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サニーが聖女?
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校外学習から帰ると母上がいきなり抱き着いてきた。
「ユーリちゃん。お帰りなさい!校外学習はどうだったの?寂しくなかった?」
「母上~!大丈夫ですから!」
「心配してたのよ~。」
「ありがとうございます。」
「ユーリ様。辺境伯様がお呼びです。」
「ありがとう。ソフィア。」
父上の執務室に行くと父上が何やら書類を持っていた。
「ユリウス。そこに座れ。」
「はい。」
ソファーに座ると父上が書類を広げた。そこには『ゴッドマスク』と書かれていた。
「これは何ですか?」
「ユリウス。お前のことをいろいろ考えてな。お前は最高神様から協力するように言われているんだよな?だったら私も協力しようと思ってな。正式にソフィアとミーアをお前の配下にしようと思うんだ。」
「どういうことですか?」
「このスチュワート辺境伯家は全面的にお前に協力して、世界の平和に貢献しようってことさ。お前も自分の能力を隠して一人だけで行動するには無理があるだろ?」
「それはそうですけど。でも、僕はまだ13歳ですよ。」
「わかっているさ。だがな。この前の騒動もだが、事件はいつ起きるかわからないだろ?だからこそ準備をしておくんだ。」
「わかりました。」
僕達の組織は『ゴッドマスク』とすることにした。そして、ソフィアとミーアを呼んで、正式にゴッドマスクを結成することを伝えた。
「なんかカッコいいにゃ!」
「それで私達は何をすればよろしいんでしょうか?」
「ソフィア達には僕の目や耳となって情報を収集して欲しいんだ。」
するとミーアが言ってきた。
「ユリウス様。報告があるにゃ。」
「何かな?」
「最近、冒険者風の怪しい連中が現れたにゃ。」
「怪しいって?」
「仕事もせずにいつも街をぶらぶらしてるにゃ。」
今度はソフィアが言ってきた。
「もしかして、それって冒険者風の男女じゃないの?」
「そうにゃ。」
「彼らは北部から来たみたいよ。」
「どういうこと?ソフィア。」
「はい。彼らに北方の訛りがありましたので。」
「北部っていうことは帝国の可能性もあるにゃ!」
「そうなの?」
「はい。帝国はこのボルトン王国の北に位置していますから。」
「そうなのか~。なら、僕達も冒険者登録しようか?彼らの動向を探りたいからね。」
「はい。」
そして翌日、僕達は冒険者ギルドに行った。ギルドに入ると正面に受付カウンターがあり、その左側には食事ができるような場所、そしてその後ろに掲示板があった。受付には人族の女性と兎耳族の女性、それに犬耳族の女性がいた。僕は兎耳族の女性に声をかけた。
「登録をお願いしたいんですけど。」
「君達3人とも登録するのかな?」
「はい。」
「この紙に記入してくれる?登録には一人銀貨3枚必要よ。」
渡された紙を見ると、名前の記入欄だけだった。
「これでいいですか?」
「ユリウス君にソフィアさんにミーアさんね。私はバニーよ。よろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「じゃあ、説明するわね。」
バニーの説明によると冒険者にはランクがあり、初心者はFランクからスタートし、最高はSランクまで存在する。特にノルマがあるわけではないが、怪我等については自己責任のようだ。
「バニーさん。最近この王都に来た冒険者の人っていますか?」
「ああ、『エンペラー』のことね。帝国から来た4人組のAランクパーティーよ。」
どうやらミーアが見たという冒険者は、やはり帝国の者のようだ。それから数か月が経ち、僕もいよいよ2年生になった。
「ユリウス様。よろしいですか。」
「もしかしてエンペラーのことが分かったの?」
「はい。」
「帝国にいる友人に教えてもらったんですけど、リーダーのエースは魔法剣士のようです。クローバーが盾、ダイヤが斥候、ハートが魔法使いだそうです。」
「なるほどね。バランスの取れたパーティーということね。」
するとミーアも報告があるようだ。
「4人をよく王城の近辺で見かけるにゃ。」
