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小犬のワルツ
Chap.3 Sec.7
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「……どうぞ、お離しになってくださいませ」
それは一瞬の出来事で、フィリップが自分の手をつかまれたと認識したときには、穏やかな声へと切り替わっていた。
背後を見上げる。ソファの後ろには彼女の使用人が立っていて、彼女の背に伸ばしたフィリップの手首を押さえていた。目が合うと、フィリップに向けてうっすらと微笑みを見せ、手首を解放する。
「タレラン=ペリゴール様、お戯れが過ぎております」
「あ? 服を直してやろうとしただけで、使用人が口を挟むのか?」
「理由は関係ございません。お嬢様は未婚の令嬢でございます。みだりに触れることのないよう、お願い申し上げます」
「触れるなだと? 俺は婚約者だぞ」
「——いいえ、婚姻を前提としたお付き合いではございますが、正式な取り交わしは為されておりません。ご婚約者として認めることは、差し支えございます」
「………………」
ルネの言い分に、フィリップは押し黙った。もともと今日限りのつもりだったがゆえに、反論の言葉が湧いてこない。
戻された手を見届け、ルネが数歩だけ下がる。先ほどの位置までは下がる気配がない。ささやかな牽制に、フィリップは眉をひそめた。
「……なんだ? あの使用人。偉そうなやつだな」
(使用人のくせに、俺に指図しやがって)
苛立ちを隠すことなく文句を言えば、隣の彼女は困ったように眉尻を下げた。
「わたしの執事を悪く言わないで。わたしを護ってくれてるのよ」
「護る? 俺はあんたを傷つけようとはしてないだろ」
「……コルセットを外そうとするのは、非常識だと思うわ」
「なんでだ」
「……コルセットの下は、裸なのよ? ご存知ないの?」
「…………あぁ、そうだったな」
「(嘘でしょう、いま気づいたの?)」
彼女は唖然としている。フィリップは納得がいった空気を出したが、距離の近いルネに対しては、不愉快そうに目を流していた。
「……そもそも、なんで目付けが男なんだ。あんたくらいだぞ、男を連れ回してる未婚の女は」
「……失礼な言い方をしないで。彼は、特別なのよ。なんだってできるんだから」
「——なんだってできる?」
フッと、嘲る笑みが吐息になった。あからさまに見下す目つきでルネを見回したあと、フィリップは彼女に向けて問いかける。
「たかが使用人に、何ができるんだ? 見目よく立っているだけだろ」
「……彼は、本当になんでもできるのよ。わたしの教育だって、すべて彼がしてくれたもの」
「はっ……貧乏な貴族は、使用人から教わるのか。いい節約法だな」
「…………なんてことを言うの」
「何か反論があるか? あんたの言うことが本当なら、事実を言ったまでだ」
「……ほんとうに、彼がすべて教えてくれたのよ。嘘じゃないわ……ピアノだって、そこの演奏者と同じくらい上手なのよ」
「そんなわけがあるか」
「ほんとうよ。最近は忙しいから弾く機会があまりないけれど、昔はどんな家庭教師よりも上手だったわ!」
「——へえ?」
ニヤリと唇を曲げたフィリップに、彼女はぎくっと身をすくめた。余計なことを言ったと察したが、取り戻せない。
「——おい! 演奏をやめろ!」
フィリップの声高な命に、ピアノが音を止める。周囲の者たちはフィリップへと目を向けた。
演奏家の男が顔を上げて、(不興を買ったのだろうか)と不安げな表情を見せている。それには構わず、フィリップは背後に首を回し、
「おい、あんたピアノが弾けるんだってな? ピアノに触れることを許可してやるから、そこで披露してみせろよ」
伏せられていたルネの目が、フィリップを捉えた。人形のような微笑は、わずかも揺らぐことなく、
「……お戯れを。私の稚拙な演奏など、皆さまにお聞かせするようなことはございません」
「あんたのお嬢様が言うには、大層な演奏らしいぞ? 実際の腕前は知らないが……俺が、余興にやれって言ってるんだ。断るのか?」
隣から彼女が、
「やめて、わたしが悪かったから……彼を巻き込まないで」
