来のために生きてきたようなものなのに——
(おれの今に、なんの価値があるんだ?)
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