「何してたの?」
「何もしてないにゃ。ただ、歩いているのを見かけただけにゃ。」
そして、僕は普段通り学校に行った。シューベル先輩は卒業して近衛騎士団に入ったので学校にはいない。学校に行くと掲示板の前に生徒達が集まっていた。何なのか気になったので、掲示板を見に行った。
「えっ?!クラス替え?どういうこと?」
すると後ろからマーガレットとサニーがやってきた。
「あなた、知らないの?学園では1年ごとにクラス替えがあるのよ。努力した者が報われるようにね。」
「そうなんだ……。」
“まあ、僕には関係ないさ。平凡な学生を演じてきたんだから。”
そして教室に行くとスミス先生からもクラス替えについての説明があった。もう、教室内は大騒ぎだ。
「ユリウス君!やったね。僕達、絶対に上のクラスに行けるよ!」
「そうかな……。」
するとキオン達もやってきた。
「Dクラスの生徒が全員、上のクラスに行けたら大騒ぎよね。」
「何言ってるのよ。ベガレッド!行けたらじゃないわよ!行くに決まってるんだから!」
どうやらベテルも他のメンバー達も上のクラスに行きたいようだ。教室から出る際にスミス先生が声をかけてきた。
「ああ、そうだ。ユリウス君、学園長が呼んでるわよ。あなた何か悪さでもしたの?」
「別にしてません。」
「そう。まあいいわ。早く行きなさい。」
「はい。」
何の用事かわからないが気が重い。僕は学園長室に急いだ。するとそこに試験監督の時にいたギルバード先生もいた。
「よく来てくれたな。ユリウス。まあ、座りたまえ。」
「はい。失礼します。」
僕はギルバード先生の正面に腰かけた。
「ユリウスよ。そなたが力を隠しておるのはわかっておるんじゃ。スチュワート辺境伯家が疑われないようにするためかの~?」
「何のことですか? 言ってる意味がよくわからないんですけど。」
「フホッホッホッ。そうか。そうか。正直に言えないのにはよほどの理由があるんじゃな。」
すると学園長がギルバード先生に言った。
「彼女を連れて来てくれるか?」
「はい。」
学園長室に来たのはサニーだった。
「サニーよ。そこに座ってくれ。」
「はい。」
サニーがギルバード先生の前に座って僕を見てもじもじしている。
「サニーよ。最高神様の言葉をユリウスに教えてやってくれ。」
「はい。」
“最高神様の言葉?どういうことだ?”
学園長が説明し始めた。
「ここにいるサニーはな。最高神様の言葉が聞こえるんじゃよ。世間では未来予知ができるマーガレットのことを聖女のように言っておるが、わしはサニーこそが聖女だと思うとるんじゃ。」
サニーが話し始めた。
「私が12歳の時でした。夜ベッドに寝転んでいると声が聞こえたんです。『この世界は未熟な世界である。』『最高神アテナが管理するのを手伝うように。』『それがそなたの修行である。』そんな会話が聞こえてきました。そして最後にユリウス様の姿が見えたんです。」
僕が教会に行った時の会話だ。
“彼女は本当に聖女なのか?”
すると頭に声が響いた。
“彼女は私の使いよ。そこにいる者達は信用していいわ。”
「えっ?!」
キョロキョロと周りを見たが誰もいない。どうやらアテナ様が話しかけてきたようだ。しばらく考えて僕は一部話すことにした。
「今から話すことは秘密にしてくれますか?」
「そうか。やっと話す気になってくれたか。いいじゃろう。ここにいる者は全員お前の味方じゃ。絶対に口外はせんよ。」
ギルバード先生もサニーもうなずいている。
「サニーが聞いたその声は、最高神アテナ様と創造神様で間違いありません。この世界は創造神様が作られた無数の世界の一つに過ぎないんです。僕は諸事情から創造神様に鍛えられました。そして、この世界を管理するアテナ様の助けになるように言われています。」
僕の言ったことが3人の想像をはるかに超えていたようで、3人とも驚きすぎて固まってしまった。
「あの~。」
「ああ、すまない。そなたの言ったことが予想もしなかったことだったんじゃ。」
するとギルバードが興奮して学園長に言った。
「学園長!最高神アテナ様よりも上に神様がいるってことですか?」
「ユリウスの言葉通りならそうなるじゃろうな。それよりも、ユリウスがその創造神様から鍛えられたということの方が気になる。どういうことなんじゃ?」
