【R18】花盛りのレイリーン

藤香いつき

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秘密の湯

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 朝靄の余韻が森の奥に淡く残り、葉擦れの音が柔らかく耳を撫でる。
 舗装もされていない獣道を、二人は歩いていた。レイ=リーンが先を行き、シ=オンは手持ち無沙汰に周囲を眺めつつ、その後をついていく。

「こんな所に、湯なんかあるのか?」
「あまり、知られてないみたい。……私も、偶然、薬売りに教わっただけで」

 答えると、シ=オンは小さく鼻を鳴らした。

「あえて秘匿してるんだろ。……酒場の小娘なんかに、よく喋ったもんだな」
「……酒場の小娘なんかには、つい口が軽くなるものよ」

 レイ=リーンの落ち着いた声には、わずかな棘が滲んだ。
 酔った男というのは無責任なものなのだ。背後の男も例外ではないだろう。

 足を止めず湯場へと導くレイ=リーンの背中は、どこかしら感情を封じ込めたように木々の隙間を抜けていった。

 湯場は確かに、誰も知らぬような場所だった。
 岩に囲まれ、立ちのぼる湯気。青みがかった白濁の湯は静かに揺れ、薬草の匂いを含んだ清廉な香りがすっと鼻に抜ける。

 湯に浸かるシ=オンの背は、月夜に見たとおり、古い傷の刻まれた痛ましい肌だった。
 だが、湯気の中に浮かぶその姿は、妙に艶めかしかった。褐色の肩を湯面から出し、銀髪を濡らし、半ば目を閉じて湯に身を沈めている。

 レイ=リーンは岩の端に腰を下ろし、様子を伺うように問いかけた。

「……具合は、どう」

 シ=オンは半眼のまま呟く。

「ぬるい」

 淡泊な返事に、レイ=リーンは眉を寄せ、湯の温度を確かめようと手を差し入れた。草葉から薬効の溶け込んだ湯が、とろりと絡まる。
 途端に、鋭く手首を掴まれる。

「——!」

 驚いた拍子に、レイ=リーンはバランスを崩した。
 傾いた身体はシ=オンの手に掴まれたまま、湯の中へと引き込まれる。

 服の布地が瞬く間に濡れ、肌に張りつく。
 薄布の下、白い肌が浮かびあがり、湯に溶けるように透けた。

「何をっ……」

 湯のなか、抱き寄せられた身体は逃げようとするも、シ=オンの腕がしっかりと腰を掴んで離さない。
 そのまま背後から腕を回して押さえ込むと、レイ=リーンの首筋へ唇を落とす。

「湯加減は……ちょうどよくなったな」

 囁く声は、湯気混じりの熱を帯び、肌をくすぐった。
 レイ=リーンは逃げようと肩を振るうが、水の中での動きは鈍く、逆に肌をすり寄せてしまう。

「や、めっ……」

 抵抗を無視して、シ=オンは湯の中でレイ=リーンの太腿を撫であげる。
 濡れた布越しに、するりと指が滑る。
 レイ=リーンの唇から薄い吐息が漏れたのを聞いて、シ=オンの口元が意地悪く吊り上がる。

「……ほら、湯より熱いだろ?」

 レイ=リーンは唇を咬み、俯いたまま動けない。ぬるい湯が、火照った肌を逆に焦らすようで。
 シ=オンはゆっくりと項を舐めあげ、湯の内で絡めた手を離さず、なおも身体を密着させた。

「……ふ」

 細く吐かれたレイ=リーンの息。
 シ=オンの唇が、ふっと耳の後ろに触れる。

「こうしてると……あんたの香りが、よく分かるな」

 吐息混じりの声。
 掠れる響きに、レイ=リーンの喉が小さく震える。抗う力は失せ、ただ静かに、されるがままに身を任せた。

 湯の表面を揺らす音と、岩肌に跳ね返る水音だけが、二人の耳に残る。
 レイ=リーンの白い肩は小刻みに震え、濡れたブルネットの髪が首筋に張りつき、そこへシ=オンの指先が絡んでいく。

 指先はレイ=リーンの背中を優しく撫でさすり、湯の中に沈んで、レイ=リーンの胸元へ。
 布越しに柔らかな谷間を辿り、繊細な起伏を確かめるようになぞる。
 湯の温度とは別に、そこだけ、熱が募っていく。

「んっ……」

 小さく漏れた声に、シ=オンの指先は慎重に輪郭をくすぐるよう、じれったく胸元を弄ぶ。指の腹で、柔らかな膨らみの頂をじわりと撫で、布越しの感触を楽しむようにゆっくりと押し上げれば、わずかに硬さを帯びた先が指先に応える。

