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サニーと婚約
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僕達が学校に戻る頃にはすでに夜が明けていた。ダイヤとハートを縄で縛って訓練場に連れて行った後、学園長にこっそり報告に行った。そして、ソフィアとミーアには仮面をつけたまま衛兵が来るのを待っているように命じ、僕は野営の場所まで戻った。野営場所まで戻ると意外なことに騒動は収まっていた。すると、ギルバード先生がやってきた。
「サニーは無事か?」
「はい。帝国の冒険者達に攫われたんです。二人は反抗してきたので殺しましたが、残りの二人は捕らえて学校に置いてきました。今頃衛兵に引き渡されていると思います。」
「そうか。ご苦労だったな。」
どうやらギルバード先生がみんなを安心させたようだ。もしかしたら、サニーは具合が悪くなったから先に帰ったとか説明したのかもしれない。僕はテントを片付けながらサニーのことを考えた。すると胸にチクリと痛みを感じた。
“なんだ?この痛みは?”
全員で学校に戻ると、すでにソフィア達の姿も誘拐犯の姿もなかった。すべてが無事に終了したようだ。
「お帰りなさい。ユリウス様。」
「ただいま。」
「ユリウス様。大活躍だったにゃ!」
「ありがとう。でも、ちょっと疲れたよ。部屋で休むから食事になったら起こしてくれるかな。」
「はい。」
ベッドで寝ころんでいると、またサニーの顔が浮かんできた。僕の胸で泣いていた彼女の顔がどうしても忘れられないのだ。
「まあ、いいや。」
その翌日、学校が休みだったので街に出かけると誘拐事件がすでに話題になっていた。
「公爵様のところのご令嬢が誘拐されたんだってな。」
「サニー様は具合が悪くて先に帰ったんじゃないの?」
「違うさ。なんか帝国の連中に誘拐されたんだってよ。」
「ああ、知ってるぞ。その話。なんか仮面の男女が現れて救い出したんだろ?」
「そうそう。犯人は帝国のAランク冒険者だったらしいじゃねえか!」
「Aランクだったのか?ってことは仮面の男達はそれ以上ってことだよな~。」
「そうなるな。」
「誰なんだろうな~。Sランクパーティーの『不死鳥』か?」
「あいつらはあり得ないだろ。」
「確かにな。金にならないことは何もしないもんな。」
街で買い物をしてから屋敷に戻るとアストン公爵と一緒にサニーが来ていた。応接室で待っているようだ。
「すみません。お待たせしてしまったようで。」
「大丈夫だ。約束もなしに突然来たのはこちらなんだから。」
「それで何か御用ですか?」
「ちょっと大事な話があってな。」
隣に座っているサニーがいつものようにもじもじしている。もしかしたら僕の話をしたのだろうか。そんな気がした。
「サニーのことなんだがな。」
何かアストン公爵が言いづらそうにしている。
「サニーが無事でよかったですね。」
「それでだな。ユリウス。サニーを妻に娶ってくれないか?」
「えっ?!どういうことですか?」
「サニーは我が娘だ。つまり公爵家の娘なんだ。その娘が誘拐されたとなるとな~。」
アストン公爵の言いたいことはわかる。誘拐されている間に怪しげなことをされたかもしれない。そうなると嫁に出すことができないということだろう。
「大丈夫ですよ。公爵様が心配されるようなことはありませんでしたから。」
「えっ?!」
アストン公爵が呆然とした様子で僕を見た。そしてサニーを見た。
「どうしてわかるんだ?」
「・・・・・」
“まずい。余計なことを言ってしまった。何とか誤魔化さないと。”
「もしかしてサニーを助けてくれた仮面の男っていうのは君なのか?ユリウス。正直に言ってくれ。」
僕は下を向いて何を言おうか考えていた。サニーも同じだ。下を向きながら僕をチラチラと見ている。すると、アストン公爵が何かに気付いたように言った。