僕は奈落での修業について話した。なぜかサニーは泣きながら聞いていた。ギルバードも学園長も身体を乗り出して聞いている。
「ということはじゃな。ユリウスは冥府の守護者の黒龍様よりも強いということじゃな。」
「強いかどうかはわかりません。黒龍様が手を抜いてくれていた可能性もありますから。」
「そうじゃな。だが、そなたの力が途方もないということだけは間違いなかろう。」
「父上にも母上にも言われました。僕の力は異常なので絶対に他人に知られてはいけないと。」
「そうじゃったのか。」
するとサニーが聞いてきた。
「マーチン公爵様の前に現れた仮面の男っていうのは、もしかして・・・」
「はい。僕です。仮面をしていないとバレてしまいますから。今でも何かの時には仮面をして行動するようにしています。」
「そうじゃったか。そなたがこの国の内乱を防いだんじゃな。」
するとサニーがポツリと言った。
「本当の英雄はマーガレットが言っていた通り、ユリウス様だったんですね。」
「騙してすみません。」
「いいえ。いいんです。ユリウス様にもいろいろ事情があったようですから。」
そして、学校から帰った後、今日の報告をするためにフルートシティの屋敷に転移した。
「あら~!ユーリちゃん!どうしたの?」
「母上。父上はどこにいますか?」
「執務室よ。」
僕は母上と一緒に父上の執務室に行った。
「どうしたんだ?ユリウス。」
「はい。今日、学校で学園長に呼ばれまして。」
そして学校であったことをすべて話した。
「そうか。そんなことがあったか。」
「あなた、大丈夫かしら?」
「ああ、学園長達なら安心だろ。それにしてもまさか兄上のところのサニーが聖女だったとはな。」
「そうね。私はてっきりマーガレット王女が聖女だと思っていたわ。」
「みんな同じさ。だからマーガレット王女は他国から狙われるんだ。」
確かに未来予知ができる彼女を他国が狙ってもおかしくない。
「報告は以上です。それと、現在帝国からAランクの冒険者パーティーが来ていますので、ソフィアとミーアに見張らせています。」
「わかった。帝国は前回の事件にも関与していたからな。気をつけるようにな。」
「はい。」
「ユーリちゃん。お帰りなさい!校外学習はどうだったの?寂しくなかった?」
「母上~!大丈夫ですから!」
「心配してたのよ~。」
「ありがとうございます。」
「ユーリ様。辺境伯様がお呼びです。」
「ありがとう。ソフィア。」
父上の執務室に行くと父上が何やら書類を持っていた。
「ユリウス。そこに座れ。」
「はい。」
ソファーに座ると父上が書類を広げた。そこには『ゴッドマスク』と書かれていた。
「これは何ですか?」
「ユリウス。お前のことをいろいろ考えてな。お前は最高神様から協力するように言われているんだよな?だったら私も協力しようと思ってな。正式にソフィアとミーアをお前の配下にしようと思うんだ。」
「どういうことですか?」
「このスチュワート辺境伯家は全面的にお前に協力して、世界の平和に貢献しようってことさ。お前も自分の能力を隠して一人だけで行動するには無理があるだろ?」
「それはそうですけど。でも、僕はまだ13歳ですよ。」
「わかっているさ。だがな。この前の騒動もだが、事件はいつ起きるかわからないだろ?だからこそ準備をしておくんだ。」
「わかりました。」
僕達の組織は『ゴッドマスク』とすることにした。そして、ソフィアとミーアを呼んで、正式にゴッドマスクを結成することを伝えた。
「なんかカッコいいにゃ!」
「それで私達は何をすればよろしいんでしょうか?」
「ソフィア達には僕の目や耳となって情報を収集して欲しいんだ。」
するとミーアが言ってきた。
「ユリウス様。報告があるにゃ。」
「何かな?」
「最近、冒険者風の怪しい連中が現れたにゃ。」
「怪しいって?」
「仕事もせずにいつも街をぶらぶらしてるにゃ。」
今度はソフィアが言ってきた。
「もしかして、それって冒険者風の男女じゃないの?」
「そうにゃ。」
「彼らは北部から来たみたいよ。」
「どういうこと?ソフィア。」
「はい。彼らに北方の訛りがありましたので。」
「北部っていうことは帝国の可能性もあるにゃ!」
「そうなの?」