「——あんたは黙ってろ。俺は、あの使用人と話してるんだ」
割って入ったが、フィリップのスイッチは切れない。彼女に向くはずだった悪意は、標的を変えてルネに固定されていた。都合の悪いことに、フィリップの友人が待ち構えていたように同調する。
「ベートーヴェンを愛する方が、絶賛する演奏ですか! それはぜひ聴いてみたいものだ!」
過剰な言いぶりに、女性陣も興味ありげな目を向ける。フランソワだけが、軽くため息をついてみせたが、
「……まぁ、好きにしたらいいさ」
使用人が辱められようとも、どうでもよい。そんな顔つきでルネの演奏を認めた。
全員の目が、ルネに向く。並ぶ目の中央で、フィリップが意地のわるい笑顔を浮かべて、
「弾けよ、使用人」
見下げる響き。
敬意のカケラもない音に、ルネが不快をみせることはない。
ただ、横の彼女に目を流し、今にも怒り出しそうな彼女の姿を捉えていた。すぐに目線をフィリップへと戻し、美しく微笑みを返す。
「——かしこまりました」
承諾の意思に、婉然とした微笑を浮かべたまま、ピアノまで歩いていく。立ち上がった演奏家と入れ替わり、ルネがイスへと座った。身につけていた手袋を外す姿に、フィリップの横で彼女が「あ……」と小さく声をもらす。ルネが手袋を外して演奏することは、めったにない。
ルネの顔から、微笑が消える。すっと伏せられた目は、初めて触れるこの子を観察して、性質を捉える。音はすでに聴いている。よく知る歌姫と違い、のびのびと豊かに歌うこの子。最新の技術をあますことなく取り込んだこの子は、演奏者の想いをすくい上げるように、繊細な動きを音へと再現してくれるはず。
鍵盤に重ねられた指先は、長くしなやか。
ふっと一瞬だけ浮いた右手が、跳ねるように動き出した。
速く軽やかなメロディー。細かな音に、左手がワルツのリズムで音を重ねる。
鍵盤を押しきることのない、表面で急速に鳴らされるトリルの音が、鼓膜で楽しげにくるりと踊る。スピードのある曲だが、左手はワルツを踊るように柔らかく動き、曲に優雅さを与えていた。
ベートーヴェンでもシューベルトでもない、軽快な音楽。室内音楽に向いていて、どこか可愛らしい。途中に甘く緩やかな旋律を挟み、再び軽やかな動きへと。
——なんの曲なのか。誰もが分からず、ただその演奏の腕前だけに驚きを見せていた。
曲は、あっというまに終わった。時間にして2分あったかどうか。最後に転がり落ちるような音を鳴らして終演。
鍵盤から手を離したルネが、にこりと見回した。
「お粗末さまでございました」
その笑顔に、ぽかんとして止まっている者が多いなか、フランソワが立ち上がって拍手を送った。
「素晴らしいね!」
「恐れ入ります」
「いやいや、本当にすごいよ! いきなりでここまで弾けるものではないさ。——そう思うよねぇ、フィリップ?」
ルネへと歩み寄りながら、フィリップにも目を向ける。ぽかんと組の彼は、うっかり「まあ……」肯定しかけて、言葉を切った。認めたくはない。
にこにことしたフランソワに、ルネはイスから立ち上がろうとしたが、
「いやいや、そのままでいいよ。代わりに、もういちど弾いてもらえないかい? なんの曲なのか全く分からなくてねぇ……誰の曲なのかな?」
「僭越ながら、即興で演奏させていただきました」
「——即興! ……つまり君が作ったのかい?」
「はい、さようでございます」
「それは見事だ……女性受けのよさそうな曲を、こんな一瞬で作れるなんて……サロンで重宝されそうだねぇ……」
フランソワの目は、多少よからぬことを考えるように細められたが、すぐに元の笑顔へと戻った。好意的な表情で、親しみのある声色をして、ルネへと尋ねる。
「とても軽やかで楽しい曲だったけれど、何をイメージしたんだい?」
「……小犬を表現いたしました」
「小犬?」
ルネは、薄い吐息で笑うようにして答えた。
「蝶を追って飛び回る小犬が、くるくると回るさまでございます。名付けるならば——『小犬のワルツ』と、申し上げましょう」
その——意味に。
気づいたのは、幸いなことにフランソワだけだった。似たイメージをひらめかせたことのある彼のなかで、それはすぐに結びついたのだった。
愛想よく笑い返すこの使用人の、鋭い切れ味に、