「そうだったのか~。サニーが12歳の時に見た……最高神様の夢の中にいた少年というのはユリウスだったのか~。」
「えっ?!」
「やはりサニーを救ってくれた仮面の少年も、マーチン公爵の前に現れたという仮面の少年もユリウスだったんだな。このことをアントニーもマリア殿も知っているのか?知らないわけがないよな。」
サニーを見ると目をそらした。どうやら僕自身が墓穴を掘ってしまったようだ。
「公爵様。少しお待ちいただいていいですか?」
こうなったら仕方がない。僕は自分の部屋に戻って父上と母上を呼びにフルートシティの屋敷へ転移した。
「あらあら!どうしたのユーリちゃん。」
「父上と母上に一緒に王都の屋敷に来てもらいたいんです。」
「どういうことなの?もしかしたら寂しくなったんでしょ!もうユーリちゃんたら!」
母上が僕を抱きしめてきた。なんか異様に恥ずかしい。
「父上。母上。王都の屋敷に一緒に来てください。今、アストン公爵とサニーが来ているんです。」
僕は事情を説明した。
「そうか。正直に話すしかなさそうだな。分かった。一緒に行こう。」
僕達は王都の僕の部屋に転移した。そして、父上と母上を連れて応接室に戻るとアストン公爵もサニーも目を丸くして驚いた。
「兄上。驚くことはないでしょう。ここは私の屋敷ですよ。」
「アントニー。お前、いつ領地から戻ってきたんだ?お前が領地を出たという話は聞いていないぞ!」
父上が僕を見た。どうやら説明するようにということのようだ。
「僕が連れてきました。」
「ユリウスが?だが、フルートシティまで行くだけで数日かかるんだぞ!お前はさっきこの部屋を出て行ったばかりではないか!」
「転移魔法ですよ。」
「転移魔法?そんな魔法はおとぎ話だろ!私を馬鹿にしているのか!」
すると父上が言った。
「これからユリウスが話すことを聞いてくれれば、兄上もすべて納得すると思いますよ。ユリウス。話せ。」
「はい。まず世界は一つではありません。たくさんの世界があります。すべて創造神様がおつくりになりました。この世界はそのうちの一つです。そして、この世界の管理を任されているのがアテナ様です。」
アストン公爵が身体を前に乗り出してきた。相当興味があるようだ。
「僕は事情があって、この世界に生まれて来る前に創造神様に厳しい修行をさせられました。奈落での修行です。真っ暗で何も見えず、少し歩けばこの世界よりもはるかに強いモンスターが群れで行動しているんです。僕は何度も殺されました。死んでも死んでも修業は終わりません。」
何度聞いても辛いのだろう。母上とサニーが泣き始めた。
「そして、少しずつ力を身につけ強くなって最後の敵であった黒龍を倒すことができたのです。500年かかりました。」
「黒龍とはまさか冥府の守護者のか?」
「そうですよ。兄上。ユリウスは黒龍様よりも強いのです。」
「僕が12歳の時、大聖堂に参拝した時に天界に呼ばれました。そこで創造神様から最高神アテナ様の管理を手伝うようにと言われたんです。それが今度の修行だと。」
「どうかな?兄上。これでユリウスが転移魔法を使えると信じてもらえるかな?」
アストン公爵が茫然としている。僕は空間魔法で目の前に亜空間を作り、そこから刀を取り出した。その様子をアストン公爵が目を大きく開いて見ていた。
「もしや、今のは伝説の空間魔法なのか?」
「はい。使えるようになると便利ですよ。校外訓練でみんなが干し肉を食べているときに僕は熱々のステーキを食べていましたから。」
「え———!!!ユリウス様!ずるいです!」
言った後でサニーは自分の口に手を当てて恥ずかしがっていた。その様子を見てまた胸がチクリとした。
「まあ、ユーリちゃんたら!そんなことに伝説の魔法を使うなんておかしいわ!」
「ユリウスらしいではないか。ハッハッハッハッ」
そして僕はアストン公爵に言った。
「公爵様がおっしゃったとおり、仮面の少年というのは僕です。サニーはもう知っていましたけどね。」
「そうなのか?サニー!」
「はい。ユリウス様は私にとって大切なお方ですから。」