「はい。帝国はこのボルトン王国の北に位置していますから。」
「そうなのか~。なら、僕達も冒険者登録しようか?彼らの動向を探りたいからね。」
「はい。」
そして翌日、僕達は冒険者ギルドに行った。ギルドに入ると正面に受付カウンターがあり、その左側には食事ができるような場所、そしてその後ろに掲示板があった。受付には人族の女性と兎耳族の女性、それに犬耳族の女性がいた。僕は兎耳族の女性に声をかけた。
「登録をお願いしたいんですけど。」
「君達3人とも登録するのかな?」
「はい。」
「この紙に記入してくれる?登録には一人銀貨3枚必要よ。」
渡された紙を見ると、名前の記入欄だけだった。
「これでいいですか?」
「ユリウス君にソフィアさんにミーアさんね。私はバニーよ。よろしくね。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「じゃあ、説明するわね。」
バニーの説明によると冒険者にはランクがあり、初心者はFランクからスタートし、最高はSランクまで存在する。特にノルマがあるわけではないが、怪我等については自己責任のようだ。
「バニーさん。最近この王都に来た冒険者の人っていますか?」
「ああ、『エンペラー』のことね。帝国から来た4人組のAランクパーティーよ。」
どうやらミーアが見たという冒険者は、やはり帝国の者のようだ。それから数か月が経ち、僕もいよいよ2年生になった。
「ユリウス様。よろしいですか。」
「もしかしてエンペラーのことが分かったの?」
「はい。」
「帝国にいる友人に教えてもらったんですけど、リーダーのエースは魔法剣士のようです。クローバーが盾、ダイヤが斥候、ハートが魔法使いだそうです。」
「なるほどね。バランスの取れたパーティーということね。」
するとミーアも報告があるようだ。
「4人をよく王城の近辺で見かけるにゃ。」
「何してたの?」
「何もしてないにゃ。ただ、歩いているのを見かけただけにゃ。」
そして、僕は普段通り学校に行った。シューベル先輩は卒業して近衛騎士団に入ったので学校にはいない。学校に行くと掲示板の前に生徒達が集まっていた。何なのか気になったので、掲示板を見に行った。
「えっ?!クラス替え?どういうこと?」
すると後ろからマーガレットとサニーがやってきた。
「あなた、知らないの?学園では1年ごとにクラス替えがあるのよ。努力した者が報われるようにね。」
「そうなんだ……。」
“まあ、僕には関係ないさ。平凡な学生を演じてきたんだから。”
そして教室に行くとスミス先生からもクラス替えについての説明があった。もう、教室内は大騒ぎだ。
「ユリウス君!やったね。僕達、絶対に上のクラスに行けるよ!」
「そうかな……。」
するとキオン達もやってきた。
「Dクラスの生徒が全員、上のクラスに行けたら大騒ぎよね。」
「何言ってるのよ。ベガレッド!行けたらじゃないわよ!行くに決まってるんだから!」
どうやらベテルも他のメンバー達も上のクラスに行きたいようだ。教室から出る際にスミス先生が声をかけてきた。
「ああ、そうだ。ユリウス君、学園長が呼んでるわよ。あなた何か悪さでもしたの?」
「別にしてません。」
「そう。まあいいわ。早く行きなさい。」
「はい。」
何の用事かわからないが気が重い。僕は学園長室に急いだ。するとそこに試験監督の時にいたギルバード先生もいた。
「よく来てくれたな。ユリウス。まあ、座りたまえ。」
「はい。失礼します。」
僕はギルバード先生の正面に腰かけた。
「ユリウスよ。そなたが力を隠しておるのはわかっておるんじゃ。スチュワート辺境伯家が疑われないようにするためかの~?」
「何のことですか? 言ってる意味がよくわからないんですけど。」
「フホッホッホッ。そうか。そうか。正直に言えないのにはよほどの理由があるんじゃな。」
すると学園長がギルバード先生に言った。
「彼女を連れて来てくれるか?」
「はい。」
学園長室に来たのはサニーだった。
「サニーよ。そこに座ってくれ。」
「はい。」
サニーがギルバード先生の前に座って僕を見てもじもじしている。
「サニーよ。最高神様の言葉をユリウスに教えてやってくれ。」
「はい。」
“最高神様の言葉?どういうことだ?”