「ぁ……ふっ、……んっ」

 レイ=リーンの動きに合わせて、水面が揺れる。
 熱と羞恥に喉を詰まらせ、呼吸は細く浅く乱れていく。

 熱っぽい声が零れ出し、シ=オンはその反応を待っていたかのように、レイ=リーンの顎を持ち上げ、唇を重ねた。
 濡れた唇が合わさり、ぬるりと舌が割り込む。甘く口内を巡り、舌裏をなぞって吸いつくと、わざと水音を立てて味わう。

 レイ=リーンの睫毛が震え、瞳が閉じられる。
 いつのまにか紐は緩められ、湯に潜る布を押しのけ、白い肌へと直接、熱を帯びた掌が触れる。
 指の腹で先端をそっと転がされ、レイ=リーンの唇からはかすかな喘ぎが漏れていく。

「んっ……や……っ」
「ふ、……そんな声出して、まだ嫌がるつもりか」

 湯気に濡れた声が耳を撫で、シ=オンの腕がレイ=リーンの細い腰をしっかりと抱き寄せる。ぬるりと肌が滑り、背中に押し付けられる熱が増していく。

 シ=オンの親指はくるくると胸の突起を撫で回し、時に押し潰すように転がす。
 レイ=リーンの腰は湯の中で逃げるように揺れる。その動きを押さえ込むように、シ=オンの手が深く胸を揉みしだき、指先で敏感な部分をじっくりとつまんだ。

「んんっ、あ……っ、だ、め……シ=オン……っ」

 名前を呼ばれると、シ=オンの手はさらに強く胸を包み、指で柔らかな突起を挟み込む。レイ=リーンの喉から掠れた甘い声が溢れ、背中を預ける肩が小さく跳ねる。

「だめ、じゃないだろ?」

 囁きながら、シ=オンの片方の手が滑り下り、レイ=リーンの脚の付け根をなぞる。
 布越しの指先がゆっくりと布の端をずらし、湯のとろみを掻き分け、直接触れる。指先に伝わる柔らかで蕩けるような感触に、シ=オンは小さく息を吐き、レイ=リーンの耳元で熱い舌を這わせる。

「ほら……もう、濡れてる」

 指先がじんわりと秘所を探り、柔らかな襞をなぞる。湯の中でも分かるほど、そこはすでに甘い熱を宿し、絡みつく感触を返してきた。

「昼間っから、こんな……」

 シ=オンはクスリと笑い、蜜を掬うように指先を滑らせる。
 指先が奥へと沈められた瞬間、レイ=リーンの身体はびくりと反応し、喉の奥からか細い声が鳴っていた。

「んっ……ふ、ぁ……っ」

 細かく波立つ水面が、肌と肌の擦れる音に溶け、淫靡な水音を奏でる。
 シ=オンは背後から彼女を強く抱きすくめ、濡れた首筋に舌先を這わせながら、沈めた指をゆっくりと蠢かせた。

「……中、吸いついてくるの、分かってるか?」

 耳に熱い息を吹きかけられ、レイ=リーンは身を捩るも、搦めとるように回されたシ=オンの腕がそれを許さない。背中を重ね、腰を密着させ、指先の動きも徐々に濃密さを増してゆく。

 湯の表面が、ふっと波紋を描く。遠く、鳥の鳴き声が一声響き、また静けさが戻る。
 指先は湯のとろみも纏って、なまめかしく内壁を撫であげた。
 温もりに包まれ、快感の波に呑まれたレイ=リーンの頬は紅潮し、喉が震えた。

「や……あっ、そんな……ん、あ……っ」

 熱を孕んだそこを優しく、執拗に探られ、抗う声は次第に甘く蕩けてゆく。シ=オンの指が奥の柔らかいところを擦ると、レイ=リーンの腰がぴくんと跳ね、小さく啼いた。

「ここがいいか……?」

 囁きと同時にさらに奥を探り、濡れた水音が密やかに弾けた。
 レイ=リーンの指先はしがみつくようにシ=オンの腕を掴み、潤んだ瞳で肩越しに制止を訴えようとするも、その表情も蕩けきっている。