「どうだろう?ユリウス。もう一度お願いするが、サニーを嫁にもらってくれないか?どうやらサニーも君を愛しているようだ。」
僕は考えた。本当に自分がサニーを幸せにできるのだろうか。もしかしたら僕よりもふさわしい相手がいるのではないだろうか。何よりも僕はサニーを愛しているのだろうか。
「サニー!ちょっといいかな?」
「なんでしょうか?」
「僕の目を見て、僕の手を握ってみてくれる?」
サニーが僕の手に触れた瞬間、まるで電流が走ったような衝撃を受けた。
「以前話をしたけど、僕は創造神様に修行させられているんだ。もしかすると、途中で命を落とすことがあるかもしれないし、修行が終了した段階で他の世界に飛ばされる可能性もあるんだ。」
「わかっています。私はユリウス様と少しでも一緒にいられれば幸せです。もしかすると私の方が先に天に召されるかもしれませんしね。私は弱いですから。」
「そんなことは絶対ないよ!サニーは僕が守るんだから!」
気付けばサニーの手を強く握りしめていた。そして、僕の口から自然と言葉が漏れた。
「サニー!僕の修行に付き合ってくれる?」
「はい。喜んで。」
どこからともなく大きな鐘の音が聞こえてきた。そして部屋の中に甘い香りが漂い始めた。
「ユーリちゃん。サニーちゃん。おめでとう。最高神アテナ様も祝福してくれているみたいね。」
「ユリウス!サニーのことを頼んだぞ!」
「はい。」
そして僕とサニーの婚約が決まった。お互いが18歳になった時に正式に結婚することになった。そうなると問題なのはお互いの家だ。サニーも僕も一人っ子だ。しかもアストン公爵家もスチュワート辺境伯家もこの国の高位貴族なのだ。
「アントニー。マリア殿。ユリウス。サニーのことをお願いする。アストン公爵家は私一代限りでいいさ。私にとっては妻亡き後、男手一つで育ててきた一人娘だ。サニーが幸せになってくれればそれでいいんだ。」
「兄上。感謝します。」
「スチュワート家は元々は別の国の王族なんだから。その家名を残す方が大事だろう。お前もそのためにスチュワート家に婿に行ったんだからな。アントニー。」
何かマーガレットが言った通りになった気がする。そう考えると、運命は変えられるかもしれないが、やはり宿命は変えられないようだ。
「サニーは無事か?」
「はい。帝国の冒険者達に攫われたんです。二人は反抗してきたので殺しましたが、残りの二人は捕らえて学校に置いてきました。今頃衛兵に引き渡されていると思います。」
「そうか。ご苦労だったな。」
どうやらギルバード先生がみんなを安心させたようだ。もしかしたら、サニーは具合が悪くなったから先に帰ったとか説明したのかもしれない。僕はテントを片付けながらサニーのことを考えた。すると胸にチクリと痛みを感じた。
“なんだ?この痛みは?”
全員で学校に戻ると、すでにソフィア達の姿も誘拐犯の姿もなかった。すべてが無事に終了したようだ。
「お帰りなさい。ユリウス様。」
「ただいま。」
「ユリウス様。大活躍だったにゃ!」
「ありがとう。でも、ちょっと疲れたよ。部屋で休むから食事になったら起こしてくれるかな。」
「はい。」
ベッドで寝ころんでいると、またサニーの顔が浮かんできた。僕の胸で泣いていた彼女の顔がどうしても忘れられないのだ。
「まあ、いいや。」
その翌日、学校が休みだったので街に出かけると誘拐事件がすでに話題になっていた。
「公爵様のところのご令嬢が誘拐されたんだってな。」
「サニー様は具合が悪くて先に帰ったんじゃないの?」
「違うさ。なんか帝国の連中に誘拐されたんだってよ。」
「ああ、知ってるぞ。その話。なんか仮面の男女が現れて救い出したんだろ?」
「そうそう。犯人は帝国のAランク冒険者だったらしいじゃねえか!」
「Aランクだったのか?ってことは仮面の男達はそれ以上ってことだよな~。」
「そうなるな。」
「誰なんだろうな~。Sランクパーティーの『不死鳥』か?」
「あいつらはあり得ないだろ。」
「確かにな。金にならないことは何もしないもんな。」
