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プロローグ②
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「ただいまー!!」
「あら?遅かったわね。」
「まぁ色々あってね。」
私は、さっき起きた出来事を話した。
「そんな事が・・・おじいさんが助かって良かったわね。それにしてもお礼にしてはこの金額は多すぎない?」
この国のお金は、青銅貨が10枚で白銅貨1枚、白銅貨5枚で黄銅貨1枚、黄銅貨2枚で銀貨1枚、銀貨10枚で小金貨1枚である。そしてその後は、小金貨10枚で金貨1枚となる。
今日貰ったのは小金貨1枚である。これはお父さんが1ヶ月働いて貰える金額だ。
確かに命の値段と言われれば安いかもしれないが流石にそんな命を救っただなんて大袈裟すぎる件でこの金額は多いと思う。
「でも返したくても平民街からでて中央へと行くのもね・・・。」
この国は王族やその関係者以外立ち入り禁止のお城を中心に貴族街がありまたその周りに平民街がある。お城、貴族街、平民街を区切る間に高い壁があり平民街の壁の外は森で、進むとまた色々な国がある。
昔、戦争があった時王族を守れるように平民自身が盾となり沢山亡くなった。その時の戦争が来ても王族たちの身を守れるようにしたのが今のこの形の国の作りなんだそう。あと、単純に平民が多い。
平民以外が貴族街や平民街にいくのは良いが平民が貴族街、ましてやお城に行くなどもってのほかである。一言で言えば許可なく入ると首が飛ぶ。
「じゃあこのお金は有難く貰っておきましょうか。貯金として。」
「そうだね。折角貰ったのだから。」
私は、ご飯を食べてお風呂(と言っても水で身体をふくだけ)に入り薄い布団を綺麗にして「おやすみ」と言って寝た。
*****
「ちょっと!紅花!着替えて玄関まで来て!!」
何事かと思いながら私は、着替えて玄関までいった。
「あっ!!おじいさん!」
「言葉を慎みなさい紅花。このお方は・・・この国の王様で在られる高衢様ですよ。」
「えっ?でも王様と顔がちが・・・。」
すると王様?が「捧日」と呼び捧日さんが何やら水・・・いや湯気がたっているのでお湯をもって来て王様?が顔をパシャパシャと洗い頬を摘むとテープが剥がれてきた。
「ん?あっ!王様?えっ?おじいさんが?」
「そうじゃ。わしは高衢。この国の王じゃ。さっきのは中央で流行りの整形メイクとか言うやつじゃ。だから中央には美人がいっぱい居るから騙されるんじゃないぞ。今日は、お主にお礼をしに来たんじゃ。命の恩人として。」
「命の恩人ってそんな・・・お水をあげただけですよ?」
「あーわしはーあの時水がないとー死んでいたんじゃよー」
うわっ!すごい棒読み。絶対嘘じゃん。でも嘘だと言ったら首が無くなるかもしれないからやめよ。
「そろそろ本題に入るかの。実はわしの孫つまりこの国の王位第1継承者である皓月の側室に入って欲しいのじゃ。そしてゆくゆくは正室に。」
孫が王位第1継承者であるのは、高衢様の息子は王位を継承した後若くして亡くなったため高衢様がその後また王様になったからである。
たしか側室は6人居たはずそれも皆顔立ちが整っていて貴族の中でも身分も高い。そこに私、平民が投げ出された所で正室になれる訳ない。
「側室なんて平民が入れるわけないじゃないですか。それに正室なんて」
「そうかじゃあこの家の家族を貴族だったことにしよう。」
「あら?遅かったわね。」
「まぁ色々あってね。」
私は、さっき起きた出来事を話した。
「そんな事が・・・おじいさんが助かって良かったわね。それにしてもお礼にしてはこの金額は多すぎない?」
この国のお金は、青銅貨が10枚で白銅貨1枚、白銅貨5枚で黄銅貨1枚、黄銅貨2枚で銀貨1枚、銀貨10枚で小金貨1枚である。そしてその後は、小金貨10枚で金貨1枚となる。
今日貰ったのは小金貨1枚である。これはお父さんが1ヶ月働いて貰える金額だ。
確かに命の値段と言われれば安いかもしれないが流石にそんな命を救っただなんて大袈裟すぎる件でこの金額は多いと思う。
「でも返したくても平民街からでて中央へと行くのもね・・・。」
この国は王族やその関係者以外立ち入り禁止のお城を中心に貴族街がありまたその周りに平民街がある。お城、貴族街、平民街を区切る間に高い壁があり平民街の壁の外は森で、進むとまた色々な国がある。
昔、戦争があった時王族を守れるように平民自身が盾となり沢山亡くなった。その時の戦争が来ても王族たちの身を守れるようにしたのが今のこの形の国の作りなんだそう。あと、単純に平民が多い。
平民以外が貴族街や平民街にいくのは良いが平民が貴族街、ましてやお城に行くなどもってのほかである。一言で言えば許可なく入ると首が飛ぶ。
「じゃあこのお金は有難く貰っておきましょうか。貯金として。」
「そうだね。折角貰ったのだから。」
私は、ご飯を食べてお風呂(と言っても水で身体をふくだけ)に入り薄い布団を綺麗にして「おやすみ」と言って寝た。
*****
「ちょっと!紅花!着替えて玄関まで来て!!」
何事かと思いながら私は、着替えて玄関までいった。
「あっ!!おじいさん!」
「言葉を慎みなさい紅花。このお方は・・・この国の王様で在られる高衢様ですよ。」
「えっ?でも王様と顔がちが・・・。」
すると王様?が「捧日」と呼び捧日さんが何やら水・・・いや湯気がたっているのでお湯をもって来て王様?が顔をパシャパシャと洗い頬を摘むとテープが剥がれてきた。
「ん?あっ!王様?えっ?おじいさんが?」
「そうじゃ。わしは高衢。この国の王じゃ。さっきのは中央で流行りの整形メイクとか言うやつじゃ。だから中央には美人がいっぱい居るから騙されるんじゃないぞ。今日は、お主にお礼をしに来たんじゃ。命の恩人として。」
「命の恩人ってそんな・・・お水をあげただけですよ?」
「あーわしはーあの時水がないとー死んでいたんじゃよー」
うわっ!すごい棒読み。絶対嘘じゃん。でも嘘だと言ったら首が無くなるかもしれないからやめよ。
「そろそろ本題に入るかの。実はわしの孫つまりこの国の王位第1継承者である皓月の側室に入って欲しいのじゃ。そしてゆくゆくは正室に。」
孫が王位第1継承者であるのは、高衢様の息子は王位を継承した後若くして亡くなったため高衢様がその後また王様になったからである。
たしか側室は6人居たはずそれも皆顔立ちが整っていて貴族の中でも身分も高い。そこに私、平民が投げ出された所で正室になれる訳ない。
「側室なんて平民が入れるわけないじゃないですか。それに正室なんて」
「そうかじゃあこの家の家族を貴族だったことにしよう。」
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