「——なるほど! それは面白い!」
フランソワだけが、軽快に笑っていた。
それは一瞬の出来事で、フィリップが自分の手をつかまれたと認識したときには、穏やかな声へと切り替わっていた。
背後を見上げる。ソファの後ろには彼女の使用人が立っていて、彼女の背に伸ばしたフィリップの手首を押さえていた。目が合うと、フィリップに向けてうっすらと微笑みを見せ、手首を解放する。
「タレラン=ペリゴール様、お戯れが過ぎております」
「あ? 服を直してやろうとしただけで、使用人が口を挟むのか?」
「理由は関係ございません。お嬢様は未婚の令嬢でございます。みだりに触れることのないよう、お願い申し上げます」
「触れるなだと? 俺は婚約者だぞ」
「——いいえ、婚姻を前提としたお付き合いではございますが、正式な取り交わしは為されておりません。ご婚約者として認めることは、差し支えございます」
「………………」
ルネの言い分に、フィリップは押し黙った。もともと今日限りのつもりだったがゆえに、反論の言葉が湧いてこない。
戻された手を見届け、ルネが数歩だけ下がる。先ほどの位置までは下がる気配がない。ささやかな牽制に、フィリップは眉をひそめた。
「……なんだ? あの使用人。偉そうなやつだな」
(使用人のくせに、俺に指図しやがって)
苛立ちを隠すことなく文句を言えば、隣の彼女は困ったように眉尻を下げた。
「わたしの執事を悪く言わないで。わたしを護ってくれてるのよ」
「護る? 俺はあんたを傷つけようとはしてないだろ」
「……コルセットを外そうとするのは、非常識だと思うわ」
「なんでだ」
「……コルセットの下は、裸なのよ? ご存知ないの?」
「…………あぁ、そうだったな」
「(嘘でしょう、いま気づいたの?)」
彼女は唖然としている。フィリップは納得がいった空気を出したが、距離の近いルネに対しては、不愉快そうに目を流していた。
「……そもそも、なんで目付けが男なんだ。あんたくらいだぞ、男を連れ回してる未婚の女は」
「……失礼な言い方をしないで。彼は、特別なのよ。なんだってできるんだから」
「——なんだってできる?」
フッと、嘲る笑みが吐息になった。あからさまに見下す目つきでルネを見回したあと、フィリップは彼女に向けて問いかける。
「たかが使用人に、何ができるんだ? 見目よく立っているだけだろ」
「……彼は、本当になんでもできるのよ。わたしの教育だって、すべて彼がしてくれたもの」
「はっ……貧乏な貴族は、使用人から教わるのか。いい節約法だな」
「…………なんてことを言うの」
「何か反論があるか? あんたの言うことが本当なら、事実を言ったまでだ」
「……ほんとうに、彼がすべて教えてくれたのよ。嘘じゃないわ……ピアノだって、そこの演奏者と同じくらい上手なのよ」
「そんなわけがあるか」
「ほんとうよ。最近は忙しいから弾く機会があまりないけれど、昔はどんな家庭教師よりも上手だったわ!」
「——へえ?」
ニヤリと唇を曲げたフィリップに、彼女はぎくっと身をすくめた。余計なことを言ったと察したが、取り戻せない。
「——おい! 演奏をやめろ!」
フィリップの声高な命に、ピアノが音を止める。周囲の者たちはフィリップへと目を向けた。
演奏家の男が顔を上げて、(不興を買ったのだろうか)と不安げな表情を見せている。それには構わず、フィリップは背後に首を回し、
「おい、あんたピアノが弾けるんだってな? ピアノに触れることを許可してやるから、そこで披露してみせろよ」
伏せられていたルネの目が、フィリップを捉えた。人形のような微笑は、わずかも揺らぐことなく、
「……お戯れを。私の稚拙な演奏など、皆さまにお聞かせするようなことはございません」
「あんたのお嬢様が言うには、大層な演奏らしいぞ? 実際の腕前は知らないが……俺が、余興にやれって言ってるんだ。断るのか?」
隣から彼女が、
「やめて、わたしが悪かったから……彼を巻き込まないで」
「——あんたは黙ってろ。俺は、あの使用人と話してるんだ」
割って入ったが、フィリップのスイッチは切れない。彼女に向くはずだった悪意は、標的を変えてルネに固定されていた。都合の悪いことに、フィリップの友人が待ち構えていたように同調する。