街で買い物をしてから屋敷に戻るとアストン公爵と一緒にサニーが来ていた。応接室で待っているようだ。
「すみません。お待たせしてしまったようで。」
「大丈夫だ。約束もなしに突然来たのはこちらなんだから。」
「それで何か御用ですか?」
「ちょっと大事な話があってな。」
隣に座っているサニーがいつものようにもじもじしている。もしかしたら僕の話をしたのだろうか。そんな気がした。
「サニーのことなんだがな。」
何かアストン公爵が言いづらそうにしている。
「サニーが無事でよかったですね。」
「それでだな。ユリウス。サニーを妻に娶ってくれないか?」
「えっ?!どういうことですか?」
「サニーは我が娘だ。つまり公爵家の娘なんだ。その娘が誘拐されたとなるとな~。」
アストン公爵の言いたいことはわかる。誘拐されている間に怪しげなことをされたかもしれない。そうなると嫁に出すことができないということだろう。
「大丈夫ですよ。公爵様が心配されるようなことはありませんでしたから。」
「えっ?!」
アストン公爵が呆然とした様子で僕を見た。そしてサニーを見た。
「どうしてわかるんだ?」
「・・・・・」
“まずい。余計なことを言ってしまった。何とか誤魔化さないと。”
「もしかしてサニーを助けてくれた仮面の男っていうのは君なのか?ユリウス。正直に言ってくれ。」
僕は下を向いて何を言おうか考えていた。サニーも同じだ。下を向きながら僕をチラチラと見ている。すると、アストン公爵が何かに気付いたように言った。
「そうだったのか~。サニーが12歳の時に見た……最高神様の夢の中にいた少年というのはユリウスだったのか~。」
「えっ?!」
「やはりサニーを救ってくれた仮面の少年も、マーチン公爵の前に現れたという仮面の少年もユリウスだったんだな。このことをアントニーもマリア殿も知っているのか?知らないわけがないよな。」
サニーを見ると目をそらした。どうやら僕自身が墓穴を掘ってしまったようだ。
「公爵様。少しお待ちいただいていいですか?」
こうなったら仕方がない。僕は自分の部屋に戻って父上と母上を呼びにフルートシティの屋敷へ転移した。
「あらあら!どうしたのユーリちゃん。」
「父上と母上に一緒に王都の屋敷に来てもらいたいんです。」
「どういうことなの?もしかしたら寂しくなったんでしょ!もうユーリちゃんたら!」
母上が僕を抱きしめてきた。なんか異様に恥ずかしい。
「父上。母上。王都の屋敷に一緒に来てください。今、アストン公爵とサニーが来ているんです。」
僕は事情を説明した。
「そうか。正直に話すしかなさそうだな。分かった。一緒に行こう。」
僕達は王都の僕の部屋に転移した。そして、父上と母上を連れて応接室に戻るとアストン公爵もサニーも目を丸くして驚いた。
「兄上。驚くことはないでしょう。ここは私の屋敷ですよ。」
「アントニー。お前、いつ領地から戻ってきたんだ?お前が領地を出たという話は聞いていないぞ!」
父上が僕を見た。どうやら説明するようにということのようだ。
「僕が連れてきました。」
「ユリウスが?だが、フルートシティまで行くだけで数日かかるんだぞ!お前はさっきこの部屋を出て行ったばかりではないか!」
「転移魔法ですよ。」
「転移魔法?そんな魔法はおとぎ話だろ!私を馬鹿にしているのか!」
すると父上が言った。
「これからユリウスが話すことを聞いてくれれば、兄上もすべて納得すると思いますよ。ユリウス。話せ。」
「はい。まず世界は一つではありません。たくさんの世界があります。すべて創造神様がおつくりになりました。この世界はそのうちの一つです。そして、この世界の管理を任されているのがアテナ様です。」
アストン公爵が身体を前に乗り出してきた。相当興味があるようだ。
「僕は事情があって、この世界に生まれて来る前に創造神様に厳しい修行をさせられました。奈落での修行です。真っ暗で何も見えず、少し歩けばこの世界よりもはるかに強いモンスターが群れで行動しているんです。僕は何度も殺されました。死んでも死んでも修業は終わりません。」