「んっ、あっ……もう、だめ……」

 震える声に、シ=オンの笑みが深まる。触れ合う腰の狭間で、硬い熱をぬるりとすり寄せた。

「まだだろ? 俺の入れてから、ちゃんと感じろ」

 指を抜き、湯の内で自身を掴むと、レイ=リーンの柔らかな脚の隙間を押し広げる。背中からぴたりと寄り添い、そのまま沈めるように、熱をひとつに重ね合わせてゆく。

「ぁ、んっ……!」

 蕩ける甘さと充足の熱が二人を満たし、脚が自然と絡み合う。
 シ=オンはゆっくりと押し上げ、その奥で包み込む温もりに息を詰める。
 湯気がふわりと舞い、二人の肌を湿らせ、視界も霞んでいく。

「……ほら、奥、まで……感じるだろ」

 熱い囁きとともに、腰をゆるやかに揺らす。
 レイ=リーンの喉が小さく鳴り、甘く震える声が山の静けさと湯気に溶けていく。

「んっ、ふ……ぁ……シ=オン……」

 掠れた声で名前を呼ばれた途端、シ=オンの動きが深まる。中で絡みつく熱がさらに奥へと押し上がり、密着したまま、腰をゆるく押しつけてくる。重なり合った部分がぐっと擦れ、水面が波打つ。
 シ=オンはレイ=リーンの耳元へ顔を寄せ、舌先で耳の縁をなぞり、囁いた。

「そんな甘い声、聞かされたら……もう、止まんねぇな」

 シ=オンの腰は緩慢に、けれど確かに奥を擦るように動き、レイ=リーンの身体を強く抱え込む。

「ん、ふぁ……ぁ……!」

 レイ=リーンの瞳はとろりと潤み、心も身体もとろとろに浸され、シ=オンに身を預ける。背中に感じる男の熱と、湯の中で溶け合う恍惚に、息をすることさえ忘れそうになる。

「んぁっ、ふ……っ、そこ……シ=オンっ……」

 甘えたような声で名を呼ばれ、シ=オンの瞳が細められる。すり寄せた腰は、より奥を求めるように動きを深め、レイ=リーンの身体を抱きしめる腕の力も強くなった。

「もっと、蕩けさせてやるよ」

 囁く唇は耳朶を甘咬みし、歯先でなぞる。その刺激に耐えられず、レイ=リーンの脚がシ=オンの脚に絡まる。

「も、むり……っ、だめ、シ=オンっ……」

 その言葉さえも甘い快楽の色に染まる。シ=オンの手は胸元を弄び、もう片方の腕でレイ=リーンの腰をしっかりと支えた。

 ぬるりと粘る感触が絡み、湯面ではまた、水音が小さく響く。シ=オンの動きは焦らすように緩慢で、それが却ってレイ=リーンの中を奥まで擦り上げ、濡れた内壁が吸いつくように絡みつく。

「こんなに、締めて……ほんと、身体は素直だな」

 シ=オンは耳元で吐き捨てるように囁き、親指の腹で胸元の柔らかな先端を転がす。指先が少し強く弾けば、レイ=リーンの身体がびくりと震え、絡む脚に力が入る。

「んんっ……あ、んっ、奥……っ」

 優しく奥を掻き回され、レイ=リーンの身体は痺れるような甘さに貫かれる。ふわりと意識が遠のき、レイ=リーンはシ=オンの腕の中で蕩けていく。
 シ=オンは腰を抱えていた手を下腹へと這わせ、敏感な蕾をするりと擦り上げる。すると、レイ=リーンの腰が跳ね、声にならない甘い悲鳴が零れた。

「やっ……そこ……だめ、だめぇ……っ!」

 泣きそうな声も、湯けむりに紛れて甘く響く。シ=オンはそれを愉しむように笑みを浮かべ、なおもゆるやかな動きで、二人の奥を擦り合わせる。

「だめじゃねぇくせに……」

 シ=オンはレイ=リーンの顎を指先で掴み、後ろから唇を奪う。啄ばむようなキスに舌を忍ばせ、縛りつけるように搦めとる。

 シ=オンの指先は湯の底、溶けるように熱く火照った柔らかさを慎重になぞり、繋がったところをぬるりと辿る。
 指先で押し広げられ、湯の中で感じる指と肉の擦れ合い、濡れたとろみの感触が、レイ=リーンの脳をじりじりと炙っていく。
 湯と蜜がとろりと混ざり、執拗に嬲られるたび、淡い熱が広がった。

「……気持ちいいか、レイ=リーン」

 甘く囁く声に、レイ=リーンは堪えきれず、震える声で名前を呼ぶ。

「……シ、オン……っ」

 首を傾け、背中を反らせてシ=オンの肩にもたれる。熱い吐息が耳に掛かり、首筋に押し当てられる唇が甘い痺れを生む。
 じんわりと奥に届く圧と、交わりで揺れる水面の波が心を蕩けさせるようだった。