「ベートーヴェンを愛する方が、絶賛する演奏ですか! それはぜひ聴いてみたいものだ!」
過剰な言いぶりに、女性陣も興味ありげな目を向ける。フランソワだけが、軽くため息をついてみせたが、
「……まぁ、好きにしたらいいさ」
使用人が辱められようとも、どうでもよい。そんな顔つきでルネの演奏を認めた。
全員の目が、ルネに向く。並ぶ目の中央で、フィリップが意地のわるい笑顔を浮かべて、
「弾けよ、使用人」
見下げる響き。
敬意のカケラもない音に、ルネが不快をみせることはない。
ただ、横の彼女に目を流し、今にも怒り出しそうな彼女の姿を捉えていた。すぐに目線をフィリップへと戻し、美しく微笑みを返す。
「——かしこまりました」
承諾の意思に、婉然とした微笑を浮かべたまま、ピアノまで歩いていく。立ち上がった演奏家と入れ替わり、ルネがイスへと座った。身につけていた手袋を外す姿に、フィリップの横で彼女が「あ……」と小さく声をもらす。ルネが手袋を外して演奏することは、めったにない。
ルネの顔から、微笑が消える。すっと伏せられた目は、初めて触れるこの子を観察して、性質を捉える。音はすでに聴いている。よく知る歌姫と違い、のびのびと豊かに歌うこの子。最新の技術をあますことなく取り込んだこの子は、演奏者の想いをすくい上げるように、繊細な動きを音へと再現してくれるはず。
鍵盤に重ねられた指先は、長くしなやか。
ふっと一瞬だけ浮いた右手が、跳ねるように動き出した。
速く軽やかなメロディー。細かな音に、左手がワルツのリズムで音を重ねる。
鍵盤を押しきることのない、表面で急速に鳴らされるトリルの音が、鼓膜で楽しげにくるりと踊る。スピードのある曲だが、左手はワルツを踊るように柔らかく動き、曲に優雅さを与えていた。
ベートーヴェンでもシューベルトでもない、軽快な音楽。室内音楽に向いていて、どこか可愛らしい。途中に甘く緩やかな旋律を挟み、再び軽やかな動きへと。
——なんの曲なのか。誰もが分からず、ただその演奏の腕前だけに驚きを見せていた。
曲は、あっというまに終わった。時間にして2分あったかどうか。最後に転がり落ちるような音を鳴らして終演。
鍵盤から手を離したルネが、にこりと見回した。
「お粗末さまでございました」
その笑顔に、ぽかんとして止まっている者が多いなか、フランソワが立ち上がって拍手を送った。
「素晴らしいね!」
「恐れ入ります」
「いやいや、本当にすごいよ! いきなりでここまで弾けるものではないさ。——そう思うよねぇ、フィリップ?」
ルネへと歩み寄りながら、フィリップにも目を向ける。ぽかんと組の彼は、うっかり「まあ……」肯定しかけて、言葉を切った。認めたくはない。
にこにことしたフランソワに、ルネはイスから立ち上がろうとしたが、
「いやいや、そのままでいいよ。代わりに、もういちど弾いてもらえないかい? なんの曲なのか全く分からなくてねぇ……誰の曲なのかな?」
「僭越ながら、即興で演奏させていただきました」
「——即興! ……つまり君が作ったのかい?」
「はい、さようでございます」
「それは見事だ……女性受けのよさそうな曲を、こんな一瞬で作れるなんて……サロンで重宝されそうだねぇ……」
フランソワの目は、多少よからぬことを考えるように細められたが、すぐに元の笑顔へと戻った。好意的な表情で、親しみのある声色をして、ルネへと尋ねる。
「とても軽やかで楽しい曲だったけれど、何をイメージしたんだい?」
「……小犬を表現いたしました」
「小犬?」
ルネは、薄い吐息で笑うようにして答えた。
「蝶を追って飛び回る小犬が、くるくると回るさまでございます。名付けるならば——『小犬のワルツ』と、申し上げましょう」
その——意味に。
気づいたのは、幸いなことにフランソワだけだった。似たイメージをひらめかせたことのある彼のなかで、それはすぐに結びついたのだった。
愛想よく笑い返すこの使用人の、鋭い切れ味に、
「——なるほど! それは面白い!」
フランソワだけが、軽快に笑っていた。
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