何度聞いても辛いのだろう。母上とサニーが泣き始めた。
「そして、少しずつ力を身につけ強くなって最後の敵であった黒龍を倒すことができたのです。500年かかりました。」
「黒龍とはまさか冥府の守護者のか?」
「そうですよ。兄上。ユリウスは黒龍様よりも強いのです。」
「僕が12歳の時、大聖堂に参拝した時に天界に呼ばれました。そこで創造神様から最高神アテナ様の管理を手伝うようにと言われたんです。それが今度の修行だと。」
「どうかな?兄上。これでユリウスが転移魔法を使えると信じてもらえるかな?」
アストン公爵が茫然としている。僕は空間魔法で目の前に亜空間を作り、そこから刀を取り出した。その様子をアストン公爵が目を大きく開いて見ていた。
「もしや、今のは伝説の空間魔法なのか?」
「はい。使えるようになると便利ですよ。校外訓練でみんなが干し肉を食べているときに僕は熱々のステーキを食べていましたから。」
「え———!!!ユリウス様!ずるいです!」
言った後でサニーは自分の口に手を当てて恥ずかしがっていた。その様子を見てまた胸がチクリとした。
「まあ、ユーリちゃんたら!そんなことに伝説の魔法を使うなんておかしいわ!」
「ユリウスらしいではないか。ハッハッハッハッ」
そして僕はアストン公爵に言った。
「公爵様がおっしゃったとおり、仮面の少年というのは僕です。サニーはもう知っていましたけどね。」
「そうなのか?サニー!」
「はい。ユリウス様は私にとって大切なお方ですから。」
「どうだろう?ユリウス。もう一度お願いするが、サニーを嫁にもらってくれないか?どうやらサニーも君を愛しているようだ。」
僕は考えた。本当に自分がサニーを幸せにできるのだろうか。もしかしたら僕よりもふさわしい相手がいるのではないだろうか。何よりも僕はサニーを愛しているのだろうか。
「サニー!ちょっといいかな?」
「なんでしょうか?」
「僕の目を見て、僕の手を握ってみてくれる?」
サニーが僕の手に触れた瞬間、まるで電流が走ったような衝撃を受けた。
「以前話をしたけど、僕は創造神様に修行させられているんだ。もしかすると、途中で命を落とすことがあるかもしれないし、修行が終了した段階で他の世界に飛ばされる可能性もあるんだ。」
「わかっています。私はユリウス様と少しでも一緒にいられれば幸せです。もしかすると私の方が先に天に召されるかもしれませんしね。私は弱いですから。」
「そんなことは絶対ないよ!サニーは僕が守るんだから!」
気付けばサニーの手を強く握りしめていた。そして、僕の口から自然と言葉が漏れた。
「サニー!僕の修行に付き合ってくれる?」
「はい。喜んで。」
どこからともなく大きな鐘の音が聞こえてきた。そして部屋の中に甘い香りが漂い始めた。
「ユーリちゃん。サニーちゃん。おめでとう。最高神アテナ様も祝福してくれているみたいね。」
「ユリウス!サニーのことを頼んだぞ!」
「はい。」
そして僕とサニーの婚約が決まった。お互いが18歳になった時に正式に結婚することになった。そうなると問題なのはお互いの家だ。サニーも僕も一人っ子だ。しかもアストン公爵家もスチュワート辺境伯家もこの国の高位貴族なのだ。
「アントニー。マリア殿。ユリウス。サニーのことをお願いする。アストン公爵家は私一代限りでいいさ。私にとっては妻亡き後、男手一つで育ててきた一人娘だ。サニーが幸せになってくれればそれでいいんだ。」
「兄上。感謝します。」
「スチュワート家は元々は別の国の王族なんだから。その家名を残す方が大事だろう。お前もそのためにスチュワート家に婿に行ったんだからな。アントニー。」
何かマーガレットが言った通りになった気がする。そう考えると、運命は変えられるかもしれないが、やはり宿命は変えられないようだ。
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