「もっと、奥に……欲しいんだろ?」

 色香を帯びた声で問いかけると、シ=オンの手がレイ=リーンの腰を支え、ぐっと奥へ導く。強く腰を沈めれば、熱い感触が深く絡み合い、甘く痺れる感覚が膨れ上がる。

「あ……っ、ふ、ん……ぁ……!」

 レイ=リーンはシ=オンの腕を掴み、震える声を湯気の中へと零した。
 シ=オンの手がレイ=リーンの腿を開かせ、繋がる場所をさらに密着させる。
 ぬるりと奥を掻き乱され、甘く満ちていく感覚に、レイ=リーンの瞳も蕩けていく。

「可愛いな……このまま溺れて、俺だけのになれ」

 シ=オンの腰が奥を抉り、強く擦り上げる。
 とろとろに蕩けた奥が、快楽を貪るように吸いつき、二人の熱をさらに煽った。

「ん、んぁっ……し、シ=オン……っ」

 呼吸の合間に漏れる呼び声に、シ=オンの喉が低く鳴った。敏感なところを深く突き上げると、レイ=リーンの細い背中がわななき、奥がきゅうっと締めつける。

 繋がったままの中が蕩け、甘い蜜が溢れ、熱く湯に混ざる。その感触にシ=オンは、もう一段深く腰を重ねる。
 浅く深く、繋がる感覚をじっくりと味わいながらも、いっそう奥を追い詰めていく。

 シ=オンはレイ=リーンの肩越しに揺れる水面を眺め、一瞬、悪戯めいた笑みを浮かべると——

「真っ昼間の外で、そんな声出してたら……誰かに、見つかるかも知んねぇな」

 ねっとりと囁き、敏感な奥をぐりぐりと抉る。シ=オンの動きは徐々に勢いを増し、水飛沫が跳ね上がるほど、激しく腰が打ちつけられた。

「んぁ、あっ、や、だめ……っ!」

 レイ=リーンの声は掠れ、甘い喘ぎと途切れた息が混ざる。
 湯煙に霞んだ視界のなか、シ=オンの双眸は獲物を逃がさぬ獣のように艶を帯び、濡れた肌には銀髪が淫らに張りついていた。

「もっと、声出せ。……見つかったら、見せつけてやる」

 微笑の吐息を含んだ、命令するような声。そのままシ=オンの手がレイ=リーンの胸元をやわく揉みしだき、腰の突き上げに合わせて、震える頂点を転がす。

「んぁ、あぁっ……! シ=オンっ……」

 叫ぶように名を呼べば、シ=オンの腰がさらに深く打ち込まれる。湯の波紋が重なり、水音と甘い啼き声が絶えず響き続けた。
 背後からレイ=リーンを抱きしめる腕は強く締まり、腰の動きはどこまでも容赦なく、深く、速くなる。

「やぁっ、あ、んっ……あぁ……!」

 ひときわ深く貫かれ、絡みつく中を擦り上げられた瞬間、レイ=リーンの身体は小さく跳ね、甘く痺れる熱が下腹に広がる。
 シ=オンは絞りあげる内壁を穿ち、胸も指先で弄ぶのを忘れることなく、レイ=リーンの耳に誘惑の声を注いだ。

「我慢するな……イけよ、レイ=リーン」

 その囁きに、背後からぴたりと寄せられたシ=オンの熱が背中を覆う。熱い吐息が首筋を這い、湯煙の中で二人の肌が絡み合う。
 甘く蕩けた奥がきゅうと締めつけ、レイ=リーンの細い身体がびくりと跳ねる。

「ん、んぁっ……し、シ=オン……っ」

 掠れた声に、シ=オンの腰が最後の一突きを深く刻む。とろりと蜜が溶け、湯の波紋に甘い香りが漂うようだった。

 絡み合った二人の熱が弾け、荒い呼吸と甘い声が湯煙に溶ける。シ=オンはレイ=リーンを強く抱きしめ、濡れた頬へそっと唇を落とす。

「……明るい中だと、あんたの全部が見られて、いいな」

 くすりと笑う声に、レイ=リーンは火照った頬を隠すようにシ=オンを睨み上げた。けれど、その瞳はどこまでも甘く、潤んでいた。

 震える指先は、まだシ=オンの腕を離せずにいた。
 湯煙に包まれるなか、レイ=リーンは胸の熱に目を瞑り、シ=オンの首筋に頬を寄せる。

 触れた温もりだけが、ふたりを繋ぐ唯一のものだった。



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