学園長が説明し始めた。
「ここにいるサニーはな。最高神様の言葉が聞こえるんじゃよ。世間では未来予知ができるマーガレットのことを聖女のように言っておるが、わしはサニーこそが聖女だと思うとるんじゃ。」
サニーが話し始めた。
「私が12歳の時でした。夜ベッドに寝転んでいると声が聞こえたんです。『この世界は未熟な世界である。』『最高神アテナが管理するのを手伝うように。』『それがそなたの修行である。』そんな会話が聞こえてきました。そして最後にユリウス様の姿が見えたんです。」
僕が教会に行った時の会話だ。
“彼女は本当に聖女なのか?”
すると頭に声が響いた。
“彼女は私の使いよ。そこにいる者達は信用していいわ。”
「えっ?!」
キョロキョロと周りを見たが誰もいない。どうやらアテナ様が話しかけてきたようだ。しばらく考えて僕は一部話すことにした。
「今から話すことは秘密にしてくれますか?」
「そうか。やっと話す気になってくれたか。いいじゃろう。ここにいる者は全員お前の味方じゃ。絶対に口外はせんよ。」
ギルバード先生もサニーもうなずいている。
「サニーが聞いたその声は、最高神アテナ様と創造神様で間違いありません。この世界は創造神様が作られた無数の世界の一つに過ぎないんです。僕は諸事情から創造神様に鍛えられました。そして、この世界を管理するアテナ様の助けになるように言われています。」
僕の言ったことが3人の想像をはるかに超えていたようで、3人とも驚きすぎて固まってしまった。
「あの~。」
「ああ、すまない。そなたの言ったことが予想もしなかったことだったんじゃ。」
するとギルバードが興奮して学園長に言った。
「学園長!最高神アテナ様よりも上に神様がいるってことですか?」
「ユリウスの言葉通りならそうなるじゃろうな。それよりも、ユリウスがその創造神様から鍛えられたということの方が気になる。どういうことなんじゃ?」
僕は奈落での修業について話した。なぜかサニーは泣きながら聞いていた。ギルバードも学園長も身体を乗り出して聞いている。
「ということはじゃな。ユリウスは冥府の守護者の黒龍様よりも強いということじゃな。」
「強いかどうかはわかりません。黒龍様が手を抜いてくれていた可能性もありますから。」
「そうじゃな。だが、そなたの力が途方もないということだけは間違いなかろう。」
「父上にも母上にも言われました。僕の力は異常なので絶対に他人に知られてはいけないと。」
「そうじゃったのか。」
するとサニーが聞いてきた。
「マーチン公爵様の前に現れた仮面の男っていうのは、もしかして・・・」
「はい。僕です。仮面をしていないとバレてしまいますから。今でも何かの時には仮面をして行動するようにしています。」
「そうじゃったか。そなたがこの国の内乱を防いだんじゃな。」
するとサニーがポツリと言った。
「本当の英雄はマーガレットが言っていた通り、ユリウス様だったんですね。」
「騙してすみません。」
「いいえ。いいんです。ユリウス様にもいろいろ事情があったようですから。」
そして、学校から帰った後、今日の報告をするためにフルートシティの屋敷に転移した。
「あら~!ユーリちゃん!どうしたの?」
「母上。父上はどこにいますか?」
「執務室よ。」
僕は母上と一緒に父上の執務室に行った。
「どうしたんだ?ユリウス。」
「はい。今日、学校で学園長に呼ばれまして。」
そして学校であったことをすべて話した。
「そうか。そんなことがあったか。」
「あなた、大丈夫かしら?」
「ああ、学園長達なら安心だろ。それにしてもまさか兄上のところのサニーが聖女だったとはな。」
「そうね。私はてっきりマーガレット王女が聖女だと思っていたわ。」
「みんな同じさ。だからマーガレット王女は他国から狙われるんだ。」
確かに未来予知ができる彼女を他国が狙ってもおかしくない。
「報告は以上です。それと、現在帝国からAランクの冒険者パーティーが来ていますので、ソフィアとミーアに見張らせています。」
「わかった。帝国は前回の事件にも関与していたからな。気をつけるようにな。」
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